ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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今回はシリアスだぜぇぇぇぇぇ!

と、活動報告で人気投票してます~。
良かったらぜひ。


52話 極限進化

[三人称 side]

 

 

―――――出てはこれない、か。

 

 

眼前で渦巻く破滅の球体。

アセムが兵藤一誠を閉じ込めたものだ。

内側にいる者は肉を削られ、骨を削られ、最終的には何も残らなくなる。

これに抗い、球体を破って脱出するのはたとえ神格だろうと容易なことではない。

これを破るとすれば特殊な術式を用いての解除か、もしくは―――――今のアセムと同等か、それを上回る者が力を放出すること。

だが、鎧を纏ったアセムと一誠の間には大きな力の差が生まれてしまった。

 

殺す気でやった。

この世に一片の塵すら残さないつもりで撃った。

これまで彼を殺せる機会は何度もあった。

それでも、見逃してきたのは彼の進化が目的のために必要だったからだ。

そして、現在。

 

「世界を繋ぎ、世界の意思を変える変革者。僕はずっと期待しているよ。これまでも、これからも。君が真に覚醒しているのならば、その力を示してくれ―――――」

 

願うようにアセムがそう口にした、その時。

 

内側でドス黒く渦巻いていた力の流れに変化が生じた。

破滅の力が一点に、球体の中心に向けて流れ始めたのだ。

それと同時に球体のサイズが徐々に収縮、中央に向けて外郭が動いている。

その変化にアセムが目を凝らした………が、そこには何もない。

内側へと封じた一誠の肉体はとうに消えている。

だが、確実に、何かに引っ張られるように、吸いとられるように破滅の球体は小さくなっていった。

 

これはアセムにとっても、予想外の出来事で………、

 

「なんだ、この現象は………? 何が起きている………?」

 

球体に目を向けたまま疑問を口にしていた。

アセムが得意とするのは『分析』。

ありとあらゆる事象を分析し、学習した内容から様々なものを創り出す。

この戦いに際して行った世界構築はこれまでに学習したことを活かして創造されたものだ。

 

そんなアセムですら、この現象が分からない。

ということは―――――。

 

アセムは目を閉じると、球体の内側、その更に奥へと意識を向けた。

そして―――――。

 

「―――――来たか」

 

次の瞬間、球体が消えると同時に、目映い光が空へ向けて放出された。

光は遥か空を居抜き、一帯を震撼させる。

 

光の柱は輝きを一層強くすると、その形状を変化させ始める。

光は左右へ広がると巨大な翼を形成、次に足、次に腕、次に尾と特徴のある形状となっていく。

アセムの前に舞い降りたのは―――――虹の輝きを纏った真紅のドラゴン。

 

真紅のドラゴンはまるで卵から孵った直後の鳥のように周囲を見渡すと、その視線をアセムへと向けた。

巨大な瞳がアセムを捉えると、真紅のドラゴンはその巨大な翼を雄大に広げて―――――

 

『オォォォォォォォォォォォォォッ!』

 

天に向かって咆哮をあげた。

地面に、空間に亀裂が入り、その声量だけでどれ程の力が籠められているのかが理解できる。

 

咆哮を終えると真紅のドラゴンの肉体にヒビが入り始める。

胸の一点から生じたヒビは全身に広がり、ガラスの割れるような音と共に砕け散っていった。

 

そして、アセムの前に姿を現したのは―――――。

 

『待たせたな』

 

新たな力を手にした一誠だった。

 

 

[三人称 side out]

 

 

 

 

鋭く機械的な形状をしつつも、流れるようなフォルムを持った鎧。

背中には四対八枚のドラゴンの翼と折り畳まれ、収納されたキャノン砲が二つ。

籠手や足には天武よりも小さいが、ブースターが増設されている。

全体的にはEXAをより洗練した形状になっているだろう。

何より特徴的なのはその色。

 

―――――赤よりも鮮やかな紅。

血よりも、ラズベリーよりも鮮やかな真紅。

まるでリアスの紅髪のようだとも感じてしまう。

 

 

~一方その頃のリーアたん~

 

 

リアス「チクビィィィィィィィムッ!」

 

朱乃「やったわ、リアス! これで………って、リアス!? あなたのその胸は………!?」

 

リアス「え? えぇぇぇぇぇ!? ちょっと、何よ、これ!?」

 

アーシア「そ、そんな………リアスお姉さまのおっぱいが縮んでますぅ!」

 

朱乃「やはり原因はチクビームでしょうか。大きすぎる力を連続行使した結果………力の代償とでも言うのでしょうか」

 

リアス「………泣いて、良いかしら」

 

力の代償はあまりに大きく―――――。

 

 

~一方その頃のリーアたん 終~

 

 

んー………なんだろう、リアスが泣いているような気がする。

 

とりあえず、新しい姿になったことで、今まで受けた傷も回復したか。

砕けたはずの右手も復活してるしな。

 

俺が自身の状況を確かめていると、アセムが笑みを含んだ声で話しかけてきた。

 

「やぁ、随分と遅かったじゃないか。それが君の更なる進化かな? 赤から紅、か。『真紅の赫龍帝』って言ったところかな?」

 

その問いに俺は頷いた。

返した声音は今までの俺とは違ったもので、

 

『そうだ。こいつが俺達(・・)の進化した姿―――――極限進化「真なる勇へ至りし(ウェルシュドラゴン・フォーム)真紅の赫龍帝(・ヴァリアント・サーフェイス)」』

 

俺とドライグが、二人で一つの赤龍帝として踏み出した新たな領域―――――極限進化。

俺達の魂が一時的に混ざりあった状態であるため、俺とドライグの声が重なって聞こえる。

ちなみに意思は別々にあるから、ドライグとは普段通りに話せる。

 

ヴァーリが魔王化なら、俺は………英雄化?

いや、それじゃあ少し安直過ぎるかな?

それなら『英龍化』とでもしておこう。

ものすごく何となくで名前つけたけど、その辺りは追々で。

 

今は………、

 

『ここに来るまでに結構、時間がかかっちまった………。色々な人に支えられて、背中を押されてようやく至ることができた』

 

『だが、それもまた兵藤一誠という男だ』

 

俺の言葉に続き、ドライグがそう言った。

俺は静かに頷く。

 

『ああ。決着をつけようぜ、アセム。おまえが何度も俺達を潰してくるなら』

 

『俺達は何度だって立ち上がろう』

 

ドライグがそう告げると俺は背中の八枚ものドラゴンの翼を大きく広げた。

翼からは虹色の粒子がかつてない量で放出されていき、瞬く間にこの空間を満たしていった。

 

こちらの動きを受けてアセムも蝶の羽を広げ、俺と同じ高さまで浮かんでくる。

 

「僕という理不尽を受けて、それでも立ち上がるというのなら良いだろう。僕も真っ向から受けてたとうじゃないか」

 

そう言うと奴のオーラが一層膨れ上がった。

まさか、まだ上があるなんてな………理不尽も良いところだ。

 

だけど、この鎧を纏う前までの焦りはない。

どんな奴が相手だろうと乗り越えられる、そんな確信に等しい自信がある。

 

行こうか、ドライグ。

全てを守るために。

 

『俺達の力を見せてやろうぜ!』

 

『ああ。共に戦おうではないか、イッセー!』

 

全身に力を籠めたその瞬間、莫大な力が俺を中心に解き放たれた。

自分でも信じられないくらいの質量、濃度、規模。

かつてない力に驚きつつも俺は前に出た。

 

ドラゴンの羽を僅かに羽ばたかせる。

それだけで、見える景色は変わり、アセムとの間合いを詰めた。

 

「速いッ!?」

 

急激に上がった俺のスピードにアセムは驚愕の声を漏らすも、鎌を握り応戦の構えを取る。

 

俺は拳を握ると、腰を深く沈ませて―――――

 

『EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEXA!!!!』

 

籠手の宝玉から新たな音声が鳴り響く。

刹那、拳に乗せたオーラが一瞬で数十倍に膨れ上がった!

 

アセムはオーラの乗った拳を鎌の柄で防ごうとするが―――――俺の拳はそのままの勢いで鎌を粉砕した。

 

「ッ!?」

 

それを見たアセムはこちらの拳が届く前に体を反らして回避する………が、恐ろしいまでに高められた俺のパワーに思考を持っていかれているようで、

 

「ただの拳にここまでの威力を持たせるとは………! あのレベルの武器は君には通じなさそうだ!」

 

そう言うと、奴もまたオーラの乗った拳で殴り返してくる。

 

上半身を捻って避けると、アセムの拳圧は俺の真横を素通りしていき、地面を深く抉った。

地面に到達してからも突き進み、遥か向こうの方まで届いていった!

拳圧だけでこれか!

 

『この状態でもあの拳をまともに受けてはただでは済まんということだ』

 

ドライグの言う通りだ。

アセムの鎌を壊したからと言っても、まだ奴には上の力がある。

 

『出し惜しみはなしだ!』

 

俺は全身に気を巡らせると、鎧の力で高めに高めていく。

すると、真紅の鎧は紅く輝きを放ち、関節のいたるところからは蒸気を発し始めた。

この蒸気は内側で高められた力の熱によって生じたもの。

鎧の中で高められた熱は、超高温となり、炎となる。

 

俺が全身から真紅の炎を放出した時、籠手の宝玉から力強い音声が発せられた。

 

『EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEXA!!!!』

 

『Boost Xenon!!!!』

 

真紅の炎を纏った俺は超神速で飛び出し、炎を纏う鉄拳をアセムへと叩き込んだ!

アセムは俺の拳を防ごうとするが、触れた瞬間、俺の籠手のブースターが展開し、炎を噴出。

勢いを増した拳は奴の鎧を破壊して、顔面にめり込んだ!

 

だが、アセムもお返しと言わんばかりに鋭い蹴りを放ってくる。

蹴りは俺の側頭部を捉えて―――――振り抜いた!

奴の蹴りに俺の兜が割れる!

 

超至近距離の格闘戦。

真っ向から相手を叩き潰し、ねじ伏せる。

磨いた技で、高めた力で相手を殴る!

拳と拳、蹴りと蹴りがぶつかり合い、世界を揺らす!

 

激しいラッシュの中、アセムが言う。

 

「なるほど、真っ向からの格闘戦では君に分があるらしい! 明らかにこちらが押されている!」

 

殴り殴られを繰り返す内に明白になってきた優劣。

互いに鎧は砕け、砕けた箇所を修復しているが、明らかにアセムの方が修復スピードが遅く、手数もこちらの方が上回っている。

手数だけじゃない、一撃一撃の重さも真紅の炎を纏った今の俺なら奴の上を行ける。

 

爆熱機構ゼノン。

天武の力を圧縮し、高次元化した力は俺の格闘戦闘能力を爆発的に上げる。

そして、一度、発動してしまえば炎が消えるまで終わらない。

まぁ、ここまでしないと追い抜けないアセムも大概だけど。

 

格闘戦を不利と見たのか、アセムは俺の蹴りを弾くと宙返りしながら後退。

両手に幾重もの魔法陣を展開し、この一帯を魔法陣で埋め尽くす。

 

炎、水、雷、氷、風、闇、光。

ありとあらゆる属性の魔法が数万単位で発動され、狙いを俺一点に集中させてくる。

 

『よく見ると禁術の類いも混ざっているな。触れたらアウトな術式ばかりだ。どうやら奴も本気中の本気を出してきたようだ』

 

ドライグがそう付け加えるが………この規模で禁術も使ってくるとか鬼だな。

最初の方でも魔法攻撃はあったけど、あの時とは次元が違う………!

 

「禁術に禁術を重ねた超術式のオンパレードだ。君はこれをどう凌ぐ?」

 

アセムが指を鳴らす。

すると、幾つかの魔法陣から光の鎖が飛びだ来てきて俺の四肢を拘束した。

力を籠めて抜け出そうとするが………思ったより硬くて、動けねぇ!

 

身動きが取れなくなっている俺を一つの勢力を丸々消滅させそうなレベルの魔法攻撃が襲う―――――その時。

 

『ドライグッ!』

 

『承知!』

 

俺はドライグの名を叫んで、八枚の翼を広げた。

強く念じると、一枚の翼から一つづつ羽が飛び出して―――――。

 

『Boost Agios!!!!』

 

飛び出した羽は宙で形状を変化させると、俺が中心になるようピラミッド型に五基配置される。

配置された羽の先端にある砲口からオーラが発せられ、それぞれを頂点として結んでいき、俺を囲むような形でクリアーレッドの障壁を展開した。

展開された障壁は全方位から降り注ぐ魔法攻撃の数々を受け止めて、俺を守っていく。

 

こいつがフェザービットの強化版、アイオスビット。

天翼(アイオス)から受け継いだ能力は顕在で、こいつも攻守一体の戦法が可能だ。

 

五基のアイオスビットが俺を守っている間、残り三基のアイオスビットが目にも映らぬスピードで空を駆け巡り、次々に魔法陣を破壊していく。

砲口から放たれた砲撃は一撃で何千もの魔法陣を消し去り、オーラで形成した刃は強固な魔法陣を貫いていった。

そうしていく内に俺を縛っていた鎖をも断ち斬り、俺は自由の身に。

 

解放された俺は即座にアセムへと突貫する。

 

「また突貫とは芸がないね!」

 

『ただただ突っ込んでいくわけねぇだろ!』

 

俺はアイオスビット全基を操作して、複雑な軌道を描きながらアセムへと迫る。

格闘戦はこちらが有利にあるなら、向こうは可能な限り中~遠距離戦で迎え撃ちたいはず。

ならば、こちらは相手の遠距離攻撃を捌きつつ、間合いを詰める。

そのためのアイオスビットだ。

 

アセムが次から次へと撃ってくる魔法攻撃の数々。

一撃がとてつもない威力を持っていて、着弾した場所は跡形もなく消え去る程だ。

そんなとんでも攻撃を俺は避け、回避しきれないものはアイオスビットが展開する障壁で防ぎ、確実に距離を詰めていく。

そして―――――。

 

『捉えたぞ!』

 

「捉えた? まだまだッ!」

 

俺の突き出した拳に合わせて蹴りを入れてくるアセム。

蹴りで俺の拳を流して、威力を殺しに来ている。

打撃力で劣るなら流せば良い、か………。

 

格闘戦において、守りが上手い奴は攻撃も上手い。

そういう話を聞いたことがあるが………こいつはそれを体現したような奴だな。

こちらに分がある格闘戦を、流してその威力を削ぎ、体勢が崩れたところへのカウンター。

ここまで洗練された動きは見事としか言いようがない。

 

だが―――――。

 

「君は………何を………ッ!?」

 

砕けた兜の内側からアセムの驚愕に満ちた表情が見えた。

なぜ、こいつがここまで驚いているのか。

その理由は―――――アセムの右手を左手で抑えた俺はアイオスビットで俺達の手を串刺しにしたからだ。

 

左手に走る痛みに耐えながら俺は不敵に笑んだ。

 

『これでもう互いに離れられないよな?』

 

「…………ッ!」

 

互いに繋がった状態。

こうなったら距離を置こうなんて真似は不可能だ。

これでようやく………、

 

『ようやく思いっきりおまえを殴れる!』

 

振りかぶった拳が―――――アセムの顔面へと叩き込まれた。

鎧を砕き、生身を直接襲う俺の拳。

鈍い音を聞きながら、何度も拳を打ち付ける!

全てが一撃必殺と成りうる拳を受けてアセムは、

 

「っ………! やるじゃないか………!」

 

血塗れの顔で笑みを浮かべていた。

 

アセムは動きを封じられた右手を引き、俺の体勢を崩すと、俺の顔面に左の拳を撃ち込んできた。

その一撃で兜が砕け、脳が揺れる!

 

反撃を始めたアセムは顔面一点狙いで延々と殴り続けてきた。

俺も奴の顔面を力の限り殴り返す。

殴り合いの中、アセムが魔法を使えば俺はアイオスビットで破壊、俺がアイオスビットで仕掛けようとするとアセムの背中に生える禍々しい蝶の羽がそれを阻んだ。

アイオスビットが奴の羽に触れた瞬間、砂のようになって崩れていった。

 

アイオスビットが崩されたら修復すれば良いだけの話だが、それは奴も同じで魔法陣を破壊されたら、また展開して魔法攻撃を放とうとする。

そんな駆け引きをしながらも俺達は目の前の相手を倒すため、全力で拳を撃ち込んでいた。

 

『ぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇあっ!』

 

「ぐぅっ! はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

『ガッ……ァッ! 野郎………ッ!』

 

俺が再度、反撃のためにオーラを練り上げていると、アセムが笑みを浮かべながら言ってきた。

 

「フ、フフフ………こういう血みどろの戦いは好きだけど、やっぱり僕は見る方が良いかな………? ―――――完成したよ、勇者君」

 

『なに………っ?』

 

アセムの言葉を怪訝に思った時、ふと巨大な力の流れを感じた。

その力は俺達の頭上にあって………。

 

『なんだ、ありゃ………? いつのまにあんなのを………!?』

 

見上げた先にあったのは直径百メートルを超える巨大な球体だった。

俺がくらったものよりも数段ヤバそうな力の塊。

あれが落ちたら間違いなく、この周囲にあるものは全て消し飛ぶ………俺も含めてな。

あんなのをこの殴り合いの傍らで作ってやがったのか………!

俺に全く感知させずに作るとか、どんな術式使ったんだよ………!?

 

俺が呆気に取られた隙に奴は右手の拘束を解いて、上空へと上がり、宙に浮かぶ球体の底へと移動。

アセムは俺を見下ろしながら言う。

 

「フフフ………これが僕の出せる最大火力さ。触れたら最後、何も残らなくなる」

 

アセムは人指し指を天に向けて突き出す。

その指を振り下ろすと、指の動きに合わせるように巨大な球体が動き始めた。

球体から放たれる圧倒的なプレッシャーでこっちが押し潰されそうになる………!

 

すると、そんな俺の背を押すようにドライグが言う。

 

『ここが正念場だぞ、イッセー!』

 

分かってるよ!

行くぜ、ドライグ!

 

『Boost Eclipse!!!!』

 

その音声が籠手の宝玉から鳴ると背中に折り畳まれていた二つのキャノン砲が両脇を潜るようにして展開される。

俺は狙いを迫る球体とアセム本人に定めると力を高めていった。

 

『EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEXA!!!!』

 

音声がけたたましく鳴り響くと、砲門に尋常ではないエネルギーがチャージされていく!

スゲェ………自分でも寒気がするの力が集まっているのが分かる!

 

これなら―――――。

 

『丸ごと吹き飛ばすッ!』

 

『Eclipse Blaster!!!!!!!!!!』

 

二つの砲門から同時に解き放たれる真紅と虹が入り交じった極大の砲撃!

大出力の光の奔流が漆黒の球体と衝突する!

力は完全に拮抗しているな………!

 

『ぐぐぐぐぐぐぐぉぉぉぉぉぉ………ッ!』

 

「これを耐えるとは! だが―――――」

 

アセムは両手を空に翳すと、頭上にエネルギーを集中させていく。

そうして出来上がったのは今、俺が砲撃で受け止めている球体と全く同じもので………、

 

『そんなもんホイホイ作れるとか反則だろ………ッ!?』

 

「ホイホイって訳じゃないさ。僕もそれなりの力は削られる」

 

砲撃の最中、僅かに見えたアセムの顔色は確かに悪くなっていた。

あいつも相当無茶してるってことか。

 

だけど、俺がピンチなのは変わらないか!

一つでも厳しいのに二つ目が降ってきやがった!

くそったれが!

 

『EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEXA!!!!』

 

俺は力を高めると同時に周囲の気を自身に取り込み、圧縮と高速循環を繰り返していく。

練りに練られた気が俺の限界を更に超えて、無限にも等しい力へと変化していった!

こんな無茶が出来るのは我が家の龍神様の加護のお陰かな!

 

ドライグが言う。

 

『恐らくその通りだろう。今のイッセーにはオーフィスの力、奴の無限が宿っている。ここまで力を高められるのもそのお陰だ』

 

マジか!

ってことはアセムの奴、そんな状態の俺と互角に張り合ってるってのか………!

 

無限の力………確かに心強いがこれ以上は俺がもたねぇぞ!

限界を超えたせいで、瞼の上の血管が破裂した!

視界が赤く染まってやがる………!

 

『決めるなら、ここしかない! 踏ん張れ、イッセー!』

 

ドライグの声に押された俺は内で爆発しそうになっている力の全てを砲撃に回す!

全エネルギーを以て、打ち砕くしかねぇ!

 

『うぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!』

 

真紅と虹の入り交じったオーラの奔流と空より降ってくる巨大な漆黒の球体。

神の次元すら超えた両者の全力が衝突し―――――全てが弾けた。

 

 




~あとがきミニストーリー~

イリナ「ねぇねぇ、人生ゲームしない?」

アーシア「はい。ゼノヴィアさんも一緒にどうですか?」

ゼノヴィア「良いだろう。だが、どんな勝負でも私は負けないぞ!」

イリナ「言ったわね、ゼノヴィア! なら、負けた人は罰ゲームよ!」

イッセー「お、人生ゲームか。俺も混ぜてくれよ」

ゼノヴィア「なにっ!? イッセーも参加するのか………?」

イッセー「え? ダメなの?」

ゼノヴィア「いや………か、勝つ気がなくなってしまう………」

イリナ「えっ!? そんなにハードな罰なの!?」

イッセー「えっ!? なにが!?」
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