ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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クリスマス、特にイベントなしで終わった!(笑)


60話 超最終決戦、開始

「なぁ、兵藤。なんで、おまえを中心にするとこんなグダグダな空気が広がるんだよ?」

 

「………面目ない」

 

半目で問うてくる匙に俺は短くそう返した。

 

いや、俺だってシリアス壊したい訳じゃないんだよ?

ただ、久し振りに愛しの妹とまともにスキンシップ出来て舞い上がってたというか………。

ごめんね、シスコンで。

 

すると、イグニスが言ってきた。

 

『シスコンを気に病むことはないわ。妹はただ抱き締めてナデナデしてあげればいい。それがお兄ちゃんの特権よ』

 

だよね!

どっかで聞いた台詞だけど、イグニス姉さんの言う通りだよ!

 

まぁ、それに加えてリアスのおっぱいがペタンコになってたことも雷撃たれたくらいに衝撃だったんだよ。

もう目が飛び出そうなくらいき驚きだったんだよ。

あの素晴らしいおっぱいが失われたんだぞ?

そりゃあ、戦いそっちのけになってしまいますよ。

 

駄女神ことイグニスが言う。

 

『ちなみにアリスちゃんのおっぱいにあまり変化がないのは乳力をあまり使ってないからよ』

 

つまり、リアスは乳力が空になるまでチクビームを撃ちまくってたということね。

いったいどんな状況だったのか………。

 

『心配しなくても、乳力が戻ればリアスちゃんのおっぱいも元の大きさに戻るわ』

 

と、イグニスが補足説明をくれた。

 

とりあえず、これは一時的なもので回復すればリアスのおっぱいも復活するということか。

良かった良かった。

そいつは一安心だ。

 

うんうんと頷いている俺の横ではアリスによってボコボコにされたモーリスのおっさんが腫れた頬を擦っている。

 

「痛ぇ………なにもここまでしなくても良いだろうが。おまえって奴は加減を知らねぇ………」

 

「グスッ………だって、モーリスが貧乳とか言うから………うぇ」

 

「泣きたいのはこっちだっての。おい、イッセー。このじゃじゃ馬の手綱くらいちゃんと握っておけ。俺の身がもたんよ」

 

それは無理だな。

だって、アリスさん自由なんだもの。

俺の『女王』なのに顎で使ってくるもの。

主従関係なんて俺達の間じゃ成立してないよ。

 

『ベッドの上ではイッセーにされるがままなのにね♪』

 

やめろや、駄女神!

公の前でそういうこと言うのやめてくれません!?

確かに夜の時のアリスはいつのもお転婆から初な女の子に変わっちゃうけど!

メッチャクチャ可愛くなるけども!

 

『まぁ、イッセーのテクニックも順調に上がってきてることだし~。次は匙君! 君に決めた!』

 

「俺すか!?」

 

『そう! あなたもソーナちゃんとあーんなことや、こーんなことをしたいはず! ソーナちゃんみたいなタイプは勢いで押し倒すのが一番! さぁ、やっちゃいましょう!』

 

「な、ななななななななななな!?」

 

イグニスの発言に顔を真っ赤にするソーナ!

 

マズい!

駄女神の標的がついにシトリー側へと向けられてしまった!

本当にやめてあげて!

向こうはこっちほど勢いで生きてないんだよ!

お願いだから、そっとしておいてあげてよ!

 

すると―――――

 

「あははは………僕はもう疲れたよ………。ツッコミなんて二度と………うふふ、あははは」

 

「ゆ、祐斗先輩………? 祐斗先輩が壊れましたぁぁぁぁぁ!」 

 

木場ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

なに精神崩壊起こしてるの!?

ツッコミ役がそんなに辛かったの!?

ストレスだったの!?

本当にごめんね!

だから、帰ってきてくれ!

 

「うへ、うへへへ………シリアスなんてもうどこにもないんだ………シリアル………シリアス? シリアル………うへへ」

 

「悪化具合が酷くなってる!? 木場ぁぁぁぁぁ! しっかりしろぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

虚ろな目で空を見上げる木場!

怖いんですけど!?

なんか不気味なんですけど!?

 

不気味な雰囲気を醸し足す木場の体をリアスが揺らす。

 

「祐斗!? しっかりなさい! まだ戦いは終わっていないのよ!?」

 

「………はっ! ぼ、僕は何を………」

 

おおっ!

木場が元に戻った!

元のイケメン王子が帰ってきてくれたぞ!

 

正常な意識を取り戻した木場をリアスが抱き締めた。

 

「良かった………ゴメンなさい、祐斗。あなたにばかりツッコミを押し付けてしまって………こんなになるまでツッコミを………」

 

「あ、あの、良く分からないのですが………ツッコミは僕の役目でもあるので………ほどほどに頑張ります」

 

何が何やら分からないと言った感じの木場。

………記憶がないのだろうか?

それはそれでヤバいことになってる気がするが………今度、木場のストレス発散に付き合った方が良いのかもしれない。

 

正常な木場が帰ってきてくれたところで一段落した俺達は意識を前にいる奴に向けた。

リアス達の総攻撃を受けたであろうアセムだ。

奴はリアス達が集まってから一切動きを見せていないが―――――。

 

 

「ブハハハハハッ! アハッ、ハハハハッ! ゲホッゲホッ、オエッ! ブフッ、アッハハハハハハ!」

 

 

アセムは腹を抱えて地面を何度も叩いていた。

爆笑しながら転がり回っていた。

 

うん、なんとなく分かってたよ。

こういう奴だよ。

普通なら今までのやり取りの間に攻撃してくるものだろう。

だが、こいつは違う。

普通に爆笑する。

今みたいに。

 

………って言うかさ、改めて思うけど、こういうシリアルな空気が一番、アセムに対してダメージを与えているよね?

チートおじさんコンビで攻めても攻めきれなかったのに、今は笑い過ぎて脇腹を痛めてるのだが………。

 

アセムは笑いすぎて出てきた涙を拭うと、改めて俺達に視線を移す。

そして、薄く笑みを浮かべた。

 

「ようこそ、チーム『D×D』の諸君。よくこの戦場をここまで駆け抜けられたね。神々ですら既に何柱も消滅しているというのに。その突破力には僕も驚きを隠せないよ」

 

両手を広げて、駆け付けたリアス達を称賛するアセム。

 

驚きを隠せない?

どこをどう見たらその余裕の表情が驚いているように見えるんだよ?

こいつは最初から分かっていたはずだ、このメンバーは必ずここまで来ることが出来るということを。

今のチーム『D×D』にはそれだけの力がある。

 

「理解したよ、ヴァスコ・ストラーダとモーリス・ノア。途中から感じた違和感はこれだったか。君達は僕がトライヘキサを取り込むことを知っていた。そして、もしもの時を考えて打った手がこれと言うわけだ」

 

その問いにモーリスのおっさんが答える。

 

「まぁな。おまえさんがあの化け物を取り込んだ時点で俺達だけでおまえを倒すのは難しいだろうと踏んでいた。だから、俺達は疲弊しているリアス達を置いて先にここに来たのさ」

 

「君達が僕を足止めしている間に彼女達は回復。回復後は手勢を纏めた状態でこの場に揃える。彼女達がこの場に来た場合、勇者君の回復もある程度は行えるだろう。そして、一斉に僕を潰しにかかる。………こんな感じかな?」

 

「そんなところだ。ま、俺とじいさんでケリをつけられたらベストだったんだがな。ここまで来てしまうと、もう俺達だけでは手がつけられん」

 

そう言って、おっさんは苦笑する。

 

これまでの二人の戦いはリアス達の回復の時間を稼ぐ意味合いもあったのか。

最初の内は本気でアセムを倒すつもりだった。

だけど、アセムの力が上昇し、二人では倒しきれないと踏んだ段階で可能な限り時間を稼ぐ方針に変えたんだ。

 

アセムはなるほどと一つ頷く。

しかし、クスクスと可笑しそうに笑った。

 

「作戦は分かった。だが、浅はかとも言える。君たちですら止められなかった僕を、彼らだけで倒せるとでも?」

 

その瞬間、アセムから放たれるプレッシャーが桁違いに膨れ上がった。

上から無理矢理押し付けられているような感覚が俺達全員を襲う。

 

「これが奴の力か………ッ! あの男、ラズルよりも遥かに………!」

 

「トライヘキサを取り込んだって聞いた時点で分かってたけど、こりゃえげつないいっすね……!」

 

サイラオーグさんとデュリオもアセムの圧力には冷や汗を流していた。

実力者だからこそ分かってしまう。

アセムと自分との力の差を。

 

アーシアなんて支えてやらないと、呼吸すらままならなくなっているほどだ。

奴の圧力に耐えられていないんだ。

 

先程のヘラヘラした空気から一変して、この場は死地と化す。

気を抜かなくとも、油断しなくても、数秒後には地面で動かなくなっている自分が想像できてしまう。

 

アセムが掌をこちらへ―――――まだ身動きの取れない俺へと向けた。

 

ヤバい………!

今のあいつの一撃は神クラスすら消し飛ばす!

その上、広範囲に影響を出すであろう、あれはそう簡単に避けきれるものじゃない!

全力で逃げなければ、確実にやられる!

 

俺は足手まといになる自分を放置して逃げろと言おうとした。

その時―――――。

 

「イッセーはやらせないわ」

 

リアスが俺の前に立った。

俺の盾となるようにアセムの前に立ちはだかった。

 

前に出たリアスにアセムは感心した表情で言う。

 

「へぇ、前に出てくるとは驚いた」

 

「驚くもなにもないでしょう? これは戦争なのだから、恐怖に負けているようでは守れるものも守れないわ。失いたくないのなら、動かなければならないのではなくて?」

 

「確かに。だけど、君が勇者君を庇ったところで無駄なのは分かっているだろう? この手にあるものを放てば、君も彼もこの世から消え去ってしまう。無駄死にになってしまうよ?」

 

その問いに、リアスは―――――

 

「死なないわよ、私も、イッセーも。この場にいる全員、誰一人欠けることなく、あなたに勝ってみせる」

 

その言葉に続くようにリアス・グレモリー眷属、ソーナ・シトリー眷属、サイラオーグ・バアル眷属、ジョーカーと転生天使達、そして、赤龍帝眷属、皆が俺の守るように前に立った。

 

サイラオーグさんが言う。

 

「その通りだ。俺達が兵藤一誠を死なせはしない。おまえを倒し、この世界を守ろう」

 

ソーナが続く。

 

「私達は誓いました。この戦いに勝ち、生きて日常に戻ると」

 

デュリオも笑みを浮かべた。

その背には黄金に輝く十二の翼を広げていて、

 

「これ以上、長続きしたらあの子達が安心して眠れないんでね。天使の………いや、俺の役目を果たさせてもらいますよ。あんたがどんなに化け物でも、俺達は必ず勝つ。それがチーム『D×D』ってね」

 

ジョーカーとして、チームリーダーとして、デュリオ・ジェズアルトという男としての言葉だ。

 

皆、奴の力を前にしても引かない。

必ず勝つと、必ず生きて帰るとという誓いを守るために前に出た。

 

………こんな時だって言うのに安心している俺がいる。

これでこそ、チーム『D×D』。

これでこそ、こいつらだよな!

 

ストラーダのじいさんが言った。

 

「異世界の神よ。貴殿はこの者らを甘く見すぎている。彼らはこの戦いを経て大きく成長したのだ」

 

「そう言うことだ。その程度の脅しくらいじゃ、こいつらは引かねーよ」

 

モーリスのおっさんも不敵に笑みを浮かべていた。

 

 

そこへ―――――

 

 

「全くもってその通りだ! 俺の教え子共を舐めるなよ!」

 

聞き覚えのある声!

同時に無数とも思える光の槍が天からアセム目掛けて降ってきた!

 

アセムは後ろに飛んで軽くかわすと、空を見上げる。

俺達も釣られて上を見上げるとそこには天を舞う一団の姿があった!

一団の中から一人の男が地面に降りてくる。

黒い翼を羽ばたかせるその男はもちろん、あの人だ!

 

「待たせたな、教え子共。なぜか随分久しく感じるが、何とか全員生きているようだな?」

 

艶のある闇色の羽を広げるのは―――――アザゼル先生!

我らがラスボス先生も駆け付けてくれたのか!

 

アザゼル先生は俺と目が合うとニッと口元を笑ませた。

 

「よう、イッセー。ようやく起きたと思えば、またボロボロじゃないか。まぁ、相手が相手なんで、生きてるだけでおまえも大概だが………。つーか、小猫とアーシアに抱きつかれて治療を受けてるところを見るとおまえにとっちゃ、ある意味、役得か?」

 

よくおわかりで!

流石は俺達の先生だよ!

 

その先生の隣に降り立つのは純白の鎧を纏ったあいつ。

 

「フッ、奴がここまで化け物とはな。これは面白くなりそうだ」

 

そう、ヴァーリだ。

マスクを収納している状態なのだが、とんでもないオーラを纏うアセムを見て楽しそうな笑みを見せている。

こいつもバトルマニア全開だな………いつもだけどさ。

 

ヴァーリが来たってことはあの面々も来ていて、美猴、黒歌、アーサー、そして、フェンリルに乗り、ゴグマゴクを後ろに控えさせているルフェイ。

ヴァーリチームも参戦だ。

 

「あれが兵藤一誠のいたという異世界の神か。アポプスをも遥かに凌ぐ波動だ。さて、この槍で貫けるか」

 

聖槍を肩でトントンとしながら、歩いてくるのは英雄派を従える曹操。

あいつ、アポプスを倒したんだな………。

別れる前とは違う雰囲気を纏っているような気がするのだが、もしかして、アポプスとの戦いで新しい境地に至ったとか?

 

すると、英雄派の巨漢、ヘラクレスが言った。

 

「へっ。さっきまで俺におぶられてた奴の台詞じゃねーな」

 

「うるさい! それを言うな! そもそも、おまえが勝手に―――――」

 

あ、うん………ツッコミの境地か。

あいつもキャラ崩壊したよね。

主に俺達が原因だろうけど。

 

空に視線を移せば、オーディンのじいさん率いるヴァルハラの軍勢、ゼウスのおっさんが率いるオリュンポスの軍勢も待機しており、上からアセムを見下ろしていた。

その他にも多くの神々がいるようだが………各神話の主神自ら参戦してたのかよ。

まぁ、主神クラスが出張らないと勝てない戦いだと判断した結果だろうな。

主神が消滅したら大騒ぎだけど、下手に戦力をケチれば、それどころの話じゃなくなるだろうし。

 

「ミカエル様もいるわ!」

 

イリナが見上げた先には天使達を従えるミカエルさん。

神々しい光を纏い、天使長も参戦だ。

 

それから、別の方向からは―――――

 

「朱乃!」

 

「父様!」

 

雷光を纏ったバラキエルさんも光の速度でやってきた!

こちらに届く一歩手前で急ブレーキをかけた後、朱乃の元へと駆け寄るバラキエルさん。

バラキエルさんが朱乃のに問う。

 

「無事か、朱乃! 無事なんだな! ケガはしてないか!?」

 

朱乃の全身を見渡し、傷がないか確認し始めるバラキエルさん。

 

………うん、俺が言えたことじゃないけど、バラキエルさんもかなり過保護だよね。

まぁ、娘が死んでもおかしくない戦場で戦っているとなると当然の行動なのかもしれないけど。

 

「うふふ、父様ったら。はい、私は大丈夫ですわよ?」

 

朱乃のその言葉を聞いてバラキエルさんは深く息を吐き、安堵の表情を見せるが………。

娘を心配する父親全開のバラキエルさんの姿にアザゼル先生も苦笑している。

 

「あららら………しょうがないと言えばそうなのかね? まぁ、バラキエルは良しとしてだ。あいつなんかは………」

 

遠くを見るような目で言うアザゼル先生。

 

あいつ………?

この中のメンバーにバラキエルさんと同類になりそうな人っていたっけ………?

 

 

すると―――――

 

 

「ソーたぁぁぁぁぁぁんッ!」

 

遥か彼方から聞こえてくる女性の声!

冷気を振り撒きながらこちら目掛けて飛んでくる!

飛来してくる人物にソーナが「あぁ……」と顔を覆ってしまっていてだな………。

 

なるほど、あの人か。

あれはバラキエルさんよりも俺と同類だわ。

ね、セラフォルーさん?

 

「ソーたぁぁぁぁぁぁぁんッ! お姉ちゃんが来たのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

「お姉さま! 『たん』付けはやめてくださいと何度言えば! しかも、こんな大衆の前で………もう嫌!」

 

「あーん! なんで逃げるの、ソーたぁぁぁぁぁぁん!」

 

「だから、『たん』はやめてください!」

 

逃げるソーナ。

追いかけるセラフォルーさん。

 

それから、

 

「うむ、このような時でもシトリーは平和だ。平和が一番だ。そうは思わないか、リーアたん」

 

「お兄様、その呼び方はやめてください」

 

いつの間にか到着していたサーゼクスさん。

ルシファー眷属を連れての登場だ。

あ、グレアフィアさんに「場所を弁えろ」と頬を引っ張られてる………。

どんな場所でも奥さんには敵わないんですね。

 

そんなやり取りをしている間も、様々な方角から多くの戦士達が集まってくる。

神も、悪魔も、堕天使も、天使も、ドラゴンも、人も、それ以外の種族も。

アセムが造り出した世界に乗り込んでいた戦士達のほぼ全てがこの世界の中心であるこの場所に続々と参上していた。

 

アザゼル先生が言う。

 

「アセム、おまえがこちらの策を利用してトライヘキサを取り込むと聞いた時には正直、やられたと思ったぜ。だが、これだけの戦力、現状で揃えられる最高の戦力が集結した。おまえを倒し、俺達の世界を守ると言う意思の下でだ。そろそろ決着をつけさせてもらうぞ? 俺もやらなきゃならんことがあるんでな」

 

「そうですね。私に放り投げた仕事が山ほど残ってますしね」

 

「おまっ、レイナーレ! 人がカッコ良く話しているところをぶち壊すのやめろ!」

 

どうやら、アザゼル先生はこの戦いが終わっても戦場が待っているらしい。

 

うん、アザゼル先生の続きは俺が言ってしまおうか。

俺はアーシアと小猫ちゃんに支えてもらいながら、何とか立ち上がるとアセムと向かい合った。

 

「おまえは言ったな………俺との決着はついても、この世界との戦いは終わっていないと。なら、終わらせようぜ、アセム。―――――全てのケリをつけよう」

 

アセムはこの場に集う、万を越える戦士達を見渡した後、俺に視線を戻した。

そして、いつもの笑みを浮かべたまま頷いた。

 

「良いだろう。ならば、始めようか。―――――来るがいい。ここから先は僕が君達を終わらせるか、君達が僕を終わらせるかだ。本気も本気、超最終決戦といこうか」

 

 

 




~あとがきミニストーリー~

匙「最近、兵藤を見ててふと浮かんできたんです………『妹を得たシスコン』って諺が」

ソーナ「それは………合ってるかもしれませんね」

セラフォルー「あっ、ソーたんだ! ソーたぁぁぁぁぁぁん!」

匙「うっ! ここにもシスコンが!?」


※妹を得たシスコン
妹を前にしてシスコンが生き生きとしているさま。


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