FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神 作:タイトルホルダー
───オニバス駅───
エルザ「何ということだっ!!」
エルザはナツを列車に置いていったことを気づかなかった事に後悔していた。
エルザ「話に夢中なあまりナツを列車においていたっ!あいつは乗り物に弱いというのに!私の過失だ、とりあえず私を殴ってくれないか!!」
トール「いや《とりあえず》って・・・」
ルーシィ「まあまあまあ」
エルザ「そういう訳だ!列車を止める!」
「ど、どういうわけ?」
ルーシィ「妖精の尻尾の人はやっぱみんなこーゆー感じなだぁ・・・」
グレイ「オイ!オレはまともだぞ」
アニス「それは露出魔の言うセリフじゃないと思う」
パオラ「どうやら常識人はあたしとトールだけだね」ドヤァ
トール「そんなどや顔で言わなくても・・・」
ルーシィ「確かにそうよね。なんで?」
トール「人間って自分よりおかしな人を見ると自分はちゃんとしようって思うんだよ」
ルーシィ「・・・アンタたちも大変ね」
パオラ「これからはルーシィもおんなじ目に合うんだよ」
トール・アニス「「ドンマイ」」
その言葉を聞いた瞬間、ルーシィはこれからの自分を想像してゲンナリとした顔をした。そのとき、
ジリリリリリリリリ!!!!
エルザに命じられ、ハッピーが押した緊急停止信号がなった。
エルザ「ナツを追うぞ!すまない、荷物を『ホテル チリ』まで頼む」
「誰、アンタ・・・」
トール「エルザ、その人一般人・・・」
エルザは通りかかった一般人に荷物を渡そうとし、それをトールが注意していた。
パオラ「もうめちゃくちゃ・・」
グレイ「だな」
ルーシィ「服!なんで!?」
上着を脱いだグレイも相変わらずだった。
エルザの運転で魔道四輪車を乗っていると
ガシャァン!!!!
列車の窓からナツが飛び出してきた。
エルザ「ナツ!?」
グレイ「何で列車から飛んでくるんだよォ!!」
ルーシィ「どーなってんのよ!!」
ナツ「うぉあっ」
トール「いくぞアニス!」
アニス「うん!」
「「サイコキネシス!!」」
その瞬間、ナツの体はグレイから離れていき、地面にゆっくりと着地した。
ナツ「おお!浮いてる!ありがとよトール!アニス!」
ルーシィ「今のって・・・」
ハッピー「サイコキネシス。人や物を浮かせたりする魔法だよ」
ルーシィ「トールだけじゃなくてアニスも使えるんだ」
ハッピー「アニスはトールから教わったって言ってたよ。もちろんアニスはオイラと同じ翼も使えるんだよ」
ルーシィ「へぇ~。あんたは他に何か魔法使えるの?」
ハッピー「ナツー置いていってごめんねー」
ルーシィ「・・・要するに使えないってことね」
エルザ「無事でなによりだ、よかった」
ゴチン!!!!
ナツ「硬っ!って無事なもんか!列車で変な奴にからまれたんだ!」
エルザ「?」
トール「どんな人?」
ナツ「何つったかな?アイ・・ゼン・・バルト?「バカモノぉっ!!!」ごあっ!」
ナツはエルザに引っ叩かれ、飛んでいった。
エルザ「鉄の森は私たちの追っている者だ!」
ナツ「そんな話初めて聞いたぞ・・・」
エルザ「なぜ私の話をちゃんと聞いていない!!」
ナツ「?」
ルーシィ「(あんたが気絶させたせいだからっ)」
トール「(ドンマイナツ)」
パオラ「(可哀想に・・・)」
エルザ「さっきの列車に乗っているのだな、今すぐ追うぞ!どんな特徴をしていた?」
そういってエルザは魔道四輪車についてるSE(SELF
ENERGY)プラグを腕に取り付ける。
ナツ「あんまり特徴なかったなぁ。なんかドクロっぽい、笛持ってた。三つ目があるドクロだ」
アニス「なにそれ」
グレイ「趣味悪ィ奴だな」
ルーシィ「三つ目のドクロの笛・・」
ハッピー「どうしたのルーシィ」
ルーシィ「ううん、まさかね・・・あんなの作り話よ、でも・・・もしもその笛が呪歌だとしたら ・・・眠り・・・死・・・その「思い出した!その笛がララバイだよ!“死”の魔法、
ルーシィのセリフをパオラが被せて話した。
エルザ「何!?」
グレイ「呪歌?」
ルーシィ「あたしは本でしか読んだことないんだけど、禁止されている魔法の1つに呪殺ってあるでしょ」
エルザ「ああ、その名の通り対象者を呪い、“死”を与える黒魔法だ」
パオラ「ララバイはもっと恐ろしいんだよ」
───クヌギ駅───
エリゴール「客も運転手も全部降ろせ~い。この列車は鉄の森が頂く」
鉄の森が列車をハイジャックし、乗っていた乗客を全員降ろした。
エリゴール「この列車で戻ると聞いて待ちわびていたぞカゲヤマ」
カゲヤマ「へへっ、何とか封印は解きましたよ」
そういってカゲヤマはエリゴールにララバイを渡した。
エリゴール「ホウ、これが・・これがあの禁断の魔法か・・・」
『おおっ!!』
ビアード「さすがカゲちゃん!!」
レイユール「これで計画は完璧になった訳だな!!」
エリゴール「この笛は元々“呪殺”のための道具にすぎなかった。しかし偉大なる黒魔導士ゼレフがさらなる魔笛へと進化させた。まったく・・・恐ろしい物を作ったものだ。この笛の音を聴いたもの全てを呪殺する“集団呪殺魔法”
「始めよう!!作戦開始だ!!!」
ざわざわざわざわ
「いきなり大鎌を持った男たちが乗り込んできたんです!」
「ワシは知っとるぞ!あいつ等はこの辺にいる闇ギルドの者だ」
「女房より大切な商売道具を列車に置いてきちまったんだ」
鉄の森のせいで降りざるをえなかったひとたちが騒いでいた。最後の人は隣にいる女房が物凄い顔で睨んでいた。
ルーシィ「あいつ等・・・列車を乗っ取ったの!?」
ハッピー「みたいだね」
ルーシィ「馬車や船とかならわかるけど列車って・・・」
ハッピー「あい。レールの上しか走れないし奪ってもそれほどのメリットないよね」
パオラ「でもスピードはあるよ」
グレイ「何かをしでかすために奴等は急がざるをえないということか?」ヌギヌギ
アニス「何で脱ぐの?」
ルーシィ「もう軍隊も動いているし、捕まるのは時間の問題なんじゃない?」
エルザ「だといいんだがな・・・」
トール「なーんか違和感を感じるなぁ・・・」
ギャギャギャギャギャ!!!
トール「てゆーか飛ばしすぎじゃない!?」
グレイ「SEプラグが膨張してんじゃねーか」
エルザ「あの笛が吹かれれば大勢の人が死ぬ。音色を聴いただけで人の命が消えてしまうんだぞ」
パオラ「でもあいつらの目的もはっきりした訳じゃないんでしょ」
グレイ「それに、一戦交える可能性もある」
アニス「あんまりスピード出しすぎるといざってときに魔力が無くなっちゃうよ」
トール「運転変わる?」
エルザ「大丈夫だ。いよいよとなれば棒切れでも持って戦うさ。それにお前たちがいるしな」
そういわれてグレイたちは黙ってしまう。
ハッピー「何かルーシィに言うことあった気がする。忘れたけど」
ルーシィ「何?」
ハッピー「だから忘れたんだって」
ルーシィ「気になるじゃない。思い出しなさいよ」
ハッピー「う~ん」
ナツ「キモチ・・悪・・」
トール「ナツ、いっそのこと吐く?」
パオラ「スッキリするかもしれないよ」
ハッピー「・・・キモ・チ・・ワ・・ル・・ハク・・スッキリ・・。・・ハッ!!!!」
ルーシィ「それかい!!ほらナツ!落ちるわよ」
ナツ「ゔお゙お゙・・・落として・・くれ・・」
パオラ「よしトール、ナツに腹パンよ!」
トール「任せとけ!」
ルーシィ「だからやめなさい!」
ハッピー「うーんなんだろ?ルーシィ、変、魚、おいしい、ルーシィ、変」
ルーシィ「変って」イラッ
エルザ「!!なんだあれは・・」
エルザの見たオシバナ駅からは煙が出ていた。
───オシバナ駅───
『みなさん!お下がりください!ここは危険です!ただいま列車の脱線事故により駅へは入れません!』
鉄の森によって駅が封鎖されたため、駅員は一般人の誘導を行っていた。
「脱線?」
「いや、テロらしいよ」
『内部の安全が保証されるまで駅は封鎖します』
エルザ「行くぞ!」
ルーシィ「でも封鎖って」
トール「んなもん聞いてたら中に入れないぞ」
ナツ「うぷっ」
グレイ「人酔いしてんじゃねえ!!」
エルザ「駅内(なか)の様子は?」
「な、なんだね君!」
ゴッ!
「うほっ!」
ルーシィ「!!!」
エルザ「駅内の様子は?」
「は?」
ゴッ!
エルザ「駅内の様子は?」
「ひっ!」
ルーシィ「即答できる人しかいらないってことなのね」
グレイ「だんだんわかってきたろ?」
そういう二人の顔はビクビクしていた。
トール「あーあ、だからエルザと一緒はいやだったんだよ・・・」
アニス「可哀想に」
パオラ「他人のふり他人のふり」
ルーシィ「てか、これってあたしの役!?」
ナツ「」←これ
エルザ「中へ行くぞ」
グレイ「おう」
トール「よし」
パオラ「ええ」
アニス「うん」
ハッピー「あいさ」
ルーシィ「シカト・・・」
全員から無視される悲しいルーシィであったが、結局一人で頑張ったのだった。駅の中へ入ると、
ルーシィ「ひいいっ!」
ハッピー「全滅!!」
パオラ「相手は全員魔導士だから軍の小隊じゃやっぱり太刀打ちできないわね」
グレイ「急げ!ホームはこっちだ!」
そうして駅のホームへ急ぐと、
エリゴール「やはり来たな、妖精の尻尾。待ってたぜぇ」
ルーシィ「な、なに、この数・・・」
エルザ「貴様がエリゴールだな」
ビアード「あれ、あの鎧の姉ちゃん・・」
カラッカ「なるほど、計画バレたのおまえのせいじゃん」
ルーシィ「ナツ起きてっ!仕事よ!」
ハッピー「無理だよ!列車→魔道四輪車→ルーシィの3コンボだ」
アニス「プッ」
ルーシィ「あたしは乗り物なの!?てか笑うなアニス!」
カゲヤマ「ハエがぁ~。おまえらのせいで・・」
レイユール「落ち着けよカゲちゃぁん」
ナツ「ん?この声・・」
エルザ「貴様らの目的はなんだ?返答次第ではただでは済まさんぞ」
エリゴール「遊びてぇんだよ。仕事も無ェし、暇なもんでよォ」
『ぎゃはははは!!』
エリゴール「まだわかんねえのか?駅にはなにがある」
そういってエリゴールは風の魔法で上に飛んだ。そしてスピーカーを軽く叩いた。
エルザ「ララバイを放送するつもりか!?」
ルーシィ「ええ!?」
グレイ「なんだと!?」
エリゴール「ふははははっ!!!この駅の周辺には何百、何千もの野次馬どもが集まっている。いや、音量を上げれば町中に響くかな、死のメロディが」
エルザ「大量無差別殺人だと!?」
エリゴール「これは粛清なのだ。権利を奪われた者の存在を知らずに権利を掲げ生活を保全している愚か者どもへのな。この不公平な世界を知らずに生きるのは罪だ。よって死神が罰を与えに来た、“死”という罰をな!!」
トール「ふーん、じゃあ吹けば?」
トールの放った言葉にその場が一瞬で静かになった。
グレイ「はあっ!?なにいってんだトール!」
エルザ「そうだぞ!もし今吹いたら町中の人達が・・・」
トール「いいじゃないか吹かせてやれば。もっとも、自分の仲間の命がどうなってもいいんならなぁ!!」
その瞬間、鉄の森の連中からはニヤつき顔が消え、ざわつき始めた。
トール「それでもいいってんならここでピーヒャラピーヒャラ吹けばいい」
そして、トールの言っている事がわかったパオラとアニスは鉄の森の連中をからかい始めた。
パオラ「そうよそうよ!そんなに吹きたいならピヒャラっとけばいいわ!」
アニス「そうよ!ここでピヒャラッときなさい!」
ルーシィ「“ピヒャラッとく”ってなによ・・・」
エリゴール「ちっ!(まずいな、ここで狙いに気付かれたら厄介になる!)お前らやっちまえ!」
カゲヤマ「残念だなハエども!」
ナツ「この声!」
カゲヤマ「闇の時代を見ることなく死んじまうとは!!」
ナツ「やっぱりお前かぁぁぁぁ!!!」
ボゴォ!!!!
カゲヤマがルーシィに魔法で攻撃するが、ナツによって阻まれてしまう。
カゲヤマ「てめ・・」
ナツ「今度は地上戦だな!!」
ナツが復活し、本格的に戦いが始まろうとしていた。
やっぱ地の文を書くのは難しいですね。こればかりは自力で何とかしないと。
でも元々あったセリフをオリキャラに分担させるのは楽ですね。