FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神   作:タイトルホルダー

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オッス!オラタイトルホルダー!水曜日に投稿しようと思ったのにこんな時間になっちまって、オラワクワクすっぞ!


嘘です。今眠たいです。



ブラッドマンって結局なんなんでしょうね。ゼレフ書の悪魔?呪力の塊(もしくは魔障粒子の塊)みたいなもの?なんですかね?

個人的に、もしかしたらジョゼが出てくるのではないかと思ってます。だって、今までの敵のなかで、死亡、改心、復讐など、二度も出てないボスキャラはジョゼくらいですよね?エリゴールは星空の鍵で出ているし。




そういえば華院=ヒカルは何してるんでしょうね?




襲撃、撤退

マグノリア病院

 

 

公園の騒ぎの後、レビィたちはすぐに病院に運ばれ、治療をうけた。今は安静にしている。

 

ベットのそばにはルーシィがおり、苦悶の表情を浮かべている。

 

ルーシィ「ヒドイ事するんだなぁ……ファントムって………」

 

ルーシィにとってレビィは自分の書いた小説の読者第一号になるつもりだった。その事もあって親友であるレビィや同チームのジェット、ドロイが傷つき、ルーシィはファントムへと怒りを募らせる。

 

ルーシィ「許せないよ、あいつら………」

 

 

 

 

 

 

ここはある山のある場所。普段は緑が生い茂っており、のどかであった。だが1ヶ所だけ木々がないところが目に見える。

 

そこに一人の少年と一人の少女がいた。そして、彼らのすぐそばにはかなり大きい猪が十体ほど横たわっていた、大量の血を流しながら。

 

「ふぅ……。これで仕事は終わりか」

 

持っている槍を立てている少年 ゼルマ・シュトルは額についた汗をぬぐった。ちなみに頬や腕には猪の血がついている。

 

ファサッ

 

そのとき、ゼルマの頭にタオルがかかる。

 

「お疲れさま。こっちも終わったよ」

 

ゼルマの頭にタオルをかけた少女 エミリア・オルエンテスがゼルマのもとへやってきた。ゼルマはそのタオルで血や汗を拭いていく。

 

エミリア「ねぇ、1ついい?」

 

ゼルマ「あ?どした?」

 

エミリア「なんで戦争に反対なの?」

 

エミリアがそういった瞬間、少しの沈黙が続いた。

 

エミリア「まあ私は面倒くさいから反対なんだけどさ、ゼルマはこの機会にトールって人を倒すこともできるんじゃないの?」

 

ゼルマ「……俺が筋の通らないことが嫌いだって知ってんだろ。確かにあいつと戦うのも悪くないがな…」

 

エミリア「ついでにどっちが強いの?」

 

ゼルマ「んなもん俺に決まってんだろ。そろそろ戻るぞ」

 

こうして二人はギルドへと戻っていった。そこが戦場になっているとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィオーレ王国北東・オークの街

 

 

この街には魔導士ギルド『幽鬼の支配者(ファントムロード)』がある。

 

 

「だっはー!最高だぜー!!」

 

「妖精のケツはボロボロだってよ!!」

 

「ガジルのやつ、そのうえ3人もやったらしいぜ!」

 

中からは大きな笑い声とともにフェアリーテイルを罵倒する声が響いていた

 

「さあて、仕事行くか」

 

「俺らも帰りに妖精の羽根ムシって来ようぜ」

 

高笑いしながら男たちが扉に手をかけ、ギルドを出発する。

 

 

その時、爆炎と共に扉と男が吹き飛んだ。

 

その瞬間、扉があった方へと視線が集まる。

 

 

 

マカロフ「フェアリーテイルじゃあああ!!!!」

 

爆炎が晴れ、現れたのはフェアリーテイルのメンバーほぼ全員。そしてお互い相手に向かって攻撃を始める。

 

ナツ「おおおああ……らぁ!!!」

 

先陣切って飛びだしたナツが拳の炎でファントムのメンバーを次々と焼き払う

 

ナツ「誰でもいい!!かかってこいやぁぁ!!」

 

「調子に乗るんじゃねえぞコラ!!」

 

「やっちまえー!!」

 

マカオ「パープルネット!」

 

マカオによって何人かが粘着性のある紫の炎に捕まる。

 

マカオ「ワカバ!」

 

ワカバ「あいよ!スモークラッシュ」

 

そしてワカバの煙魔法でパイプから煙をだし、相手を殴り倒していく。一方こちらでも闘いがおこっていた。

 

トール「いくぞパオラ!!!」

 

パオラ「ええ!」

 

アニス「私もいくよ!サイコキネシス!!」

 

アニスのサイコキネシスによってファントムの魔道士が20人ほど宙に浮かぶ。

 

パオラ「メテオシャワー!」

 

トール「氷結竜の咆哮!」

 

「「「「うわぁぁぁぁ!!!!!!」」」」

 

マカオやワカバに続いてパオラとトールがファントムメンバーを蹴散らしていく

 

アルザック「銃弾魔法(ガンズマジック)!スパークショット!」

 

アルザックのガンズマジックで、敵を痺れさせた。そのとき、アルザックの後ろから敵が現れるが他の人の銃弾に撃たれてしまった。その正体はアルザックの相棒であり、想いを寄せているビスカであった。

 

アルザック「ナイスショット!ビスカ」

 

ビスカ「爪が甘いよ、アル。ターゲット・ロックオン!ホーミングシュート!」

 

ビスカの銃士(ザ・ガンナー)で、敵だけを狙い撃った。

 

カナ「カード魔法(マジック)!ライトニング・リバースタワー・ラバーズ、落雷の運命!」

 

ロキ「指輪魔法(リングマジック)、ツイスター!」

 

リーダス「絵画魔法(ビクトマジック)、野生の暴走!」

 

ラキ「ウッドメイク、恥らう恋のダム!」

 

「意味解んねぇーーー!?」

 

カナはカードで周りの敵に電撃を浴びせ、ロキは竜巻を起こし、リーダスは自分の腹に猪の絵を描き、その絵が飛び出して敵にぶつかる。

ラキの木の造形魔法で、大量の木造が飛び出した。

───ラキのネーミングセンスはまったく解らないが。

 

 

 

 

 

 

マカロフ「かあーっ!!!!」

 

ファントムはマスターであるマカロフを大人数で襲いかかるが、巨大化したマカロフが押しつぶす。

 

「ぐあぁぁぁ!」

 

「ばっ………バケモノ!!!」

 

マカロフ「貴様等はそのバケモノのガキに手ェ出したんだ……人間の法律で自分を守れるなどと夢々思うなよ」

 

「つ、強ぇ……」

 

「兵隊どももハンパじゃねえ!!!」

 

「こいつらメチャクチャだよ!!!」

 

マカロフ「ジョゼー!出てこんかぁっ!!!」

 

エルザ「どこだ!!ガジルとエレメント4はどこにいる!?」

 

トール「どこだゼルマァ!さっさと出てきやがれェ!!」

 

マカロフの戦闘により、士気が上がるフェアリーテイル

 

 

 

そんな戦いをガジルは上から見下ろしていた。

 

ガジル「あれがティターニアのエルザに凍てつく雷神のトールか……。ギルダーツ、ラクサス、ミストガンは参戦せずか………なめやがって」

 

自分たちがやられているにも関わらず、ニヤリと笑うガジル。

 

ガジル「しかし、これほどまでマスター・ジョゼの計画通りに事が進むとはな……。せいぜい暴れまわれ、クズどもが」

 

 

 

 

「これでもくらえ!!」

 

ファントムもやられるだけでなく、魔法で交戦する。その際に爆発がおきるが、爆炎がナツによって食べられていく。

 

ナツ「へへっ、食ったら力が湧いてきた!!」

 

「なんだこいつ!」

 

「火を食ったぞ!」

 

「まさかこいつが!?」

 

ナツ「まとめてぶっ飛べ!火竜の咆哮!」

 

グレイ「アイスメイク、槍騎兵(ランス)!」

 

エルザ「ハァッ!!」

 

トール「氷結竜の鉄拳!」

 

ラキ「ウッドメイク、二人の愛はフォーエバー!」

 

「やっぱ意味わかんねぇ!!」

 

アルザック「ガンズマジック!マッドショット!!」

 

ビスカ「換装、魔道散弾!ワイドシュート!」

 

パオラ「メテオブラスト!」

 

エルフマン「ぬぁぁぁ!!漢!漢!!漢ォ!!!」

 

片腕を接収させて、ファントムの者たちを殴り飛ばしていくエルフマン。

 

エルフマン「漢なら・・・漢だぁああぁあっ!!!!」

 

「ぐぁああ!!」

 

「な、何言ってんだアイツ!?」

 

接収(テイクオーバー)だ!!あの大男、腕に魔物を接収させてやがる!!」

 

「そ、そんな魔法あんのかよ!」

 

「倒した魔物の力を腕に吸収していく…ビーストアームのエルフマンだ!!」

 

 

それに続き、グレイやロキたちも兵隊を蹴散らしていく。

 

マカロフ「エルザ!トール!ここはお前らに任せる……。ジョゼはおそらく最上階、ワシが息の根を止めてくる」

 

エルザ「お気をつけて」

 

トール「油断すんなよマスター」

 

マカロフが最上階目指してドアをぶち壊し、階段を上っていった。

 

 

 

 

 

そしてついにこの男が動き出した。

 

ガジル「へへっ・・・一番やっかいなのが消えたトコで・・・ひと暴れしようかね」

 

マカロフがいなくなった後、ガジルは上から下へ飛び降りる。この男も反撃開始ののろしをあげた。

 

 

 

 

 

トールはファントムを倒しながらも、目はあちこちを向いていた。

 

トール「ゼルマはなにやってやがる。まさか高見の見物とかふざけたことしてんじゃねぇんだろォなァ……」

 

 

「あいつなら今仕事中だぜ」

 

そのとき、トールの上から声が聞こえ、上を向くと同時に鉄の棍棒が降ってきた。トールはバックステップでかわし、鉄の棍棒は地面にぶつかって砂煙をあげる。やがて煙がはれると人影が見えてきて、姿がわかってきた。

 

トール「黒鉄のガジル……」

 

ガジル「テメェとは一度やりあってみたかったんだぜ、凍てつく雷神。なんせあのゼルマが気にしてたんだからな」

 

トール「なんであの野郎は仕事なんかに行ってんだよ」

 

ガジル「ギヒッ。あいつもエミリアのやつも、あんま乗り気じゃねぇんだよ。もったいないねえ、折角妖精を潰せるってのに」

 

トール「ふーんなるほどね。ギルド襲撃も知らねえのか」

 

ガジル「ま、あいつらが帰って来るまでにテメェらを潰せば問題ねえんだよ!!鉄竜棍!!」

 

そういってガジルは足を棍棒に変化させて攻撃してきた。だがトールは左手で棍棒の先を掴む。

 

トール「それで終わりか?」

 

ガジル「ほおやるねえ。じゃあこんなのはどうだ?」

 

するとガジルは足の真ん中からあちこちに鉄の棍棒を飛び出させた。トールは足を掴みながら顔を動かして避けたが、周りにいたファントムの仲間にお構いなしにぶつけていく。

 

トール「おいおい、敵と味方の区別もできねえのかよ」

 

ガジル「ギヒッ。よけられねえのが悪いんだよ」

 

トール「だったらこっちからも「ガジルゥーーー!!」うおッ!?」

 

トールを踏み台にしたナツがガジルを殴りかかり、ガジルをぶっ飛ばした。

 

「ガジルが吹っ飛ばされた!?」

 

「こんなトコ初めて見たぞ!?」

 

周りのファントムが騒ぐ、そこにナツが大声で叫ぶ。

 

ナツ「俺がフェアリーテイルのドラゴンスレイヤーだぁ!!」

 

トール「ナツ!テメェ、俺を踏み台にしやがっ「トール、こいつ寄こせ!」…あぁ!?」

 

すると、ガジルはすぐ起きあがり、ナツを鉄竜棍でふっとばす。だがナツは両手で押さえつける。

 

ナツ「こいつがギルドやレビィたちを……」

 

ガジル「!!!」

 

ナツ「くたばれぇっ!!!!」

 

ナツはガジルを空中へとぶん投げた。投げられたガジルは体制を建て直し、ナツのほうへと向かっていった。だがナツはガジルの拳をガードし、火竜の鉄拳で壁までふきとばした。

 

ワカバ「うほー、はりきってやがんなぁ」

 

マカオ「若いってのはいいねぇ」

 

エルフマン「フン……」

 

エルザ「さすがだな」

 

トール「ナツ、遠慮なんかいらねえからな」

 

ナツ「ああ!ぶちのめしてやるよ!」

 

瓦礫のなかからガジルがでてきた。あまり効いてなさそうだ。

 

ガジル「効かねえな」

 

ナツ「そうは見えねえぞ?」

 

ガジル「そうかい!」

 

ガジルはナツに高速で近づき、パンチを繰り出す。ナツはまともにくらい、ふきとんでいった。

 

グレイ「おいおい……」

 

パオラ「メチャクチャね……」

 

ガジル「おらこいよ、テメェも効いちゃいねぇんだろ?」

 

ナツはすぐにたちあがり、炎を纏う。

 

ナツ「よくわかってんじゃねえか!」

 

二人は殴る、蹴るの猛攻が続く。するとガジルはナツのパンチを避け、空中を漂う。そして足裏に刃物を出現させて木に逆立ちで止まった。

 

ガジル「で?それが本気か?火竜(サラマンダー)

 

ナツ「安心しろよ、ただのあいさつだ。竜のケンカのまえのな」

 

二人ともまだ闘いはこれからだと言わんばかりにボルテージは高まっていく。

 

 

その時、地面が唐突に揺れ始めた。圧倒的な魔力に建物が堪え切れなくなり、所々に亀裂が走る。

 

「な…何だ!?」

 

「地震!?」

 

慌て始めるファントムとは対照的に、フェアリーテイルの全員は笑みを浮かべる。

もちろん起こしているのが誰か分かっている。この地震を引き起こした人物を。

 

エルザ「これはマスター・マカロフの“怒り”だ。巨人の逆鱗……もはや誰にも止められんぞ」

 

「ひ…ひぃ!!」

 

「ウソだろ!?ギルド全体が震えて…ッ!」

 

エルフマン「それが漢、マスター・マカロフ」

 

パオラ「覚悟しなさい。マスターがいる限り、私達に負けはないわよ」

 

震え立つほど力強い魔力に、フェアリーテイルの士気が高まる。

 

 

 

 

 

だが、ここで1つの誤算が生じた。

 

 

 

 

 

ズドォォォン!!!!!

 

 

上の階から何かが落ちてきた。それは地面にぶつかると砂煙を撒き散らした。煙がはれると、

 

マカロフ「(なんじゃこれは!?力が出ん…!)魔力が……ワシの魔力が…」

 

ナツ「じっちゃん!」

 

エルザ「マスター!!」

 

魔力が尽きたマカロフが倒れていた。魔力の枯渇のせいで顔色がかなり悪い。

 

パオラ「マスター!しっかり!」

 

グレイ「どうなってんだ!?あのマスターからまったく魔力を感じねえ!!」

 

エルフマン「お、おい……それじゃ、ただのじーさんになっちまったのか」

 

アニス「な、なんで!?どうなってるの!?」

 

その様子をガジルは上から見ていた。

 

ガジル「ちぇっ、もうお楽しみは終わりかよ」

 

グレイ「ありえねえ!どうやったらマスターがやられるんだ!?」

 

トール「一体、上で何があったんだ…」

 

マスターがやられたことで、ギルド内は動揺が広がる。

逆に、相手側の士気は一気に膨れ上がった。

 

「いけるぞ!これで奴等の戦力は半減だ!」

 

「今だ!ぶっ潰せ!!」

 

形勢逆転。隙が出来たことを見逃さず、怒涛の如く攻め始めるファントム達。

あまりにも不味い展開にエルザが指示を出す。

 

エルザ「撤退だ!全員ギルドに戻れ!!」

 

グレイ「バカな!なにいってんだ!」

 

エルフマン「漢は引かんのだー!」

 

パオラ「わたしはまだやれるわよ!」

 

アニス「私だって!」

 

みんなが戦う意志を強調するが、動揺したままで勝てるほど恐らくファントムは弱くない。このままでは分が悪い、まさに最悪の状況だ。

 

エルザ「だめだ!マスターなしではジョゼには勝てん!撤退する!命令だ!!」

 

現状を冷静に判断したエルザがそう指示すると、渋々だが撤退の様子を見せ始めた。

だが相手もみすみす見逃してくれるわけもなく、追い打ちをかけるために責めてくる。

 

 

 

 

ガジル「あらあら、もうケツまくんのかい?根性足りねえなぁ妖精さんはよぉ」

 

ガジルはそのまま上でフェアリーテイルがうろたえ、撤退していくのをつまらなそうに見ていた。そこへ先程マカロフの魔力を空にしたアリアがやってきた。

 

アリア「撤退とは悲しい……悲しすぎる……」

 

ガジル「アリアか。相変わらず不気味なヤローだなオメェは。にしてもよくあのじじいをやれたな」

 

アリア「すべてはマスター・ジョゼの作戦。素晴らしい!!」

 

ガジル「いちいち泣くんじゃねえよ、うぜえからよ。……で?ルーシィとやらは捕まえたのかい?」

 

ナツ「!!!」ピクッ

 

その声に気づいたのはナツだけだった。

 

アリア「悲しいな。ルーシィのいう小娘なら本部に幽閉している」

 

ガジル「手厚いご招待ってやつか」

 

ナツ「何!?」

 

ハッピー「どうしたのナツ?」

 

ナツ「ガ、ガジル!!」

 

ガジル「いずれ決着をつけようぜ、火竜(サラマンダー)

 

こうしてガジルはアリアと共に虚空の彼方へと消えていった。

 

ナツ「ルーシィが捕まった?」

 

ハッピー「え!!?」

 

トール「なんだと!?」

 

ナツの言葉はトールにも聞こえていた。

 

トール「どうするナツ?」

 

ナツ「俺が助けにいく!あとは任せたぞトール!」

 

トール「ちょ、おい!?」

 

ナツとハッピーは近くにいたファントムの魔道士一人を連れて行った。

 

エルザ「撤退だ!退けぇ!!」

 

グレイ「アホ抜かせ!こんなところで退けるかよ!!レビィたちの仇をとるんだ!!!」

 

するとエルザはグレイの手を掴み、グレイに寄り添う。

 

エルザ「頼む……」

 

グレイ「!!……エルザ……」

 

普段のエルザと違う、弱気な行動にグレイは戸惑う。

 

エルザ「今は引くしかないんだ…。マスターの抜けた穴は大きすぎる……」

 

グレイは渋々納得し、みんなに続いて撤退していく。

 

 

 

 

 

「逃がすかァ!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!」

 

「くたばれぇっ!!!!」

 

トール「………調子のってんじゃねぇぞ格下風情が」

 

メンバーが退いていくなか、トールだけは入り口で立ち止まった。

 

トール「先にいってろエルザ!」

 

エルザ「トール!流石にお前1人では………!!!」

 

すると突然、トールの魔力が格段に上がり始めた。これにはファントムだけでなくフェアリーテイルも思わず緊張が走る。

 

トール「いいからさっさと行け。安心しろ、ただの時間稼ぎだ」

 

そうしている間にもファントムは攻撃を緩めない。逃げる妖精たちに追い討ちをかけようと遠距離魔法を放つが、

 

トール「いてつくはどう!」

 

トールによって打ち消され、阻まれてしまう。そしてエルザも納得したのか、トールに忠告をする。

 

エルザ「必ず帰って来るんだぞ!」

 

トール「当たり前だ」

 

「逃がすな!やれー!」

 

「おおぉおぉ!!」

 

「たった1人でなにができる!」

 

「そうだ!やっちまえ!」

 

トールはエルザには時間稼ぎだといったが、それは半分正解で半分間違いだ。確かにエルザたちが逃げ切るまで時間は稼ぐが、トールとしては全滅させる気でいた。

 

トール「おらぁ!!」

 

トールは雷神魔法で指先に雷光のブレードを出し、ファントムを凪ぎ払っていく。

 

トール「悪いがお前ら、入り口で増援が来ないか見張っててくれねえか?」

 

トールは後ろにいる仲間、アニスとパオラに声をかける。

 

パオラ「構わないわよ、別に。……でも、」

 

アニス「無茶しないでね?」

 

トール「わかってるよ。すぐに終わらせてやる。後ろは任せたぜ」

 

その言葉と同時にトールは投擲の槌(ミョルニル)を取りだし、アニスとパオラは入口へと向かっていった。

 

トール「破壊の鉄槌!」

 

トールはミョルニルを持ちながら、二回転しながらミョルニルを振りかぶり、地面に叩きつけた。その衝撃で半径十メートル内にいた者たちはふきとんでいった。

 

トール「滅神モード」

 

さらにトールの魔力の質が変わった。そしてトールの周りには黒雷がバチバチと溢れ出ている。ミョルニルを手放し、両手を前へと出して手に魔力を圧縮させる。

 

トール「くらえ。雷神の荷電粒子砲」

 

黒雷の一撃は直線上にいた者たちを一撃で葬り、凪ぎ払っていく。

 

「な、なんだよコイツ!?」

 

「なんて魔力だ!」

 

「これが凍てつく雷神!!」

 

「ひ、怯むな!この人数でかかればなんとかなる!!」

 

そうはいっても先程のように突っ込んでくるものはいない。皆、武器を握りしめたり、一歩下がったりしている、

 

トール「なんとかならないかもしれないから襲いかかってこないんだろ」

 

反論したいが言葉がでない。皆が悔しそうな表情を浮かべるが、ふとファントムの魔道士たちは気づく。ギルド内が少し薄暗くなっていることを。

 

その答えは上を見るとすぐわかった。自分達の上には雲が浮かんでいた。

 

「な、なんだあの雲は!?」

 

よく見ると黒い電気がほとばしっている。そしてこれが何を意味しているかを理解した。

 

トール「さあて、そろそろ終わらせるか」

 

「ま、待て!」

 

「やめろぉ!」

 

「助けてくれ!!」

 

トール「黒万雷雨」

 

その瞬間、ギルドの中に無数の黒雷が放たれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トール「終わったぜ」

 

トールは扉を開けてすぐ近くにいたアニスとパオラに声をかけた。

 

パオラ「お疲れ。怪我はない?」

 

トール「心配ねえよ。かすり傷もつかなかったしな」

 

アニス「じゃあ速くギルドに戻ろ!みんな心配してるよ」

 

こうして三人はファントムのギルド支部を出発した。

 

 

 

トールがギルドを出た後、ファントムのギルドの中には1つの山があった。

 

 

 

ただしそれは木や土でできた山ではなく、

 

 

 

人の体を山積みにしてできた山だった。

 

 




破壊の鉄槌:ミョルニルを持ちながら、二回転しながらミョルニルを振りかぶり、地面に叩きつける。その際、半径十メートル内で衝撃波が生み出される(一応言っておくけどまほうじゃありません。ハンマー技です)。イメージは黒子のバスケの紫原の破壊の鉄槌(トールハンマー)。ただし、バスケットボールじゃなくてミョルニル、半回転じゃなくて二回転です。

最後のは新訳禁書10巻でのイーエスコウ城のミミルの泉でのグレムリンメンバーみたいな感じです。
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