FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神 作:タイトルホルダー
ジュピター再装填後、ナツがジュピターの中にはいってから約15分。砲撃からは圧縮された魔力が見えてくる。
トール「そろそろ15分たつ。発射されたら俺はジュピターを防ぐ」
アニス「ダメだよ!今度は体が持たないよ!」
トール「心配すんな。うまく角度を計算して反らせばいい。アニス、もしものときはサイコキネシスで反らすのを手伝ってくれ」
アニス「う、うん!任せて!」
その時、ジュピターが爆発した。根本から先へ順に爆発していく。
ナツが破壊に成功した様だ。
ビスカ「あれ見て!砲台が!」
アルザック「やったぞ!ジュピターの破壊に成功したぞぉぉぉぉぉ!!」
「「「「「「「オオーーー!!」」」」」」」
ジュピターの破壊によって喜んでいたが、喜んでいるのもつかの間、急に城が変形して人型になっていった。
魔導巨人ファントムMk-Ⅱ。
ファントムロード最強の兵器が誕生し、ゆっくりと前進してきた。
『平伏すがいい、クソガキ共!そしてその身の程を知れ!絶望の中で己の最後をたっぷりと味わうがいい!』
歩いてくる巨人。
そして向かって来るシェイド。
アルザック「シェイドがまた来るぞ!」
ビスカ「巨人と幽霊!?どうしろっていうのよ!?」
カナ「あたしらはシェイドに集中!巨人は、ナツがきっと止めてくれる筈!」
ワカバ「つってもよぅ…」
マカオ「ナツは乗り物…」
「「「「「「「ああ~………」」」」」」」
真っ白になる一同。
トール「仕方ない。いくぞ二人とも!」
「「了解!!」」
トールはアニスとパオラと一緒に建物の中へと侵入するが、巨人の指がゆっくりと動き始める。
すると巨人の指から線が浮かびあがり、文字が書かれていく。
パオラ「これって………魔方陣!?」
トール「しかもこれは
すると巨人の中からハッピーがでできた。
ハッピー「おーい!!」
アニス「ハッピー!」
ハッピー「これって
トール「ああ、しかもこのサイズだと町が暗黒の波動で消し飛ぶぞ!」
パオラ「とりあえず、ナツたちのところへ案内して」
トールたちはハッピーについていくと、ナツのほかにグレイとエルフマンがいた。外の状況を話すと、三人も驚きを隠せないでいる。
ナツ「なんだそりゃー!?ありえねー!?」
グレイ「手分けして、この巨人の動力源を探すしかねぇな」
エルフマン「ったく、次から次へと…」
パオラ「こうしてはいられないわ!早く動力源かなにかを止めましょ!」
「「「「オウ!」」」」
そういってみんなバラバラに散った。
トール「なかなか見つかんねえな」
アニス「この建物広いしね」
トールとアニスは中を探していた。すると
「見ーつけたぁ!」
何処からともなく聞こえてきた声と共に前方の壁が爆発した。そして壊れた壁から人影が見えてくる。その人物は背中に槍を携え、赤くて短い髪をしていた。
トール「ゼルマ……」
ゼルマ「よおトール。何年ぶりだ?」
トール「7、8年くらいは会ってないだろ。だがそんなことはどうでもいい。今回の戦争の件は──」
ゼルマ「知らんぜ、オレは。オレにとっちゃ今回の戦争のことがどうでもいい。なんせ──」
その瞬間、ゼルマのまわりに蒼い炎がまきあがる。すぐにトールを倒したいと願わんばかりに。
ゼルマ「やっとお前をぶちのめすことができるんだからなぁ!」
そういってゼルマはトールのほうへと走りだしてくる。トールも迎え撃つように腕に冷気を纏わせる。
トール「上等だ。お前がくだらないことに加担してないことはわかった。つーわけでちょっと眠っとけや!」
お互いの拳が、魔力が炸裂する。
一方こちらでは
エルフマン「ぬおおお!漢エルフマン!フェアリーテイルはこの命にかえても守ってみせる!!!」
エルフマンは建物の中を走り回っていた。するとさっき踏んだ地面に違和感を感じて立ち止まる。振り返ると緑色の髪に茶色の服を着た痩せ型の男が地面から現れた。
ソル「
エルフマン「エレメント4か。ちょうどいい、この巨人の止め方を吐かせてやる」
そしてこちらでも
パオラ「はあ、少し迷ったわね」
パオラは広い建物のなかを探していたら迷ってしまった。
パオラ「……トールと合流しようかしら」
「だめよ、今彼はゼルマと戦っているから」
その声は上から聞こえた。
エミリア「あなたがあたしの相手よ」
サイドテールで茶髪の女性、エミリアが空中から降りてくる。
パオラ「やるしかないわね。行くわよ!」
あちこちで戦いが始まっていく。
ジョゼ「おやおや、これは意外……まさかあの二人が参加してくれるとは」
ジョゼは顔に見せずとも内心では少し驚いていた。まさか戦争に反対といっていた二人が、何を思ったか知らないが今は参加している。だがジョゼにとっては嬉しい誤算でしかなかった。自分が出る手間が省けるからだ。ジョゼはエミリアはエレメント4には少し劣るが、ゼルマの実力は充分に理解している。
というのも、実はゼルマはギルドに入る前に一度ジョゼと戦い、負けていた。
そのときジョゼは、ゼルマを手の内に入れなかったら後々厄介なことになると直感で思った。
そしてジョゼはゼルマをギルドに誘った。最初は嫌そうな顔をしていたが、何を思ったのか知らないが、了承してくれた。
そのときのゼルマの目はギラギラとしていた。だがそれはギルドが楽しみというわけではなく、なにか野望がある目だ。
ジョゼにはそれがすぐにわかった。何故なら自分にも野望があるからだ。『最強のギルドをつくりあげる』という野望が。
そしておそらくゼルマの野望とは、いつか自分を倒すということだろう。そのためにゼルマはファントムロードにはいったのだろう。
向上心があることは良いことだが、子供のクセに自分を倒すというのは気に入らない。
エミリアは八ヶ月ほど前、ゼルマが連れてきた少女だ。ゼルマが連れてきたということは、もしかしたら彼女もゼルマと一緒に自分に牙を向けるかもしれない。
いつかは裏切るだろう。だったらこれを機に用済みにしてやろう。
ジョゼ「この戦争が終わったら、そろそろ二人には消えてもらいましょうかねぇ……」
ジョゼの言葉は近くにいた部下には聞こえなかった。