FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神 作:タイトルホルダー
メンゴメンゴ
ミラ「みんなー!!今日から仕事の受注を再会するわよー!仮設の受付カウンターだけどガンガン仕事やろーね!!!」
「うおぉおおぉっ!!!!」
「仕事だ仕事ー!!!」
仮設ギルドのカウンター前でミラが笑顔で皆に呼び掛ける。すると大勢のギルドメンバー達が一斉に依頼盤へ向かって走り出す。ちなみに一番に依頼番に向かったのはナブだった。(だが結局は受けなかった。)
ルーシィ「何アレぇ、普段はお酒飲んでダラダラしてるだけなのにィ」
ミラ「皆、仕事が恋しくなったんでしょ」
パオラ「まったく行かない人もいるけどね」
カウンターに座っているルーシィとパオラがその光景を見て呆れかえる。
ルーシィ「そういやロキいないのかなぁ」
ミラ「あーあ……ルーシィもとうとうロキの魔手にかかっちゃったのね」
ルーシィ「違います!!」
パオラ「あれ?ルーシィはナツの魔の手にかかったんじゃないの?」
ルーシィ「な、なんでそうなるのよ!?」
ルーシィは顔を紅くしながら反論する。
パオラ「ナツが好きだから勝手に家に入ってるのを許しているんでしょ?」
ルーシィ「好きでもないし許してもないわよ!」
ミラ「そういうパオラはトールの魔の手にかかったんじゃないの?」
パオラ「なっ……/////」
今度はパオラが顔を紅くする。
ミラ「月一くらいでトールたちにご飯作ってあげているって聞いたわよ?」
パオラ「だ、誰がそんなことを!?」カァァ
パオラの顔が更に紅くなり、もはやトマトみたいと言われても可笑しくないほどだった。
ルーシィ「へえ~、そんなことあったんだぁ」ニヤニヤ
ミラ「昔から仲良かったもんね」ニコニコ
パオラ「ニヤニヤもニコニコもするな!」
ミラの言う通り、パオラは何回もトールの家に遊びにいって、月一でご飯をご馳走していた。ちょいちょいアピールしてきたが、トールが顔を紅くするくらいであまり進展していない。更に言えば、パオラ自体が恥ずかしがっているため、あと一歩、二歩が足りないでいた。
───ついでに言えば、お泊まり会をしたとき、エルザに誘われるまではトールの家に行こうとしていたので少し残念がっていたという。
パオラ「そ、そんなことより、なんでロキなんか探しているのよ?」
ルーシィ「(話反らした……)なんか、鍵見つけてくれたみたいで……お礼したいなって…」
ミラ「見かけたら伝えとくわ。それより、星霊たちに怒られなかった?鍵落として…」
ルーシィ「ええ、まあ……」
ルーシィ曰く、怒られるだけでは済まなかったらしい。特にアクエリアスは鍵を落とされるのが嫌いらしく、強烈な顔で睨まれ、お仕置きされたらしい。
思い出して尻を抑えるルーシィに、
グレイ「冷やしてやろうか?」
ルーシィ「さりげないセクハラよそれ」
冷気を纏ったグレイや、
ハッピー「ルーシィ~赤いお尻見せてー」ニヤニヤ
ルーシィ「堂々としたセクハラよそれ!!」
あからさまにニヤニヤしながら飛んで近づいてくるハッピーや、
ナツ「もっとヒリヒリさせたらどんな顔すっかな」
ルーシィ「鬼かおまえは!!」
炎を纏ったナツが絡んできたりした。
エルザ「もう一ぺん言ってみろ!!!!」
そんななか、エルザの叫び声がギルド内に響く。
ギルドメンバー達は何事かと一斉にエルザの方を向いた。
ルーシィ「エルザ?」
ルーシィたちも慌ててエルザの方を向く
周りの人達もエルザの方へ視線が集まる。
エルザは目の前にいる男に怒鳴りつけていた。
ラクサス「この際だ、ハッキリ言ってやるよ……弱ェ奴はこのギルドに必要ねェ」
それはフェアリーテイルのS級魔導士のひとりであるラクサスだった。
エルザ「貴様…」
ラクサス「情けねえなあオイ。ファントムごときになめられやがって……恥ずかしくて外も歩けねーよ。つーか、オメェら名前知らねえや」
「「ううっ……」」
ラクサスは後ろにいるジェットとドロイに顔を向ける。ジェットとドロイは何も言い返せないでいる。
ラクサス「それに元凶のテメェ、星霊使いのお嬢様。お前のせいで……」
ミラ「ラクサス!!!」
カウンター席を叩いたミラがラクサスに向かって言い放つ。
ミラ「もう全部終わったのよ、誰のせいとかそういう話だって初めからないの!戦争に参加しなかったラクサスにもお咎めなし、マスターはそう言ってるのよ」
ラクサス「そりゃそうだろ、オレには関係ねえ事だ……ま、オレがいたらこんな無様な目にはあわなかったがな」
エルザ「貴様ァ!「待てやコラァ!!!」ナツ!!!」
ナツがラクサスに殴りかかる。しかし、ラクサスは自分の身体を雷に変え、ナツの攻撃をかわし、後ろにたった。
ナツ「ラクサス!!オレと勝負しろォ!!この薄情モンがァ!!」
ラクサス「あははっ、オレをとらえられねえ奴がなんの勝負になる?」
ナツ「ラクサステメェ!!!」
トール「落ち着けナツ」
再び殴りかかろうとするナツをトールが止める。
ラクサス「お前も文句でもあんのかトール」
トール「別に……。ただ、折角聖十大魔道の一人を合法的にぶちのめすことができたのに、とはおもったけどな」
エルザ「おいトール!」
ラクサス「おっと、そんな考えもあるんだな。それは失念だった。流石は『凍てつく雷神』だ。
いや、『
トール「!!!!!」
『トール!』
トール「(リサーナ……!)」
アニス「トール……」
パオラ「………」
ミラ「………」
トールはミラとエルフマンの妹であったリサーナのことを思い出し、強く拳を握りしめる。それをアニスたちは心配そうに見ていた。
他のみんなも心配そうに見ている。
ルーシィ「戦争代理人?」
だが、最近はいったルーシィにはわからなかった。
ラクサス「お前が初めから本気出してたらこんなザマにはならなかったんじゃねえのか」
トール「それは……」
ミラ「ラクサス!!」
ラクサスの言葉にトールは俯き、ミラがラクサスを注意する。
ラクサス「まあいいさ。オレがギルドを継いだら弱ェモンは全て削除する!!そしてはむかう奴も全てだ!!!最強のギルドをつくる!誰にもなめられねえ史上最強のギルドだ!!!!」
そう言ったラクサスは高笑いしながら去って行った
ルーシィ「継ぐ……って、何ぶっとんだ事言ってんのよ」
ミラ「それがそうでもないのよ。ラクサスはマスターの孫なの」
ルーシィ「ええーっ!!!?」
ラクサスがマスターの孫だと聞いてルーシィは驚いていた。
ミラ「だからマスターが引退したら次のマスターはラクサスの可能性はすごく高いの」
ルーシィ「そ、そんな……。あたしはいやだな……仲間の事をあんな風に思ってるひとがマスターになるなんて……」
トール「そんなことねぇ!!!」
ルーシィの言葉にトールが怒鳴った。
トール「あいつは昔と変わってねえハズなんだ!ただ………あいつは………!!!」
トールは適当にあった依頼書を引きちぎってミラに突きだした。
トール「悪い……これいってくる」
ミラ「うん、わかったわ」
トール「行くぞアニス、パオラ」
アニス「う、うん」
パオラ「わかったわ」
そういってトールはアニスとパオラを連れて仕事に行ってしまった。
ルーシィ「ねえ、戦争代理人ってなに?」
ルーシィは近くにいたグレイやハッピーに聞いてみた。
ハッピー「二年前くらいまで言われていたトールの異名だよ」
グレイ「そういや、あの頃はトールとラクサスはほぼ毎日喧嘩してたっけな」
ルーシィ「そうなの!?」
ハッピー「うん。トールは一度もラクサスに勝ったことがないけどね」
グレイ「しかも誰かが喧嘩に乱入してもほぼ一撃でやられちまったてたな。主にナツが」
ナツ「んだとおしゃべりパンツ!」
グレイ「事実だろうが脳筋単細胞!」
こうして二人は喧嘩してしまった。そしてなぜ今はそう呼ばれなくなったのか、ルーシィはそう質問しようとしても答えが返ってくることはなかった。
パオラ「ねえ、まだあのときのこと引きずってるの?」
トール「……別に………」
パオラはトールに尋ねる。ちなみに今トールたちはドラグーンで仕事場へと向かっている。パオラは振り落とされないように前にいるトールの腰に手をつけて抱きつき、アニスは首筋に手を添えて抱きついていた。
ギュッ
トール「!!!」
パオラは力を入れてよりきつく抱きしめた。
パオラ「もうあんなことを起こさないために強くなるって三人で約束したじゃない」
トール「……ああ」
パオラ「それに、あたしもアニスもついてる。……言ったでしょ、一人で背負わなくてもいいって」
トール「!……ああ、そうだな。んじゃあ気を取り直していくか!」
アニス「うん!で、どんな仕事受けたの?」
トール「えーと、『魔法学校のお手伝い。
一週間のあいだ、魔法についてのコツや心構えなどを子供たちに教えてあげてください。報酬 100000ジュエル』か。てゆうかこれ一週間むこうに泊まるってことか。めんどくせえな」
パオラ「いいじゃないそれくらい。学校っていうのがどういうものか見てみたいし」
トール「それもそうか」
こうして三人は依頼人がいる魔法学校へとむかっていった。
やっぱトールといったら戦争代理人かなぁと思いまして。
昔の異名を言われると昔のことを思いだし、必然的にリサーナのことも思い出すようにしました。
次回はナツたちの『フレデリックとヤンデリカ』をトールたちが観賞します。そしてあの子がでます。