FAIRY TAIL 妖精の凍てつく雷神 作:タイトルホルダー
パオラとルーシィがヴィダルダスを倒した時、別の場所では今も尚闘いが続いていた。
その場所はあっちこっちで床の塗装が剥がれていたり焦げていたりした。
コウマ「ふぅ……どうした?そんなんじゃ俺たちを止められねーぜ?」
トール「はぁ…はぁ……わかってはいたが、やっぱ一筋縄ではいかねえな」
余裕の表情を見せながらも段々疲れが出始めたコウマに対し、トールは額の汗を腕で拭い、鬱陶しそうに言う。マユミも否定しないのか、歯がゆい表情を見せる。
ベータとコウマは実際に動いているのはコウマのほうが激しく動いているが、魔力の消費具合はむしろコウマの後ろにいるベータのほうが激しかった。
ここで紹介しておくと、コウマの魔法 《錬金術》は、金属を錬成、操作することができる。
それに対してマユミの魔法 《電磁魔法》は、電気や磁気を操ることができる。
これだけだと完全にトールの下位版だが、実はマユミにしかできないこともある。それは扱う雷の色によって性質が違うということだ。例えば触れても感電しない雷や、粘着性のある雷など、性質を変えることで雷の色が変わっていくのだ。
また、電熱を操作することで金属を溶かし、間接的に操ることができる。これにより、コウマよりマユミのほうが有利になるはずだった。
だが、それを阻止しているのがベータなのだ。
ベータの魔法は《付加術》。それにより、雷に対して耐性を持たせるだけでなく、コウマの作り出す金属を絶縁体にして、電撃を通さないようにすることでマユミをほぼ無効化させているのだ。
トール「ほんと、厄介極まりないぜ」
ただ、これだけならトールは問題ない。賢者魔法により解除魔法を使えるので付加術を無効化できる。
もちろん、そうしようとトールは付加術を無効化しようとした。
だが、ベータはそれを読んでいた。だからベータはコウマに付加させる前に、トールに一定期間魔法を封じる魔法《
これにより、トールはベータを倒さない限り、雷神魔法しか使えないことになった。
そうなると、ベータの意識を奪えばベータのすべての魔法が解除され、トールは元通りになり、コウマにも電撃が効くようになる。
だが、ベータを狙おうとすれば、コウマが妨害する。
コウマを狙おうとすれば、ベータが遠距離から妨害する。二人の連携は抜群で、とっさに組んだトールとマユミよりもお互いのことを理解している。
こんなことならアニスと別れなければ良かった、とトールは思った。
トール『アニス。お前はパオラたちを外へ非難させてくれ。俺やエルザがこっから脱出するときにさっさと行けるようにな』
アニス『うん。エーテリオンなんか落とされたらひとたまりもないからね』
トール『まあ、その件に関して少し疑問があるがな。いざとなったらエーテリオンが落ちる前にエルザやナツを抱えて脱出するさ。アニスもそのままパオラたちと脱出……』
アニス『………』
トール『……は嫌だ、って顔してるから、途中から戻ってきてくれ』
アニス『トールをおいていくなんて嫌だもん。でもなんで途中からなの?』
トール『俺がジェラールと闘うことになったら自分で飛べなくなる。そうなったときにお前が俺を連れ出すためだ。だいたいこんな気味悪いところなんかさっさとおさらばしたいのによ』
アニス『ぷっ。そういえばトールって怖いのニガテだったよね』
トール『うっせ』
と言う風に別れたトールだったが、今の状況の悪さから、早く来てほしいなーなんて思っている。
だが、無い物ねだりをしても仕方ないのですぐに切り替える。
トール「オラァ!」
トールはコウマに高速で接近し、右手に溶断ブレードをだし、下から振り上げる。
コウマ「おっと」
それをコウマはジャンプで避ける。コウマのいた先にはベータがおり、ブレードとコウマによってベータが見えないでいた。
ベータ「溶断ブレードに
ベータから見れば隙だらけのトールは至近距離からの爆発をくらわされる。
トール「がはっ!く、くそったれが……!」
トールは口に溜まった血を吐き捨てる。
マユミ「トール!大丈夫!?」
コウマ「よそ見禁物だぜ!」
トールの攻撃を避けていたコウマはマユミの前まで移動していた。コウマは鋼鉄のレガースを左足に錬成してマユミを蹴っ飛ばし、マユミは20メートル後方に飛ばされた。
トール「大丈夫かマユミ!?」
マユミ「う、うん。だ、大丈夫……」
トールはマユミのもとへいき、様子を伺う。どうやらそれほど問題ではないようだ。
トール「しかし、このままじゃジリ貧だな……」
トールは現在雷神魔法しか使えない。しかも今の出力ではベータとコウマには致命傷をあたえることはできない。
トールは一度ブレードをしまう。それを見てトール以外の全員が怪訝な顔をする。
トール「………しょうがない」
マユミ「?」
出力が足りないなら、
トール「出力を上げるか」
ベータ「あ?」
コウマ「なんだと?」
増やせばいい。
トールはニヤリと不適な笑みを浮かべた。
ルーシィ「あぁ~動きたくな~い」
ジュビア「だらしないですよルーシィさん」
ルーシィ「いいじゃん別にー。なんか今は体がだるいし」
と言って、ルーシィは水溜まりに服を濡らしながらくつろぐ。
パオラ「仮にもお嬢様だったんでしょアンタ」
ルーシィ「元だから良いじゃない」
その言葉にパオラは小さくため息をつく。
するとそこへ、聞き覚えのある声が聞こえてくる。
アニス「おーいパオラー!」
パオラ「アニス!」
パオラはアニスの声が聞こえた方を振り向くと、アニスが飛びながら此方へやってきた。
そしてそのままパオラの胸に飛び込んだ。
パオラ「ちょ!?どうしたの?」
パオラはいきなりのことに驚きながらも尋ねる。
するとまた同じ方向から声がした。
ミリアーナ「みゃあー!逃げることないじゃんアニスちゃん!もっとモフモフさせてー!」
ウォーリー「ちょ、早い……待つんだゼ、ミリアーナ!そんなことよりまずはそいつらに事情を説明しないとダゼ!」
それは両手を広げて猛スピードでやってくるミリアーナ。
そして息を切らしながらも何とかついてきているウォーリー。
パオラは理解した。そして心のなかでアニスに同情した。
ああ、〝あれ〟から逃げてきたのか、と。
アニス「うう……こんなことならトールと一緒にいれば良かった……」
とりあえず少し落ち着いたのか、アニスがパオラの後ろで飛びながらしゃべる。
パオラたちを探していると、シモンから連絡を受けたウォーリーとミリアーナが現れたので、飛びながらウォーリーから話は聞いていたが、ミリアーナの奇行からとりあえず逃げていたというわけだ。
パオラ「で、アニスがアンタたちと一緒に(?)来たってことは、一応味方でいいのよね?」
ウォーリー「ああ。さっきシモンから連絡があった。『グレイが
ルーシィ「やった!あたしたちも一人倒したから、これであと三人ね!」
ジュビア「流石ですグレイ様!」
ウォーリーの言葉を聞いてルーシィは左手でガッツポーズをし、ジュビアは目をハートにして体をくねくねさせていた。
ウォーリー「んで、マユミはトールと合流して二人の敵と交戦中、だとサ。なんでも、ベータとコウマって言ってたらしいんダゼ」
パオラ「ふぅん……誰だか知らないけど、とりあえず私たちは急いでここから脱出しましょ。エーテリオンの巻き添えをくらうわ」
ルーシィ「でも、エルザのことも心配だし、トールたちの加勢に行かないと!」
ルーシィは慌てた様子で言うが、パオラは動じずに話す。
パオラ「エルザなら大丈夫よ。エルザの強さなら私たちが知ってるでしょ?それに、トールだって大丈夫よ。すぐに倒して帰ってきてくれるわよ」
ルーシィ「だといいんだけど……」
ミリアーナ「みゃあ!アニスちゃんは私が抱っこしてあげるー!」
アニス「いやだー!私を抱っこしたいのならトールに許可もらってからじゃないとダメ!」
ルーシィの前では平静を装っていたが、パオラは心のなかでは心配していた。
パオラ「(大丈夫よねトール……。私、信じてるからね……)」
ベータ「出力をあげるだって?」
トール「そういったんだ」
そう言うとトールはゆっくりと両手を横に広げる。
トール「
そう呟いた直後に、トールの目の色が変わった。
物理的な意味で。
その髪に、指先に、青白く淡い光が点いていく。
やがて両手に点いたブレードは一本20メートルもの長さとなった。
右手の小指からでるブレードが大きな瓦礫を突き破り、やがて崩れる。その瓦礫にはブレードによる超高温の電熱でオレンジ色に発光していた。それが視界に入っていたベータは首筋に少し汗が垂れ落ちる。
ベータ「この魔力……この圧迫感……!!!」
トール「懐かしいだろ?あの頃よりちゃんと制御できてるんだぜ?まあ8年も経ってるんだから当然と言えば当然なんだけど」
コウマ「だが外部からの供給で出力を上げたということは、〝滅神魔法の効力は効いてる〟んだな。あん時はただブレード出しただけでアホみたいな出力だったしな」
トール「ありゃ、やっぱわかっちまうか。まあいいや、もう御託はいいだろ……いくぞ」
そう言ってトールは右手をコウマの方へ振りかざした。
コウマは鋼の斧を出してブレードに対抗しようとしたが、
コウマ「!!?」
鋼の斧がブレードとぶつかったとき、少しの鍔迫り合いのあとに刃が溶け始めたので、すぐに斧を手放し、ブレードを避ける。数秒後に斧は全て熔けてしまった。
トール「さらに出力を二倍!」
そう言うとブレードは40メートルに伸び、コウマの後ろにいるベータに向かってゆく。
ベータ「ちぃっ!」
ベータから見て前から水平に振るわれる溶断ブレードを身を屈めてやり過ごす。
その際、頭が当たりそうだったので耐電・耐熱の
ベータ「なんて威力だ……」
マユミ「すごい……。これなら勝てる……!!!」
コウマ「ケッ。舐めたこといってんじゃねーぞ!」
ベータとマユミが驚いていると、コウマが右手に大きなドリルを錬金させて、トールの方へ突進してきた。
コウマ「ブレード出してる間は接近戦には弱いってことだ!そんな重たいもん、いちいち小回りなんか利かねーだろーが!!!ドリルスマッシャー!!!」
右手のドリルがまるでトールの体を貫通させるかのように物凄い音を出しながらトールに迫る。
だが、トールの表情は変わらない。
トール「おいおい。片方を伸ばせばもう片方を縮めればいいだけだろうが」
コウマ「なっ、しまった!?」
そう言うと、いつの間にか溶断ブレードを収縮していた左手から再び溶断ブレードを急激に出し、コウマのドリルを溶かす。
コウマ「ぐわあぁ!!!」
溶断ブレードとぶつかった衝撃で後ろへ飛ばされた。
それを見てベータは
ベータ「くっ…!防御を上げてもこんなにダメージかくるのかよ」
トール「さあどうする?このままいけばベータの魔力が切れる。そうすれば全ての付加術が解除され、そっちが負けるのは時間の問題だぜ。
だが、その前にお前らに聞きたいことがある」
トールはブレードをしまい、余裕があるように言うが、顔は少しも笑っていない。
トール「なんで俺たちを今更海底神殿なんかに連れていくんだ。〝あの件〟はもう終わったはずだろ?」
その問いに対して二人は淡々と返す。
ベータ「確かに、終わったもんは終わったけどな、新しく用ができちまったんだよ。」
コウマ「まったくもったいないぜ。これはおまえらにとっても有益な話なんだぜ?」
トール「有益ねえ……」
その用とは何なのか。それを聞いてもどうせ答えないだろうからトールとマユミは聞かない。
そしてコウマが右手をトールたちがいる前方に向け、左手で右手首を掴むと、ベータはコウマの背中を両手で触る。
コウマ「まー安心しろ。次目覚めたら知らない天井で、周りには懐かしー奴等が勢揃いになるさっ!」
すると、コウマの右手から直径5メートル程の金を錬成する。
コウマ「確かに、お前の雷神魔法は出力を上げれば俺の魔法を溶かし尽くす。だが無敵というわけではない」
大きな金が大砲よりも大きい槍の形へ変わり、螺旋回転を始める。
コウマ「その溶断ブレードは勢いよくぶつかれば弾かれることもあるし、長く出しすぎるとお前の手首が耐えられなくなる」
ベータ「いくら金属を溶かそうが、それ以上に金属を錬成すればオレたちがくらうことはない!」
コウマ「行け!ゴールドロンギヌス!!!」
コウマの言葉と同時に金色の槍が回転しながらトールとマユミに向かってきた。さらに、ベータがコウマを援助することでコウマの錬金速度が増し、どんどん槍が長くなってゆく。
トール「はぁっ!!!」
トールは手の十本全ての指からブレードを出し、向かってくる槍を塞き止める。コウマの予想通り、ブレードが当たっている槍の先端から溶け出しているが、錬金速度を増していることでトールたちが押されていることは明らかだ。
トール「まだまだぁ!更に出力を十倍だ!!!」
ここでトールも押されるままでは黙っておらず、出力を十倍増して応戦する。
そのトールを見て、マユミも黙ってはおられず、トールの横にたつ。
マユミ「私もやる…!サンダーボルトハリケーン!!!」
マユミの両手から、まるで台風のような雷を横向きに放つ。トールとマユミの力でロンギヌスをどんどん溶かして押し込み、もう少しでロンギヌスを完全に弾き返すことができるところまできた。
だが、ここでトールも予想つかないことがおきた。
ベータ「ロンギヌスに……〝滅神〟の魔力を
ベータの両手からコウマの体を伝わり、ロンギヌスに淡い光が宿った。
すると、ロンギヌスを押し返そうとしていたブレードが弱まっていくのが感じられた。いや、正確にはロンギヌスとぶつかっているブレードの先端が槍を押し返せなくなっていた。
トール「な、なんだと!?まだ新たにエンチャントできる魔力が残ってるって言うのか!!?下手すれば体がぶっ壊れるかも知れねえんだぞ!!!」
ベータ「これも……オレ達の理想のためだ!!!」
これでトールたちは再び劣勢になった。
勿論それには限度があり、無理に重ねれば重ねるほど暴発が起こりやすくなり、魔力も大幅に削られ、全ての付加術が解除されてしまう。
だが、その限度をベータは無理矢理飛び越えた。
ベータ「限界までやんねえと強くなれねえだろうが!限界は〝迎える〟もんじゃねえ、〝越える〟もんだろうが!!!
その覚悟を見せてやる!『鉄血転化』ァ!!!」
その時、トールは形容しがたい寒気が身体中を巡った。
ベータから感じる魔力が急激に高まったのを感じた。
トール「(『
つまり魔力の器を強制的に成長させ、俺のブレードを弱体化させるようにしたってことかよ……!!!)」
マユミ「(なんて強い信念なの……!!!このままじゃやられる!!!)」
トール「ベータ…コウマ…おまえらすげえよ。あの時から俺は死に物狂いで努力した。でも、おまえらはそれに負けないくらい努力したんだな」
あまりの信念に、トールは言葉をもらす。
トール「だが……俺はこんなところで……負けるわけにはいかねえんだよ!!!」
トールは両足に力をいれ、さらに魔力を高めようとする。
トール「マユミ!俺のブレードをお前の魔法で一つにまとめてくれ!早く!」
マユミ「う、うん!」
トールがそう言うとマユミはトールの後ろに行き、両手から紫色の雷をだす。
マユミ「ヴィオーラ・バレーノ」
紫色の雷は、トールの十本の溶断ブレードの周りのあちこちに張り巡り、一つの大きい溶断ブレードとなった。
コウマ「へっ。いくらブレードを一つにまとめようが、〝滅神〟の力をもったこのロンギヌスの前には無力だ!」
コウマは力をいれ、決着をつけようとする。
トール「そっちが限界を越えたなら、こっちだって越えてやる!ブレード同士がぶつかると弾かれて手がイカれちまうが、マユミによってそれもなくなった。これで何も心配することはない!
くらえ、さらに出力を十倍にした百倍のブレード、
出力を急激に増したブレードは付加されたロンギヌスを物ともせずに押し返し、
「「なにっ!!?」」
打ち破った。
ベータとコウマは爆発と衝撃をくらって意識を奪われ、後方へと吹き飛ばされてしまった。
大きな爆発と轟音が治まると、前方の壁が砕け散って、空と海が見えていた。
レールガンに押しきられたロンギヌスごと壁を破壊してしまったようだ。
マユミ「な、なんとか勝てたね……」
トール「ああ。だが奴等はまだ生きてる」
マユミ「え!!?」
倒したと思って安堵していたマユミだったがトールの一言で地面に座るのを止める。
トール「恐らくコウマが最後まで錬成していた金が盾になってそのまま外まで吹き飛んでいったんだろう。生身を貫いた感覚がなかった」
マユミ「そ、そういうのって、感覚でわかるものなの?」
トール「指にかかる僅かな感覚でな。まああいつらももう魔力は残ってねえ。もう襲ってくることはねえだろ」
トールは大量の魔力を使ったことによる脱力感に流されるままにその場に座りこむ。それにならってマユミも座った。
トール「これでベータたちのことは一先ず大丈夫だ。次は「あ、ちょっと待って」……どうした?」
マユミ「ショウから連絡が入った。私も一応シモンたちに連絡するね」
トール「おお、そうだな」
マユミは思念伝達魔法でシモンたちに連絡をとりあう。トールはベータに封じ込まれていた魔法をいくつか出すことでちゃんと戻っていることを確認する。
しばらくすると会話が終わり、トールに報告する。
マユミ「ショウくんからの連絡で、最後の一人を倒したって!」
トール「そうか。だが問題はジェラールとエーテリオンだ」
喜ぶのは早いとばかりにマユミにそう告げる。
トール「エーテリオンなんて撃たれたら俺たちは全員あの世行きだ。それはジェラールも例外じゃない。だがジェラールは物怖じとしてない。いや、むしろ
マユミ「!?そ、そういえば確かに……」
トールは立ち上がり、ズボンについた汚れを手で払う。
トール「何が目的かは知らねえけど、早くジェラールを倒してここから離れねえと大変なことになるぞ。おまえは脱出してみんなと合流するんだ。俺はジェラールのところへ行く」
マユミ「そ、そんな!?む、無茶だよ!多少魔力が回復したとしてもジェラールはまだ無傷なのよ!」
トール「それでもやるしかねえんだ。マユミも早く脱出するんだ」
これ以上は何をいっても無駄だと思い、マユミも諦める。
マユミ「……わかった。で、でも、ちゃんと帰ってくるって約束してね!」
そういってマユミはトールと別れ、階段を降りていった。
残ったトールはマユミと反対方向を進み出す。
トール「多分もうエルザはジェラールのところにいるだろう。加勢する必要なんかねえと思うが、もしエルザがジェラールと一緒に死ぬつもりなら……そんなことは絶対させねえ!みんなでギルドに帰るんだ!!!」
そう言って、サイコキネシスでスピードを上げながらジェラールのもとへむかう。
エーテリオン投下まで、あとわずか
ドリルスマッシャー:手に大きなドリルを錬金させる。
ゴールドロンギヌス:大砲よりも大きい槍を錬成し、回転させて放つ。錬成し続けることで槍を長くすることもできる。
サンダーボルトハリケーン:台風のような雷を放つ。
ヴィオーラ・バレーノ:紫電の雷をだす。この色の雷は粘着力が強い。
鉄血転化:身体能力が上昇し、魔力の器を強制的に成長させることで限界を越えた力を手にすることができる。その後魔力の器は成長させた時の大きさとなり、使える魔力が多くなるが数日は身体中に激痛が走る。
なんか、今回の闘いをなんとかこの話で終わらせたいなぁとかもうちょっと話を付け加えないと不自然になるかなぁとか思ってたら、保存してたときの倍近くの文字数になっちゃった。自分でもこんなに書いたんかとびっくりしてます。
なのでこの話で起きたことを簡単にまとめます。
前回四人が会合し、闘いが始まる。
そのうち、ベータによるトールの雷神魔法以外の拘束とコウマのだす金属を絶縁体にする付加術でトールたち劣勢。
このとき、パオラたちとウォーリーたちが合流して脱出。
トールがミョルニルによる溶断ブレードの強化。形成逆転。
ここでコウマとベータが大技で逆転を狙う。トールはブレードの出力を十倍に上げて、マユミと一緒に押しきろうとする。
しかし、ベータの付加術で槍に〝滅神〟の力を与えてブレードを弱体化させる。
付加術の併用のしすぎで暴発しそうになるところをベータ鉄血転化で乗りきる。
トールはマユミに自分の十本のブレードを一つの大きいブレードにまとめさせて、出力を百倍にして二人を撃退
トールはマユミと別れてジェラールのところへ向かう。
という感じですかね。
錬金だか錬成だかをめっちゃ書いた気がします。このときはこの言葉だろとかは大目に見てください。
鉄血転化は、魔法と言うよりは秘術に近いですね。ホワイトドライブやシャドウドライブと似たようなものです。さらに詳しいことはまた今度にします。