「ツカサ、聞いてくれ、俺に彼女が出来た!」
いきなり俺に爆弾発言をしてきたコイツは兵藤一誠
この駒王学園の二年生で俺のダチで有名人だ、無論悪い意味でだがな
おっと、自己紹介が未だだったな、俺は乾司、一誠と同じく二年生だ
「遂にイッセー、現実と空想の区別がつかなくなったのか?」
「ちげーよツカサ!マジで彼女が出来たんだって!コレが証明だから!」
「分かった!分かったから落ち着けってイッセー」
とズイッと携帯の写メを俺に突き付けてきたイッセーを宥めて改めて携帯の写メを見た
「ふぅん、可愛いじゃんか……ん?この制服、ウチの学校のじゃないな、何処で知り合ったんだ?」
「実はな……」
変態説明中
「なるほどな、つまり昨日の帰り道にいきなり告白された、と」
「まぁ……そんなところかな?」
「………(何か嫌な感じがしたが、幸せの絶頂のコイツには今は言わないほうが良いか……)」
「ツカサ?」
「嫌何でもない、まぁ何であれ漸く来た春なんだから、大事にしろよイッセー、見た感じかなりのお前好みの娘みたいだしな」
「おう、ありがとうな、ツカサ、これで俺もリア充だー」
その日の放課後、俺は旧校舎にあるオカルト研究部に向かった
向かっている理由?此処の部長に悪魔に転生させてもらったからだよ
理由?ソイツは追々語ってやるから今は秘密だと言っておこうか
「やぁ、司君も今からかい?」
因みに、俺に話し掛けてきた爽やかイケメンは木場祐斗、部活の同期でありクラス
は違うが同級生だ、コイツも俺と同じくリアス・グレモリーの下僕でもある
「ん?ああ祐斗か、そうだが?」
「一緒に部室まで行こう」
「分かった」
祐斗に誘われて、祐斗と一緒に部活に向かった
「漸く来たわね、祐斗、ツカサ」
部室で俺たちを迎えてくれた紅髪の女性が俺たちの主であり、オカルト研究部の部長でもあるリアス・グレモリーだ
「あらあら、いらっしゃいツカサ君」
黒髪をポニーテールにしている彼女は姫島朱乃、彼女もまたリアス・グレモリーの
下僕であり、オカルト研究部の副部長をしている
「ツカサ君お茶いりませんか?」
「頂きます……相変らず朱乃さんの入れるお茶は美味いですね」
「あらあらそう言ってくれると、淹れた甲斐ありましたわね」
「ツカサ、大事な話があるから座って頂戴」
そう言ってリアスは着席を促した
「最近この界隈で駒王学園の生徒が襲われているらしいのだけど、ツカサ、何か分かった事は何か有る?」
「今のところは何も……只、あくまで予想ですが、次狙われるとしたら……アイツですかね?」
「そう……暫く彼の監視を頼むわね、ツカサ」
「
そうしてその日は何時もどおりの活動をしてその日はおわった
次の日の夕方、俺はバイト先から家に帰ると、家の電話にイッセーから電話が来た
「なぁ、ツカサちょっと頼みがあるんだけど………」
再度変態説明中
「つまり、天野夕麻ちゃん、だったか?彼女にデートに誘ったは良いが、プラン考えてなかったから、何か良いプランが有ったら教えてくれ、ねぇ……」
「頼む!頼りになるのお前しか居ないんだ!」
「仕方ないな、とっておきのプランがあるから実践してみろ、後で送るから」
「サンキュー、ツカサ、やっぱりツカサは頼りになるよ」
「お前は俺のダチだからな、当然だ」
それが一誠の人間としてのさいごの会話となってしまった
そして運命の日
一誠と天野夕麻のデート当日
かくいう俺は小猫さんと一緒に一誠達のデートを監視すべく跡を付けている
「しっかし、天野夕麻って娘、見る感じ、特に変わったところは見当たらないな、俺の気のせいだったか?」
「でもツカサ先輩のカンはかなりの頻度で当たっていますから心配ないですよ」
「そうかぁ?正直カンに自身が無いんだが」
「それよりもツカサ先輩、動きましたよ、追わないと」
「分かった、行くぞ小猫さん」
小猫さんの手を握り、一誠達を追い掛ける
「(これって…………ツカサ先輩とデート……ですよね……ウニャァァ/////)」
「大丈夫か?小猫さん顔が赤いが?」
「気のせいですから、心配いらないです」
何か小猫さんの顔が赤かったのがチラッと見えましたが、本人が大丈夫だと言っているので
気にしない事にする
「………ッ!(この感じはッまさか!)」
「どうしたんですか?ツカサ先輩」
「小猫さん、此処から先は俺一人で大丈夫だから、戻っていてくれないか?今度何か奢るから」
「約束ですよ、ツカサ先輩」
小猫さんと今度奢る約束をして帰らせて、イッセー達が歩いていった公園に向かって行った
「もう二度も、親しい人が死ぬのを見るのはもう嫌だ!変身!」
≪カメンライド ディケイド≫
神器を発動させ、赤き戦士ディケイドに変身した
奇しくもその姿はかつて三竦みの戦争を終結に導いた勇者が変身した姿と同じだった
「クッ、間に合わなかったか」
しかし、運悪く間に合わず彼の身体から血が流れ出ていく
「またなのか?俺はまた親しい人が死ぬのを只見ているだけなのか?」
とそこにグレモリー家の家紋の付いた魔方陣が現れ、リアス・グレモリーが現れた
「リアス部長!」
「心配はいらないわ、ツカサあとは私がなんとかするから」
「……分かりました、イッセーの事、宜しくお願いします」
そう言うと後の始末をリアス部長に任せその場を去った
しかし
「(クソッ、あの時誓った筈だったのに、なんてザマだ)クソッ!クソッ!クソォォォ!」
親しい人を守れなかった事に悲しんでいた
「そんなに悲しんじゃダメですよ、ツカサ君」
「朱乃さん……しかし」
「リアスが任せてって言っていたんでしょ?なら大丈夫だから、ね?」
「……そうですね、わかりました、今日は帰ります」
「そうですか、ではまた明日」
そう言うと変身を解き家に帰っていった