死んだ僕は提督に志願した   作:猫舌36@活動停止中

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一体いつから宇宙戦艦はヤマトだけと錯覚していた?


突撃!隣の呉鎮編
第1話


呉鎮守府演習場。

そこで僕と呉提督が賭け演習をしていた。

こちらの艦娘は吹雪改・夕立改二・那珂ちゃん改二・ヤマトの4隻。

それに対し向こうは大井改二・足柄改二・金剛改二、そして僕の記憶にはない艦娘が1人だ。

 

「ヤマト、あの艦娘は誰だ?」

 

「あの子は…マクロスですね」

 

はぁ?

 

「ふざけるなよ!一撃必殺のOTM艦首砲撃システムに可変戦闘機VF-1に局所的にしか防御できないけどめっさ硬いピンポイントバリアにそれを周囲に展開できるようになった全方位バリアに核兵器を超える威力の反応弾!?何と戦ってるんだよ!?」

 

「ゼントランディ人とかバジュラ、最近だとウィンダミア人ですかね?」

 

「せめて深海棲艦と言ってくれ!それと何でそんなに詳しいんだ!?」

 

少し取り乱してしまった。

僕が呼吸を整えている間にこうなった経緯を説明しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚めてから3日経ち、ベッドでごろごろ生活から解放されたヤマトは早速出撃したいと言い出した。

僕としては資源的な面で出撃を控えさせたい。

ショックカノンやパルスレーザーならまだしも、三式融合弾とか空間魚雷などの実体弾はどれだけ弾薬を持っていくのか考えたくないし、1ダメージでも鋼材が溶けることが目に見えているからだ。

艦載機は出させなければいいだけだし燃料も消費しないことが唯一の救いか。

だから出撃ではなく演習をさせようと思った。みんなの実力も見ておきたかったし、艦娘達の今日の予定を埋めるのにもちょうどよかったからだ。

流石に連日休暇と報告するのは憚られる。

 

「出撃は許可できないが、変わりに―――」

 

「提督!緊急入電です!」

 

大淀が血相変えて執務室にスライディングで入ってきた。もちろん閉まってたドアをぶち破って。

 

「明石、またドアが破壊された。修理を頼む」

 

工廠に無断で構えた自室にいる明石に通信を入れる。

 

『またですか、ここの艦娘は私の仕事を増やすことが仕事なんですかねぇ。ただでさえ提督から無茶振りをされているのに』

 

確かにそうかも知れない。ヤマトは目覚めた瞬間壁抜け(破壊を伴う)をするし、昨日だって夕立がドアを破壊したばかりだ。明石には特別ボーナスをつけよう。破壊活動を行う連中の給料を削ってそのぶんを明石に回そうそうしよう。

 

「で、何をそんなに慌ててるんだ?」

 

「呉鎮守府から演習の申し込みです」

 

「別に急を要する連絡でもないんじゃないのか?」

 

「断った場合、提督の黒歴史をネットで公開すると言ってますが」

 

「分かった、受けて立とう。で、いつなんだ?」

 

「丁度来週ですね。場所は呉の演習場です」

 

「大淀は全員に戦闘訓練をさせるように伝えてくれ。ヤマトもだ。僕は工廠に行って来る」

 

僕たちは一週間掛けてできる限り呉鎮守府との演習に備えて過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく落ち着いてきた。

ちなみに賭けの内容は僕が勝てば呉鎮守府はブラック鎮守府だと言うことを大本営に報告すること。僕が負けたらヤマトを返還することだ。

呉がブラックなのはある程度予想はしてた。提督に任命される前、つまり転生する前のこの世界での僕の記憶にも呉はブラックと言う噂が流れていたし、ヤマトが呉に攻撃しようとしたこともあった。そしてそのヤマトから証言を得て噂が本当だったことを知った。それを賭けの対象にしたのだ。

ブラック鎮守府と言うことがバレたらその提督は解任させられるし、二度と艦娘を指揮する立場にはなれない。例え緊急事態であってもだ。

 

「いいか、まずこれは確定事項だがヤマトは攻撃目標をマクロスのみに絞るんだ。それ以外の皆はヤマトがマクロスに集中できるように大井と足柄と金剛の相手をするんだ」

 

「「「「了解!」」」」

 

勝ち目が無い?慢心野郎にお灸をすえるにはこれくらいで十分だ。

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