ヤマトは開始67秒でマクロスを単艦で戦闘不能にした。
2199年の地球及びイスカンダルの技術が凄すぎるのか、プロトカルチャーの技術が拙すぎるのか。
前者なんだろうけど。
圧倒的に前者なんだろうけど!
とりあえずここらで呉提督(見た目は醜く太った中年。ついでに名前も知らない興味もない)に喧嘩を売っておくか。
「おや、マクロスはもう退場ですか。呆気ないものですねぇ」
「マ、マクロスは実戦を経験していないからな。ヤマトに負けるのは当然だろう。それより君は自分の艦隊の指揮をしないでいいのかね?」
「作戦は前もって6通り程伝えてありますので、ここで何かを指示する必要はないんですよ」
意外と煽り耐性あるな。僕の煽りスキルが低いのかもしれない。
「まあ、そのヤマトもここに居た頃には実戦経験はないと言っていましたがね。やれやれ、マクロスの性能でも過信しましたか?」
「ぐっ」
図星か。
大方マクロスの主砲の威力にだけ注意が行って、本質は航空戦にあることを理解してなかったんだろう。馬鹿か。原作見ろよ馬鹿だろ。劇場版でも良いから見とけよ。ついでにうちに下さい馬鹿提督じゃなかった呉提督。
僕だったらマクロスはもっと後ろに待機させて演習開始と同時に艦載機を発艦させた。
その場合はヤマトは潜水艦行動で水中から攻撃するように伝えてあるけど。VA‐3くらいだったよね、水中行動可能な奴。
「だが、他の3隻は普通の艦娘だろう?だったら―――」
「だったら良かったですねぇ」
「え?」
その瞬間、金剛・足柄・大井に轟沈判定が出た。
なぜかまた旗艦です。こう言うことは経験豊富な那珂さんがやるべきだと思うんだけど。司令官は子供が嫌いだと言っているのに未だに秘書艦を私にしてるし…。はっ!実はロリコンだったり!
「司令官の作戦通りに、まず私と夕立ちゃんで大井さんと、那珂ちゃんさんは足柄さんと交戦これを大破させます。その間金剛さんの砲撃があると思いますが、それは全て交わすように。大井さんと足柄さんを大破させた後全員で金剛さんと交戦します」
「わかったっぽい~!」
「那珂ちゃんもわかったよー!でも『那珂ちゃんさん』って言うの―――」
ちょうどそこで演習開始のサイレンが鳴ります。同時にヤマトさんが物凄いスピードで呉の艦隊が居る方角へ飛んで行きました。
それらの音で那珂さんの台詞は途中で途切れることになりましたが。哀れなり那珂さん。
「全艦第一戦速!索敵開始!」
演習では両方の艦隊の位置が事前に知らされている。そのため会敵する為にお互いに近づくように動くことになります。でないと会敵するまでに時間が掛かりすぎるからです。
「敵艦隊捕捉っぽい!提督さんの予測どおり正面から単縦陣で前から大井・金剛・足柄っぽい!向こうは既に戦闘体制に入っている模様!」
「機関反転、全速後進!砲撃戦用意!」
「了解ー。やっぱ、私より吹雪ちゃんの方が艦隊指揮に向いてるね」
「いえ、これも司令官に伝えられた作戦ですから」
会敵のタイミングから陣形と順番まで当てている。司令官はもしかして人間やめてる存在!?
「陣形を単横陣へ!全艦主砲発射用意、目標敵艦前方。撃ち方始め!」
軽巡駆逐の主砲は戦艦重巡の主砲より射程が短い。有効打は望むべくもない。でも海面に撃ち付けて目くらましにすることが出来る。
その間にこの演習に勝つための秘策を用意するのだ。
「目くらましなんて無意味ネー!全砲門!Fire!」
金剛さんが強引に水しぶきを突破してきた。これは司令官も予想してなかったシチュエーションは想定してなかったけど、もう遅い。
「90式艦対艦誘導弾撃てぇ!」
艦娘の艤装に対艦ミサイルを積むなんて誰が考えるだろうか。
しかも提督はこれを呉との演習が決まる前に作り始めていたのだ。通常サイズのミサイルを妖精さんの技術で駆逐艦の艤装に積めるレベルまで威力を変えずに小型化。
しかし、専用の発射管を積むために太ももの魚雷発射管を取り外したりするので雷撃が出来なくなるし、今分かったことで反動が凄いし。
駆逐艦だと実戦で使うのは難しいところです。
ですが威力は強力です。
その威力は戦艦である金剛さんをも数発で大破にしました。
もちろん足柄さんと大井さんも大破しています。
呉鎮守府対大柱泊地の演習は私たちの勝利で終わりました!
そう言えば、バスターマシン7号って第六世代型