沖ノ鳥沖の出撃から数時間後
~執務室~
武氏「いやぁ、マズったな。まさか沈みかけの時に対空機銃に被弾して右翼を脱落させられるなんてな」
壮介「それで左足が飛んで平然としてるお前が一番怖いわ」
武氏「ハハハハ。やっぱり牛乳のおかげだなw」
壮介「ダメだコイツ・・・早く何とかしないと」
武氏「でも、しばらく出撃できないな。少なくとも、義足ができるまでは」
壮介「当たり前だ。バカ。ていうか、空母の皆さん・・・居なかった」
武氏「そう言えばそうだな・・・でも、航空戦ができるようになったら俺要らなくなるな」
壮介「それでもお前は出撃するだろ?」
武氏「まぁな。少なくとも、俺の目が黒いうちはあの娘らが苦しむ姿は見たくない」
壮介「揺るぎねぇな・・・」
武氏「しかし、なんで「スツーカ」に乗れたんだろうな?」
壮介「俺ら高校時分に海軍スツーカ隊入隊試験に受かってたじゃねぇか」
武氏「そう言えばそうだな。でも、あれだぜ?」
壮介「?」
武氏「普通は三年も乗ってなかったら腕鈍るぜ?」
壮介「『普通は』だろ?おめぇ、俺ら三人とも普通のやつらなんて居ないぜ」
武氏「しっかし、あれだな。野郎二人だけってぇのも、寂しいもんだな」
壮介「そうだな。琥助は・・・今、スツーカの修理をしているところだ」
武氏「え。あれ結構カスタムしてるが・・・大丈夫なのか?」
壮介「こんなこともあろうかと、琥助にも図面を渡しておいたのさ」
武氏「さすがに、直ぐに覚えられても技術吸収は無理がないか?」
壮介「アイツ曰く『脳みそに入ったら体が勝手に動く』らしい」
武氏「もう人間卒業してるな」
壮介「お前もな」
武氏「そう言えばそうだな」
コンコン
武氏「開いてるぞぉ」
叢雲「失礼するわ。武氏司令官、調子はどう?」
武氏「この通りピンピンだぜ」左足(太もも)ブンブン
叢雲「・・・大丈夫そうじゃないんだけど」
武氏「もう傷は塞がってるぞ?」
叢雲「早くない?」
武氏「まぁ、元々傷の治りが早い体質だしな。それが功を奏したかもしれん。あの時は死んだかと思ったが」
叢雲「そりゃ、左足膝下二センチは筋繊維が垂れ下がってるって報告なんだもの。そりゃ、死んだなと思っても不思議じゃないわよ」
武氏「そう言えば、空母の皆さんが来てくれてないんだよな」
壮介「そうだな」
武氏「明日は建造だな」
壮介「お、決めたら直ぐに行動に移すのに今回はどうした?」
武氏「こんな傷負って直ぐには動きたくないわ」
壮介「それもそうだな」
武氏「明日の予定は建造と書類整理だな」
壮介「了解」