『お疲れさま………緑谷君』
ありがとうございます、安心院さん………でも合格出来たかどうか分からないですよ?
殆んど敵を倒せてないですし。
『ふふっ………大丈夫だよ♪』
本当ですか?
少しばかり不安なんですけど。それに合格出来なかったら……安心院さんに顔向け出来ないですよ。
自分でした事とは言え………
『じゃあ君は後悔しているかい?』
何をですか?
『女の子を助けた事に』
後悔は……まあ、してないです。
『なら良いじゃないか』
そうですかね?
まあ、もしコレで合格出来なかったとしても、多分…………と言うか絶対に後悔もしないですし、怒りも沸かないと思います。
自分がやった事が正しいとか間違ってるとかの話じゃなくて。
『ん……それでこそ緑谷君だよ』
あー、安心院さん。
『どうしたんだい?』
怒ってますか? 何か機嫌が悪いように見えるんですけど。
『怒ってないよ…………お姫様抱っこの事以外は』
あっ、それは………いやでもあれは仕方なくやった訳で、そんな邪な気持ちでした訳じゃないですよ。
おんぶとか面倒だったのでお姫様抱っこにしただけで………
『問答無用だね………………とりゃ♪』
安心院さんが跳んできた。
避ける事も出来ずに、そのままスッポリと腕の中に入った。お姫様抱っこの状態だ。
まさか安心院さんをお姫様抱っこするなんて………
『そのまま………………とうっ……』
お姫様抱っこの状態から、僕の口にキスをしてきた。正常な判断が出来ない。安心院さんは不意討ちが得意なのか……………逃げようにも逃げられない。
と言うか別に逃げなくても良い気がしてきた。
そもそもキスをしてきたのはあっちなんだし、僕は悪くないよね。
『…………………ぷはぁ……………』
やっと解放してくれた。
別にあのままでも良かったかもしれないが…………。
『おや? もっとして欲しかったのかい?』
言ってません、そんな事。心の中では思っていたかもれないけど……………とにかく、急にするのは止めてください。
僕にも心の準備と言うものが………
『おいおい………今のは緑谷君への罰。それと、ご褒美だよ』
罰って………僕が何かしましたか?
『自覚なし…………ま、いいや』
最後の投げやり感が凄いですね。自覚なしって、何の自覚がないんですか?
『………はぁ……もういいよ…………』
そうですか。
別に分からなくても良いですけど、いつか教えてくださいね。
『……まあ、自覚したらね』
はーい。
『…………あ、そうだそうだ………緑谷君』
はい、何ですか?
『さっきキスした時に、もう一個だけスキル渡しておいたよ』
えっ、嘘でしょ………安心院さん……また増えたの? ただでさえ『言葉使い』の方すら使えてないのにぃ………だからご褒美なんですか?
『大丈夫だよ………そのスキルは特殊だから』
何が特殊なんですか?
補助能力とかですか?
『う~ん………当たらずも遠からず……かな?』
どーも、ありがとうございます。
『そんなに心の籠ってないお礼はいらないよ』
すいません。
でも急に渡されて、少し戸惑ってしまって…。
『ま、それもそうかな。とにかく、応援してるから………頑張ってね♪』
夢は覚めていく。安心院さんの応援と共に。
貰ったのは正直嬉しいです………けど、僕まだ合格かどうか分からないですよ。
しょうがない……起きたらスキルの練習するかな。
緑谷 in スキル
・『人心支配』
・『 使い』
・『受 度』