扇矢萩子の捜査録~艦これRPGリプレイ~   作:長谷川光

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足満姉妹

 

小笠原諸島沖に突如出没した大規模な深海棲艦の艦隊、この迎撃のために帝国海軍の中核である連合艦隊が出動した。

連合艦隊には深海棲艦の侵攻から設営途中である航空基地の死守及び、敵戦力の撃滅が命じられた。艦娘を含めた全将兵の獅子奮迅の働きにより、敵艦隊を潰走させることに成功。

しかし味方側の損耗も激しく、特に損傷の激しかった艦娘たちは内地への帰還を命ぜられることとなったのだった…

足柄&満潮@:帰還

大淀:「皆さん、作戦お疲れ様でした。」

足柄@:「んー、まあ撃ってりゃいいだけで楽だったヨ。」

満潮@:「早く直さねば…はやく修理を終わらせて戦場に戻りたい」

大淀:「心強い言葉ですね…現在、西太平洋での深海棲艦の動きは緩慢となり、緊張状態は薄れました」

足柄@:「しばらく安心?」

大淀:「はい。作戦前と同じく、海上優勢の維持を保つのは比較的容易であると軍令部は睨んでいるようです」

満潮@:「つまり、私達修理を終わり次第他の所に転任なの?」

足柄@:「それとも哨戒?」

大淀:「…艤装修復と同時に、皆さんの更なる近代化改修を行う準備を艦政本部が行っています」

満潮@:「…そう、近代化改修をするのね」

足柄@:「へー。」すっげぇ興味なさそうな声で。

大淀:「この艤装改装期間中の間、お二方には少し休暇を取って貰いたいのです」

足柄@:「休暇。どうしようかナ。」

満潮@:「はぁ?休暇?そんなことをする暇なんで…いいえ、その… 艤装がなくても、私達にやれることがあるはず」

足柄@:「男引っかけてもいいけどナー」

満潮@:「足柄さんは緩すぎ…」

足柄@:「満潮はちょっと堅すぎると思うけド。」

満潮@:「私は…このくらいちょうどいいと思うの」

大淀:「こほん…上層部の意向として、艦娘に見分を広めてもらうため大陸での休暇などはどうかとの打診があります」

足柄@:「大陸?(大陸の)どこ?」

満潮@:「大陸じゃあ休暇にならないではないの?」

足柄@:「今なんかあったっケ?」

大淀:「大陸の玄関口、大連です」

満潮@:「大連、港…満州国ね」

大淀:「はい。大連は満州国の一大港湾都市で、欧亜連絡鉄道の最東端の駅町でもあります。東西の文化が混じる場所ですし、十分に楽しめると思いますよ。」

足柄@:「あー。あそこ。ああいう場所良いよネ。」

満潮@:「少なくとも上海とかより穏やかに過ごせるそうね」

大淀:「えぇ…上海くんだりは旗艦の艦娘が倒れたために…、いえ。それにホテルの宿泊代や往復の料金は全額海軍持ちです」

足柄@:「タダ?」

満潮@:「いきなり不穏な言葉を聞いたようけどいいわ」

大淀:「…ホテルと往復の費用は支払いますよ。そのほかの食事等は別途一定額まで出させてもらいます」

足柄@:「あーい。」

満潮@:「ちなみに交通手段は?」

大淀:「はい、横須賀からは鉄道で佐世保まで。佐世保からは釜山経由の連絡船になりますが…なにか、希望がありますか?」

満潮@:「そうよね、艤装が取り上げられてしまったもんね…いいえ、ご手配感謝するわ。」

足柄@:「海の上歩いて行く訳にも行かないしネ。他に乗客ハ?」

大淀:「その、貸切ではありません。」

足柄@:「ふーン。まあ、いいヨ。出発は何時?」

大淀:「はい、明日十月三十日の午前十時発の特急に乗ってください」

足柄@:「急…って言っても荷物も無いから余裕ネ。満潮は?」

満潮@:「もともと荷物なものはない、問題ないわ」

大淀:「艤装改装がありますので、向こうで5泊出来るようになっています。向こうを発つ予定は十一月五日となります」

足柄@:「了解ー」

満潮@:「了解」

大淀:「…もっとも、満潮さんに至っては有給休暇がたまっているので、もう少し消費してほしいのですが」(ぼそり)

足柄@:「なに、使ってないノ?」

満潮@:「使う暇もないだけ、平和になったらたんと有給を使って税金泥棒になるわ」

大淀:「平和…ですか。大陸の嵐は満州国の北洋水師が抑えてくれていますし、連合艦隊・クロギリ鎮守府…各方面は現在小康状態です。長続きはしないかもしれませんが、休めるうちに休んでくださいね」

足柄@:「アイヨー。」

満潮@:「…そうなのね、じゃあありがたく休ませてもらうわ」

足柄@:「そういえば満潮のプライベートって見たこと無かったナ」

満潮@:「前向き検討するわ」

足柄@:「つれないナー」

満潮@:「はぁ…本当に考えとくからいいでしょう?」

足柄@:「うんうん。」

満潮@:「もう…指令がこれで終わったら私達も出るわよ?」大淀に聞く

大淀:「……」

足柄@:「ン?」<黙ってる大淀

大淀:「とある機関より報告が上がっています。各国が滿洲の様子を睨んでいるとのこと…はしゃぎ過ぎて、火事を起こさないようにだけは気を付けてください。」

足柄@:「大丈夫大丈夫。」手を振って

満潮@:「期待するわ」

大淀:「私からは…以上です。どうか、休暇を楽しんできてください」

足柄@:「おっけ。行こっカ。」>満潮

満潮@:「有益な休暇だといいね」軽く会釈して足柄について行く

足柄@:「楽しくなりそでワクワクするネ。」

満潮@:「そうね…ワクワクし過ぎで列車を乗り遅れないように足柄さんを見守るわ」

足柄@:「えー。」<見守る

足柄@:「なになに?ベッドまで見守るノ?」

満潮@:「やっぱり放っておくか」

足柄@:「心配しなくても間に合うから大丈夫ヨ」

満潮@:「心配なんかしてないわ…ま、信じてますね。」

 

 

 

 




****同日、横須賀鎮守府長官執務室
大淀:「失礼します、大淀です」
**:「入れ」
大淀:「……百武提督、報告します。次官・軍務局長からの打診されていた件についてですが、足柄・満潮両名に任せることを独断で決定しました」
百武提督:「彼女達か…面白い組み合わせじゃないか。異論はないが…どう動くかな」
大淀:「正直、予測不可能です。しかし…大陸に、彼女たちの風を吹かせるでしょう。少なくとも、満潮は…それを望んでいるように見えますので」
百武提督:「風は吹かなくともいい… 折角の休暇なのだ、彼女たちなりに楽しんでもらえれば…それでいいだろう」

大連へと向かうことになった二人は、満州国で最も有名なあのホテルに宿泊することになる。今セッションは、このホテルから全てが始まる
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