扇矢萩子の捜査録~艦これRPGリプレイ~ 作:長谷川光
出雲と満潮 ~登用試験~
19CH年 2月5日
満潮は出雲の部屋に呼び出される。
満潮@:「満潮到着した、長官。」敬礼
出雲:「……席に掛けたまえ」
満潮@:「そうさせてもらいます。」
出雲:「満潮、貴様とは任務以上の話をしたことが無かった。故に、このような状況を作った。貴様がここに来てからの言動をもう一度調べさせてもらった。それを踏まえて貴様に問う」
満潮@:「…」
出雲:「貴様は何故戦う」
満潮@:「お国のために…などを聞くために私を呼んだわけじゃないですね。」
出雲:「………」(真っ直ぐに満潮を見つめる
満潮@:「私に戦う理由なんて、無いわ。そもそも『兵器』に戦うための理由なんてあってもおかしいでしょう。(息を吸って。)……私はただの兵器に戻りたかった、私はそんな理由のために戦ってた。…でも、私は私だった、兵器じゃない、人間でもない、私だったわ。 私は戦い続けるだけ、ただそれだけ。」
出雲:「……戦うために戦うか?戦うことが貴様の自己同一性だと云うか?」
満潮@:「そこまで戦に飢えてないわ。ただ、そうね…私は多分どこかで欠けていた、戦うことしか出来ない、空っぽな何かでしかなかった。だから私は戦い続けるしか無い、戦うことで私に欠けた何かを探すしか無い。 …こんな欠陥品だけど、あなたの眼鏡に適うどうか、さっさと決めてよ」
出雲:「ほぉ、もう一つ聞かせろ。貴様は私を信じるか」
満潮@:「信じるも何も、私はあなたのこと分かんない、たった今ようやく会話みたいな何かを交わしたばっかりじゃない。」
出雲:「会話なら、後でいくらでも出来よう。故に…私が貴様に問うは唯一つ」
満潮@:「………」
出雲:「貴様は私に忠を尽くせるか?」
満潮@:「…簡単で、分かりやすくていいわ」
出雲:「私は貴様の能力を評価している、貴様はどうか」
満潮@:「あなたの下になら、多分退屈にならないでしょう。いいんじゃない?ちゃんと私に戦わせてね。」
出雲:「勿論だ。早速だが、貴様にある任務を命ず。滿洲に潜入していた国民党政府のスパイが、先日上海へ逃げ込んできた。アーネチカの手によって捕らえたのだが、こいつを関東軍憲兵隊に引き渡すのが貴様の任務だ」
満潮@:「…(足柄か)」
出雲:「男は満州国軍治安部軍政課陸軍少校。部内防諜責任者兼機密文書管理者、リュウピン。」
満潮@:「分かった、今そいつはどこに勾留されてるの?」
出雲:「この地下だ」
満潮@:「何時そちらに引き渡すの?」
出雲:「貴様の用意が整い次第すぐだ」
満潮@:「とりあえず顔を見ておこうか、問題がないなら直ぐにも出るわ。」
出雲:「貴様の好きなようにしろ」
満潮@:「じゃあそうさせてもらうわ。」
出雲:「ただし」
満潮@:「?」
出雲:「この男を甘く見ない方がいい。憲兵隊の捜査を二度振り切っているという実績がある」
満潮@:「…注意するわ」
出雲:「私からは以上だ。先の件はこの件の後で続きの話をしよう」
満潮@:「分かった」
満潮@:地下へGO!
GM:では地下に行くとですね。リュウピンという中国人がフツーに捕まっています
満潮@:起きていますか
GM:足音に気が付いて満潮の方をちらっと見ている感じ。なお、満潮の近くには看取役がいるので下手なまねはできない
満潮@:そういえば運送方法は?
GM:滿洲と中国の国境線まで運ぶことに成ります。その際に揚子江をまず渡し船で超えて、そこからは船で一路北上する予定です。長城線である、山海関までの移送かと
満潮@:身体の状況は?ちゃんと拘束されますよね?
GM:Yes
満潮@:「…あんたはリュウピンか」
リュウピン:「……」(疲れた目
満潮@:『リュウピン、これから私はあんたをしかるべき所に引き渡すわ。』簡単な中国語で用件を伝える。
リュウピン:「………」(肩をすくめて見せる
満潮@:「…こいつはいつもこんな調子なの?」牢番に聞いてみる
牢番:「はっ… ここで拘束してからというもの、この調子であります」
満潮@:「ふーん…」おかしなところがないか見てみよ
リュウピン:「………」
牢番:「食事はとっていますし、自殺を図っても居ないので…我々としては楽なの囚人なのですが」
満潮@:「不気味だけど仕事だ、私は30分後こいつを連れて行くから準備して。」
牢番:「はっ」
満潮@:そういや艤装はどうします?武装したまま行くのか
GM:どちらでもいいですよーとの事
満潮@:ふむ
GM:もっとも、電車に乗りますから武装は拳銃とかになるでしょうが
満潮@:移送した後はそのまま満州に留まるか、それとも戻るのか
GM:移送後、満潮は速やかに帰投せよ。という事です
満潮@:じゃあ艤装は無用とのこと…わかった
★☆★
GM:ではきっかり30分後、牢番側も満潮への引き渡しの為の手続きを全て完了させています
満潮@:武装は拳銃、それ以外最低限の身分証明などを持ってる、着替えとかはない
牢番:「くれぐれも、よろしくお願いします」
満潮@:『ほら行きますよ。』(基本的付きっきり、どこまでもな
リュウピン:「……」(指示には従う
GM:さてと…支那方面艦隊本部からそのまま北に上がって渡し船に乗ることに。捕縄をかけられたままのリュウピンと共に船に乗り込むわけですが
リュウピン:「………っ!」 (急に暴れ出す
満潮@:「やったな!好きにさせないわよ!」マウントを取ろう
リュウピン:「うおおおおっ!」(船の舷の方を目指すべく暴れている
★☆★
GM:てなわけで、目標値を決めましょう
満潮@:あいよ
GM:2d6+3 せーい
ダイス判定: (2D6+3) → 8[4,4]+3 → 11
満潮@:えっ…
GM:CQCを判定に加味していいよ!(笑顔
満潮@:格闘と守人は入れます?
GM:今回は捕縛なのでCQCのみです
満潮@:ああ…やばいよやばいよ…
満潮@:2d6+2>=11
ダイス判定: (2D6+2>=11) → 5[2,3]+2 → 7 → 失敗
満潮@:無理だった!!1
GM:因みに、再判定はOK
満潮@:再判定してやるわ!
GM:ただし、失敗したら彼は揚子江の濁流にドボンします
満潮は何度も判定を繰り返したものの、成功には一歩及ばなかった…
リュウピン:「らあああああっ!」(川に飛び込む
満潮@:「なんてこと…!!!」力及ばず逃してしまった
船頭:「ど、どうしましたかっ!?」
満潮@:川に飛び込むしか無いか!
GM:…おっ?
満潮@:飛び込めるなら飛び込もう!
船頭:「だ…ダメです!揚子江の濁流に身を投げて、助かったものは一人も居ないという言い伝えがっ! それに、奴は捕縄を掛けられていたんですよ! 助かる訳が!?」
満潮@:「人間ならね…! 可能性があるというのに諦めるのは…嫌いだわ!」飛び込む
GM:では、川はかなり濁っています。リュウピンが飛び込んだ地点には彼の姿は見えません。流された可能性が大きそうです
満潮@:ここは、一発勝負と行こうか…
GM:CQCが逆に使えないので、守人を判定に込で 目標値は9
満潮@:2d6+1
ダイス判定: (2D6+1) → 5[2,3]+1 → 6
満潮@:はい
GM:発見できません。
満潮@:さすがに諦めるか…行動力はさっきので上限を超えたはず
船頭:『至急近隣の日本軍に捜索の依頼を出しましょう! もう、これ以上は無理ですよっ!』
満潮@:「けほ、けほけほ…なんで、情けない…!」甲板にどうにか戻った。
満潮は上海に事情説明のために帰還する。
出雲:「………移送に失敗したか」
満潮@:「…いかなる処分も覚悟している。」
出雲:「ほぉ…?」
満潮@:「その前に、当時の状況を報告させてもらう」
出雲:「詳しくな」
満潮@:船であったことを隠すこと無く詳細に報告する
満潮@:「…以上だ。」
出雲:「…………」
満潮@:「……」
出雲:「……貴様一人に任せた為とも取れる。が、貴様にも処分を受けてもらう」
満潮@:「……」
出雲:「近接戦闘の習熟訓練30時間、いいな」
満潮@:「分かりました、処分を受けいれます。」(敬礼して退出する
GM:部屋から出てきた満潮に誰かが飛びかかってくる。
**:「みっちー!!」
その熱烈な歓迎を満潮は避ける。
飛鳥:「もぉ…みっちーはつれないネェ…」(不満げ
満潮@:「気のせいのよ。 で、何?」
飛鳥:「ニャハッ!やっぱりみっちぃーはイイヨ!」(うんうんと納得したように一人頷く
満潮@:「もう…わかんないのよ、ったく」
飛鳥:「任務の失敗、気にすることは無いヨッテ云いに来ただけだカラネェ~ わかんなくって良いヨッ!」
満潮@:「…はぁ!?そんなの、ぜんぜん、気にしてないんだから! …まぁ、励ましてくれて、その……どうも、ありがとう」
飛鳥:「ウンウン素直が一番ヨ、みっちー。でネ、みっちー お姉さまについてどう思ってるのカナ?」(抱きつき、満潮の首筋を撫でながら
満潮@:「…まぁ、無駄話しが少ないし性が合うかもね」
飛鳥:「お姉さま、態度には見せてないケド、悪いことしたって思ってルヨ。ソーイウ訳だから飛鳥さんもみっちーの失敗、許してるネ」
満潮@:「別にそんなこと抱き込まなくてもっ…そうね、本当に、気にしたってどうしょうもないわ」
飛鳥:「ソソ、でもそれがお姉さまの良いところヨ。」
満潮@:「まぁ、これからはもっと注意するしか無いわ。…で、せっかく来たんだから、戦闘訓練30時間ぶっつけも、当然付き合うよね?」抱きついてきた飛鳥の手をがっしりと掴んてくる
飛鳥:「ン?飛鳥さんは格闘戦は不得手ネ。夜は別だケドネッ!」
満潮@:「一人じゃ味気ないでしょう?相手が飛鳥ならこっちもやる気が出るわ。」
飛鳥:「待つネ、やる気じゃなくっテ殺気を感じルヨ!?」
満潮@:「まさか、私は決してこの前無理やり私に飲ませた事とか、その後あんたが部屋に連れ込んで何をしたとか全然気にしてないのよ?」笑顔
飛鳥:「…や、そ…ソレはぁー あーえと…ホ、ホラッ!みっちーと飛鳥さんの仲だから当然…ヨ?」
満潮@:「じゃあそんな仲だから付き合うのも当然、よね?」
飛鳥:「ニャァ 仕方ないネ。付き合うヨ……」
飛鳥:「…ゼッタイ後で、ヒィヒィ云わせてやる」(小声でぼそりと)
満潮@:「なんか言った?」
飛鳥:「ナーンにもッ?」
満潮@:「ふーん、まぁいいわ、後できゃふんって言わせてあげる!」 尚
飛鳥:「ハー(みっちーとの夜を楽しみに)飛鳥さん頑張ルヨッ!」
* * * *
出雲から満潮に課せられた「30時間訓練」は、出雲の帰朝の当日までの三日間の内に消化された。
因みに、一日の訓練の後に満潮と飛鳥の間で何があったのか、それは知る人ぞ知るのであった。