白猫で、茶熊のイサミ、ゲオルグ、エクセリアを手に入れました。
〜決闘当日〜
「アルトリウス…」
「なんだ?」
「この戦いに負けたりしたら、私は消えてしまう…怖いの、覚悟してきたことなのに、今更。」
「…大丈夫だ、諏訪子、お前ならば勝てるよ。何のための修行だったと思うんだ?」
諏訪子は既に、アルトリウスの15%ほどを出させる力を持っている。
かなり自重した15%だが…
「アルトリウス、私は戦う。見ていてほしい。これが最後になるのかもしれない。でも…せっかくアルトリウスが作ってくれたチャンスなんだ。私は勝つよ。」
「ああ、勝ってこい。」
〜決闘…5分前〜
「やあ、洩矢の神。それにアルトリウス。」
「お前が大和の代表だな…私は諏訪子。絶対に勝たせてもらう。」
「ああ、こちらとて負ける気はないがな。」
「では。」「じゃあ。」
『勝負!』
勝負が始まった瞬間。諏訪子は無数の弾幕、レーザーと、鉄輪を投げる。
「!? やるねぇ!」
神奈子は一瞬目を見開いたが。御柱を飛ばし、弾幕を叩き落とす。
…だが、手数が違う。
レーザーは分岐し、爆発。弾幕は変幻自在の動きをして、神奈子を襲う。鉄輪の一つ一つが皮膚を切り裂く。
たまらず神奈子は飛び立とうとするが。
「させない!」
能力により足を止められ、地面に留められる。
「こちらからも!」
神奈子が恐らく能力を使い。鉄輪を錆びさせて、全てを駄目にする。だが、まだ無数の弾幕が残っている。
ーガッ!ー
そんな音がした。その音は弾幕が神奈子に当たった音ではなく。遠回りに諏訪子の後ろに回した御柱が、諏訪子の背中に直撃した音であった。
「くっ!」
諏訪子が歯を食いしばり、倒れそうな体を無理やり起こす。だがその時。
ーズガァァァン!!ー
爆音が響いた。その音はまちがいなく、この2人の決闘によって発された音ではない。
「まさか!」
アルトリウスは、力の感知範囲を限界まで広げる。
彼の感知には、ちょうど村の方向に、数千の神力を察知した。
「糞が!」
彼としては非常に珍しく、感情をあらわにして毒突く。
「アルトリウス!どういうこと!?」
「神奈子!これは!?」
「あの野郎共…あれほど言ったのに。」
「とりあえず、直ぐに止めに行くぞ!」
「ああ!わかっている!」
「急ごう!」
「私は先に彼方に行ってる。急いで来てくれ。」
そう言うと彼は、掻き消すようにその場から消えた。能力を使ったわけではない。唯唯身体能力で走っただけだ。
村は凄惨な有様だった。火が燃え、神々が蹂躙する。
だが、その蹂躙もそこまでだった。
アルトリウス。彼の能力を最大限まで使った刀の一撃で、ほぼすべての敵が吹き飛ぶ。
「な!?」
僅かに残った1人がそう言うが。その1人ですら、二言目を喋る前に塵と化した。
「糞が!」
その辺で倒れている神を片手で持ち上げ問う。
「何故村に攻め入った?私達との交渉は成立した筈だが?」
「は!交渉なんて守るわけないだろうが。神奈子様は守れと抜かしておったが。絶対に村に攻め入る方が良い!」
「へぇ、村を攻めた結果がこれなんだが?」
「! 神奈子様!」
「救いようのない屑が。歯を食いしばれ。」
神奈子がそう言うやいなや、御柱が神の顎を打ち抜く。
「さて…どうする?戦争の件だが。こちらが交渉を破ったわけだし、負けでも良いのだが。」
「うーん、それは嬉しいけど、私はあの時負けていたからなぁ。」
「ならば問題はない、元から消滅はありえなかったんだからな。」
「え?どういうこと?」
「諏訪子の相棒のミシャグジは祟りの神なんだろう?ならば村民たちは、当然祟りを恐れて、信仰のくら替えなんてできやしない。」
「えー、ならこれまでの戦いは?」
「全部無駄。」
『そう言うことを…』
『早く言えぇぇぇぇ!』
「いや、諏訪子の戦闘能力を高めておこうと思ってな。」
「てゆーかなんでアルトリウスはミシャグジ様のことを知ってるの?」
「ああ、私を洩矢神社まで送ってくれた青年に聞いたんだ。」
「ああ、なるほど。」
「で、つまり、私達が信仰を獲得することはないってことかい?」
「いや、ある。」
「どうやるんだ?」
「1度、洩矢の神を消滅させて、新しい神となるんだ。」
「消滅!?」
「ああ、そのあと、新しい神として、諏訪子と神奈子の2柱1神となれば、お互いに信仰を獲得できる。」
「なるほど…その考えがあったか。」
ーブォンー
急に音がした。これは恐らく…
「やあ、元気かい?」
「やっぱりお前か。」
「ちょ、アルトリウス、お前はひどくない?みんな大好き月夜見さんだよ?」
「で、何の用だ?」
「いや、生きてるか見に来ただけ。」
「アルトリウス、どういう状況だ?」
「え?こいつは月夜見で、お前らの上司だろ?」
「は?」
「え?」
「うん、さっきから私が空気なんだけど。」
「あぁそうだ、月夜見様、私の独断でこれを戦争じゃなくて、決闘にしてしまったんですが…」
「ああ、全く問題無いよ、むしろナイス。」
「というと?」
「まぁ、もう見たとは思うけど、本気出したら彼、私より強いから。こっちの軍滅ぼされかねないから。」
「「え?」」
「いや、さすがにお前のが強いだろ。」
「うん、2519試合中1798勝だよね、君、その上能力使ってなかったよね。」
「ばれてた?」
「うん、バレッバレ。」
((マジでこいつ化け物だ…))