深淵歩きの古代スタート   作:ゼノモフ

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どもこん!ゼノモフです。
白猫で、茶熊のイサミ、ゲオルグ、エクセリアを手に入れました。


第12話:土着神の決闘

〜決闘当日〜

 

「アルトリウス…」

 

「なんだ?」

 

「この戦いに負けたりしたら、私は消えてしまう…怖いの、覚悟してきたことなのに、今更。」

 

「…大丈夫だ、諏訪子、お前ならば勝てるよ。何のための修行だったと思うんだ?」

 

諏訪子は既に、アルトリウスの15%ほどを出させる力を持っている。

かなり自重した15%だが…

 

「アルトリウス、私は戦う。見ていてほしい。これが最後になるのかもしれない。でも…せっかくアルトリウスが作ってくれたチャンスなんだ。私は勝つよ。」

 

「ああ、勝ってこい。」

 

 

〜決闘…5分前〜

 

 

「やあ、洩矢の神。それにアルトリウス。」

 

「お前が大和の代表だな…私は諏訪子。絶対に勝たせてもらう。」

 

「ああ、こちらとて負ける気はないがな。」

 

「では。」「じゃあ。」

 

『勝負!』

 

勝負が始まった瞬間。諏訪子は無数の弾幕、レーザーと、鉄輪を投げる。

 

「!? やるねぇ!」

 

神奈子は一瞬目を見開いたが。御柱を飛ばし、弾幕を叩き落とす。

 

…だが、手数が違う。

 

レーザーは分岐し、爆発。弾幕は変幻自在の動きをして、神奈子を襲う。鉄輪の一つ一つが皮膚を切り裂く。

 

たまらず神奈子は飛び立とうとするが。

 

「させない!」

 

能力により足を止められ、地面に留められる。

 

「こちらからも!」

 

神奈子が恐らく能力を使い。鉄輪を錆びさせて、全てを駄目にする。だが、まだ無数の弾幕が残っている。

 

ーガッ!ー

 

そんな音がした。その音は弾幕が神奈子に当たった音ではなく。遠回りに諏訪子の後ろに回した御柱が、諏訪子の背中に直撃した音であった。

 

「くっ!」

 

諏訪子が歯を食いしばり、倒れそうな体を無理やり起こす。だがその時。

 

ーズガァァァン!!ー

 

爆音が響いた。その音はまちがいなく、この2人の決闘によって発された音ではない。

 

「まさか!」

 

アルトリウスは、力の感知範囲を限界まで広げる。

彼の感知には、ちょうど村の方向に、数千の神力を察知した。

 

「糞が!」

 

彼としては非常に珍しく、感情をあらわにして毒突く。

 

「アルトリウス!どういうこと!?」

 

「神奈子!これは!?」

 

「あの野郎共…あれほど言ったのに。」

 

「とりあえず、直ぐに止めに行くぞ!」

 

「ああ!わかっている!」

 

「急ごう!」

 

「私は先に彼方に行ってる。急いで来てくれ。」

 

そう言うと彼は、掻き消すようにその場から消えた。能力を使ったわけではない。唯唯身体能力で走っただけだ。

 

 

村は凄惨な有様だった。火が燃え、神々が蹂躙する。

 

だが、その蹂躙もそこまでだった。

 

アルトリウス。彼の能力を最大限まで使った刀の一撃で、ほぼすべての敵が吹き飛ぶ。

 

「な!?」

 

僅かに残った1人がそう言うが。その1人ですら、二言目を喋る前に塵と化した。

 

「糞が!」

 

その辺で倒れている神を片手で持ち上げ問う。

 

「何故村に攻め入った?私達との交渉は成立した筈だが?」

 

「は!交渉なんて守るわけないだろうが。神奈子様は守れと抜かしておったが。絶対に村に攻め入る方が良い!」

 

「へぇ、村を攻めた結果がこれなんだが?」

 

「! 神奈子様!」

 

「救いようのない屑が。歯を食いしばれ。」

 

神奈子がそう言うやいなや、御柱が神の顎を打ち抜く。

 

「さて…どうする?戦争の件だが。こちらが交渉を破ったわけだし、負けでも良いのだが。」

 

「うーん、それは嬉しいけど、私はあの時負けていたからなぁ。」

 

「ならば問題はない、元から消滅はありえなかったんだからな。」

 

「え?どういうこと?」

 

「諏訪子の相棒のミシャグジは祟りの神なんだろう?ならば村民たちは、当然祟りを恐れて、信仰のくら替えなんてできやしない。」

 

「えー、ならこれまでの戦いは?」

 

「全部無駄。」

 

『そう言うことを…』

 

『早く言えぇぇぇぇ!』

 

「いや、諏訪子の戦闘能力を高めておこうと思ってな。」

 

「てゆーかなんでアルトリウスはミシャグジ様のことを知ってるの?」

 

「ああ、私を洩矢神社まで送ってくれた青年に聞いたんだ。」

 

「ああ、なるほど。」

 

「で、つまり、私達が信仰を獲得することはないってことかい?」

 

「いや、ある。」

 

「どうやるんだ?」

 

「1度、洩矢の神を消滅させて、新しい神となるんだ。」

 

「消滅!?」

 

「ああ、そのあと、新しい神として、諏訪子と神奈子の2柱1神となれば、お互いに信仰を獲得できる。」

 

「なるほど…その考えがあったか。」

 

ーブォンー

 

急に音がした。これは恐らく…

 

「やあ、元気かい?」

 

「やっぱりお前か。」

 

「ちょ、アルトリウス、お前はひどくない?みんな大好き月夜見さんだよ?」

 

「で、何の用だ?」

 

「いや、生きてるか見に来ただけ。」

 

「アルトリウス、どういう状況だ?」

 

「え?こいつは月夜見で、お前らの上司だろ?」

 

「は?」

 

「え?」

 

「うん、さっきから私が空気なんだけど。」

 

「あぁそうだ、月夜見様、私の独断でこれを戦争じゃなくて、決闘にしてしまったんですが…」

 

「ああ、全く問題無いよ、むしろナイス。」

 

「というと?」

 

「まぁ、もう見たとは思うけど、本気出したら彼、私より強いから。こっちの軍滅ぼされかねないから。」

 

「「え?」」

 

「いや、さすがにお前のが強いだろ。」

 

「うん、2519試合中1798勝だよね、君、その上能力使ってなかったよね。」

 

「ばれてた?」

 

「うん、バレッバレ。」

 

((マジでこいつ化け物だ…))

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