深淵歩きの古代スタート   作:ゼノモフ

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第14話:深淵歩きは再び孤独に…

「あら、今日も早いわね。」

 

私たちが幽香の家に泊まって4日が経っていた。

 

「ああ、習慣づけられててな、どうしても4時には目が覚めてしまうんだ。」

 

「そう、紫の方は?」

 

「まだ寝ている。どれだけ修行しても寝坊だけは治らないんだ。あいつは。」

 

「ふふ、そう。」

 

「あー、あとこの家にいる期間なんだが…もう今日中に、また旅出ることにするよ。」

 

「あら、そうなの。まあ、いつでも来るといいわ。」

 

「ありがとう。それと、私と紫が旅をしている理由の1つなんだが…人間と妖怪が共存できる新しい世界を創っているんだ。もしよければ、その世界が完成したらそこに来ないか?」

 

「…素晴らしいお誘いね、良いわ、その世界が完成したら、この土地ごと移住することにするわ。」

 

「ありがとう。助かるよ。」

 

「でも、何故私を?」

 

「強い力を持つものに秩序を守って欲しいんだ。強い力を振るわずとも、存在するだけで抑止力となる。」

 

「そう、なら、私も頑張らなくちゃね。」

 

「では、また会おうじゃないか。」

 

「ええ、また。」

 

「おーい!紫!起きろー!出発するぞー!」

 

ーガタッ!ガタガタガタ!ー

 

「はい!わかりました!ちょっとだけ待っていてください!」

 

「急げよー!」

 

「慌ただしいわね。」

 

「そんな奴だよ、前からな。」

 

「ふふ、確かにそんな印象だわ。」

 

「お待たせしました!」

 

「おう、早かったな。」

 

「紫、じゃあね。」

 

「ええ、幽香、また会いましょう。」

 

「じゃあ、私達は行くとしよう。」

 

「さようなら。」

 

「ああ、又。」

 

私達は新しく旅に出た。

 

 

…時は、早く流れるものだ。もうすでに40年が経っていた。もはや紫はどんな妖怪にも負けないぐらいに強くなっている。

 

「師匠、ありがとうございました。」

 

「ああ、お前も50年間、よく頑張った。」

 

「私は、早速世界の創造に取り掛かります。師匠は、各地で妖怪を見つけ、勧誘してきていただけませんか?」

 

「ああ、構わない。もとより旅は続ける気だよ。」

 

「そうですか。ありがとうございます。」

 

「で、師弟関係は無くなったんだ、敬語をとってくれないか?」

 

 

「そうですね…わかったわ、これで大丈夫?」

 

「ああ、それで問題ない、これからも頼むぞ?」

 

「はい…間違えた。わかったわ。」

 

「じゃあ、また会おう。」

 

「ええ、そうね。次に会うのはどれぐらいあとかしら?」

 

「さあな?1週間後かもしれないし、100年後かもしれない。」

 

「そうねぇ、じゃあ、私は行くわ。」

 

「ああ、それじゃあな。」

 

ーグオンー

 

音を残して、彼女は消えていった。

 

「さて、1人旅の始まりだな…次はどの方角へ行くか…」

 

騎士は独り言をいい、適当に歩き出す。

 

 

 

 

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