書いているのは5話投稿直後ですが、いつ投稿するかはわからない!
都市に来てから50年が経とうとしていたある日だった。(私は神の部類なので基本不老)永琳がある計画については話を持ちかけてきた。
その計画の名は「月移住計画」その名の通りに、穢れた地上を脱出し、月へ移住する計画である。
実行は3年後。民間に公開するのは2年後だそうだ。
「月か…」
夜空の美しい月は、戦いの最中にいた頃の私の癒しでもあった。
太陽のように眩しすぎるわけでわなく。適度な光を放ち、美しく光っていた。
「月に行けるのは夢のようだが、月を見れなくなるのは寂しいな。」
私は今、窓から月を見ていた。
今日は丁度満月だった。
〜2年と11ヶ月後〜
思えば矢のような日々だった。深淵に侵された私が、この世界に転生し、永琳と出会った。
これは私が都市に行き着いて丁度10年の時に永琳に送られたロケットペンダントだ。中には私と永琳と輝夜の写真が入っている。
こっちは依姫の師匠になって30年の時に貰った指輪だ。特別な石により加護の力があるらしい。
これは同じく依姫の師匠になって30年の時に豊姫から送られた桃の置物だ。彫刻の練習に作ったらしい、それにしてもすごい出来だ。
これは輝夜が書いてくれた似顔絵だ。輝夜が10歳の頃に貰ったが、とても10歳の書いたものとは思えない出来栄えだ。
これは月夜見に送られた賞状と盾だ。都市の中に現れた妖怪を倒したあとも、度々都市の外に出て力をつけた妖怪を始末していたのだが、その功績をたたえて賞状を送られた。妖怪の始末は永琳に頼まれた薬草を取るついでなんだったんだが。
私も人に恵まれた物だ。戦いに明け暮れていたあの頃からは、全く考えられないような素晴らしい日々だった。
勿論、私からも贈り物をした。
永琳にはピアス。緑色の小さいものだが。特別な加護を持つ鉱石を使った。
依姫には私が打った刀。打つ時に深淵と穢れへの耐性を持つ鉱石を混ぜ込んだので、穢れを持つ者と戦うにはもってこいだ。
豊姫には水晶で桃の形をかたどった置物を送った。これまた特殊な水晶で魔除けの力を持つ。
輝夜には質のいい櫛を送った。綺麗な宝石が埋め込まれているものだ。この櫛の中には深淵の力を閉じ込めてあるので、この櫛を折れば、深淵の加護を受けることができる。
月夜見にはブレスレットを送った。このブレスレットをつけていると、攻撃を受けた時に、自動で深淵が結界をはってくれる。
ついに、月移住まで1週間だ。私は荷物を整理しながら、月での出来事に思いを馳せていた。
「あと…1週間だ。」
月は夜空で、私達を歓迎するかのように輝いていた。
次話で、月移住です。