深淵歩きの古代スタート   作:ゼノモフ

7 / 14
どもこん!ゼノモフです。
今回で月移住です。まあおきまりの…


第7話:深淵歩きの第1章完

ついに月移住の日だ。

ロケットは昼に打ち出される。食料を失わないため、妖怪が一気に攻め込んでくるかもしれないというので、軍人たちがロケットを防衛するそうだ。

依姫も軍に所属しているらしい…心配だ、あいつほどの使い手が妖怪程度に遅れをとるとは思えないが…

 

私たちは今ロケットに乗り込んで出発を待っていた。

 

ーズガァァァン!!ー

 

やはり来たか。

 

私は座席のシートベルトをとって外に出た。この都市の軍人はあまり多くない。手練れは多いが妖怪の数が多すぎる。

 

急いで前線まで走る。

 

「ア、アルトリウスさんだ!」

 

「ほんとだ!」

 

ロケットの乗り込みが一番最後の平民がこちらに気づいたようだ。

 

「早く逃げろ!妖怪は軍と私で食い止める!」

 

走りながら体の中で深淵をためていた。

 

そして妖怪を見つけた瞬間。深淵で私をかたどり、妖怪を倒すように仕向けた。この深淵それぞれが私と同じぐらいの力をもつ。その上50体ほどを放ったのだ。これでしのげるだろう。

 

50体を都市の周りに配置して、戦わせる。

 

「軍の全員に告ぐ!!私の分身を50体放った!!連携して妖怪を倒せ!!」

 

そう声を張り上げる。

 

確実に数は減ってきている。だが、いかんせん数が多すぎる。

 

その妖怪の群れの中に強い妖力を持つ者が5体ほどいる。

私の分身は地の力は私と同じだが、あまり高い知性を持っていないので、この5体に勝つのは難しいだろう。

 

私は群れを成す妖怪を斬り、斬り、斬り、斬り、道を作って5体の中でも1番妖力を持っている妖怪の元に走る。

 

強い妖力を持つ妖怪は大体が人型だ。

私の前にいるこいつも例に漏れず人の形をしている。体全体をボロ布で覆っているので姿は見えないが、おそらく人の形だ。

 

そいつに対して、一気に間合いを詰め、首をはねる。

 

正直言ってこの程度大したことない。私にオーンスタインほどの速さはないが、視認できないぐらいのスピードは出せる。残り4体の強い妖怪を分身4人組で倒すように仕向ける。

 

残りの34人は変わらず軍人とともに戦ってもらう。

 

すべての強い妖怪を始末したあと。軍に退却命令が出たようだ。軍人達は続々と退却する中、依姫はまだ戦っていた。

 

「おい!依姫!早く退却しろ!」

 

「師匠!見捨てることはできません!」

 

「馬鹿野郎!私がこんなところで死ぬものか!」

 

「っ!」

 

妖怪が依姫に襲いかかってくる。

だが、依姫はそれに反応できないぐらい弱くはない。

妖怪を逆袈裟に切りつけて胴体を両断した。

 

「依姫!早く退却するんだ!私もすぐに追いつく!」

 

「わかりました!絶対ですよ!?」

 

「ああ、わかっている!」

 

分身を1体読んで依姫の護衛をさせる。

 

「前線は私がしのぐ!そいつが道を開くからついていけ!」

 

「はい!」

 

依姫は走って行った。前に方向に深淵による攻撃を放つ。

 

前方5キロほどの敵は消し飛んだ。

そろそろ軍の退却は終わったか!?

 

ーヒュウウウンー

 

そんな音がした。上を見てみると巨大なミサイルが落ちてきていた。

 

あれはやばい。私の本能がそう言っている。すべての深淵分身を体に戻し、深淵も推進力にして全力で逃げる。

 

「クソッ!」

 

すまない、依姫、約束は守れそうにない。

 

間に合わない。

爆発は天まで届くのではないか?というほどの爆風だった。

向かってくる爆風より早く逃げる。だが。やはり無理だ。

やがて爆発に飲まれてしまった。

朦朧とする意識のなか、空へ飛ぶ宇宙船を見て、確かな満足感を感じながら、意識の糸を切った。




第1章完!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。