AUOのログイン   作:サボリ魔ー

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今回もまた話がまとまっていない気がします。
AUO様のセリフが矛盾するのは仕方のないことだと思ってください。
前回、あとがきで書いたように、最初に聖杯戦争の事件の始まりに触れます。


アインズ・ウール・ゴウン万歳

 アインズ・ウール・ゴウン万歳

 

「あ、AUOさん」

 

「ん?」

 

 そう言って俺に話しかけてきたのは鳥。いや、鳥獣の王を体現したかの威容であった。

 とはいえ、こいつの本質は鳥であったほうがマシではないのかというところにあるのだが、今回は俺の興味もそそった。

 

「ペロロンチーノか。どうしたのだ?」

 

「いや〜、レトロエロゲ、探してたらFate/staynightってのを見つけてですねー。これの金ピカ王。AUOさん、これを模してそのアバター作ったんですよね?」

 

 こいつのエロにかける情熱は底知れない。俺がこのロールをしていても、こいつの意思の固さときたら尊敬してしまうほどだった。

 そんな奴が俺のアバターがどこから来たのかを知ったらしい。かなり古いものだが知っている奴は知っていると思っていたのだが、尋ねられたのはこいつが初めてだ。意外にも知られていないというのに、大きな優越感と若干の苛立ちを覚える。

 ただ、こいつは少し間違えている。

 

「ペロロンチーノ。これはstaynightではなく、zeroのを真似ているのだ」

 

 究極的にはどっちでもいいのだが、気分的にstaynightの方がどちらかといえばギル様が無様。なのでできることなら、zeroに訂正していただきたい。

 

「あー、そうそう。zeroといえばランサーの武器の名前が俺の武器の名前と一緒だったんですよね」

 

「む、そういえば、貴様の武器はゲイ・ボウであったか。待てよ……そもそもなのだが、聖杯については知っておるか?」

 

「えっと、あのー、あれですよね。…そうそう!AUOさんが一回作って失敗したって言って、モモンガさんに渡したやつ!」

 

「戯け、作中でも出たであろうに」

 

 こいつはエロにしか頓着しないのか。やべえやつじゃねえか。しかし待てよ、聖杯は作中屈指の重要ワードなのに、どうしてそれよりもランサーを覚えているんだ?

 俺は顔色が変化しないままに話す鳥の気持ち悪さに、少しばかり表情の動きがわかればいいのだがと悔やみながら訊ねる。

 

「どうして貴様がランサーという男の名前を覚えているんだ?」

 

「それはあの泣きぼくろに魅了の呪いが掛かってるってことなんですけどね。すげええ!欲しいいいいいいいいい!って思いましてね」

 

 いきなり、目の前で魂の慟哭のような声を上げるのはやめて欲しい。

 それにしてもこいつはエロゲーイズマイライフを自称した男だ。だいたい口では欲しいと思っても、もはや現実の女では立たないんじゃないか?

 

「それで話を戻すが、聖杯というのは願望機なのだが、全ての悪を取り込んでいて不完全なものであるのだ。それがーー、」

 

「ペロロンチーノ、さっきの叫び声は何だ?」

 

「あ、ウルベルトさん、すみません」

 

「………AUOさんとペロロンチーノは何をしていたのだ?」

 

 俺の話の途中で入ってきたのはウルベルトさんで、ウルベルトさんはさっきのペロロンチーノの叫び声を聞きつけてきたらしいのだが、ヤギの顔でいきなり現れると、二刀流で討伐したくなるし、どこぞのデスゲームを彷彿とさせるのであまり精神的にいいものではない。

 そんなウルベルトさんも俺とペロロンチーノが一緒にいるのを見て若干の考え事をした後にわからなかったのか聞いてきた。考え事ってもしかして俺とペロロンチーノがエロゲトークで盛り上がってたとか考えてたんじゃないよな?そんな9割当たりじゃないか、と突っ込みたくなるような質問を頭の中だけにとどめておき、今話していた内容を話す。

 

「聖杯という願望機には、この世の全ての悪が入っていてという話をしていたのだ」

 

 ウルベルトさんの目が光った気がするほどにその話に反応を示した。

 

 これが聖杯戦争の一歩目。

 

 ーーーーーーーーーー

 

「ーーさん!AUOさん!」

 

「う、うむ」

 

 どうやら考えごとをしている内にモモンガさんに心配をかけたようだ。

 今は俺の顔の前で凶悪な顔を近づけて、骨の指で俺の方を持って揺すっていた。

 気持ち悪い。とりあえず、先に気持ち悪い顔をどかしてもらいたい。

 

「モモンガ、すまない。少しボーッとしていたようだ」

 

「いえ、AUOさんが上の空になるときは大抵決まって聖杯が絡んでいますから。しかし、ここでまたあれを思い出すことになるとは……」

 

 全くもってその通り。

 引き続き話をしようとしたところで、言葉遣いがアレだが若々しく可愛らしい声での歓喜に満ちた声が聞こえてきたのでこの会話は打ち止めとなる。

 

「あー!ギル様でありんす!」

 

 声がした方を向くと同時に影のようなものがあった場所から一人の少女が駆け抜けてきた。

 次の瞬間には目の前で頭を垂れ跪いた姿勢で本心がありありと伝わってくる声音で俺の帰還を喜んでくれる。

 

「ギル様!ご帰還ありがとうございます!」

 

 目の前で俺に忠誠を見せる少女はシャルティアといい、ペロロンチーノの作成したNPCである。

 このギルガメッシュをして、唸らせるなかなかの容姿を持ち、自分でも気に入っているので特別にギル様呼びを許可していたのだが、この様子では取り消しにしたほうがいいかもしれない。

 何故なら、

 

「おい、雑種。貴様、俺が贋作が嫌っているのを知っての狼藉か?」

 

 そうだ。俺の夢がいっぱいに詰め込んであった胸を、なんとこいつは勝手に偽物にしているのだ。仮にそれがペロロンチーノの設定だとしても!許容できぬ!

 そうは言うが、マーレの時とは違い剣も出さず、ただただ起こっているよと主張するだけ。なんでだろうなぁ、やっぱり自分の夢も詰まっていたシャルティアが可愛いのかな?

 

「ま、誠に申し訳ございません、ギル様!すぐに外させて頂きますので、少々お待ちください」

 

「よかろう。以後、気をつけるのだぞ」

 

 シャルティアが外したのを見て、俺も怒りがすっと引いていく。というよりもむしろ、気分が少し良いくらいだ。

 モモンガさんが信じられないという顔をしているのになんか言いたいところであるが、少しシャルティアにはお願いがあるのでモモンガさんのことは見なかったことにする。

 

「我の臣下よ。貴様にはこの二人の介抱を命じる」

 

 今度はあり得ないという顔をするモモンガさん。骸骨なのになんでこんなにあんたは分かりやすいんだよ。ポーカーフェイスの意味を辞書で引いてみろ。

 シャルティアは俺のお願いを聞いて眉をひそめる。創造主である方々の前で介抱されるような無様を見せたのは誰か、といったところだろう。

 え?命令だったでしょって?いやほらギル様はツンデレだからね、命令っていうお願いなの。

 

「ギル様。御身の前で無様を晒す輩とはどんな奴でありんすか?」

 

「それはあそこでスヤスヤと仲睦まじく寝ている二人だ」

 

 そう言って雑種とモモンガの雑種が二人で寝ているところに視線を這わせると、一瞬、モモンガさんがこれは本当に現実か!という顔をしているのが見えた。後で一回お話をしたほうがいいかな、あの骸骨と。

 シャルティアは俺が見ているものを視界に捉えると驚き、心配そうな顔をして俺、というか顔芸を披露するだけで、半分空気になっているモモンガさんの二人に訊ねてくる。

 

「何があったんでありんすか?」

 

 モモンガさんは少し気まずそうな雰囲気を出す。それをシャルティアは感じ取ったのか、俺に確認を取るように顔を向けるが俺は顔色を変えずにケロっと言って見せる。

 

「うむ、少しばかり我との記憶が壮絶の一言に過ぎたようで、我を見た瞬間に狂ったように倒れてしまったのだ」

 

 その発言が意外だったのか、モモンガさんはまじか、こいつという顔で俺を見てくる。お前は何?骸骨百面相にでもなるのか?

 シャルティアはなぜか首を縦に振り、納得というような顔もしているので、俺が幼女にて手を出したとでも思っているのだろうか?だとしたら酷い誤解だ。俺は貧乳がいいのであって、幼女が好きとは言っておらん。

 しかし、シャルティアは自身も寵愛を頂けると勘ぐったのか、いやらしい笑みを浮かべて、でかしたわ!チビ助!と小声で呟いていた。

 俺はどうしようもないなと思い、もう後は適当にする。

 

「わかったらさっさと動け」

 

「了解しました」

 

 シャルティアは雑種たちの介抱をらんらんとご機嫌の様子でしている。

 それを見ていると、今度は順番を待っていたのように大きな虫が現れた。

 

「モモンガ、お前にあいつの対応を一任したい」

 

「え?コキュートスのですか?」

 

「ああ、我は寒いのは好かんでな」

 

「あ、はい。分かりました」

 

 モモンガが了承したのを見ると、転移してきたときに俺が出た格子戸のところまで歩いて行き、薄暗い通路に佇む一人の男に声をかける。

 

「久しいな、デミウルゴス」

 

「ご帰還を心よりお待ちしていました、ギルガメッシュ様」

 

 俺は気に入っている目下の者にはギルガメッシュの名前を教えそれぞれに合った呼ばせ方をしている。

 その点、このデミウルゴスはウルベルトさんの作成したNPCであり、能力もなかなか芸に富んでおり、さらに悪役の品格を体現したような男だ。階層守護者では一番気に入っている。

 デミウルゴスは声を掛けると、一度跪いて臣下の礼を見せるが、俺が手を振るとすぐにやめて立ち上がる。世辞はいらんということだ。

 

「ときにデミウルゴスよ、貴様はすでにこの事態のことを把握しているか?」

 

「いえ、ただギルガメッシュ様がご帰還なさったとは訊きました」

 

 やはりデミウルゴスでも、まだ掌握は出来ていないか。

 目の前でもありありと感じる悪のカルマ。なかなかなものだと思う。悪としての格の高さは王に比肩しうるかもしれない。

 そんなことに口角が上がるのを感じるが、自分の感情もコントロール出来ないようでは笑われてしまうので、これからしようとしていることの愉悦の感情を内にとどめ、話しかける。

 

「デミウルゴス、貴様には先に言っておくが、おそらく貴様は智謀としてモモンガに頼られるだろう。しかし、それは全て嘘だ。モモンガは全て見据えた上で行動している。それは王たる我をも差し置いた叡智で、だ」

 

「それは!」

 

 デミウルゴスは素晴らしいリアクションをとってくれる。なかなか面白いがモモンガさんのこれからも面白そうだから、どっちもどっちというかは、将来性を考えるならモモンガさんだな。

 

「いいか、デミウルゴス。貴様の最高の知能をして推し量れぬのがモモンガだ。だからこそモモンガは貴様によく問うて来るだろう、お前はわからないのかと。つまるところは、貴様は多くモモンガに試されるだろう、ということだ」

 

 デミウルゴスはその内容を頭の中で反芻した後、これからのパターンを頭でシミュレーションするようにウンウンと唸っている。

 しかし、ここで止まっていても進まないので、デミウルゴスに声を掛けて歩き出す。

 

「デミウルゴス、そう気負わんでもモモンガは寛容な男だ。少しの間違いなら合格点をもらえるさ」

 

「そうですね。ご忠告ありがとうございます、ギルガメッシュ様」

 

「うむ、では我に付き従え、デミウルゴス」

 

 薄暗い通路を歩きながら揺れるろうそくの火は俺の心のようだ。俺はこれからを思ってゆらりと笑う。

 

 格子戸を抜けるとすでに八割が揃っていた。

 雑種ども、いや気分がいいからチビ助二人と呼ぼうか。

 チビ助二人、シャルティア、虫、アルベド、執事と後は、難解な言葉を用いてくるちっこい天使と、湖に潜むでっかいゴーレムがいないだけだ。

 虫とアルベドは俺の姿を見ると顔を強張らせる。

 しかし、俺はそんなことは割とどうでもいい。

 

「モモンガ、もう始めていいのではないか?」

 

 そこから始まった忠誠の儀だかなんだか。

 特に言うことはないのだが、モモンガさんの評価が凄まじいこと。凄まじいこと。ここがモモンガさんのいいところでもあるんだろうな、と思いながら見ていたが、急にモモンガさんは俺に対してふってきた。

 

「では、AUOさんはお前たちにとってどのような存在だ?」

 

 シャルティアは優雅に微笑み、

 

「王の中の王です」

 

 コキュートスは力強い眼差しで、

 

「絶対強者ニシテコノ世ノ全テヲ掌握セシ方カト」

 

 アウラは少しの畏怖を顔ににじませ、

 

「全生物が頭を垂れる偉大なお方です」

 

 マーレは恐ろしく狂気的な笑みを浮かべて、

 

「最高の王です」

 

 デミウルゴスは不敵に笑い、

 

「王です」

 

 セバスは迫力のある声音で、

 

「至高の方々の中でも高潔にして崇高な方です」

 

 アルベドは幻想を見ているんじゃないかと訊きたくなるようなトロンとした表情で、

 

「英雄王様、その一言に尽きる方です」

 

 モモンガさんはえ?それでいいの?という顔をこちらに向けてくるが、俺にして見せれば飾りに飾った言葉など要らん。ただ一言で良い、我の臣下として我をどう思っておるかなど。

 

「皆よ、聞け」

 

 我はさっきまでモモンガさんの絶望のオーラに当てられていた跪くものにカリスマA+を放ちながら、

 

「我は王だ。

 王たる我と共に歩んでいけるとは思うでないぞ。

 貴様らは所詮、王たる我の後ろで生き死にを繰り返す雑種でしかない。

 だがその命、我のために捧げるというのであれば、

 夢を見ることを許そう。

 我の後ろをついてくることを許そう。

 貴様らが力を振るうことを許そう。

 貴様らが如何なものをなそうと、我の名の下において許そう。

 

 

 ーーーゆえに問おう、貴様らは我を王とし、臣下となるか?」

 

 この問題は少し意地が悪いが、ここにいる階層守護者なら、この答えをきっと出してくれる。

 

「お戯れを」

 

 デミウルゴスがそう言い、眼鏡をかちゃりと掛け直す。

 それに同意するように、シャルティアとアルベド、アウラ、マーレは頷き、セバスは悟ったかのように顔を引き締め、コキュートスはすでにわかっていたのだろう、瞠目したままで動かない。

 こうして皆は一斉に答える。

 

「「「我らはアインズ・ウール・ゴウンのために!」」」

 

「「「至高の方々の臣下として!」」」

 

「「「この命をとして全身全霊を持って使命を果たすことを誓います」」」

 

「うむ、我と友の思い出のこの地の守護、貴様らに任せるぞ」

 

 俺は最高に機嫌が良い。もしここで誰か一人でも俺の臣下になるとかぬかしていたら、皆まとめて俺の所持する世界級(ワールド)アイテムの天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)で叩き切っていた。俺の臣下になるからと俺の友を疎かにするような輩はいらん、ということだ。

 デミウルゴスなんて、お戯れをとかカッコつけちゃって。

 とりあえずは俺はこれでいいんだが、モモンガさんのアホ面は今すぐにでも叩きなおしたい。あの骸骨がこの雰囲気ぶち壊しにでもしたら、あいつも叩き切ってやる。

 俺は満足しながら踵を返し、さっさとこの場を去る。一応モモンガさんにも声をかけておく。

 

「モモンガよ、聞いたであろう。我ではなく、我らの臣下であるこやつらに、もはや言葉は要らぬ。

 後で、我はモモンガの部屋に行こう。こやつらを信用して、我らは酒でも交わさぬか?」

 

「え、ええ!そうしましょうか」

 

 モモンガも嬉しいのであろう、自分のギルドを思ってくれていることを大きく満足しているようで、俺の言葉に対する反応ときたら子供のようだ。

 俺たちは同じタイミングで転移をする。なぜかはわからないが全く同じタイミングだった。

 …まあ、これも友の良さということにしておこう。

 

 ーーーーー三人称ーーーーー

 

 至高の方々と呼ばれる金ぴか鎧の人間風自称王と、アホな雰囲気をバリバリにはなっていた骸骨支配者が消えた空間で、守護者達は皆、動かずにただずっと跪いて瞠目していた。

 

 全員が同じタイミングで目を開き、立ち上がる。

 一番最初に言葉を発したのはセバスであった。

 

「デミウルゴス、あなたはどうしてAUO様を王としか思っていないのですか?」

 

 その言葉には少し怒りが混じっていた。

 だが、それを察知した上でデミウルゴスがなんでもないように言い放った。

 

「あの方には要らないのだよ。あの方の観察眼は凄まじいものでね、こちらの一言にどれだけの思いが詰まっているのかを察知するんだ。それこそ一言喋っただけで、頭の中を洗われているようにね」

 

 デミウルゴスは本心でそう思っているのであるが、AUOの本質、金田哲郎の意識ではそんなことはできない。本能、ギルガメッシュのままであればそれこそ分ったであろうが、これは些かに過大評価が過ぎる。

 しかし、それに同意するようにコキュートスが、

 

「マサシクソノトオリダ。何ヲ口ニシタトコロデアノ方ハ本心カドウカ見通シタコトダロウ」

 

 コキュートスがこれまた過大評価。

 しかし、セバスにはそこまではわからない。いや、わからないのが普通なのだ。わかる奴など狂信か精神異常かのどちらかだ。

 しかし、腐肉の塊、ヴァンパイアのシャルティアも言葉を重ねる。

 

「あの方は、神でさえもできないこと片手でやってのけるお方でありんす。わらわたち臣下の頭の中で考えていることくらい容易く読み取っていることでありんしょう」

 

 王としての威厳、というよりもロールでやってきたことがここで災いしたのか、異常な過大評価をいただくAUO様。

 その言葉に興奮するようにアウラとマーレが、

 

「あんたみたいなやつに同意するの癪だけど全くだよ。それにあの方の前にいるとあたしがどれだけちっぽけな存在か思い知らされるよ」

 

「お姉ちゃん、それは当たり前だよ。英雄王様と僕たちじゃ次元が違うからね」

 

 アウラは気が弱いマーレが、あたしにここまで断言して見せるということに、どれだけの尊敬を持っているのか訊きたいが、アウラは昔の事件のせいで、AUOが怖くてあまり近づきたくはないのだ。しかし、その感情も気づいた上であたしも臣下にしてくれているのだとしたら、素晴らしく寛大な方ではないか。

 アウラの頭の中では思考誘導をされているかのように、そう考えるようになってしまっていた。本人がただそこまでわかっているわけではないのだ、とは考えずに。

 アルベドはAUOの評価を聞きながら、上機嫌で立ち上がり、

 

「だけど、それだけじゃないわ!私たちにはそんな至高の方が御二方もいらっしゃるのよ!」

 

 アルベドはモモンガ様も忘れてはいけないと言うが、それに待った、をかけるものがいた。

 

「アルベド、少し待ちたまえ」

 

 デミウルゴスだ。

 デミウルゴスは一度眼鏡を拭き直す。

 そして終わったところで言葉を紡ぐ。

 その言葉に守護者は騒然となる。

 

「モモンガ様の叡智はAUO様をもってしても計り知れないらしいんだよ」

 

 この言葉を受けた守護者達は皆一様に何も言えなくなる。

 頭の中を読む以上だと!となれば、未来を読めるのか!

 そういった思いがグルグルと回り加速する。

 

「AUO様が言うには、モモンガ様は例え私たちが失敗しても、それを一手で最善の一手に変えられるくらいのお方らしい」

 

 なんだと!つまりはモモンガ様はこのナザリックが危機に陥ってもたった一手で危機を乗り切り、それでいてその危機を消滅させるのか!

 皆がそんなありえないことを考える。もちろんここまでになるとはAUOも思っていない。

 さらに思い出したマーレが追い打ちをかける。

 

「そう言えば、AUO様は『やってやれないことなどない!』って言ってました」

 

 なんだと!AUO様がそうであるならモモンガ様は、やらなくても出来てるのか!

 やらなくても出来てるってなんだ、そんなツッコミはこの中にいて誰もしない。この場にいる皆が至高の方々なら可能だと考えているのだ。

 ここでアウラは昔の苦々しい思い出を掘り返しながらも言う。

 

「昔、AUO様が願いを叶える願望機、聖杯をウルベルト様と作ったとか聞いたことがあるよ」

 

 なんだって!願いを叶える、まさに神の領域じゃないか!いや、そんなメンバーを束ねていたモモンガ様は、願わなくても望んだことができるんじゃないのか!

 ここまでくると本当に狂信である。更にこの話は、シャルティアとデミウルゴスも知っていたために、より信憑性を増す。

 最後に皆が思い出す、口には出していないがこの場の全員が一斉に一緒のことを思い出したのだ。

 

 ーーーAUO様って神も雑種って言ってたよね?

 

 そうだ!そうだとしたら、AUO様はなんだ?神の王か?いや、雑種の王ではないだろう。しかし、そのAUO様を越すというモモンガ様は一体……‼︎

 

 皆が戦慄した。

 

 かくしてアインズ・ウール・ゴウンはAUOの愉悦のために盛大な勘違いを迎えることとなった。




勘違いは原作からなのでタグにはしないです。ただ、守護者の反応が一々勘ぐって、リアクションがオーバーになるだけです。
はい、AUOさんの二つ目の世界級アイテムは予想通りだったでしょうか?
最後のアイテムはあれです。名前が似ているやつですがあれですね。偽物嫌いのくせに偽物持ってるってことです。

ステータスだけ。

コキュートス
筋力A
耐久B
敏捷B
魔力C
幸運B
宝具B-

デミウルゴス
筋力C
耐久B
敏捷B
魔力B
幸運A
宝具C

こんな感じです

逆にオバロ風のAUOのステータスは
 基本ステータス   スキル慢心発動中
HP     80   →50
MP     90   →60
物理攻撃  60   →30
物理防御 60   →30
素早さ 60   →30
魔法攻撃 70   →40
魔法防御 70   →40
総合耐性 90   →60
特殊 100over →100over

こんなに高いのもサーヴァントのクラスによるところが大きいですが、基本的には弱体化のスキル慢心が常にかかっているのでステは軒並み30減少しています。デミウルゴスのステでやっても、特殊無しならAUO様は敗北します。スキルと意識のミックスアップですね!
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