ARMORED CORE for Answer 魔獣の騎手とラインの黄金 作:夢の胡蝶
-研究所-
俺は皆を救ったと思っていた、現実はそんなに甘くないのに
研究所から離れて他の施設にいた俺は皆の顔を見に行きたいと
言ったら案外すんなり行くことができた、監視員付ではあるが
そして俺は皆といた部屋の扉がある廊下にくる
突如として聞こえたのは発砲音ダダダダ、ダダダダという炸裂音にまじって
悲鳴が聞こえる、助けて、死にたくない、嫌だ、痛い
走った、50mも無い距離を無我夢中で
部屋を開けたときそこにあるのは赤黒く変色した
銃を持った数人の男しかなかった
男達は俺に驚いたようで
「なんでコイツがいるんだ、処理は今日だといっただろ。」
と、怒声を監視員に浴びせる
「···ぁ、··ぁあ。」
まだ意識のある兄弟が居た、俺は男達の間をすり抜けて赤黒くなった兄弟を抱き抱える
「大丈夫か。何が合ったんだ。」
「2··9·8·4···か?」
「そうだよ。」
抱えた兄弟が俺を睨む
「お前が··居なきゃ···よかっ··たんだ。」
パン、と軽い音がするそれっきり兄弟は静かになった
後ろに振り替えるとあの白衣の男の拳銃が煙を銃口から吐いていた
「なんで、裏切ったんですか、皆を自由にしてくれるって。」
「自由にするとは言ったさ、でもどう自由にするかまでは言ってないだろ。」
さも当然の様に答える
「まぁ、どっかの本でも肉体は魂の牢獄とか書いてたし、自由にはなったろう?」
自由、そんなわけないだろ自分で何一つ決められなかったなに何が自由だ
「おーい聞こえてる?それに、君が死んだらもっかい最初からなんだぜ?」
最初から?こんなにおかしいことを繰り返すのかよ
「そんな無駄なことはしたくない、君も繰り返したくないよね?」
「はい。」
「じゃぁ此れからも訓練頑張ってね、あと君に打ったあの注射は必ず君を助けてくれるよ。」
「そんなのに助けられてもうれしくない。」
「あぁ、最後に、君に与えたのは守る力じゃない、全てを黒く焼き付くし破壊する力だ、君は何も守れやしないさ。」
そうして俺は監視員に連れられ研究所を後にした
-自室-
「俺には何も守れない、あるのは全てを黒く焼き付くし破壊する力か。」
カブラカンを撃破してから3日ほど俺は寝ていたらしい
その間にGAのAF部隊はGAによって解体されていた
セレン曰く蜥蜴の尻尾切りだとか
ハーヴェイと連絡を取ると余程カブラカンの戦闘データが良かったのか上機嫌であった
アイン達はいつもと変わらず何をしているのか良くわからない
そんな中何時ものように依頼は届いた
「旦那様、企業からの依頼です、音声データを再生します。」
ミッションを説明しましょう
依頼主はオーメルサイエンス社
目標は、BFFの主力AF
スピリット·オブ·マザーウィルの排除となります
敵AFの主兵装は、大口径の長距離実弾兵器です
図体ばかり大きな、時代遅れの老兵ではありますが
その威力、射程距離は、それなり以上の脅威です
そのため、依頼主からは、
確かにVOBの超スピードがあれば
容易く敵の懐に入り込むことが出来るでしょう
懐に入った後は、敵AFの各所に配置された砲台を狙って下さい
砲台の破壊から、内部に損害が伝播し易いという構造上の欠陥が報告されています
随分と杜撰な設計ですが、まぁ彼らなど所詮そんなものです
説明は以上です
オーメルサイエンス社はこのミッションに注目しています
くれぐれも、宜しくお願いしますね
「マスター、依頼は受理なされますか?」
「受けるさ、俺には黒く焼き付くし破壊する事しか出来ないから。」
「旦那様、それはどういうことで?」
「気にすることのもんじゃないさ。」
-作戦領域-
「ミッション開始、BFFの主力AFスピリット·オブ·マザーウィルを撃破する、
まずは、VOBで一気に彼我の距離をつめる、超高速戦だ、目を回すなよ。」
VOBの加速の中ミッション以外の事を喋らないセレンが口を開く
「それにしても、お前はもう戦えないと思っていたんだがな、AMSには精神的な要素も絡む
精神が不安定になればもう自信を無くして落ちていくだけなのだがな、どうしてお前はまだ戦え るんだ?」
確かに、リンクスにはAMS接続前に薬物で精神をハイにする人も多いらしい
まぁ、俺にはこれしかないから
「忘れていた事を思い出したんです、とても大事なことを。」
「そうか。」
「VOB使用限界近いぞ、通常戦闘、準備しておけ。」
そう、今は殺す事だけを覚えていればいい
「VOB使用限界だパージする、敵主砲の威力は馬鹿げている、回避を最優先だ、分かったな?」
VOBをパージした直後OBの音と共に一機のネクストが現れる
「どぉうりゃぁぁぁぁぁ!」
「ランク30、キルドーザーか弁えない解体屋が、
目標はスピリット·オブ·マザーウィルだ、奴は無視しろ。
「いや壊します、俺にはそれしか出来ませんし横槍は勘弁だ。」
スピリット·オブ·マザーウィルからのミサイルをフレアで反らしつつ
キルドーザーを作戦領域ギリギリまで誘う
「さぁ、殺ろうじゃないか。」
OGOTOを展開しターンする、キルドーザーからのミサイルはQBで被弾を避ける
OGOTOを隙だらけな横っ腹にぶちこみPAが弱った所で051ANNRとMR-R102でAPを更に削る
「どらぁっ!」
ネクストの両腕に装備した実体ブレードを振るうもその攻撃は空を切る
「終わりだよ、お前。」
PAが剥がれた時の追撃を諸に食らったキルドーザーからは火花が散っている
そのブレードを振った硬直の無防備な背中にOGOTOを放つと機体は停止する
「やっぱりかぁぁぁぁぁ···」
そこ最後の声と共に落ちた機体は小規模な爆発を始める
OBを使い一気にその場を離れる
「VOBで稼いだ距離が無駄になったか。」
フレアでミサイルを反らしながらスピリット·オブ·マザーウィルまでOBにQBを混ぜて接近する
「旦那様、フレア残弾0です。」
キルドーザー相手に少し時間をかけすぎたとは思っていたがもう0か
そしてOBで薄くなったPAとQBでの回復待ちのEN
スピリット·オブ·マザーウィルの左方向にある砲台からのミサイルが機体を襲う
「AP残り30%、待避しろ今の戦力差では無理だ。」
今なにを考えた、死だ、俺は死を考えた
そんな事は考えるな、今はただ力こそが全て、相手を殺す事だけを考えろ
殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
「アイン、接続だ、アイツを殺す。」
「はい、了解致しました旦那様、ーヴェルグンテ起動、接続を開始。」
「おい、何をする気だ!」
セレンとの通信を切る
「···す···ろす···殺す···殺す殺す殺す殺す殺す殺す。」
「ヴェルグンテ対象者との接続、同期完了、システムを完全起動します。」
機体のPAの緑色の光が濃くなり、ENが完全に回復する
QBを連発しても減らないEN、全ての飛来したミサイルをQBで避け
スピリット·オブ·マザーウィルに取り付きミサイルの砲台に銃弾を撃ち込む
5発も撃ち込むと砲台のミサイルが誘爆を開始し、その爆発で砲台は壊れる
脆い、砲台を次々に破壊する
「第5ブロックにて火災発生、第3ブロックもです。」
「第8ブロックにて火災発生、第4ブロックもダメです。」
「メインシャフトに被害が及んでいます、押さえられません。」
ミサイルの砲台を破壊しきるともうスピリット·オブ·マザーウィルは満身創痍であった
「後はそのデカイ主砲をぶっ壊してやるよ。」
弾の切れたMR-R102と051ANNRをパージして左腕に格納していた
EB-O700とOGOTOを展開し3発撃ってからEB-O700で切りつけると
片側の主砲は大規模な爆発と共に煙を上げる、そうして両側の主砲を破壊した
「メインシャフト、熱量負荷限界突破、ダメです機関部が持ちません。」
「総員地上装備、総員退避、退避しろマザーウィルが崩壊するぞ。」
閃光と共に轟音を鳴らしBFFの主力スピリット·オブ·マザーウィルはその姿をがらくたに変えた
「旦那様、マザーウィルの撃破を確認、ミッション完了です。」
ヴェルグンテとの接続をきると泥のように体が重くなる
「終わりか、帰投する。」
チャプター1は終わり
まだまだ続くよ!
ヴェルグンテの解説は次回!