ガンダムのオリジナル戦記   作:( ∴)〈名前を入れてください

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いやぁ…全然進む気がしないのだが?



第2話

餓鬼の頃夢見た世界はもっと明るくてもっと広がっていた。親父が連邦の兵士だったからか良く分からねぇけど何時も親父は「何時か必ず家族全員を地球に連れていってやる」って息巻いて話していやがった。

んで其を聞いて母さんがハイハイと適当に相槌を打って其を見ながら俺は妹の面倒を見ていた。サイド7の片田舎のエリアに住んでいたが生活はそこまで苦しくなく…いや税金の水空気代は高いって親父がぼやいていたっけか。

 

「で今は俺とアイツしかいない…と」

 

一年戦争それが俺達家族を奪っていきやがった。親父はソロモン宙域で戦死して母さんは心労で倒れてそのまま病気を併発しておっちんだ。残ったのは幼かった俺と更に幼い妹の二人、戦争孤児として世間から見捨てられた俺達は出来ることは何でもやった。スリに物盗り、軍事拠点に忍び込んで食料をパクるとか命をかけることだって何でもした。

 

何でもやったし何でもした。生きるためだと思い銃の使い方も覚えた、そんな生活をおくれば自然とガラも悪くなるって話でそんな生活の中でも妹は俺みたいに歪まずに育ってくれた。

有り難い話だ、妹まで歪んでしまったら親父や母さんに顔向け出来ないからな。

 

「おーい大将!」と遠くから俺を呼ぶ声が聞こえそっちを見るとさっきまで正座していた馬鹿の一人が此方に向かって近付いてくる。

 

「何だよリキ、んな顔をニヤケさせやがって」

 

「いやいや大将があの鬼教官と名高いライノル教導官に連れていかれた時は皆して終わったなって言ってたけど…何か良いことでも有ったのかよ?」

 

「へっへーん…知りてえか?ん?知りてえよなぁ?」

 

「んだよ勿体ぶらずに教えろよ!」

 

どうやら顔に出ていたらしく開き直ってドヤ顔してると教えて欲しそうな顔をさせて此方を見詰めてくるリキの頭に凸ピンをかましながら追い抜いて行く。

 

「教えて欲しけれゃ俺から一勝でもとるんだな」

 

「っつー…言ったな?この分も合わせて今日こそは勝ってやるよ」

 

「勝てるもんならな」そう手のひらをヒラヒラと振りながら昼食をとる為に食堂へと足を進める。後ろから付いてくる足音を聞きながら足を早めた。

 

ーlunch lunch lunchー

 

ガヤガヤと五月蝿い食堂で食券を買いとっとと昼食を買う。昼はAランチが馬鹿みたいに人気がある、肉系盛り沢山のランチだからか若い衆が我先と買う姿が見える。結構結構、お前らがそんな阿呆な事をしている間に俺は魚がメインのBランチを頼む。

 

「はいよっ!Bランチおまちどおさま」

 

「サンキューお姉様」

 

「あらやだ嬉しい、ほれこれもオマケさ。もっともっと食って大きくおなり」

 

そう言いながら俺の皿の中にオマケに魚をもう一切れ入れてくれる年取ったババアに礼を言って座れる席を見渡すも人が多くて中々見つけることが出来ない。

 

「リアム!こっちこいよ!」

 

「おお!サンキューな今行く!」

 

どうやら空いてる席が合ったらしく俺を呼ぶ声の処に邪魔させて貰うことにする

そっちに行けば思った通り正座していた奴等が席を空けて此方をニヤニヤと笑いながら見てくる。

 

「んでリアム?お前どうだった?」

 

「どうだったって…何がだよ?」

 

「惚けんなよ。あの鬼教官に連れていかれたんだ、地獄も顔真っ青な事態が待ち受けていたんじゃねえのか?」

 

どうやら回りの馬鹿共も同じ事を聞きたかったのか此方に聞き耳を発てて話を聞こうとする。

 

「さぁな…忘れた」と適当に誤魔化して食事に取り掛かる。魚のフライをボリボリと咀嚼しながら味噌スープを飲む。

親父が何時もしていた食べ方でよく母さんに行儀が悪いとか何とかで怒られていたけど知らない間に俺までするようになっていた。

 

「頼むって、教えてくれよ!」そう言いながら両手をパチンと重ねてお願いしてくる奴を見て良いことを思い付いた俺は箸を置いて話始める。

 

「いやーやっぱ此だけじゃ腹が減って仕方ないなー困ったなー肉を分けてくれたら良い気分になるんだけどなー」

 

「ハァ!?よりにもよって肉を要求してくるとか鬼!悪魔!ガンダム!」

 

「誰が連邦の白い悪魔だこのスッタコ」

 

ニヤニヤと奴の皿にある手付かずの肉を見ながら話始めると罵倒なのかよく分からない事をほざきながら此方を恨めしそうに見詰めてくる。

 

「いやー俺は別に良いんだけどなーそこまで気になってんなら身を削る覚悟の一つや二つ見せて貰わないとなぁ。皆もそう思うだろ? 」

 

俺の真意に気づいた回りの連中が悪魔のような笑みを浮かべながら肯定してくる

そんな状況下の中、哀れな子羊は回りを見て更に困り果てていく。

これが……愉悦ッ!

 

「うーん…しかしなぁ…でもなぁ、此はなぁ」

 

そんな事を言いながら食事を続ける。なんやかんやでこの時間は嫌いじゃない仲間と一緒にいるってのはそれだけで良いもんだからな

 

ーーー

 

ニュータイプって知ってる?何でも人の進化系だとか心を通わす事が出来るとか敵を察知できる凄い人らしいよ?

えーでもそんなの有り得ないんでしょ?先生や軍人さんが「そんなもんはデマカセだ」って言ってたじゃん。

でも連邦の英雄アムロ・レイはそんな力を持っているから危険視されて何処かに幽閉されてるって話を聞いた事があるんだけど……

そんな事有るわけないじゃん。だって英雄なんだから今でもガンダムにのって宇宙…この暗闇の中を今でも飛んでいるに決まっているよ!

 

ワイワイガヤガヤと色んな話で盛り上がるスクールの教室、皆が皆色んな話題で盛り上がっている中一人の少女がポツンと一人席に座って本を読んでいた。

年齢に合わない哲学書を黙々と読んでいる姿は彼女の容姿と相まって何処かの令嬢を彷彿とさせるものがある。

彼女にとってこのスクールでいる時間は苦痛だ。たった一人の肉親である兄以外に信用できる人がいない彼女にはこの空間は地獄でしかない。

 

「(煩い…頭に響く)」

 

頭の中で反響するように聞こえてくる声の全てがノイズがかかったように聞こえ苛立ちが彼女を襲う。彼女の名前はライナ・ノーツ長い白髪を持ち何時も顔をしかめているとスクールの人からは言われている女の子だ。

 

顔は整っているがそれだけを見て話かけたらボロクソに言われるだの心の中にある不純な感情を言い当てられ心を折られるだのと様々な経歴を持っており泣かした男は数知れず、そんな彼女を疎んでいる同性もおり彼女はいないように扱われている。だが彼女にとってそれは寧ろ嬉い事であり兄以外から話しかけられなくても良いと思っている。

 

「(兄さんだけが私に嘘をつかないんだもん…父さんも母さんも私に嘘をついた。帰ってくるって大丈夫だって)」

 

過去の事から生まれた極度の人間不信それが彼女の作っている一つである後は妄信的なまでの兄への信頼、それしかない

何故なら彼女の兄だけが嘘をつかないから、混じりっけのない本音を言ってくれるから。

 

「ね、ねぇ…ライナさん」(聞こえてんのかよこの薄暗女が!)

 

「…何よ、五月蝿いわね」

 

今のように誰かから話しかけられれば心の声と口から出した声が混じりながら彼女には聞こえてくる。まるでそれは不協和音を聞いているかのように

 

「お兄さんって訓練生なんだよね?」

 

「…そうだけど何の用なの?早くお友達と話してきたら良いじゃない」

 

彼女の罵倒が頭に来たのか米神をひくつかせ話を続ける、話かけてきた一人の少女。ライナにとっては其れだけの認識しかない、いやする気がないと言えば正しいだろうか?

 

「このメガニテの中にある連邦軍教習所でトップレベルの戦績を持っているって噂のリアムさん」

 

メガニテ…それが彼女と兄がいる場所の名前。移動型コロニーと呼ばれるそれは時期に応じて様々なコロニーへと連結しそこで人を下ろしたりメガニテに乗る人を仮設住宅に収容する施設の事である

 

「出来たら…紹介してくれないかなーって思っていたりするんだけど」

 

その言葉の裏に隠されてある感情を感じながらライナはこれ見よがしにため息を吐く、またこのパターンかと。彼女の兄は顔が整っており自分より年下の子供には非常に優しい。恐らくは彼の過去の経験がそうさせるのであろうが彼女にとってはそれが悩みの種の一つでもある。

 

スクールに通う年齢の女の子というものは恋に夢見るお年頃、謂わばメルヘンチックなお年頃といった所だろうかつまりは頭がお花畑なのだ。そんな子が成績だけ見れば将来有望で優しくてイケメンな男性に惚れないか?答えは簡単

 

「ねっ…ねえ、駄目かな?」

 

「……はぁ」簡単にコロリと落ちる、まるで電灯に群がる蛾のようにワラワラと数を増やしながら。また一匹増えたと心底嫌に成りながらも何時も返している返事を機械のように繰り返す。

 

「駄目、兄さんは誰にも渡さない。分かったならさっさと帰って」

 

そう言い捨て本の世界に没頭する。外から何やら雑音が聞こえてくるがそれも無視すれば良い簡単な話だ。今よりも幼き頃はもっともっと雑音に満ち溢れていた

この程度なら頭が痛くなるだけですむ。

そうやって彼女のスクールでの1日は過ぎていく。誰からも感知されず誰も感知せず。

 

ーdangerーdangerーdangerー

 

「糞がッ…!クソッタレがぁぁっ!」肩に付けられたミサイルを打ち尽くしビームライフルを馬鹿の一つ覚えのように打つ。暗闇にビームの軌跡が幾つも出来るがそれはそのまま闇の中へと消えていく

 

何故このような事になったのか今でも理解が出来ない。彼は何時も通りに誰も来ない筈の界域を仲間と馬鹿な話をしながら旋回していた。

 

「おい!今日の海賊放送はあのアンジェリカの曲らしいぜ!?」

 

「マジかよ!こりゃ聞くしかねえな」

 

何時も通り馬鹿な話をしながら相棒に乗り込み界域へと移動していく。その時に流す音楽は勿論海賊放送から流れる今話題の歌い手アンジェリカのニューシングル。若い女性の歌声がコックピットの中で反響する。そんな中ふと横目に相方の方を見ると相方の近くに不審な機体を発見する。ザクの頭を被ったガンダムベースのボディの機体、そしてその周りにはz計画の一つであるFAZZが二機後ろに控えている。どうみても不審な機体

 

「おい!周りを見やがれこのスッタコ不審な機体がいるじゃねえか!」

 

「聞いてんのか!?」

 

いくら通信を流しても返事一つもしないそれどころか通信が途切れているらしく雑音一つもしない、そうこうしている内に展開は進む。相方の機体が不審機を攻撃し始めたと思えばその瞬間FAZZのビームカノンに焼かれ一つの火の玉となって消えていった。

 

「糞がッ…テメェら良くもォォッ!」

 

気づけばビームライフルをFAZZに向かって打っていた。光線はFAZZの鈍重な体に刺さり爆散させる。ポンッと軽快な音がなった瞬間に機体を奴等の下へ行くように移動させる。

 

「ぐぅっ……キッツいぜ」突然の急降下に体にGがかかりコントロールスティックを動かそうとする手を離してしまいたくなる。そのまま下から奴等に向かってミサイルを発射する。肩から発射される広範囲ミサイルが狙いを付けず辺り一面を爆炎に彩っていく。

 

そんな中でも陽気に流れる海賊放送に舌打ちを打ちながらラジオの音声を切りビームサーベルを持ち突進していく。

残りのFAZZをビームサーベルで切り裂きそのまま謎のガンダムに切りかかるもビームジャベリンの先端と鍔迫り合いになる。

 

「おちょくってんのかテメェ!」

 

ブースターを吹かし後ろに下がりながらビームライフルを打つも相手が一枚上手なのか打てども打てども外れていく。

そんな中オープンチャンネルで声が流れてくる。さっきまで聞いていた歌声をバックにしながら一人の男の声を

 

「なぁ…私はこれからやらなければならない事がある。命が惜しければ下がると良い、それが出来ねばこの私を相手に勝つ等という愚考を恥じる結果になるぞ」

 

「はっ知らねぇなテメェなんて男はよ第1こんな辺鄙な場所に3機で攻め混んで来て部下が殺られたら命乞いか?」

 

「ふざけるんじゃねえよ。このイカレ」見えないだろうがファックと人差し指を上にあげ徹底戦線を叩きつける。こちとら仲間の命が持っていかれてんだ全員の命を貰っても釣りに合わねえんだよ

 

「そうか…ならばこのジョンウェイバーの敵になった事を誇りに宇宙の塵へと消えるが良い」

 

「あん?ウェイバー…その名前は」

 

言うが早いが敵機が高速で突っ込んでくる。最大推力に物を言わせビームジャベリンをまるで西洋騎士がスピアを使うように突きをコックピット目掛けて放つ

 

「ちっ…考えるのは後だ!」

 

思考を止めビームサーベルでの反撃を諦め上へとエンジンを吹かせ相手の頭の上へを陣取る。そしてそのままビームサーベルを振りかぶる、おおよそこの距離ビームジャベリンではビームサーベルと鍔迫り合いが出来る先端は持ってこれない

そして奴はジャベリンを突き刺すように腕を大きく突きだしている。

 

「(貰った!)」そう思いながらビームサーベルを振りかぶるもそれはもう一本の手に持たれていたビームサーベルによってガードされる。

 

「だから言っただろう?下がれと」

 

「糞がッ…!」

 

攻撃を避けながら後ろに下がる。恐らく俺は前衛で奴に勝てない…ならば後は一つだけ。遠距離からの射撃戦

 

「いや…可笑しい。何故味方が来ない」

 

ふと気づく疑問先程から信号を送っている筈なのに何故か返事が来ない……緊急信号を送っているのだから誰かが直ぐに応答する筈なのに。

 

「貴様はここに何があるか知っているか?」

 

「知らねぇな。まずテメェらが欲しがるようなものはここにないと言っても可笑しくはねえがな」

 

向こうから送られてくるメッセージに軽口を叩きながら話を続ける。その間にも信号を送る事を忘れずに。

 

「ここ…特殊人類研究所にあるものと言えば分かるか?」

 

「あぁ…んなもんあの戦争の後全部片付けられたって聞いたがな…良いもんも悪いもんも」

 

俺の仕事場である特殊人類研究所には一年戦争のさいに特殊な力を持っているとされるニュータイプを研究するために身寄りのない子供をここに集めたって噂がある。そうただの噂だ、ここにそんなもんは無い今あるのは良く分からねえ巨大な機材、施設の半分以上を占めるそれを守る為に俺は仕事をしている。

 

「俺は只の歯車だ。仕事以上の事は絶対にしない…だが仲間の為ならば別だ。共に駆け抜けた仲間の為ならば、俺はその願いを叶えて見せる」

 

「俺だけがアイツを開放してやれる…俺だけがアイツを分かってやれるのだから」

 

「イカれてやがる…」思わず奴の気迫からそんな声をあげてしまう奴の声色は本気でそう思っている。仲間の為ならば己の命を投げ出してもなんら可笑しくないと、そう奴は思っているんだ。

 

「元より理解されようとは思ってはいない!」

 

「マザーシステム起動!」

 

その声を聞いた瞬間俺の機体が動くの止めた。まるで絶対者からの命令に従うように

 

ーmotherーmotherーmotherーmotherー

 

「なんだこりゃぁ!」

 

液晶一面に出るmotherの文字アラームが俺の視界を奪う。オートでの操縦が出来ないのかウンともスンとも言わなくなったのを確認し瞬時にマニュアルでの操縦方法へと変える。大丈夫…あの戦争でもメインカメラの一つや二つ壊された所で戦えた。なんら問題はないさ

 

「ウオラァァッ!」ビームライフルを正面に向かって打ちまくる。どうせ当たってねえそれは分かってんだよ。お前みたいな実力に誇りを持ってる奴がやることは一つだけ

 

「そんな攻撃で落とせるかってんだ!」

 

恐らく横から振りかぶられるビームサーベルを機体を回転して鍔迫り合いに持っていく。ライフルの逆に持っていたサーベルがバチバチと良い音を鳴らす。そのまま相手を蹴り飛ばしそのままビームライフルをそこに向かって打ちまくる。

 

「糞がッ…とっとと死にやがれぇ!」

 

「悪いが…死ぬのは貴様だ」

 

遠くから聞こえてくるブースターを吹かす音、それはどんどんと近付いて来てその音が聞こえなくなった瞬間、俺の機体がバチバチと音を立てながらいつ爆発しても可笑しくない状態になる。

 

「(ちっ…あんなん反則だろ視界を奪うなんぞ反則にも程があらぁ)」

死に間際ふと思う。あの機体がやった事とジョンウェイバーの名前を

 

「(確か…一年戦争で名を挙げた男だったか……?ハッ大人しく逃げちまえば良かったぜ)」

 

「まぁいい…俺もそっちに逝くからちょっと待ってろよ」

 

体を焼く炎の中オープンチャンネルで聞こえてくるあの歌声に心の中で有らんばかりの罵倒を浴びせる。テメエは俺達の疫病神だよコンチクショウ上手い声を聞かせんな腹立つ。そう思いながら舌打ちをかました瞬間俺の意識は消え去った。

 

「…システム解除」その声と同時にヴォンと音がなるとそのまま謎の機体は目的の地点まで進んでいく。

そうして謎の機体がいなくなった後、そこには何一つとして残っていなかった。

あるのはたった一つ、彼等が戦った痕跡である鉄屑の欠片だけ

 

 

 

 

 

 

 




良く分かる解説

主人公リアム…年下の子どもには優しい非常に優秀なチンピラ、非リア充の敵

妹ライナ…あっ(察し)

見ただけで分かるこの途中で大変な事になりそうな状態
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