「ふぅ…」
三人の姿が見えなくなると、麗はため息をつき、とりあえずと近くの公園に三人と共に入った。
と、状況を未だ飲み込みきれてないれいなが口を開いた。
「れ、麗…あの…」
れいなの声にふと振り向くと、三人が麗をじっと見ていた。
一瞬麗は疑問に思うが、自分の言ったことを思い返し、一瞬で焦り始める。
「あ、いやさっきのはだな…なんていうか売り言葉に買い言葉って言うかなんて言うか…」
と、そんな麗の手をれいなが取る。
「ありがとね、麗。まさかあんな風に言ってくれると思わなかったよ。なんて言うかその…麗がプロデューサーになってくれるなら大歓迎だよ?」
麗は現在の状況とその言葉に恥ずかしさを隠せず顔を若干赤くし、それが見えないようにそっぽを向いて答える。
「ま、まぁあんな状況だったとはいえ言っちまったもんは仕方ないし…な。」
そう言った麗にようやく状況の理解が追いついたのかみいなが飛びつく。
「やったぁ!麗君ありがとうです!」
突然の状況に麗は倒れないように体を支えながら笑う。
と、今度はしいなも近くに寄る。
「麗さま。あらためてよろしくお願いしますね。」
「あぁ、こちらこそ…な。さ、そろそろ行こうか。」
麗はそう言うとみいなを降ろし、自宅へ向かう。
みいなとしいなはその横に並ぶが、れいなはなぜか若干不機嫌そうに少し後ろを歩いた。
「若干散らかってるけど…まぁ気にせずあがってくれ」
麗が玄関を開けると、「お邪魔します!」と、三人も麗の家へと入った。
料理のあまりできないしいなとみいなをリビングに残し、キッチンへと入るれいな。
と、麗もその横に並んだ。
そんな麗を見てれいなは笑う。
「ちょっと。麗の歓迎会なんだからあなたが料理してちゃ意味ないでしょ?」
「って言われても四人分だし俺も料理は好きだからな。たまには他人に振舞いたいんだよ。」
麗も笑うと、料理に取り掛かる。
その最中、ちょっと聞きにくそうに麗が聞く。
「えーっと、それで公園からうちまでなんか若干不機嫌そうだったけどどうしたんだ?」
と、聞かれたれいなは少し慌てた雰囲気を出す。
「え!?な、なんで気付いて…じゃなくって…べ、別に不機嫌なことはなかったよ!うん!」
れいながなにかを隠していることはわかったが、早口でまくし立て調理に戻ったので、麗もそれ以上聞かずに自分の作業に戻った。
「はーい、お待たせー!」
「待たせたな、二人とも!」
麗とれいながリビングへ入ると、2人が顔をこちらに向ける。
「もうお腹ペコペコですー」
「まぁまぁみいな。それはみなさん同じですわ。」
しいながなだめて、みいなが座り直すと、麗とれいなもリビングに腰を下ろしてた。
「それじゃあ…麗の歓迎を祝して…かんぱーい!」
「「かんぱーい!」」
れいなの合図で、四人はそれぞれの飲み物を掲げ、食事を始める。
「れいなの料理久しぶりです!」
みいなが言うなりれいなの作った料理を口に運び始める。
「わたくしは麗さまの作った料理を頂きますね。」
「あ、私ももらおっかな!」
しいなとれいなは二人して麗の作った料理に手を伸ばした。
「あぁ。口に合えばいいけど…」
麗はれいなの料理を口に運ぶ。
「なにこれ!美味しい!」
「おいしいですわねこれ。」
と、麗の料理を食べた二人から全く同じ声があがる。
「ほんと?みいももらうねっ!」
言いつつみいなも口にすると、全く同じ感想が出てきた。
麗はそんな三人を見て満足そうに頷く。
「口にあったようでよかったよ。」
と、しいなが口を開く。
「麗さまがここまでお料理が上手なんて…なにか勉強とかされましたの?」
聞かれて麗は軽く笑う。
「あぁ、特に勉強とかはしてないぜ?うちは昔から父親も料理する人でな。小さい頃から台所に立ったりしてたんだよ。後は一人で暮らすようになってから独学…かな?」
するとこんどはれいなが口を開いた。
「でもほんと美味しいよこれ!また食べさせてよ!」
れいなの言葉に麗は軽く笑う。
「ま、機会があればまた…な!」