大会二日前と迫ったある日、社長に呼び出され、事務所に到着すると、すでに三人が集まっていた。
「あ、麗くんやっと来たです!」
みいなに言われて苦笑する麗。
「いや、これでも時間には間に合ってるんだが…なんかみいなに言われると少しショックだぞ…」
「むー!どーゆー意味ですか!?」
みいなが麗に飛びつき、それを見てしいなとれいなは笑う。
と、そこに社長が入ってくる。
「よー。みんなすまんね急に呼び出して。」
全員が社長に挨拶すると、れいなが疑問を口にする。
「それで、社長。なんでまた急に呼び出しを?」
すると、社長の後ろから麻美がスーツケースを持って現れた。
「えぇ、こないだ採寸したライブ用の衣装。完成したのよ。皆に試着してもらおうと思ってね。」
麻美が言いながらスーツケースから衣装を取り出しハンガーにかけた。
衣装はそれぞれオレンジ、ピンク、青となっており、やや露出されている部分は大きいがいかにも。と言ったようなアイドル衣装であった。
「わー!かわいいです!」
「ほんと!なんか見劣りしちゃいそう!」
れいなとみいながそれぞれ感想を述べると、麗がとあるマークを見て社長に聞いた。
「え…これ。社長、これってもしかして結構有名なデザイナーの方じゃ…」
すると社長はいつもの笑みを作る。
「あぁ、よく知ってるなぁ。」
そう言われ麗は苦笑する。
「いや、まぁ多少は…でもこれって相当…その、お金がかかってるんじゃ…」
そこまで言うと、しいながくすくすと笑う。
「えぇ。私のお父様が資金面で相当な援助してくださっているのですよ。あの卓もお父様からのプレゼントですわ。」
いままでその事実を知らなかった麗はあっけに取られる、
「さて、そして次はキミの仕事着ね!」
と、麻美に呼ばれて我に返る。
「お、俺の仕事着…ですか?」
麻美は頷くと、スーツケースからもう一着取り出す。
カバーをとり中身を見ると男物のスーツが姿を表した。
それを見て麗は若干慌てる。
「え、でも俺まだとりあえずお試しの予定で…」
と、麗は言うが、社長はいつもどおり笑う。
「まぁ、とりあえずの間でも仕事は仕事だ。もし個々を離れるようなら置いて行ってくれても構わないさ。さ、四人ともぼやっとしてないで試着してこい。」
社長に有無を言わさず渡され、麗は卓のある部屋。三人は隣の談話室で着替えを始めた。
試着。と言っても麗はスーツなのですぐに着替えは狩猟し部屋からでる。
「おー。なかなか似合ってるじゃないか。」
「そうね。いかにもプロデューサー。ッて感じじゃない。」
社長と麻美に言われて、麗は若干照れくさいのか「やめてくださいよ。」と苦笑する。