麻雀物語2~目指せ!雀ドル決定戦!~   作:REJID

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事務所での仕事②

レッスン場に到着すると、三人は更衣室へ向かったので、麗はとりあえずとレッスンの行われる部屋へと向かった。

レッスン場は、麗がテレビなどでよく見たようなごく一般的なレッスン場だった。

自販機でコーヒーを購入し、どうしたものかと歩いていると、休憩所に一人の女性が座っていた、

メガネをかけたその女性は、イヤホンを付け、再生と停止を繰り返しながらノートに色々と書き込んでいた。

と、ふと麗と視線が合うと、女性はイヤホンを外し、麗に近づいてくる。

「もしかして…あなた今川麗君?」

と、女性に突然自分の名前を言われたので、麗がどう答えようか迷っていると、後ろの廊下から着替えを終えた三人が歩いてきた。

「おまたせー麗。あれ?麻美さんもう着てたんですか?」

れいなの反応を見て、麗は疑問を浮かべる。

「えーっと…みんなの反応を見るにもしかして事務所関係の方…かな?」

と、麻美と呼ばれた女性は三人の方を向く。

「みんな私の事言ってなかったの?」

「えーっと…まぁ行けば会えるからその時に紹介しよう…と思ってまして…」

れいなが苦笑すると、麻美はため息をつきながらも麗に向き直る。

「申し遅れたわね。私は麻美。一応社長のマネージャー。ということになってはいるけど、基本的にはこの子たちの歌やダンスのレッスンがメインとなっているわ。よろしくね。」

言われた麗も思い出したように自己紹介をする。

「あ、俺は麗って言います。やったことない仕事で迷惑かけますがよろしくお願いします。」

と、挨拶を済ませると、とりあえずと五人はレッスン室へと入った。

「えーっと…社長からは送迎と聞いてるんですけど俺はこの間何してたらいいでしょう…?」

と、麗が麻美に聞くが、

「んー…とりあえず初日だし今日はみんなのレッスンの見学でもして行ったらどうかしら?」

特にやれることもないようなので、麗はレッスンを見学することにした。

ただ、みんなの視界に入るとやりにくいだろうと思い、部屋の外から見学することにした。

 

しばらくレッスンを眺めていると、先日のミニライブで初めて彼女たちを見た時の印象がそのまま見えた。

みいなはドジっぽいところが影響しているのだろう、度々ダンスが抜ける。しいなは全体の流れ的には踊れているのだが、おっとりした性格のためだろう、ゆるやかでダンスに切れがない。

そしてれいなは普段より人一倍練習しているのだろう。完璧なのだが、ほかの二人の調子も合わさって、一人先走ってしまっているような印象を受ける。

そんなことを考えていると、いつの間にか麻美が部屋から出てきて麗のとなりにいた。

「どうかしらあの三人は?話では先日のモールでのミニライブでも少し見てくれてたみたいだけど?」

麻美に聞かれ、麗はいましがた思っていたことをそのまま話した、

すると麻美は驚いたような表情をする、

「あなた、なかなかおもしろいわね。」

「え?なにがですか?」

麗が疑問を浮かべると麻美は笑う。

「あぁ、ごめんなさいね。初めてでそこまで見抜けるのが素直に驚いちゃって。でもまさにあなたが考えていたことがいまのネックなのよね…」

と、麻美が頭を抱える仕草をする。

「俺で良ければ力になりますけど…」

麗が言うと、麻美は顔を上げた。

「そうね。まずはあの子達のことから少し説明しときましょうか。少し待っててね。三人に次の指示だけだしてくるわ。」

そう言うと麻美は部屋の中に入り、2.3分程で戻ってきた。

二人は近くの椅子に腰掛けて麗はとりあえずと購入していたメモ帳を開いた。

「まずはみいなからかしら。あの子は…まぁあの年頃だから、かしら。とにかく勉強とかレッスンが嫌いでね。なかなかダンスが身になって行かないのよ。二人がある程度はサポートしてくれて入るけど…」

麗はメモをとりながら頷く。

「まぁ確かにあの年頃ですからね…わからなくもないですがなにかきっかけが欲しいところ…ですかね。」

麻美も頷くと話を進める。

「次はしいなね。あの子は私がスカウトしてきたのだけど今まで箱入り娘状態だったらしいの。」

「あぁ。だからあの性格で動きにも気品があるというか悪く言えばちょっと切れがないと言うか…」

二人は室内の三人を見ながら続ける。

「最後はれいなね。あなたの思っての通り、人一倍練習はしてくるからダンスや歌はほぼ完璧なのだけど、他の人と合わせるのが苦手みたいでよく先走っちゃうことが多いみたいね。」

三人の特徴などを聞き、メモを読み直すと麗が口を開く。

「なるほど…三人とも何かきっかけでもないとちょっと難しそう…ですね。」

麻美は頷くと苦笑する。

「まぁ年齢的にもあなたのが近いからそのキッカケは期待してるわよ!」

と、言われ麗もまた

「ぜ、善処はします。」

と苦笑することしかできなかった。

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