歓迎会にて①
麗を含めた四人はその足でショッピングモールへ買い物に来ていた。
四人であれこれ相談しながら買い物を一段落させると、麗は少し用があるからと三人から離れた。
残された三人はとりあえずと先日自分たちがミニライブを行ったステージがあった場所(普段は休憩所として椅子と机が置かれている。)へと向かい、腰をおろした。
「それにしてもまさか麗君があの時のライブを見てたなんて思ってもなかったです!」
みいなが飲み物を飲みながら言うとれいなも頷く。
「うん。それもまさか帰り道に会うなんて思いもしなかったよ。…まぁたまたま声かけられただけなんだけどね。」
れいなは苦笑すると、ステージのあった場所を見る。
「私達ももっと練習していつかちゃんとした舞台で…雀ドルとしてデビューできるかな…」
「れいなの目標…ですものね。私達も頑張りますわ。」
しいなが言うとみいなが笑う。
「しいな、れいなの…じゃなくって私達の。だよ!」
そんな話をしていると、少し離れて座っていた三人組がその会話内容に反応し近づいて来る。
「キミ達いま雀ドルといったかい?」
ゴシック風な衣装を身にまとった銀髪の少女が話しかけてくる。
突然の出来事に一瞬言葉を失うが、すぐにれいなが答えた。
「うん。言ったけど。あなた達は?」
れいなが聞くと、後ろに立っていた少し背が高めで赤いショートヘアの女が口を開く。
「あたしたちはブラック1'sってーんだ。今度の大会で優勝してデビューするのはほぼ確定してるけどな!」
その言葉にみいなが反論する。
「そんな!デビューなんて勝負してみないとわからないです!」
と、今度はフードを被り眼帯をした少女が口を開く。
「アキ、ルカ。ちゃんと説明しないとわからないよ…」
「えー、なんだよリョーコ。わざわざ説明してやるのかよ。」
そのやりとりを見かねたれいなが口を開いた。
「あなたたちさっきから聞いていたらどういう意味よ!」
と、ルカと呼ばれた少女が答える。
「あなた達こないだここでミニライブをしていたじゃんぴんガールズだろ?」
「だったらなんなのよ!」
れいなが聞くとルカはさらに続けた。
「キミ達のことは多少なりとも聞いているよ。最近活動し始めたんだってね。」
その言葉にアキと呼ばれた少女も続く。
「けどあの歌と踊り。ましてやプロデューサーもいないんじゃデビューなんてまだまだ遠い…って意味だ。わかったか?」
アキの言葉にれいなとしいなは憤りを隠せず、しいなは止めようにも止められずおろおろしてしまっていた。
「それは聞き捨てならないな。」
と、不意に睨み合う二組の後ろから声がする。
「麗様!」
しいなは困り果てた顔を麗に向けるが、麗は目で合図をしてしいなを少し下がらせた。
「キミ…だれ?一般の買い物客がただ女の子を庇いたいだけならやめといたら?」
と言うと、ブラック1'sの三人はニヤニヤする。
れいなとみいなは今度こそとばかりに何かを言いかけるが、麗がそれを手で制した。
「ただの一般客…でもないんだなこれが。俺は…この子たちのプロデューサーだ。まぁ新人だけどな。」
麗が言うとブラック1'sの三人は若干の表情の変化を見せるが、じゃんぴんガールズの三人は目を丸くするほど驚いている。
そんな三人の気持ちを知らずか麗は続ける。
「歌や踊りはまだまだこれから…それは認めざるを得ない。だけどキミたちも雀ドルならこんな場所でなくそれにふさわしい場所で決着をつけたらどうだい?」
麗が周りを見る仕草をすると、二組が多少声を荒らげていたせいかこの場所の様子を伺う買い物客がちらちらと見えた。
アキはちっと舌打ちをするとルカに耳打ちする。
「おい、ルカ。あんまり騒ぎにするとまずいぜ?」
言われたルカも納得のいってないといった表情を一瞬見せるが、すぐに隠して麗に言う。
「いいだろう。来週行われる大会。それに私達は出る予定だ。そこでお手並みを拝見させてもらうよ。」
麗が頷くと三人は踵を返し去っていった。
少し間が空いてしまいました^^;
ネトゲ色々してるとなかなか投稿するのを忘れt…ry
またちょくちょく投稿はしますので、よろしくおねがいしますw