森の中を銀色の毛並みをした犬が走る。
周りには木、木、木、スライム、木など代わり映えのしない風景が過ぎ去っては消えていく。
しばらく走っていると犬は開けた場所に出る。
そこには馬車があり、火を焚いていたのだろうか、まだ煙を上げている薪が何本かある。
「む?戻ってきたかギン。ひさしぶるに走って気持ちおyかったのではないかな?まあ犬的にね?」
犬がこちらに来るのを感じ取り、素振りをしていた男が犬に声をかける。
彼の名前はブロントさん。本名はもっと長いのだが、あまりにも長ったらしい上にブロントさんが謙虚であるため、周りにはブロントさんでいいと彼自身が言っていた。
彼は別にギンの飼い主だとは思っていない。幼い時分よりいた友達だと考えている。
「おーい、ブロントさーん」
今度は金髪の見た感じでオーソドックスな魔女を彷彿とさせる格好の少女が走ってくる。
彼女の名前は霧雨魔理沙。種族は人間、職業魔法使いの少女だ。
「む?今度は○沙か。……魔理沙さん」
「な、何かようかな?」
「魔物を引き連れてきましたか?」
「ひ、引き連れてきていない」
「そうですかありがとう。後ろから魔物すごいですね」
「それほどでもない」
「「…………」」
「やっぱり引き連れてきていた!しかも謙虚にもそれほどでもないと言った!」
「ご、ごめんよぅ。蹴った小石がたまたまスライム二匹に当たったんだ。まさに一石二スライムってやつだな!」
「バカなこと言ってぬえでととっと倒すぞ!」
ブロントさんは魔理沙が引き連れてきたスライム二匹と対峙する。
まずはスライムがプルプルした体で体当たりをする。
その可愛らしい姿からは想像もつかないが、スライムの体当たりは意外と痛い。
パンパンに水が詰まった袋がそれなりの速度でぶつかってくるみたいなものだからだ。
だがブロントさんは慌てることなく盾で受け止める。
衝撃がブロントさんの腕に伝わるが、最弱の魔物であるスライムの一撃などブロントさんにかかればそれほどでもない一撃だ。
「ハイスラァ!」
ブロントさんは剣を振り下ろしスライムを真っ二つにする。
ブロントさんの手にかかればここいら近辺に生息する魔物は敵ではない。
「さすがブロントさんだぜ!こりゃあ私も負けてらんないな!」
魔理沙の方にもスライムが体当たりを仕掛ける。が、魔理沙はそれを手に持つ箒でかっ飛ばす。
「へへっ、ヒットヒット。そーれーとー……」
吹っ飛んでいったスライムに目掛けて光弾を放つ。
光弾はスライムに当たり、爆散させる。
「汚ねえ花火だぜ」
実は箒でかっ飛ばしたあたりで時既に息絶えていたのだが、そんなことは誰にもわからにい。
スライムが死に、光となり拡散した跡にはこの世界の通貨であるゴールドが落ちていた。
尤も、最弱の魔物であるためか手に入る金は最低だ。
「兄さん!何事ですか⁉︎」
ブロントさんを兄さんと呼ぶ声がする。
ブロントさんがそちらを見やると、その方向には可愛らしい魔物がいた。
魔物としての名前はトンベリだが、実はこのトンベリはトンベリではない。
「カイトか。魔梨沙がスライムを引き連れてきてしまったからよカカッっと倒した実績があるのだよ」
「そうなんですか。……あっ!それよりも兄さん!」
「何かようかな?」
「姉さんを見ませんでした⁉︎」
「いあ、見ていにいな。だけど姉ちゃんは好奇心旺盛だからよ。そこら辺をウロチョロしているのではないかな?」
ブロントさんがカイトというらしいトンベリにそう話した時に、ヒヒヒンという馬の嘶きが耳に入る。
カイトがバッと振り返ると、そこには白い毛並みが美しい馬がいた。
どこか気品があるその馬は悠然と歩いてくる。
「姉さん!心配したんですよ!」
カイトが姉さんと呼ぶ馬に駆け寄り、心配そうに撫でる。
「今は馬になってしまったとは言え、姉さんはトロデーンの姫なんですよ?身勝手な行動は控えてください」
ブルルルとカイトに抗議をするように唸る馬。
そこにブロントさんが近づいていき、カイトにあわせてしゃがみ込み、頭の上に手をポンと乗せる。
「カイト。今も昔もクラリス姉ちゃんがじゃじゃ馬なのは確定的に明らか。だあkら馬になってしまったのも当たり前体おsうおぁ!」
言葉を言い切る前にクラリスと言うらしい馬に後ろ足で思い切り蹴飛ばされるブロントさん。
いくら鎧を着込んでいるとは言えこれは痛い。尻の骨が逝ったかもしれない。
「いや〜、ブロントさんが言ったから信じるけど、私には知能があるトンベリと人の言ってることが理解できる馬にしか見えないな」
「今の所僕と姉さんがトロデーンの王子と姫だと示す証拠がありませんからね……。ホント、城にいた兄さんが運良く呪いに巻き込まれないで済んだのが幸いでした」
「いや、お前が王子だとしてブロントさんのこと兄さんって呼んでるし、ブロントさんはブロントさんでお前のこと気安く名前で呼んでるしなあ。馬に姉ちゃんって言ってるのは端から見ておかしい奴にしか見えないけどさ」
「おもえ人をバカにすると名誉既存罪でうったえらるるハメになる。早く誤っテ!」
「す、すいまえんでした;;」
和やかな空気が流れる。
空気を締め直すためにブロントさんがパンッ、と手を鳴らす。
カイトと魔理沙の目がブロントさんに向けられてから、ブロントさんは喋り出す。
「俺たちはこれからトラペッタの町に行くんだが?そこにマスタん・ライラスがいて忍者の動向を知ってるかもしれにい。だから最初からトラペッタの町に行く確率は100%だった」
ブロントさん一行はトラペッタの町に赴き、そこに居るであろうマスター・ライラスに会い、憎き敵である忍者の動向を探ることにしていた。
一行はトラペッタの町に向かって歩き出す。
これが彼らの物語の第一歩であった。
ブロントさん……ドラクエ8の主人公役。 当たり前だよなあ?
霧雨魔理沙……ヤンガス役。 大体の有頂天モノにおいて舎弟ポジになる魔理沙にピッタリ。 更に弾幕はパワーだぜ!な魔理沙にはパワータイプなヤンガスとの相性がバツ牛ン。
カイト……トロデ王役。 本作においてはトロデーンの王子。
モデルで言えば、恥知らずなカイ使いなのでカイ・キスクの姿をしている
クラリス……馬姫役。 本作においてもやっぱり馬。
ブロントさんだと思われる書き込みの中にクラウド×エアリスのカッポリングをやたらと推してそれをバカにすると「あんたクラエアバカにする気⁉︎そうならあんたもう死ね‼︎」と言うらしいぞ。
名前は『クラ』ウド、エア『リス』から。
……いやまあカイトにしてもクラリスにしても東方鉄花婿からのパク……ゲフンゲフン、リスペクトだがよ。
東方鉄花婿はとても面白いので見ることをオススメするんだが?(ダイマ)