「おっ? なんだい、誰かと思ったら魔理沙じゃないか! あのパルミドにいた頃に比べて、随分と大きくなったもんだ! ま、一部ちょっとしか成長してない部分があるみたいだけど」
マスター・ライラスこと魅魔が魔理沙に気さくに話しかける。
対する魔理沙は自分でも信じられないのか、自分の頬を自分でつねり、それからハッとして声を上げる。
「よよよよ余計なお世話だぜ! って、そうじゃない。 魅魔さま! ここに住んでいたのか? それにマスター・ライラスって……」
「ん? 言ってなかったかい? 私はトラペッタ在住の、またの名をマスター・ライラス! それで、あんた達はこの私になんの用件で?」
「おもえが孔明なマスター・ライラスなら忍者の行方を知ってるのではないかな?」
「……忍者? そいつの見た目を詳しくお願いできるかい?」
魅魔の目が細まり、問い詰めるようにブロントさんに近寄る。
魔理沙はアワアワしていたが、ブロントさんは特に気にした風でもなく忍者の特徴を言い連ねた。
「まずはその汚さがオーラとして見えそうになって黒っぽい服で統一しているとこだぬ。 更に目線をつけふことで汚さは更に加速した。 あの汚さは収まることを知らない。 他にも————」
「ああいや、よーくわかったよ」
「人の話を遮るとかお前絶対忍者だろ……。 汚いなさすが忍者きたない」
魅魔はブロントさんの話を頷きながら聞いていき、何らかの確証が持てたのか、ブロントさんの話を遮る。
それからおもむろに歩き出してから、途中で止まり
「ついてきな。 そこで知っていることを話そうじゃないか」
そう言って再び歩き出す。
ブロントさんと魔理沙は顔を見合わせると、魅魔の後についていった。
ブロントさん達は、魅魔が現在宿泊している宿屋に着くと、そこで話をし始める。
そこにはブロントさん、魔理沙、カイト、魅魔の四人がいた。
「まずはこれだけは言わせてほしい。 ……この度は、私のバカ弟子が貴国に対し多大な被害を与えてしまったこと、師として詫びさせてほしい」
「……えっ? み、魅魔さま、何言ってんだ? そのセリフだと、まるで忍者が魅魔さまの弟子みたいに聞こえるんだけど……」
「まるでも何も、その通りだよ。 忍者は私の弟子さね。 あんたの弟弟子ということにもなるのかねえ」
魔理沙はあまりの衝撃に口をパクパクと開閉している。 その姿はまるで陸に打ち上げられた魚のようだった。
魔理沙にとってこの旅は、ブロントさんという尊敬してやまない人物の一助になれればと思い、ついてきただけのはずだった。
それがまさか、ブロントさん達の国を滅ぼし人物が、弟弟子だったというのは衝撃が強かった。
「……貴女は、僕たちがどこの国出身なのかわかるのですか?」
「そっちの……えーと、名前は?」
「ブロントだな。 謙虚だからさん付けでいいぞ」
「そうかい、そのブロントさんが佩いている剣。 それはトロデーン国の軍に支給されているモノだろう? そしてこの町には風の噂程度にしか広まってないが、トロデーン国が一夜にして滅んだなんて言われている。 ……その噂が広まったのは、私の弟子である忍者が貴国に赴いた後だった。 そしてあんたらは忍者を追っている。 ……ここまできたら流石にわかってしまうよ」
魅魔は確かな見識眼でブロントさんがトロデーンの兵だと判別し、自分の弟子である忍者がトロデーン国に行ってから噂が広まったという事実を基に、忍者がトロデーン国に何かをしてそれにより国を滅ぼしたと判断した。
やや引っかかるところを覚えたが、気のせいだと思い、ブロントさんは質問をする。
「おもえは忍者の動向を知っているのではないかな? それを教えてほしいんですがねえ?」
「いや、済まないが私にもわからない。 と言うのも、私は忍者に襲われて力を奪われてしまったんだ。 力さえあれば、あいつの動向を追うくらいわけないんだけどねえ」
「な⁉︎ なんで魅魔さまの教えを受けておきながら、魅魔さまを襲ったりなんかしたんだ⁉︎ それじゃお恩を仇で返すみたいな真似じゃないか!」
魅魔の口から語られたことに魔理沙は激怒した。 必ずかの邪智暴虐の忍者を除かねばならぬと決意した。
「……なら他にどうおkうを追える奴を教えるべき。 死にたくなければそうすべき。 早く教えテ!」
「そうさねえ……。 あ、そうだ。 この町には行方不明の人物だとか、無くしてしまったものを水晶玉を使って見つける奴がいるんだよ。 そいつなら何かわかるかもしれないよ」
「その人の名は?」
カイトが魅魔に質問する。
今更ながら、トンベリがしっかりと会話していることに少し驚愕の色をにじませるが、すぐに表情を元に戻し、質問に答える。
「そいつの名前は————岡崎夢美だよ」
嘘です。
岡崎夢美……ルイネロ役。 配役に悩んだ一人。
占いなら風水的に考えて布都ちゃんがしっくりくるが、そうすると太子とか大根とかせーがにゃんとかよしかよしよしとかどないすりゃええんねやと思い却下。
そーいや旧作の岡崎てんてーは願い事を叶えるがどうのこうのしてたし、人探すくらいわけないかと考え、この配役に。