目が覚めると俺はベッドの上にいた。
どうやら本当に生まれ変わったらしい。
辺りを見てみようと首を動かそうとするが動かない。
まだ首が座ってないようだ。仕方が無いので目だけを動かす。
驚くことに目の前には子供が3人程こちらを黙って凝視していた。
「赤ちゃん起きたね。」
「こっち見てるよ、可愛いね。」
「二人ともシーだよ。うるさくすると院長先生に怒られるよ。」
「そうだね。静かに見守ろう。」
ここは院長先生という言葉から察するに孤児院か何かなのだろう。
「ただいま戻りましたよ。皆さん、買って来た物を冷蔵庫に仕舞うのを手伝って下さいね。」
遠くから聞こえた若い男の声。
こいつが子供達が言う院長先生なのだろう。
「はーい。」
「任せとけー!」
「えー、赤ちゃん見てたーい!」
なんか1人駄々捏ねてる奴がいるな。
声からすると女の子だと思う。
「駄目です。手伝わない子にはご飯無しですよ。」
「はーい。」
女の子は渋々といった感じに他の子についていった。
「さてと、あの子は大人しくしててくれましたかね。夜泣きも全然しないし、少し心配になりますが。」
院長らしき男がこちらに歩み寄り、顔を覗かせる。
チッ!イケメンかよ!糞が!滅びろ!
「おや、起きてましたか。オムツは大丈夫でしょうかね。見てみますか。」
は?オムツ?あ、いや、そうだよな。俺は今赤ん坊なんだから当たり前だよな。マジかよコイツに見られるのかよ。死にたくなるわ。
「おしっこはしてないみたいですね。それにしても可愛いですね。将来が楽しみです。とても美人な女性になるでしょう。」
ん?ちょっと待て。コイツ今、なんて言った。美人な女性?は?待て待て待て!え?もしかして俺は女になったのか!?嘘だろ!?
あっ!いや待てよ。そう言えばあのオッサンが身体能力がどうとか言ってたな。もしかしてそれか!!糞が!!
「今日貴女の名前が決まるので楽しみにしてて下さいね。」
名前って、まだ無かったのかよ。はぁ・・・・・。もうどうでもいいや。新しい人生だしな。男だろうが女だろうが楽しんでやるわ!もう、ヤケクソじゃー!
それから夜になり、俺の名前が決まる会議が開かれた。
メンバーはイケメンクソ院長とさっきの子供3人と夕方に帰ってきた高校生っぽい女と中学校っぽい男の6人で俺を囲む様にして話し合っていた。
「折角こんなに可愛いんだから名前も可愛くするべきよ。」
「えー、カッコイイ名前がいいよ。桃太郎とか。」
3人組の内の1人の男の子が反論する。
流石に桃太郎は嫌だな、虐められること請け合いだし。
まず女につける名前じゃないだろ。
「カッコイイのかそれ。やっぱ女だし可愛い方がいいだろ。」
中学生の男が言う。
「じゃあ1人ずつ案を出して多数決にしましょうか。」
「そうね。その方が揉めなさそうだし。」
「じゃあ、俺から。桃太郎で。」
「却下。」「却下だな。」「きゃっかだね。」「きゃっかだよ。」「流石に桃太郎はちょっと・・・・・」
はい。満場一致で桃太郎は却下です。良かったー。
「次は私ね。
おい、ちょっと待て。前世の名前と変わっててないじゃないか!
「ふーん。いんじゃない?桃太郎よりは。」
「そうだね。桃太郎よりマシだね。」
「なによ、その桃太郎よりはって!素直に褒めなさいよ!」
「私的にはいいと思いますけど、他に案があれば言ってくださいね。ないなら麻耶で決定にしますが。」
え、マジで?憶え易くていいけどこれ絶対あのオッサンが仕組んだことだろ。
「無いようなのでこの子の名前は麻耶に決まりました。これから宜しくお願いしますね。麻耶。」
「宜しくね、麻耶ちゃん。」
「宜しくな、麻耶。」
「「よろしくねー。麻耶ちゃん。」」
「よろしくな、桃太郎。」
これから宜しくな。あと俺は桃太郎じゃねーよ!
本編が・・・・・!始まらない・・・・・!パートナーのキャラ設定と呪文まで全部考えたのに・・・・・!早く・・・・・!出したい・・・・・!