グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第10話 いろいろな交流

「終わったな。」

 

「ああ、今日は助かったよ。」

 

「別に大したことはしてねえよ。」

 

刀を鞘にしまう。

 

「いいや、家族や働いている人たちを

 守ることができた。お前のおかげだよ。」

 

そんなに言うかよ・・・。

あんま味わったことなかったな

こういう感覚。

 

「また、チームを組むことがあるだろう。

 その時はよろしく頼む。」

 

「もちろんだ。」

 

2人は再び握手を交わした。

 

「重ねて礼を言う。ありがとう。

 さあ、報告に行こう。」

 

 

 

 

<ロウ、怜報告中>

 

 

 

 

放課後

 

喫茶店

 

「ああ~うまいな・・・ここの

 ブラックコーヒー。」

 

クエストの報告を終えたロウは

コーヒーを飲んで休んでいた。

 

「・・おっと、そろそろ帰るか。」

 

時計を確認したロウは店を出る。

 

ピピピ!ピピピ!

 

それと同時に携帯が鳴る。

 

「ん・・・? ああ、おっさんか。

 よぉ。」

 

『久しぶりだなロウ。』

 

「確かにそうだな。」

 

『で、どうだ?楽しんでるか?』

 

「まあ、それなりにな。んで?

 どうしたんだ?」

 

『ああ、近々俺も風飛に来る。

 それを言っておこうと思ってな。』

 

「そうか・・・・あと、あいつの件は?」

 

『・・・いや、まだコンタクトは

 取れてねえ。隠れた存在だからな。』

 

「・・・わかったんじゃあ、待ってるぜ。」

 

『ああ。じゃあな。』

 

久しぶりだったな・・・・ん?

 

ロウの視線の先には

1人の学園生がいた。

 

何うろついてるんだ・・・?

 

ロウはその生徒に近づく。

 

「う~ん・・・こっちの合うてる

 思うんやけど・・・。」

 

京都の人か・・・?

 

「なあ。」

 

「うひゃあ!?」

 

声をかけられたのに驚いたのか

思い切り飛びのく。

 

「な、なに!? うちに何かようですか!?」

 

「ああいや、驚かせるつもりは

 なかったんだ。てか、よく見ろ。」

 

「あ、学園の制服・・・・。

 ほ、ほなら、うちを学園まで連れてってくれへん?」

 

迷子だったか・・・。

まあ、用事もないし

 

「いいぞ。」

 

「ほ、ほんまぁ!?」

 

うれしかったか飛びついてくる。

 

「よ、よし・・・んじゃあ行くか。」

 

2人は横に並んで歩き始める。

 

「それにしても、びっくりしたわぁ・・・。

 突然呼ばれたから怪しい人や思った。」

 

「んまあ、サングラスしてるしな。」

 

自虐気味に笑う。

 

「まあ、そうなんやけど・・・・。

 ほな、学園までの道案内頼むな?

 ・・・そういえば、あんさん、

 名前は?」

 

「ん? ・・・・そういや名乗ってないか。

 相田ロウだ。」

 

手を差し伸べる。

 

「白藤香ノ葉です。よろしゅうに。」

 

2人は握手を交わした。

 

 

 

<ロウ、香ノ葉を案内中>

 

 

学園

 

「ふぅ・・・ほんまにおおきにな?

 学園まで送ってくれて。」

 

「気にするな。俺も帰るところだったしな。」

 

「それに、あんさんとの時間、とっても

 楽しかったえ。」

 

「そうか・・・。」

 

照れくさそうに頬を掻く。

 

「・・今日、うちが道に迷ったのは

 運命やったのかもしれんね・・・・。」

 

「ん?」

 

小さくて聞き取れなかったな・・・。

 

「それじゃあ、うちはこっちやから。

 ほなな~。」

 

ロウと逆の方向に歩き始める。

 

「・・・やっと見つけたわぁ~

 うちの運命の人。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下

 

「ふぅ、いいことはするもんだな。」

 

香ノ葉への道案内を終えたロウは

スタスタ廊下を歩いていた。

通り過ぎようとしたドアが開く。

 

「おっ、へーい!そこのヒョロ男子ぃ!」

 

「ああ?」

 

出てきた生徒にいきなり馬鹿にされた

ため、多少怒気を含んでいる。

 

「アタシの親衛隊選抜試験ならもう終わったよ!」

 

選抜試験?

 

「はは、まあ気を落とすなって!

 どうせ今回も合格者0だったし。」

 

さっきから何の話だ?

 

「・・・なんだ?その間抜け面。」

 

「いや、さっきから何言ってんのか・・・。

 つか、誰?」

 

「・・・え? 知らない?」

 

相当ショックだったようだな。

 

「神宮寺初音、知らない?」

 

それが名前のようだ。

 

「全く。微塵も。」

 

「・・・うわ、ショック!・・・・って、

 そのサングラス、あの転校生か!」

 

「ああ。」

 

「あはは、てっきり親衛隊希望者

 かと思ったよ。」

 

「それで? 誰なんだ?」

 

「アタシは神宮寺初音。父親は

 魔導機器メーカーの社長をしている。」

 

「魔導機器?」

 

聞いたことがない。

 

「JGJって会社だよ。」

 

「JGJ・・・・ああ、悪いな。

 俺、世の中とずれて生きていたからな・・・。

 よく知らないんだ。」

 

「そ、そうなのか・・・。んまあ、

 言っちゃえば金持ちなんだよ。んで、

 玉の輿狙って、いろんな奴が

 近づいてくるんだよ。」

 

「へえ、大変だろ?そんな奴来たら。」

 

「いいや? 意外に尽くすタイプも多いんだよ。

 だから雑用とかやってもらってんだよねぇ。

 恋人候補とかで。あっ、これ内緒だよ?」

 

・・・おっかねえな・・・・。

 

「あっ、もし興味があるんだったら

 参加してみる?」

 

「いや、いい。」

 

「初音様。」

 

「おお、沙那!」

 

銀色の髪の「沙那」と

呼ばれた女性が歩いてくる。

 

「誰だ?」

 

「アタシの護衛兼メイドだよ。」

 

「護衛・・・?」

 

「始めまして、相田ロウさん。

 月宮沙那です。」

 

「ああ、初めまして。」

 

いつものように手を差し伸べる。

 

「では、失礼いたします。」

 

「・・・・。」

 

思い切り無視された・・・。

 

「・・・ぷっ。」

 

そして、隣の初音に

軽く笑われた。

 

 




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