グリモアーたとえ面倒でも世界は動く- 作:FAMZ
投稿ペース遅れてしまい、
申し訳ありません!
学園地下
魔法使いの村
「・・・ふむ・・・次で裏世界の
探索も5回目か。」
そういったのは虎千代だった。
「はい。とはいえ、宍戸博士と
コンタクトが取れたのは大きいですし・・・
レジスタンスの面々と会うことで、
さらに詳細な情報も得られるでしょう。」
「とにかく、今は裏世界の間ヶ岾がどうして
いるのかということと・・・始祖十家の動きだな。
ガーディアンが彼らを止めるために造られたなら
そうなった原因を突き止めなければ。」
その時だった。
「・・・・ん?」
地面が揺れ始める。
「この揺れ・・・またか・・・。
相変わらず前触れがないな。」
虎千代はため息をつく。
「いいか! ここにいる生徒のだれかは
霧の嵐が起きた場合、ほかの生徒が移動してしまった
場合、すぐに宍戸に連絡するんだ! 過去へ行く
可能性が高い!」
「確かにな。」
虎千代のもとにロウが合流する。
「ロウ、お前も移動してしまったらすぐに
頼れる相手を探せ!」
徐々に霧の嵐に飲み込まれていく。
「いいな! 絶対にだ!!」
「・・・・んん?」
ロウの目の前には
キャンプ場の光景が広がっていた。
「! ロウさん。」
「ん、副会長か。すぐ近くにいたか。」
「やはり霧の嵐。そして、ここは
過去の世界・・・だと思いますが・・・。」
「今んとこは微妙だな。ほかに来てる奴らと
合流・・・・・ん?」
ロウは何かを見つける。
「どうしました? ロウさ・・・・。」
薫子は途中で言葉を止める。
「・・・かっこいー・・・。」
どこかで見たことあるような
少女が何かを見つめていた。
「あ、あれは・・・。」
「どうした?」
「・・・失礼しました。場所は日本。
およそ10年程前です。」
「てことは、あれは・・・。」
「ええ。あれは私です。早速、といった
ところですか。」
「お、おい待て! アタシは怪しい者
じゃない!」
どこから誰かの声が聞こえる。
「怪しいやつはみんなそう言うんだ!
待てーー!」
「・・・会長の声ですね。会長もこちらに
来ていましたか。」
「ひとまず合流するか。」
ロウと薫子は虎千代と
合流する。
「お、おい! ロウ! 薫子!
アタシをどうにかしてくれ!」
虎千代は短い黄色の髪の
少女に追われていた。
「仲間か! みんなに悪いことするなら
虎千代が相手になるぞ!」
「まあ、勇ましい・・・。会長は
幼いころから凛としていたのですね。」
「いや言ってる場合かよ。」
「かっこいー・・・。」
子供薫子は子供虎千代をじっと見つめる。
「てや! とう!」
「く、自分を殴るわけにもいかんし・・・。」
「なあ、会長。」
「なんだ、ロウ!」
「痛くないと思うぞ?」
子供虎千代を指さす。
「は、はぁ?」
「すきあり!」
子供虎千代の蹴りが虎千代の
足に当たる。
「・・・・ん・・・・。」
特に痛みを感じなかったようだ。
「そうか、まだ覚醒していないころか。」
「魔力での肉体強化がなされておりませんし、
子供ですから。」
「・・・え? き、きいてないのか?」
子供虎千代は蹴りが効かなかったことに
動揺する。
「お前たち、なにものだ!」
「ふぅ・・・なんとか騒ぐのをやめてもらわないと
見つかってしまうぞ。」
「確かにな。前回は誘拐犯に間違われて
面倒だったからな。」
前回のことを思い出し、少し
苦い顔になる。
「ええ・・・そこのあなた。」
「ほぇ? あたし?」
子供薫子は気の抜けた返事をする。
「そう、あなたです。私たちは少し
離れていますから・・・あちらの勇敢な
お嬢さんを説得してもらえませんか?」
「お嬢さん・・・?」
首をかしげる。
「ええ。私たちが怪しいものでないと
なだめてほしいのです。」
「・・・・・・・・・。」
「? どうしました?」
「なだめるって、なぁに?」
「・・・ええっと、ですね・・・。」
薫子は頭を抱えた。
「えっと、悪い人たちじゃないんだって。」
子供薫子が子供虎千代を説得しようとする。
「虎千代はだまされないんだ! きゅうに
でてきたあやしいヤツらめ!」
「あやしい人たちなの?」
「あやしいとも! みろ、服が白いだろ!」
虎千代と薫子を指さす。
「・・・ほんとだ! 白い! 怪しい!」
「・・・マジか・・・。」
ロウは頭を抱えた。
「雲行きが怪しいぞ、薫子。」
「・・・かもしれません。まさか幼いころの
自分がこんなに・・・その・・・だとは・・・。」
言葉が途切れ途切れになる。
「言ってやるな。」
「ふぅ、とにかく、説得できないものか。」
虎千代は2人に近寄る。
「見ろ、2人とも。」
手のひらを出すと、そこに炎を出す。
「・・・え!?」
「そ、それって・・・もしかして・・・
まほう?」
「そうだ、内緒だぞ。この服は私立
グリモワール魔法学園の制服だ。」
「ぐ、グリモアの・・・?」
「ああ、そうだ。」
ロウも近寄る。
「実は今、大事な調べ物をしていてな。
お前らに何もする気はない。早く
戻ったほうがいい。」
「で、でも、制服が違う・・・。」
ロウと虎千代を何度も見る。
「私たちは生徒会です。こちらの
男性は生徒会ではありませんから。」
「せいとかい?」
「特別な任務につく生徒のことです。」
「にんむ・・・?」
何を言ってるかわからず、首をかしげる。
「・・・お仕事のことです。」
「ああ! パパといっしょだね!
かちょうさん!」
「まあ、似たようなもんだな。」
正直これ以上の説明は
面倒だしな・・・。
ピピピピ!
デバイスが鳴る。
「・・・どうやら、宍戸さんと
連絡が取れそうですね。」
薫子はデバイスの通話に出る。
「はい・・・はい、わかりました。
しかし、なぜその2人が・・・?」
「ロウ。」
「ん?」
「今までの過去では何かしら事件が起きている
ようだが、アタシの記憶が確かならこのとき、
アタシは7歳。ガールスカウトに参加している時期だ。」
「・・・そのとき、何かあったか?」
「特に記憶にはない。・・・それに薫子。
悪い。この時期からお前に会っていたこと、
すっかり忘れていた。」
「・・・いいえ、謝る必要はありません。
こんなこと・・・ありませんでしたから。」
「ん?」
「なんだと?」
2人は薫子を見る。
「私はガールスカウトに参加していませんでしたから。」
「・・・まさか、ここにも間ヶ岾が
関わっているとおもうか?」
「そうなるとだいぶ不気味だな・・・。」
「とりあえず、今は合流を優先しましょう。
宍戸さんに聞きましたが、こちらに移動したと
思われるのは・・・瑠璃川春乃さんと
ディオールさんです。」
「・・・そうだな、とりあえず
行くとするか。」
ロウたちが行こうとしたとき
「いやだ、一緒に行く。」
「かおるこも! かおるこも行く!」
2人がついてこようとする。
「んー・・・一般人を巻き込むわけには
いかないんだ。危険かもしれない。
怪我するぞ?」
「虎千代は怪我なんてへっちゃらだ!
それより、お前たちが悪さするかも!」
「まだ信用してはなかったのかよ・・・。」
「だから見張ってなきゃいけないんだ。
ガールスカウトだから!」
「かっこいー・・・。」
「かっこいい以外のことが
言えないのでしょうか・・・。」
薫子は子供の自分を見てあきれる。
「もし置いていくっていうなら、怪しいヤツが
いたって先生にいうぞ!」
「いうもん!」
「待て待て、それは困る・・・。
・・・仕方ない、少しの間だぞ。」
「おいおい、大丈夫かよ? もし万が一の
ことがあったら・・・」
「その時は責任をもってアタシが
対処する。まずは合流だ。さあ、行くぞ。」