グリモアーたとえ面倒でも世界は動く- 作:FAMZ
「ああ、あの時の・・・。」
「そ、その節は、ありがとうございました!」
ペコリと頭を下げる。
「桃世ももっていいます!」
「ああ、よろしく。」
握手を交わす。
「って、ここで話してる場合じゃないんです!
実は、このクエストの発生場所があたしの
バイト先の近くなんです!」
「なるほど、だから急ぎたそうに
していたのか。」
~(ドヴォルザーク第9番 新世界より)~
急に着メロが流れる。
「ああ、すまん。
・・・今、話し中な。おっさん。」
(おっさん?)
『なんだ? 今からクエストか?』
「そうだよ今急がなきゃ
ならねえんだまたあとでな。」
『あっ、ちょ、ま』
息継ぎせずしゃべり、
通話を着る。
「さあ、行くぞ。」
「だ、大丈夫だったんですか?」
「たいした問題じゃない。」
<ロウ、もも、移動中>
風飛市
既に魔物が暴れており、
丸い穴が開いていた。
「・・・チーズみてえ・・・。」
「笑えないですよ、先輩・・・・。」
「素直な感想だろ。」
サングラスをくいっとあげる。
「でも、どうしてまた街中に魔物が・・・
こんなに短期間に出るのは初めてなんです。」
「そうなのk」
再び着メロが鳴る。
「・・・・。」
「い、いいんですか? 出ないで。」
「どうせ、たいした連絡じゃねえよ。」
放っておくと留守番電話に切り替わった。
『ああ、ロウか。クエストが終わったら
奴についての話がある。あとで
折り返してくれ。』
「・・・・桃世。」
「はい?」
「事情が変わった。すぐに終わらせる。」
顔が来たときより強張っている。
「あの、何かあったんですか?」
「気にするな・・・・! 来たぞ。」
2人の目の前に大量の
ネズミが現れる。
「! わかりました!」
力をこめると
まわりに銀のトレーが現れる。
トレー?
「えいっ!!」
現れたトレーをネズミにぶつける。
「・・・いろいろあるもんだな・・・。」
そんなことを言っている
ロウの後ろのネズミが
攻撃を始める。
「!! 先輩!!」
「『ROOM』!『シャンブルズ』!」
ロウとネズミの位置を
入れ替える。
「『
突きによってネズミを倒す。
「先輩! 大丈夫ですか?」
「問題ない。」
軽くため息をつく。
「・・・一つ思ったんだが・・・。」
「はい?」
「なんで俺が先輩なんだ?」
明らかに俺の方が
後から来たしな。
「あっ、そうなんです!魔法学園には転校生が多いし、
年齢もバラバラなので、年齢で先輩か後輩を
決めるんですよ。」
「へえ・・・。」
「そういえば、先輩が電話で話してた人って
誰なんですか?」
「・・・昔の知り合いだ。」
「そうなんですか・・・あっ!」
再び2人の前にネズミが現れる。
「『ROOM』!『
「やぁ!!」
ネズミが真っ二つに切られ、
トレーに潰される。
「よし・・・。」
「もうすぐ、あたしのバイトしてる
ファミレスです!・・・ひゃあ!?」
「!?」
急にももが空中に浮かぶ。
ネズミがももを咥えている。
「は、はなして!」
その言葉を聞いたのか、空中に
投げた。
「!! やばい!!」
投げられた方向に向かって
急いで走り出す。
「くそ!」
途中でスライディングする。
ももの着地点まで滑り込み、
キャッチする。
「・・・セーフ。」
「//あ、ありがとうございます・・・。」
「さあて、すこしお礼をしてやる。」
ネズミに向き直る。
「『ROOM』!!」
ロウとネズミをドームで包む。
「『シャンブルズ』!」
一気にネズミのもとに近づく。
「『カウンターショック』!!」
両手の親指をネズミにつけ、
電撃を送り込む。
ネズミは苦しみながら、倒れ、霧になる。
「・・・よし、これで片付いたか?」
「は、はい!そうです!」
「・・・Mission Complete。」
舌をペロリと出し、
にやりと笑う。
クエストを終えたロウとももは
近くの喫茶店で休憩していた。
「///さ、さっきはありがとうございました・・・。
すみません、ご迷惑をおかけしてしまって。」
「別に気にすることじゃない。あの状況なら
だれでもそうするだろ。・・・あっち!」
コーヒーをゆっくりすするが
舌をやけどしてしまう。
~(ドヴォルザーク第9番 新世界より)~
急に着メロが流れる。
「またか・・・・はい。」
『おう、もう終わったか?』
「ああ。」
『んで? 隣にいるのは彼女か?』
「はあ?」
『窓の外を見てみろ。』
「外?」
言われた通り、外を見る。
そこにはタバコをくわえ、
手を振っている男がいた。
「・・・桃世。」
「はい?」
「ちょっと待ってろ。」
通話を切り、席から立ち上がり
外に出る。
「驚かせんじゃねえよ、おっさん。」
「なんだ、驚いたのか?」
「少しだけだ。」
「ところでロウ? 一つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「そのサングラスどうした?」
「ああ? ・・結構いいだろ?」
くいっと上げる。
「・・・微妙だろ。」