グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第17話 300年の吸血鬼

「あぁ~今日も1日平和に過ごせるかな~。」

 

転校してゴタゴタしすぎてるしな・・・。

 

「あっ、ロウさん! おはようございます!」

 

「ん、おう南。おはよう。」

 

「・・・なんか疲れてません?」

 

「ああ、ここにきて

 3,4歳は老けた気がする。」

 

「そこまで言いますか?」

 

「! ちょうどいい。1つ聞きたいことがある。」

 

「? なんですか?」

 

「なんでもないことで悪いが、

 お前、いつぐらいから恋愛を

 意識した?」

 

「///へ?」

 

突然のわけのわからない質問に

顔を赤くする。

 

「///なな、なんで急に?」

 

「いや、単純な興味・・ってお前

 何顔赤くしてんだよ。」

 

「///いい、いえいえ、そんな・・・!」

 

・・やっぱり俺がおかしいのか?

 

「う~ん、やる気が出んわ・・・ぶつぶつ・・・。」

 

「ん?」

 

「//あれ、アイラちゃん? どうしたの?」

 

「おー、智花か・・・ ? 

 顔が赤いぞ?」

 

「///え、あ、暑いからかな・・・あはは・・・。」

 

「いや、今日はそうでもないぞ?」

 

「//ろ、ロウさんは黙っててください!」

 

「?」

 

なんでだ・・・。

 

「まあ、よい。実は聞いても涙、語るも涙の

 やーな話でのう。」

 

「//そ、そんなに嫌な話なんだ・・・。」

 

「なあ、南。ちょっと。」

 

「//はい?」

 

2人は後ろを向く。

 

「あいつなんであんなババくせえんだ?」

 

「聞こえとるぞー。」

 

「げっ。」

 

再び、アイラに向き直る。

 

「//そ、それで何の話なんですか?」

 

「まったく、執行部のヘボがの妾に魔物の

 討伐に行って来いとゆーたんじゃ。」

 

「//執行部が? ・・おかしいですね。

 普通なら生徒会を通して・・・。」

 

きな臭くなってきたなぁ・・・。

 

「そこはほら!妾って吸血鬼じゃから!

 特別扱いじゃからのう!」

 

吸血鬼・・・・?

 

「おっと、そうじゃ智花。そこの

 転校生、借りてくからの。」

 

「はあ?」

 

「//あ、ど、どうぞ!」

 

「おい!?」

 

「よーし! ならばゆくぞ!少年!

 それに1度、お主の体質、試してみたかったのじゃ。」

 

手を取り、引っ張る。

 

「すんげえ量の魔力、妾が搾りつくせるかどうか

 試してみようではないか。」

 

唇を下でなめる。

 

なんか、やばいことになりそうだ・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふははは! というわけで少年!

 この最凶にして最強の妾と組めることを

 ありがたく思え!」

 

「・・・ああ!」

 

「? どうした、少年?」

 

「そうか、お前があの有名な!」

 

「ふふふ・・そう、妾が」

 

「中二病ってやつか!」

 

指をパチンと鳴らす。

 

「そう、妾が中二びょ・・・って違うわ!!」

 

「なんだ、違うのか。」

 

「そういうやつはまた別におるわ!」

 

いるにはいるのか。

 

「まあよい。普段は猫かぶっておとなしく

 しとるが、妾ってば超強いんじゃ。

 多分、学園で一番。」

 

「へえ。」

 

「・・・なんじゃ、その信用しとらん目は。

 ならば、今日のクエストでそのおっそろしい

 力の一端を見せつけてやろう。」

 

「・・・まあ、うん、わかった。」

 

「だから少しは信用せんか!」

 

そんな会話をしながら

2人はクエストに向かった。

 

「・・・そういえば、討伐対象は

 なんだったかのう・・・。」

 

「ええっと、サワガニだな。」

 

デバイスで確認する。

 

「サワガニ・・・? なんか嫌な予感がするのぅ・・・。」

 

「ああ、あと武器取りに行かせてくれ。」

 

 

 

<ロウ、アイラ、移動中>

 

 

 

河川敷

 

「うう・・・聞いとらん!妾は

 聞いとらんぞ!」

 

「なんだ、騒がしい。」

 

「くっそ、あのヘボどもめ、やけに

 ニヤニヤしとると思ったら・・・。」

 

「だから、なんだよ。」

 

「妾の唯一の弱点である『流れる水』が

 たくさんあるではないか!」

 

「そりゃそうだ、川なんだから。」

 

淡々と言う。

 

「てか、なんでダメなんだよ。」

 

「理屈は分からんが、そういう設定になっとる。

 まあ、超える気にならんというも正解じゃな。」

 

「ガバガバな設定だな。」

 

「やかましいわ。ようするに自分では越えられないなら

 誰かに移動させてもらえばよい。」

 

ちらっとロウを見る。

 

「・・・まさか、俺に担げってんじゃ

 ないだろうな?」

 

「それしかあるまい。」

 

「・・・くそ、わかったよ。」

 

不満そうにしながら

しゃがむ。

 

「よっと。」

 

ロウの背中に乗り込む。

 

「ん? おお! ベストポジションじゃ!

 無駄に乗り心地がよいのう!」

 

「くそ、なんでこんな目に・・・。」

 

「ふん、まあそう言うな。もう300年以上

 生きとるばあちゃんなんじゃぞ?」

 

「300年・・・無駄に長く生きてんな。」

 

「ふふん、お主が知りたいと思っとること

 なんでも知っとるぞ?」

 

「なんでも・・・・!」

 

もし本当なら、あいつのことを

知ってるんじゃ・・・・。

 

「・・お前を信用するとして、

 1つ聞きたいことがある。」

 

「? なんじゃ?」

 

「・・・お前は・・・・ん?」

 

2人の目の前に巨大なカニが現れる。

 

「なんじゃ? あのでかいカニは?」

 

「多分、討伐対象だ。」

 

「おお、あれか! おろせおろせ!」

 

再びしゃがみ、アイラを下す。

 

「そうえいば、聞きたいことはなんじゃった?」

 

「いや、クエストを終わらせてからにする。

 その方が張り合いがある。」

 

鞘から刀を出しながら、

ロウは言った。

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