グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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投稿なかなかできずすみません・・・・


第235話 クエストチャート

学園

 

魔物による沖縄への攻撃を

止めることに成功したロウたちは

学園へ帰った。そして・・・

 

「・・・で、いきなりクエストって

わけだ。」

 

めんどくさそうな顔で

望は言う。

 

「今年の夏はやばいぞ・・・ボクが

旅行に行って、帰ってきてすぐ

クエストなんて・・・。」

 

「これからもそうなるか?」

 

「一生に一度だ! もう二度とないからな!」

 

頭をブンブンと振る。

 

「体力つく分には問題ないだろ。」

 

「いや、体力がついてるのはいいこと

だと思うよ? うん。でも、あんまり

元気になると部屋でゴロゴロ

するのが・・・」

 

途中で言葉を止め、

一瞬、ロウから目をそらす。

 

「「・・・・・」」

 

ロウはじっと望を見る。

 

「なんでもない! 別に体調のこと、

ゲームする言い訳になんかしてない

からな! ボクが霧過敏症である

ことと、ゲーム好きなのは別問題!」

 

「あー、はいはい、わかったわかった。」

 

慌てた言い訳を軽くあしらう。

 

「だが、今は問題ないんだろ?」

 

「・・・まあ、体調は悪くないよ。

クエスト出るようになって耐性

ついたのかも。」

 

軽く頭を押さえる。

 

「でも、いつ頭が痛くなるかわかんない

から・・・出来るだけ早く終わらせるぞ。

タイムアタックだ。」

 

「タイムアタックねぇ・・・お前らしい

表現だな。」

 

「バーチャルパークの経験を活かして

クエスト史上最速でクリア

してやる・・・・!」

 

 

 

 

<ロウ、望、移動中>

 

 

 

 

 

廃墟

 

「あーもー・・・なんでこんなことに・・・

 ホントなら、今は快適な自室で新作プレイ

 してるはずだったのにさ。」

 

「んな文句言うくらいなら、とっとと

 終わらせばいいだろ。史上最速でクリア

 してやるって言ったじゃねえか。」

 

「うぐ・・・。」

 

しかし小さい声でぶつくさ言う。

 

「・・・さて・・・。」

 

魔物を警戒し、周りを見る。

 

「正面からやりあうのは趣味じゃないし・・・

 RTAみたいに効率優先でやってく

 からな!」

 

そう言って、デバイスを起動させる。

 

「ここに来るまでの間に、だいたいチャートは

 作ったから・・・それに従って行動すれば

 いい。」

 

「さすが、手際がいいな。」

 

チャートをパッ、パッと見ていく。

 

「ま、現実のクエストにリセットは

ありえないから・・・リカバリの効く

安全チャートにしてるよ。」

 

「・・・・ああ、たしかによくできている。

データ通りなら、問題無さそうだな。」

 

「もしデータが違ってたら、大問題

だけどな。・・・・ん。」

2人の周りに魔物が現れる。

 

「よし・・・やるか。」

 

そう言うと、ロウはいつも通り

青色のサークルを張る。

 

「『ラジオナイフ』!」

 

魔物を切り裂こうとするが、

魔物の体がドロッと溶け、ロウの

剣をかわす。

 

「ちっ・・・!」

 

「・・よ・・・っと!」

 

威力を調整した火球が魔物に

向かうがそれもかわし、望に

襲い掛かる。

 

「『シャンブルズ』!」

 

ロウと望の位置を入れ替える。

「『切断(アンビュテート)』!」

 

さすがにかわしきれず

魔物が切り刻まれ、霧散する。

 

その様子を見た魔物は

素早く退散する。

 

「・・・・・。」

 

望はそのその様子をじっと見る。

 

「・・・で、データと違う

 じゃないか! 大問題だ!」

 

大声を上げる。

 

「思ったより、相手が面倒だな。

 逃げ足も速い。」

 

「これじゃチャートの練り直しだ。

 しかも今日中に!」

 

クシャクシャと頭を掻く。

 

「・・・ふぅ。成長したんだな。

 これだからリアルは・・・。」

 

ブツブツ言いながら、チャートを

変更していく。

 

「くそ、ちょっとやる気出て

 きちゃったよ。いやだなー。

 ボクってこういうキャラじゃないのにさ。」

 

「なら、撤退するか?」

 

冗談めかしてロウは言う。

 

「その必要はない! ちょっとした

 リカバリでなんとかなる! 魔物を

 探しながら、作戦を組みなおすぞ!」

 

 

 

<ロウ、望、移動中>

 

 

 

2時間後

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・そろそろ、

 ボクの体力、限界・・・。」

 

ふらふらしながら歩く。

 

「魔力もらっても半日がせいぜいだな・・・。」

 

「なら、とっととボスを倒して

 終わらせるか。それで、どうするんだ?」

 

「アイツは大量の水で攻めてやろう。

 ほんと与那嶺か越水がほしいけど・・・

 いないならボクが自分でやる。

 規模がでかくなりがちだから注意しろよ。」

何度もロウを見る。

 

「そんなになのか?」

 

「ああ。近くにいると絶対

 巻き込んじゃうからな。ホントに

 離れとけよ!?」

 

「・・・・。」

 

少し疑う目で望を見る。

 

「半端じゃないんだからな! これ

 そういうネタじゃないんだからな!」

 

「はいはい、わかったって。なら

 さっさと、準備しろ。」

 

「!」

 

2人の前に魔物のボスが現れる。

 

「『ROOM』!」

 

青色のサークルを張る。

 

「『タクト』!」

 

地面をトゲ状に隆起させ、

魔物を攻撃する。

 

しかし、魔物はそれをするりとかわす。

 

「『シャンブルズ』!」

 

ロウと望の位置を入れ替え、

望からできるだけ離れる。

「これなら・・どうだ!」

 

大量の水を発生させ、

広範囲を巻き込んでいく。

 

「確かに結構な量だな・・・。

 『シャンブルズ』!」

 

自分の近くにあった

瓦礫と入れ替わり、

より遠くへ離れる。

 

放たれた水は多くの

魔物を霧散させる。

 

「さて・・・。」

 

水の中に手を突っ込む。

 

「『カウンターショック』!」

 

電撃によって、強力な

一撃を浴びせ、ボスにダメージを

与え、霧散させた。

 

「・・・ふぅ~・・・。」

 

望はデバイスで時間を確認する。

 

「あー・・・5時間で

 クリアか・・・。」

 

「思ったよりかかってたな。」

 

「まあ、チャート完全に組みなおした

 からな。仕方ないってことで。

 ・・・あいた。」

 

頭を押さえる。

 

「くそ・・・魔物が霧に

 戻ったからか・・・。」

 

「霧過敏症か・・・。」

 

「うん。しばらくしたら移動しちゃう

 だろうけど、疲れた体には

 きついな・・・。」

 

少しふらつきながら歩く。

 

「なら、とっとと帰るとするか。」

 

「そうだな。あとは国軍が

 調べてくれるだろ。それに・・・

 ゲームする時間が無くなっちゃうからな。」

 

ニッと笑う。

 

 

 

 

 

<ロウ、望、移動中>

 

 

 

 

バスの中

 

望はデバイスでさっきの戦いでの

魔物の動きを見ていた。

 

「なあロウ。」

 

「どうした?」

 

「今魔物の動き方が変わってないか

 見てるけど・・・お前が狙われるのって

 大きな戦いのときだけみたいだ。」

 

ロウは画面をのぞき込む。

 

「・・・確かに、そう見えるな。」

 

「これからも気を付けろよ。なんで

 魔物がお前を狙うかわかんないけど・・・

 倒れたり怪我したりしたら、みんなが

 大変なことになるからな。」

 

「わかったわかった。・・・お前も

 そうなるのか?」

 

「・・・・ん・・・。」

 

軽く頷く。

 

「ボクだって、ゲームする相手が

 減るの、いやだもん。代わりに

 狙われる理由ってヤツ、分析

 しといてやるから。」

 

「悪いな。」

 

「なあに、こういうのはボクの

 得意分野だからな。・・・と、

 ちょっとニュース見てみる。」

 

そう言って、デバイスを操作し

ニュースをチェックする。

 

「・・・・・・な・・・・。」

 

あるニュースを凝視する。

 

「なんじゃこりゃ!?」

 

「んん?」

 

ロウもそのニュースを見る。

 

「・・・! これは・・・!」

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