グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第246話 ブラックジョーカー団

「警察に悪い人がいる・・・・

 ですか~。それは賄賂を受け取ったりする

 汚職警官のような・・・?」

 

「よくわかんない・・・でも、

 けいさつに行く時は誰かといっしょにって・・・

 じんじゃの子はきょうせい派にならないから

 危ないことをされるかもって・・・。」

 

「きょうせい派?」

 

子供のあやせは首をかしげる。

 

「きょうせい派・・・共生派!」

 

「警察内に共生派が・・・?」

 

「でも、それは普通のことじゃない

 かしら~? 共生思想の人はそこまで

 珍しいわけじゃないし・・・。」

 

「いや、夏海の親父さんがアドバイス

 したなら、そいつはただの共生派じゃない。

 テロリストに繋がってるとみていい。」

 

「ああ。このころの夏海の父親は、かなり

 深いところまでテロリストを調べていた。」

 

「あらあら・・・つまり、護り手に

 繋がりのある警官がいるのね~?」

 

周りを警戒する。

 

「・・・連続児童誘拐事件が発生しているなら

 それに警官が関わっている・・・かも・・・。

 私たちが突き止めるのはそれじゃないか?」

 

「というと・・・?」

 

「これまで過去に行った奴らは裏世界の

 自分が共生派の人間と接触している。

 おそらく、ここで護り手の隠された

 つながりを暴くのか。」

 

「だが気になるのは、夏海の父親が

 なぜそんなことを子供の私に言ったのか・・・」

 

「それはなんだか、すごい事ですねぇ~。」

 

「わざ!?」

 

「うぉ!?」

 

いつの間にか、子供のあやせが

近くにいた。

 

「あ、あまり驚かすな! 今日でもう

 何度目だ!」

 

「おどろかすだなんて、そんな・・・。

 あの、悪い人を捕まえるのでしたら、

 協力しますよ~。」

 

「な、なに?」

 

「だって怜ちゃんとお友達になったんです

 もの~。怜ちゃんを怖がらせる悪い人には

 めってしないといけませんから~。」

 

「・・・海老名。」

 

「はい。」

 

子供のあやせが反応する。

 

「う・・・そっちではなくて・・・

 海老名、お前は本当に昔から、

 こんなに落ち着いていたのか?」

 

「いえいえ、見ての通り、まだやんちゃ

 ですよ~。」

 

「違いがわからねえ・・・・。」

 

2人のあやせを交互に見る。

 

「でも、彼女についてきてもらうのは

 賛成です。リーヴスさんのこと、もう少し

 詳しく聞かなければいけませんから~。」

 

「・・・ああ、そうだな。」

 

ピピピピ!

 

怜のデバイスが鳴る。

 

「もしもし、神凪です。」

 

『どーも。』

 

電話したの風子だった。

 

『こっちで調べて・・・行方不明者が

 わかりましたよ。所在が知れないのは、

 里中花梨と雪白ましろです。』

 

「・・・夏海は無事ですか?」

 

『えー。そっち行かせろって元気よく

 喚いてます。それより、2人に連絡が

 取れません。あの2人なら大丈夫でしょうが・・・

 万が一が会ってはいけないので、少し

 急いで合流してもらえます?』

 

「わかりました・・・では、早急に。」

 

電話を切った。

 

「・・・また謎が・・・。」

 

「花梨は確か魔法使いの村にいたはずだ。」

 

「ああ。だが雪白は・・・いなかったはずだ。

 会ったら話を聞かなければ。行こう。

 警察に注意しながら、合流する。」

 

「しゅっぱつです~!」

 

「う、うん・・・!」

 

 

 

<ロウたち、移動中>

 

 

 

 

「しっかし、連絡がとれねえとはなぁ・・・。」

 

ロウはデバイスを確認するが、

着信はない。

 

「これまでの例からいうと、危険な目に

 あっているとは考えにくいが・・・

 今回が今までと同じである保証はないからな・・・。」

 

「心配して下を向くより、周りを

 見回したほうがいいわよ~?」

 

「・・・ああ、そうだな。そうだ。

 そのほうが早く見つけられる。」

 

「・・・心配して下を向くより・・・」

 

子供のあやせはあやせが

言ったことを繰り返した。

 

「うぅ・・・お父さん~・・・。」

 

目に涙を浮かべながら、

子供の怜は下を向いていた。

 

「・・・心配して下を向くより、周りを

 見回したほうが見つかるわよ~?」

 

「え? どういうこと?」

 

「えっとねえ~・・・。」

 

子供の怜は周りを見る。

 

「・・・大人のひとがたくさんで、見えない・・・。」

 

「あらあら~・・・。」

 

「だすけ!」

 

「ひっ?」

 

「あら~?」

 

別の子供の大きな声が響く。

 

「ブラックジョーカー団探すなら、おれも

 一緒に行く!」

 

「ブラックジョーカー団なんていねえん

 だけどなぁ・・・。」」

 

「なんだか賑やかね。行ってみましょう?」

 

「え、でも・・・お姉さんたちが・・・」

 

子供の怜は近くのロウたちを見る。

 

「なら、呼んでくればいいの♪」

 

 

 

 

 

 

「だって悪いヤツ探してるって言ったっきゃ。」

 

「んだなぁ・・・どうするべ、ましろ。」

 

話していたのは、花梨と子供の花梨だった。

そして・・・

 

「この際、そのブラックジョーカー団を

 探しているということでよいのでは?」

 

「そったらこと言ってもよ、子供のおらに

 間違ったこと教えんのは気が引けるべ。」

 

「そうですねぇ・・・どうしましょう、

 雪ん子さん。」

 

「真代もわかりません・・・。」

 

子供のましろもいた。

 

「そうですよねぇ・・・こんな時に

 わかっている方がいれば・・・」

 

「呼んだか?」

 

「! ロウさん?」

 

2人の前にロウが現れる。

 

「ロウ! よかったぁ、助けてけろじゃ!」

 

「なんだぁ・・・兄ちゃん、お友達?

 兄ちゃんもブラックジョーカー団

 探してるっきゃ!?」

 

「ぶ、ブラックジョーカー団?」

 

子供の花梨は目をキラキラさせる。

 

「ちょっと落ち着け。どうどう。ましろ、

 子供たちはおらが相手してるすけ、

 よろしくね。」

 

「はい。」

 

花梨は子供たちを連れ、移動する。

 

「ロウさんと会えてよかったです。

 ここは・・・過去ですよね?」

 

「ああ、そうだ。覚えはあるか?」

 

「ええ。このイベントに参加していました。」

 

「ところで、連絡がなかったらしいが

 なんでしなかったんだ?」

 

「・・・連絡、ですか? ああ・・・それが

 ですね・・・。」

 

少し目をそらす。

 

「恥ずかしながら、私も花梨さんも、

 最初は過去だとわからず・・・」

 

「まあ、見ただけではわからないわな。」

 

「ええ、なにか不思議なことが起きた

 けれど、魔物が出ているわけでもなし。

 街をふらふら歩いていたら、子供たちと

 出会って異常に気付いた・・・」

 

「で、そのすぐ後に俺たちと

 あったわけか。とはいえ、連絡は

 しとけ。」

 

「そうですね。私から水無月さんに連絡

 しておきます。・・・それで、いつ

 帰れるかということなんですが・・・」

 

「ああ、実はな・・・」

 

 

 

<ロウ、説明中>

 

 

 

 

「雪白・・・無事だったか。」

 

怜が合流する。

 

「はい、おかげさまで。話はロウさんから

 伺いました。私たちと違うところを

 探す、と。」

 

「ああ・・・私も海老名も、大なり小なり

 違いがあった。お前たちにもあるかも

 しれない。」

 

「・・・あ、あの・・・。」

 

「ん?」

 

震えた声で、子供の怜が

近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは~。」

 

「おばんです!」

 

「こんばんわ~。」

 

子供の怜以外の3人は

挨拶していた。

 

「またとってもよく似た人たちが~・・・。

 素敵な出会いですね~。」

 

「ねえねえ、おらんど、ブラックジョーカー団

 探してるんだぁ。あんた見てない?」

 

「ぶらっくじょーかーだん・・・?」

 

知らないため、子供のあやせは

首をかしげる。

 

「んだんだ。悪いやつなんだべ!」

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