グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第2章 もう1つの世界
第24話 侵攻後


第7次侵攻から

5日後

 

風紀委員室

 

「だから何もないって

 いってんだろ。」

 

「でも、あなたが行ってから

 銃声がしたという証言もあります!!」

 

ロウは風紀委員室に

侵攻が終わった直後に聞こえた

銃声について風子、沙紀に呼び出されていた。

 

「証言って・・・じゃあなにか?

 そいつらは俺が撃ったところを見たのか?

 ああ?」

 

「そ、それは・・・。」

 

そりゃそうだろ、銃声だけで

疑いやがって・・・。

 

「まあ、確かにあんたさんが撃ったとゆう

 証拠はないですね。」

 

ふぅ・・と息をつく。

 

「し、しかし委員長!」

 

「んじゃあ、もういいだろ?」

 

椅子から立ち上がる。

 

「なっ・・・!」

 

「はい、いいですよ。すみませんね、

 忙しいところに。」

 

「んじゃあな。」

 

トコトコ歩いて風紀委員室を出た。

 

「・・・氷川。」

 

「はい?」

 

「すぐに相田ロウのことを調べてくだせー。」

 

「! わ、わかりました!」

 

足早に部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、危ない危ない。」

 

おそらく俺を調べようと

してるんだろうが、簡単に

わかるわけねえよ。

 

「あら、ロウさん。」

 

「ん、副会長か。」

 

風紀委員室から出てきた

ロウに薫子が声をかける。

 

「どうした?」

 

「いえ、少しお願いがありまして。

 こちらを、料理部に渡してほしいんです。」

 

書類を手渡す。

 

「料理部・・・ああ、わかった。」

 

「では、お願いしますね?」

 

にこりと笑う。

 

「ああ、わかった。」

 

受け取り、料理部へ向かった。

 

「・・・ふふ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて・・・料理部は・・・・。」

 

きょろきょろ見ながら探す。

 

よくよく考えたら料理部の

場所知らねえや・・・・ん?

 

ズボンの裾を誰かに引っ張られる。

 

「なんだ・・・?」

 

ジャージを着た犬によく似た

生徒が足元にいた。

 

「おまえ・・・ちがうと・・・きた。」

 

「・・・?」

 

何言ってるんだ・・・?

 

「ガルル・・・その目・・・きらい・・・。」

 

目・・・?

 

「なんなのかわからねえけど・・・

 まあ、悪かったよ。」

 

軽く頭を下げる。

 

「・・・。」

 

わからない様子で、

ロウの顔を覗き込む。

 

「・・・まあいいや。さて、

 じゃあ俺はそろそろ・・・。」

 

「!」

 

ロウが足早に立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調理室

 

「失礼するぞー。」

 

「ん? ああ、あんたか。噂の転校生は。」

 

すこしなまってんな・・・てか・・・。

 

「いきなりで悪いが、1つ頼みがある。」

 

「なしたっきゃ?」

 

「足元のこいつ、どうにかしてくれないか?」

 

ロウの足元にはさっきの生徒が

すり寄っていた。

 

「ああ、レナ! おめえも来てたんだべか?」

 

「? なんだ、知ってたのか。」

 

「! かりん!」

 

・・・まあいいか。

 

「んじゃあ、俺はもう行く。

 ああ、あと、書類はここに置いておく。」

 

机の上に書類を置いて出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそ・・・少しよだれついてやがる・・・・。」

 

裾についたレナの

よだれをタオルでふき取る。

 

「飯にするか・・・・。」

 

足早に購買に向かった。

 

 

 

 

 

噴水前

 

結局、購買でカップラーメンを購入した。

 

「さて、そろそろ3分だな。」

 

近くのベンチに腰掛ける。

 

「ん?」

 

ロウの座った近くに

赤いドレスを着た人形が置かれていた。

 

「・・・・・。」

 

なんだあれ・・・。

 

人形を気にしながら

カップラーメンを完食する。

 

ズルズル・・・。

 

完食後、しばらくデバイスを

操作するが・・・。

 

「・・・来ねえな・・・。」

 

人形の持ち主は現れない。

 

「仕方ない、探すか。」

 

人形をひょいと持ち上げる。

 

「ぁの・・・・みま、せん。」

 

「? どうした?」

 

話しかけた生徒に向き直る。

 

「ひゃう!?」

 

「!?」

 

「ぁ・・・ごめ・・・さい・・・・。

 びっくり・・・・しちゃって・・・・。」

 

「ああ、気にするな。しかしちょうどよかった。

 この人形の持ち主を探しててな。」

 

人形を持ち上げて、見せる。

 

「そ、それ・・・・

 わ・・・たしの・・・。」

 

「ん、そうなのか。」

 

ロウは同じ目線になり、

人形を手渡す。

 

「ほい。」

 

「ぁりがと・・・ございます。

 この・・・子が・・・いないと・・・

 話せ・・・なくて・・・。」

 

「? 話せない?」

 

「み、見てて・・・ください・・・・。」

 

そういうと人形を地面に置く。

 

『よぉよぉ、オレっちを見つけてくれて

 サンキューな、少年。褒めてやるさね。』

 

「!?」

 

きょろきょろと周りを見る。

 

『何をそんなに驚いてんだ?』

 

「・・・そうか、これが・・・。」

 

人形をがちっとつかむ。

 

「・・・ポルターガイスト。」

 

『って、全く違うさね!!』

 

「違う?」

 

『そうさね! オレっちは

 楠木ありすのパートナー、狂った姫様(クレイジー・プリンセス)さね!』

 

「クレイジー・・・狂った姫?」

 

『オレっちがこんな口調なのにはワケが

 あるんだが、それを語ると単行本20巻くらいに

 なっちまうから、やめとくさね。』

 

気になる・・・てか、流暢すぎる・・・。

 

「そ、そうか・・・。」

 

『んで、だ。オレっちはオメエさんに

 感謝してるんさ。』

 

「感謝?」

 

『オメエさんはまた、オレっちと

 ありすを逢わせてくれたからなぁ。』

 

・・・に、人形が涙流してやがる・・・。

 

『あっと、オレっちはそろそろ行くさね。

 体がちとばかし汚れてやがる。

 ありすにしっかりとメンテナンスしてもらわねえとな。』

 

すたすたと歩いていく。

 

「ぇ、えと・・・こ、このあたりで、

 しつれ・・ぃ・・・しま、す・・・。

 あり、がと、ございました・・・っ!」

 

ぺこりと頭を下げ、その場を去った。

 

「・・・まだまだ分からないことが多いな。」

 

ロウはポツリとつぶやいた。

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