グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第25話 訓練

ある日の午後

 

山奥

 

「まったく・・・。」

 

赤い髪の生徒が

ため息交じりにつぶやく。

 

「戦闘訓練というものは実力が比肩している者同士で

 やるべきなのに・・・。」

 

「んなこと俺に言われたところでって話だろ。」

 

ロウは戦闘服になる。

 

「・・・たしかにそうだな。さて・・・

 私の相手はお前か、相田ロウ。」

 

「ああ、よろしく。」

 

握手を求め、手を差し出す。

 

「エレン・アメディックだ。よろしく頼む。」

 

握手を交わす。

 

「・・・時間がもったいない。早速始めるとしよう。」

 

エレンも戦闘服になる。

 

「構えろ。今日は私が貴様を鍛えてやる。」

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずいつも通り・・・。

 

「『ROO

 

「はぁ!!」

 

銃から炎が発射される。

 

「うお!?」

 

ぎりぎりでかわし、

草むらの中に逃げ込む。

 

「貴様の手はすでに知られているものと思え!」

 

続けて発射する。

 

「くっそ・・・。」

 

だったら別プランで行くか・・・。

 

ロウはさらに奥に走る。

 

「ほう・・・面白い。」

 

ロウのあとを追いかける。

 

「・・・この辺だな・・・『ROOM』!」

 

広範囲に青色のサークルを張る。

 

「そこまでだ。」

 

数発ほど炎を連射する。

 

「『シャンブルズ』!」

 

ロウとエレンの位置を入れ替える。

 

「なるほど、私が撃たれる形に変えたか。

 だが・・・。」

 

すぐに炎を発射し、相殺させる。

 

「まだだ・・・『切断(アンビュテート)』!『タクト』!!」

 

近くの木を何本か切り

エレンに向かわせる。

 

「狙いはいい。だが、甘い!」

 

先ほどのより威力をあげ

向かっていた木をすべて消す。

 

「それに言ったはずだ。貴様の手はすでに

 知られている!」

 

エレンはサークルから出ようと

走り出す。

 

やっぱそう来るか・・。

 

「『タクト』!」

 

サークルの際の地面を隆起させ、

エレンを出さないようにする。

 

「! なるほど・・・だが!」

 

炎を発射し、隆起した地面を破壊する。

 

「無駄だ。」

 

破壊された地面をさらに隆起させる。

 

「!」

 

さらにエレンに向かって

地面をトゲ状に隆起させる。

 

「くっ!」

 

頬にかすめる。

 

ここだな・・・。

 

再び木を切り、

1本をエレンに向かって飛ばし、

もう1本はロウが上に乗る。

 

「『シャンブルズ』!」

 

 

 

 

 

「! これは・・・!」

 

エレンに向かっていた木が消え、

消えた場所にロウが乗っていた木が現れる。

 

「これで・・・!!」

 

持っていた刀に手をかける。

 

「ならば・・・・!」

 

エレンが木の下に滑り込む。

 

「! しまった!」

 

「チェックメイトだ。魔力で防御しろ。

 はああ!!」

 

 

 

 

「・・・くそ、まいった・・・。」

 

最後に一撃を入れられた

ロウは地面に横たわっていた。

 

「気がついたか。」

 

目の前にはエレンがいた。

 

「お前が軍人であればすぐに

 叩き直したところだが今回は

 いい戦い方だった。」

 

手を差し出す。

 

「そりゃどうも。」

 

手を取り立ち上がる。

 

「だからといって、このままでいいという

 わけでもない。さらに強くなりたいのであれば

 気概は買ってやる。いつでも来い。」

 

「・・・そうか。」

 

「だが、まだ気は抜くな。急きょだが私のほかに

 もう1人組んでもらうことになった。」

 

「? もう1人?」

 

「せいぜい死なないことを祈る。」

 

そういうとエレンは立ち去った。

 

「・・・え、俺死ぬの?」

 

ロウがつぶやいた瞬間

 

「ふははは! 貴様が相田ロウか!

 探したぞ!」

 

緑のショートカットの生徒が現れる。

 

「私は生天目つかさ!戦いを求め、

 戦いに生きる者だ。」

 

「はあ・・・。」

 

なんだこいつ・・・。

 

「貴様のうわさは聞いているぞ。

 鬼神のごとき強さというではないか!」

 

「え、いや、そういうことでは・・・。」

 

俺ほぼ魔力補充してるだけだし・・・。

 

「任務達成率、人々からの信頼。

 なかなかの男と見た!ここで一戦交え、

 貴様の力を見極めてやろう!!」

 

・・・冗談じゃねえ・・・。

明らかに実力差がある・・・・。

ここは・・・。

 

「あばよ!!」

 

一気に走り出す。

 

「! 待て!!」

 

「来るんじゃねえ!!」

 

てか、早すぎだろ!!

 

「くっそ・・・!!」

 

さらに速度を上げる。

 

「ほう、足が速いではないか!」

 

お前もなかなかのもんだろ・・!

こうなったら・・・。

 

「『ROOM』!」

 

再びサークルを張る。

 

「『シャンブルズ』!」

 

サークル内を瞬時に移動する。

 

「ふふ・・・ふははは!!

 ますます面白くなってきたぞ!

 その鬼ごっこ・・・付き合ってやる!!」

 

その後、しばらくの間

ロウはつかさから逃げ続けた

そして・・・。

 

 

 

 

「! くそ・・・!」

 

ロウはついに行き止まりに

追い込まれた。

 

「ようやく追い詰めたぞ。

 鬼ごっこは終わりだな。」

 

手をポキポキと鳴らす。

 

「そう・・・なっちまったな・・・。」

 

「さあ、立ち会え!ここで逃げるのならば

 貴様を命をもらう!!」

 

「・・・命・・・・なら仕方ねえな・・・。」

 

刀を地面に立て、

サングラスを懐にしまう。

 

「やってやろうじゃねえか。」

 

「・・・そう、そうだ!それでいい!

 行くぞ!魂と魂のぶつけ合いだ!!」

 

つかさが構えたその時だった。

 

キーンコーンカーンコーン

 

学園の鐘が鳴った。

 

「な、時間切れ!?」

 

「・・・・。」

 

「く・・・チャイムが鳴っては

 仕方ない・・・。この勝負はお預けだ。」

 

「だな。」

 

一瞬、にやりと笑う。

 

「その顔・・・まさか、最初から

 狙っていたというのか・・・!?」

 

「ここも戦略の1つだろ?」

 

自分の頭をツンツンとたたく。

 

「とんだ策士だな。・・・面白い。

 実に面白いぞ!!」

 

高らかに笑う。

 

「今度は時間無制限の放課後にでも来るとしよう。

 ・・・次こそは逃がさん。」

 

・・・まじか・・・。

 

 

 

 

 

 

そして放課後

 

「さあ、先ほどの続きだ!!勝負せい!!」

 

「いや、ほんとに来るのかよ!!」

 

風紀委員が来るまで

ロウはつかさに追いかけられ続けた。

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