グリモアーたとえ面倒でも世界は動く- 作:FAMZ
学園
生徒会室
「間ヶ岾が正面から?」
「ッス。なんか凄い数の魔物と一緒に、
堂々と。・・・なんか・・・言葉に
しにくいんですが・・・。」
「アタシもよくわからないが、違和感を覚える。」
「これまでの間ヶ岾と真逆の行動をとって
いるからだよ。」
二人の違和感を指摘し、
鳴子が入ってくる。
「間ヶ岾は自分がマスコミのカメラに映る
可能性がある場合・・・あからさまな
犯罪行為を行ってこなかった。だけど
今回は堂々と攻め込んできている。
グリモアでの戦いになれば、全国で
流れるにも関わらずね。」
「・・・味方を無くし、自暴自棄になったか?」
「もしくは、地道な活動を続けなくとも、
目的を達成できる・・・その目途が
立った、っていうのはどうだい?」
「どちらにしろ、アタシたちの対処は
変わらない。魔物を打ち倒し、間ヶ岾を
捕らえて、国に引き渡す。それで霧の護り手は
・・・少なくとも、日本支部は終わりだ。」
「・・・あの・・・」
恐る恐る、梓が手を挙げる。
「もうちょっと気になることがありまして。
間ヶ岾に付き従ってる魔物が、妙に
強そうなんですよね。」
校門前
「来たか・・・間ヶ岾・・・。」
間ヶ岾を待ち構えるロウに
七撫が駆け寄る。
「ロウ君。改めて確認しておくね。間ヶ岾の
目的は、おそらくロウ君。力押しか奇策か
わからないけど、とにかく一度奥に・・・。」
「わざわざ学園に来ようってんだろ。
おそらく、逃げられはしないだろうな。」
「大丈夫。みんなで・・・間ヶ岾を倒す。」
「ぼくがたおします。」
ジェンニも駆け寄ってくる。
「ぼく、てろりすとをたおすためにきました。
せんぱい、ぼくにまかせてください。」
「簡単にケリがつけばいいけどな。」
「来ましたね・・・。」
「あの量では、学園施設を無傷で守る、
というわけにはいきませんね。」
間ヶ岾が従える多くの魔物を見て、
風子の表情が険しくなる。
「氷川、精鋭部隊と連携をとるように。
学園の外で戦うとなると、正門のあたりで
渋滞が発生するでしょー。そうならないよーに
あなたに交通整理してもらいますよ。」
「わかりました。」
「正門のあたりで混乱が起きたら、退却してくる
学園生が危険です。責任じゅーだいですからね。」
「はい。すぐにアメディックさんと連絡を
取ります。」
「まったく・・・間ヶ岾もひねくれもの
ですねー。ここで正面突破とは、人の予想を
裏切らないと気が済まないんですかね。」
『総員、衝撃に備えてください。』
薫子のアナウンスが鳴り響く。
『魔物が侵攻速度を増しました。塀が
突き破られる可能性があります。』
「・・・・!?」
魔物突入の衝撃音は
生徒会室にも響いた。
「なんだ!?」
聖奈が外の様子を見る。
「・・・そんな・・・門が突破
されたようです・・・。」
「なんだと・・・使役できる魔物の力で
守りを突破されるのか?」
「現に・・・すぐ宍戸と楯野に確認を取ります。」
「生徒が動揺しているはずだ。アタシが
一度出る。ここは頼んだぞ。」
「はっ。」
研究室
「なによこれ! 魔物が強いじゃない!」
苛立ちから天はキーボードをたたく。
「なに言ってんだ。今更タイコンデロガが
数体混ざってたって驚かないぞ。」
「タイコンデロガどころか、他の魔物だって
制御できないはずよ! 実際、間ヶ岾が
これまで操っていたのは、低級の魔物・・・。
それがなんだって急に・・・こんなの反則だわ!」
「こっちは駒の配置で忙しいってのに~・・・。
くそ、まずはロウだ。アイツはどこだ?」
「・・・あ・・・・。」
学園に入ってくる魔物の様子を見て
七撫の声が震える。
「! 『ROOM』!」
1体の魔物がロウに襲い掛かる。
「ロウ君!」
「ちっ・・・『カウンターショック』!」
電撃を魔物はくらい、動きを止める。
「・・・!」
「くく・・・。」
間ヶ岾の姿を見て、七撫と
ジェンニは動きを止める。
「・・・ま、まさか・・・。」
「・・・ひとが、まもの・・・?」
「・・・・。」
「・・・ようやく会えたね。相田ロウ君。
さあ、運命の分岐点だ。霧の魔物と
人間が、一つに繋がるときが来たぞ!」
現れた間ヶ岾の姿は禍々しい魔物の姿に
変わっていた。