グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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しばらくは、すぐに更新できそうです。


第2話 初クエスト終了!

<ロウ、智花、移動中>

 

 

 

「にしても、なんでこんな格好なんだ?」

 

自分の戦闘服に対して若干の

不満を漏らす。

 

「戦闘服には、本人の精神状態が

 反映されているらしいですけど・・・。」

 

「ふぅん・・・・・でも、この

 サングラスいいな。」

 

サングラスについては気に入ったようだ。

 

「どっかで売ってねえかな?」

 

「あまり見たことないですけど・・・。」

 

「にしても、本当に魔物なんてのがいるのか?」

 

きょろきょろとあたりを見渡す。

 

「? 見たことないんですか?」

 

「ああ、奇跡的にも。」

 

「霧の魔物は不意に現れては人を襲うんです。」

 

「人をねえ・・・・。」

 

なるほど、だから死ぬとか

どうとか言ってたのか。

 

「・・・・・もしかして、あれか?」

 

「え?」

 

ロウが指をさす。

 

「そうです、あれがミノタウロスです。

 ・・・・あれ?」

 

いつのまにかミノタウロスが接近する。

 

「俺の想像してたやつとずいぶん違うな。」

 

「せ、戦闘準備を取ってください!!」

 

急な事態に慌てて指示する。

 

「んじゃあ、それは役割的に下がるか・・・。」

 

数歩後ろに下がる。

 

「い、行きます!」

 

掌の上で炎の球を作り、

それを魔物にぶつける。

 

「あれが魔法か・・・・。」

 

感心して見つめる。

5発ほど放ったところで

魔物は下がっていった。

 

「逃げられたな・・・・。」

 

「はい・・・。」

 

疲れた様子でロウのもとに戻る。

 

「ああ、魔力補充か。よし・・・・。」

 

ゆっくりと目を閉じる。

 

「はぁ・・・すごいです!」

 

「今ので補充できたのか?」

 

「はい! なんだか、クセになりそうです!」

 

「? そういうもんか?」

 

「あ、でも、クエスト中だけですよ?」

 

「そりゃそうだ。」

 

「授業中には使えませんし、校則違反なんです。

 違反したら、風紀委員が捕まえに来るので

 気を付けてくださいね?」

 

「心得ておく。」

 

敬礼で了解を示す。

 

風紀委員か・・・めんどくさそうだな。

 

「それにしても、すごいですね

 相田さんのその体質。」

 

「ああ、その前に」

 

「?」

 

「あの、あんまり名字で呼ばれるのはちょっと・・・。」

 

「え?」

 

「自分の名字はどうも気に入らないんだ。

 名前の方なら好きに呼んでもらって

 もらって構わないし。」

 

昔からあまり名字呼びされなかった

こともあるしなぁ。

 

「わ、わかりました。じゃあ、ロウさん。」

 

「よし、で、話の途中だったな。」

 

「はい、あの、すごいですね。その体質。」

 

「魔力量が多いってやつか。

 でもそんなにすごいのか?」

 

「そうですよ!さっきまで私の魔力は

 なくなりそうだったんですよ。」

 

「へえ・・・・おっ。」

 

再び、魔物を発見する。

 

「またミノタウロスです。今度は

 ゆっくり、静かに近づいて・・・・ひゃっ!?」

 

「!? どうした!」

 

「か、肩に・・・毛虫が・・・。」

 

「・・・・は?」

 

予想外のアクシデント(?)に

思わず素っ頓狂な声を上げる。

 

「いやー!!」

 

「ちょ、ってか今ので向こう気づいたし!」

 

2体の魔物がこちらに向かって走ってきている。

 

「ああ、す、すみません!てい!!」

 

火を魔物にぶつける。

迫っていた1体は消えたが

もう1体はまだ残っている。

 

「よし、あと1体も・・・・きゃっ!?」

 

「今度はなんだ!」

 

「す、すみません転んじゃいました・・・・。」

 

「はあ・・・まったく・・・、ほら。」

 

手を差し伸べる。

 

「ありがとうございます・・・・・あっ!!」

 

智花が後ろを指さす。

 

「ん? ・・・これは・・・。」

 

魔物がすぐそこまで迫っていた。

 

「・・・しゃあねえな。」

 

「え?」

 

「『ROOM』!!」

 

ロウがそう叫ぶと、ロウを

中心に薄い青色のドームが

2人と1体を包み込んだ。

 

「これは・・・?」

 

「・・・。」

 

ロウは魔物に向かって走り出す。

 

「え、ちょっと!ロウさん!?」

 

「いよっと。」

 

智花が慌てていると

ロウはスライディングを始めた。

 

まさかこれ使うとはな・・・・。

 

スライディングによって、魔物の

下に滑り込んだ。

 

「くらえ。」

 

両手の親指を魔物につける。

 

「『カウンターショック』!!」

 

魔物に電気ショックが

与えられる。

 

「・・・すごい。」

 

魔物は倒れ、霧に霧散した。

 

「よし!」

 

くるっと智花の方に向き直る。

 

「これでMission Complete!・・・だな。」

 

ニッと笑う。

 

「///!!」

 

その笑った顔に一瞬ドキッとする。

 

「? どうした? 顔赤いぞ。」

 

「///え!? つ、疲れたから・・・ですかね?

 あははは・・・。」

 

「ふぅ~ん。さあ、はやく戻るぞ。」

 

「///は、はい!」

 

スタスタと歩いていくロウを

智花は慌てて追いかけた。

 

 

 

<ロウ、智花、学園に帰還中>

 

 

 

風飛市

 

「ふぅ・・・。」

 

変身を解いたロウは

自分で肩を揉みながらため息をついた。

 

「お疲れですか?」

 

「ああ、初日からクエストだし・・・。

 ったく・・・・!!!」

 

1軒の店の前で急に立ち止まった。

 

「? どうしたんですか?」

 

「あった・・・・・。」

 

「え?」

 

「俺の戦闘服にでてきたサングラスだよ!!」

 

「ええ!? 本当ですか!?」

 

一緒にその店をのぞき込む。

 

「あ、本当ですね!」

 

「・・・ちょっと待ってろ。」

 

一瞬で店の中に入った。

 

数秒後

 

「買ってきたぞ!」

 

「は、早いですね・・・。」

 

「ではさっそく・・・」

 

買ったサングラスをさっそく

してみた。

 

「うん・・・さっきまでこうだったから

 落ち着くな・・・。なあ、どうだ?」

 

「さっき見たからかもしれませんけど、

 似合ってますよ!」

 

「やっぱ買って正解だな。」

 

やべえ・・・気に入っちまった。

 

 

 

<再び、移動>

 

 

 

校門前

 

「着いたな。」

 

「はい!」

 

僅か数秒の買い物を終えた

2人は学園の前まで帰ってきた。

 

「この後は今回のクエストを報告することに

 なってます。」

 

「報告・・・めんどくさいな・・・・。」

 

「すぐに終わりますから。ほら、行きましょう!」

 

 

 

 

 

<報告中>

 

 

 

 

「そういえば、さっきのはなんだったんですか?」

 

「さっきの?」

 

「あの青いドームみたいなのですよ。」

 

「・・・ああ、あれか。」

 

まあ、当然知らないよな。

 

「俺に生まれつき持ってたんだよ。

 あのドームの中ならいろんなことができる。」

 

「へえ・・・・。」

 

グゥゥゥ

 

「ん?」

 

「ふえ!?」

 

突然鳴った音にびっくりする。

 

「・・・俺じゃないぞ。」

 

「///すみません・・・・。」

 

「そういえば、もうそんな時間か。」

 

腕時計を確認する。

 

「あっ、いいこと思いつきました!」

 

「ん?」

 

「ちょうど近くに調理室があるんですけど、

 そこで簡単にお昼ご飯を作ります!」

 

「・・・そういうなら、頼めるか?」

 

「//はい!腕によりをかけて作りますね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

調理室

 

「ロウさん!お待たせしました!」

 

「あ、ああ・・・。」

 

これは・・・まさか・・・。

 

「カレーか?」

 

「はい!そうです!」

 

「・・・。」

 

俺の知ってるカレーとは

ずいぶん違うような・・・・。

 

(見た目は読者のご想像にお任せします。)

 

これで食わなきゃ、空気が

やばくなる・・・・。

 

ロウは覚悟を決めた。

 

・・・南無三!!

 

まずは一口、口に入れる。

 

「・・・!!」

 

・・・味は予想通りだ・・・。

まずい・・・・。

 

「ど、どうですか?」

 

「・・・・。」

 

頼む、もってくれ、俺の体!

 

次々とカレーを口の中に

運んでいく。

 

「一気に全部・・・お、おいしかったですか?」

 

「あ、ああ・・・。でも、一気に

 入れすぎて、喉乾いた・・・・。

 外で飲み物買ってくる。」

 

飲み物を買いに外に出る。

 

そのあと、ロウが廊下で倒れているのが

発見され、保健室に運ばれたのは

カレーを食べて3分後のことだった。

 

初日から・・・・散々だ・・・・。

 

 

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