グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

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第3話 災難だらけ

放課後

 

「ああ・・・やっと意識がはっきりしてきた。」

 

ふらつきながらもなんとか

保健室から出てきた。

 

「まさかあそこまでひどいとは・・・・

 なんであれで自信あったんだよ・・・。」

 

これ以上はもうやばいな・・・

寮に戻って休もう。

 

「よし、もう少し・・・・。」

 

「わ~!! ちょっと、そこの

 お兄さんよけてよけて~!!」

 

「ああ? 俺はあんまお兄さんって

 柄じゃ・・・ぶべらっ!!?」

 

ロウには何が起こったか

わからなかった。

ぶつかった勢いで

廊下をきれいに転がっていく。

 

「あいたたた・・・・。」

 

緑色の目をした女子生徒が

頭を押さえる。

 

「もう、ぶつかるって言ったのに~。

 ・・・大丈夫?・・・って、

 白目剥いて痙攣してるぅ!?」

 

い、意識が・・・・。

 

ロウの意識は

元凶が慌てているところで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保健室

 

「はい、失礼しました~。」

 

「失礼・・・しました・・・・二度も。」

 

本日二度目の保健室も

ロウはフラフラしながら後にした。

 

「はあ、まさか保健室にお世話になるなんて・・・。

 お兄さん、体大丈夫?」

 

「すでに瀕死だ。」

 

「うぐ・・・。」

 

ズバッと言う。

 

「次から気を付けてくれ・・・まじで・・・・。」

 

「は~い・・・・。

 あっ、そろそろ部活に行かないと・・・。

 まあ、怒られるのは変わんないんだけどさ。」

 

「そうか・・・俺は寮に戻る・・・

 本当に・・・今度こそ・・・。

 ・・・・そういえば、お前の名前は?」

 

「え? あっ、そういえばまだ

 自己紹介してなかったね!

 私の名前は冬樹ノエル!

 みんなのサポ役、ノエルちゃんだよ~!」

 

「サポ? あの、肘とか膝に

 巻く奴か?」

 

「違う違う!部活の助っ人って意味!」

 

「ああ・・・。」

 

道理で聞きなれてないと思った。

 

「って、うわあ!ほんとに急がないと

 怒られちゃう!じゃあね、お兄さん。」

 

「ん。」

 

軽く手を挙げて見送った。

ロウが噂の転校生だとノエルが

気づいたのはしばらく先の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「・・・まだ気持ち悪い・・・・。」

 

昨日は帰ってすぐに寝たはずだが・・・・。

 

「今日は授業終わったらすぐ戻るか。」

 

朝食を軽くパンで済ませ、

身支度を整え、

昨日のサングラスをかける。

 

「よし、行くか。」

 

 

 

 

<ロウ、移動中>

 

 

 

「ふぅ、やっと教室に・・・・ん?」

 

掲示板の前に生徒たちが

集まっていた。

 

「なんだ・・・・?

 ・・・・!」

 

掲示板には学園新聞が

張り出されていた。

 

「昨日のクエストか・・・・

 もう記事になんのか・・・?」

 

あんまり目立つのはな・・・。

 

他の生徒に気づかれないように

恐る恐る通り過ぎた。

 

 

 

 

<そ~っと、移動中>

 

 

 

昼休み

 

リリィクラス 教室

 

「ああ~疲れた。」

 

首を2,3回回す。

 

「って、主に寝てませんでした?」

 

隣にいた昨日の不調の

元凶、智花が話しかけた。

 

「そりゃあ、昨日の疲れが取れないんだよ。

 寝たくなくても寝るだろ、普通。」

 

「それは、すみません・・・。」

 

ペコリと謝る。

 

「んまあ、過ぎたことだ。

 今日はとりあえず、食堂で食ってくる。」

 

外していたサングラスをかけなおす。

 

「あっ、私はお弁当がありますから

 これで・・・。」

 

「あいよ。」

 

 

 

 

<食堂へ移動中>

 

 

 

食堂

 

「ふぅ、ごちそうさまでした。」

 

ラーメンを注文し、きれいに

スープまで飲み干した。

 

結構うまいな・・・・。

 

「さて、まだ時間あるな・・・・。」

 

腕時計を確認する。

 

あと30分ってとこか・・・。

 

「・・・屋上でも行って時間潰すか。」

 

お盆をもってつぶやいた。

 

「あっ、おばちゃん、ごちそうさまー。」

 

 

 

 

<ロウ、移動中>

 

 

 

 

屋上

 

「おっ、椅子あるじゃん。

 ちょっと横になるか。」

 

長椅子に寝っ転がる。

 

「ぷはぁ~。」

 

「うん?」

 

どうやら他にも誰かいたようだ。

 

ぷはぁ~って・・・何飲んでんだ?

 

「これで5本目、次は6本目~。」

 

・・・なんだこりゃ。

 

1人の女子生徒の周りを

大量の牛乳の瓶が囲っていた。

内5本は既に空だ。

 

「・・・なにやってんだ?」

 

あまりに気になり、話しかけた。

 

「あれ? あなた、転校生の方ですね?」

 

「あ、ああ・・・・。」

 

「それはですねえ、おっきくなるためには

 牛乳を飲めばいいって聞いたんですぅ!」

 

「いや、牛乳だけでそんなには・・・・。」

 

手を軽く横に振って否定する。

 

「たはは~やっぱりそうですか・・・。」

 

「カルシウムもいいっちゃ、いいだけどな・・・。

 大量に飲んでも、あんまり効果はないぞ。」

 

「なにごともひかえめに、ですね。」

 

「そういうこった。」

 

うんうんと頷く。

 

「! そういえば、あなたも大人ですねぇ!」

 

「はっ?」

 

「・・・触ってみてもいいですか?」

 

これは本当にどんな展開だよ・・・。

 

 




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