グリモアーたとえ面倒でも世界は動く- 作:FAMZ
放課後
「ああ・・・やっと意識がはっきりしてきた。」
ふらつきながらもなんとか
保健室から出てきた。
「まさかあそこまでひどいとは・・・・
なんであれで自信あったんだよ・・・。」
これ以上はもうやばいな・・・
寮に戻って休もう。
「よし、もう少し・・・・。」
「わ~!! ちょっと、そこの
お兄さんよけてよけて~!!」
「ああ? 俺はあんまお兄さんって
柄じゃ・・・ぶべらっ!!?」
ロウには何が起こったか
わからなかった。
ぶつかった勢いで
廊下をきれいに転がっていく。
「あいたたた・・・・。」
緑色の目をした女子生徒が
頭を押さえる。
「もう、ぶつかるって言ったのに~。
・・・大丈夫?・・・って、
白目剥いて痙攣してるぅ!?」
い、意識が・・・・。
ロウの意識は
元凶が慌てているところで途切れた。
保健室
「はい、失礼しました~。」
「失礼・・・しました・・・・二度も。」
本日二度目の保健室も
ロウはフラフラしながら後にした。
「はあ、まさか保健室にお世話になるなんて・・・。
お兄さん、体大丈夫?」
「すでに瀕死だ。」
「うぐ・・・。」
ズバッと言う。
「次から気を付けてくれ・・・まじで・・・・。」
「は~い・・・・。
あっ、そろそろ部活に行かないと・・・。
まあ、怒られるのは変わんないんだけどさ。」
「そうか・・・俺は寮に戻る・・・
本当に・・・今度こそ・・・。
・・・・そういえば、お前の名前は?」
「え? あっ、そういえばまだ
自己紹介してなかったね!
私の名前は冬樹ノエル!
みんなのサポ役、ノエルちゃんだよ~!」
「サポ? あの、肘とか膝に
巻く奴か?」
「違う違う!部活の助っ人って意味!」
「ああ・・・。」
道理で聞きなれてないと思った。
「って、うわあ!ほんとに急がないと
怒られちゃう!じゃあね、お兄さん。」
「ん。」
軽く手を挙げて見送った。
ロウが噂の転校生だとノエルが
気づいたのはしばらく先の話だ。
翌日
「・・・まだ気持ち悪い・・・・。」
昨日は帰ってすぐに寝たはずだが・・・・。
「今日は授業終わったらすぐ戻るか。」
朝食を軽くパンで済ませ、
身支度を整え、
昨日のサングラスをかける。
「よし、行くか。」
<ロウ、移動中>
「ふぅ、やっと教室に・・・・ん?」
掲示板の前に生徒たちが
集まっていた。
「なんだ・・・・?
・・・・!」
掲示板には学園新聞が
張り出されていた。
「昨日のクエストか・・・・
もう記事になんのか・・・?」
あんまり目立つのはな・・・。
他の生徒に気づかれないように
恐る恐る通り過ぎた。
<そ~っと、移動中>
昼休み
リリィクラス 教室
「ああ~疲れた。」
首を2,3回回す。
「って、主に寝てませんでした?」
隣にいた昨日の不調の
元凶、智花が話しかけた。
「そりゃあ、昨日の疲れが取れないんだよ。
寝たくなくても寝るだろ、普通。」
「それは、すみません・・・。」
ペコリと謝る。
「んまあ、過ぎたことだ。
今日はとりあえず、食堂で食ってくる。」
外していたサングラスをかけなおす。
「あっ、私はお弁当がありますから
これで・・・。」
「あいよ。」
<食堂へ移動中>
食堂
「ふぅ、ごちそうさまでした。」
ラーメンを注文し、きれいに
スープまで飲み干した。
結構うまいな・・・・。
「さて、まだ時間あるな・・・・。」
腕時計を確認する。
あと30分ってとこか・・・。
「・・・屋上でも行って時間潰すか。」
お盆をもってつぶやいた。
「あっ、おばちゃん、ごちそうさまー。」
<ロウ、移動中>
屋上
「おっ、椅子あるじゃん。
ちょっと横になるか。」
長椅子に寝っ転がる。
「ぷはぁ~。」
「うん?」
どうやら他にも誰かいたようだ。
ぷはぁ~って・・・何飲んでんだ?
「これで5本目、次は6本目~。」
・・・なんだこりゃ。
1人の女子生徒の周りを
大量の牛乳の瓶が囲っていた。
内5本は既に空だ。
「・・・なにやってんだ?」
あまりに気になり、話しかけた。
「あれ? あなた、転校生の方ですね?」
「あ、ああ・・・・。」
「それはですねえ、おっきくなるためには
牛乳を飲めばいいって聞いたんですぅ!」
「いや、牛乳だけでそんなには・・・・。」
手を軽く横に振って否定する。
「たはは~やっぱりそうですか・・・。」
「カルシウムもいいっちゃ、いいだけどな・・・。
大量に飲んでも、あんまり効果はないぞ。」
「なにごともひかえめに、ですね。」
「そういうこった。」
うんうんと頷く。
「! そういえば、あなたも大人ですねぇ!」
「はっ?」
「・・・触ってみてもいいですか?」
これは本当にどんな展開だよ・・・。
誤字等の指摘、よろしくお願いします。