グリモアーたとえ面倒でも世界は動く-   作:FAMZ

7 / 337
第6話 新しい武器

「とぉりやー!」

 

夏海の蹴りによって

スライムが飛び散る。

 

「うう・・・もう、やられたら

 爆散するのほんとにやめてほしいわ。

 ・・・ていうか、あんたはやらないの?」

 

「あっ? いや、俺はいいよ。」

 

「いやいいじゃなくて!これじゃ

 終わるもんも終わらないでしょうが!」

 

地団駄を踏む。

 

「にしても、結構多いな・・・。」

 

いまだ路上にはスライムが

うようよしていた。

 

「あんたが減らさないからね・・・・。

 それに、支配地域を増やしてるわね・・・・。

 ちょっとまずいかも。」

 

スライムの写真を撮りながら

話す。

 

「支配地域?」

 

「魔物は時間が経てば経つほど強くなる。

 だから、それだけ支配地域が広がってくるの。」

 

「なるほど、だから小さいのから

 大きいのまでいるのか。」

 

でもそんな話、

1回聞いたことあるような・・・・

気のせいか。

 

「たぶん、下水とかで力を

 蓄えてたのね。」

 

「へえ・・・・じゃああれは

 相当力蓄えてたんだな。」

 

「あれ? ・・・・・げっ。」

 

ロウが指をさした場所に

周りより数倍大きいスライムが

出現していた。

 

「・・・はあ、もう最悪。」

 

「とはいえ、んなこと言ってる場合じゃ

 なさそうだな。」

 

「そうよね、これに関しては

 あんたも手伝ってよ?」

 

「言われるまでもないっての。」

 

2人は巨大スライムに対峙する。

 

「しかしでかいな。」

 

「やるしかないでしょ!

 行くわよ!!」

 

スライムに向かって走り出す。

 

とりあえず、周りの奴らどかすか。

 

「『ROOM』!!」

 

青色のドームが出現する。

 

「『シャンブルズ』!!」

 

夏海の回りのスライムを

ロウの周りに移動させる。

 

「『切断(アンビュテート)』!!」

 

日本刀を鞘から取り出し、

一周回す。すると、

周りのスライムが一気に切断される。

 

いっちょ、あがり・・・。

にしても結構しっくりくるな。

 

「そんないい技があるんなら、

 こっちも手伝ってよ!!」

 

「わかってるって。」

 

巨大スライムの同直線上に

刀を振る。

すると、スライムの体が

半分ほどに切断される。

 

「よーし! こ・れ・で!!」

 

とどめに魔力でつくった

光の玉をぶつける。

それをぶつけられたスライムは

粉々に散っていった。

 

「うんうん、これで一通り

 片付いたわね!」

 

「Mission Complete・・・・って

 言いたいところだが・・・。」

 

「どうしたの?」

 

「もう、ベチャベチャなんだよ・・・・。」

 

顔や服についた

スライムを払う。

 

「それを言うなら私は

 もっとべっちゃべちゃよ!!」

 

「まあそう言われたらぐうの音もでないけど・・・。」

 

「まったくもう・・さあ、

 早く帰るわよ!」

 

「へ~い・・・!!」

 

帰ろうとした夏海に

向かって急に刀を向ける。

 

「!? な、なに?」

 

「伏せろ。」

 

「え?」

 

「いいから伏せろ!」

 

「わ、わかったわよ・・。」

 

恐る恐る伏せる。

 

「『注射(インジェクション)ショット』!!」

 

夏海の背後でまだかすかに

動いていたスライムを打ち抜いた。

 

「・・・おどろいた、まだいたんだ。」

 

「ふぅ・・・これで本当の

 Mission Complete、だな。」

 

唇を舌でなめ、

ニッと笑う。

 

 

 

 

<ロウ、夏海帰還中>

 

 

 

 

学園

 

「よっし、これで報告完了よ!」

 

「では、お疲れさん。」

 

クエストが終わったので

寮に戻ろうとする。

 

あ~疲れた。

 

「待ちなさい!」

 

「ぐえぇ!?」

 

急に首を引っ張られ、

絞められる形になる。

 

「げほっ・・・ごほっ・・・。

 殺す気か!!」

 

「ごめんごめん!いや~

 実はあんたに手伝ってほしい

 ことがあんのよ!」

 

「手伝い?」

 

「実は・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

報道部部室

 

「まったく、クエストの記事なんて

 俺抜きで書いても内容に

 大差ないだろ?」

 

「だめよ! それに言ったじゃない!

 クエスト終わったらあんたの

 密着記事を書くって!」

 

そういえば言ってたような・・・。

 

「・・・はあ、わかったよ。

 んで、クエストの記事の内容は

 決まってんのか?」

 

「見出しさえ良ければ、完璧よ!」

 

「あっそう・・・。あとは、俺の

 記事を書きたいんだったか?」

 

「そういうこと!ちょっと待ってて!」

 

机の引き出しから

ボイスレコーダーを取り出す。

 

「これにインタビューの内容を

 録音するから。」

 

「やけに本格的だな。」

 

ボイスレコーダーのスイッチを入れる。

 

「じゃあ、まず軽い質問からしていこうかな?

 う~ん・・・・そうねえ・・・・・

 好きな食べ物は?」

 

「ラーメン・・・というより

 麺類全般だな。」

 

「逆に嫌いな食べ物は?」

 

「レモンだ。」

 

「理由は?」

 

「あのすっぱさがダメでな・・・・・。」

 

「次に・・・将来の夢は?」

 

「!! ・・・・・。」

 

将来の夢を聞かれたとたん、

急に顔が強張る。

 

「・・・ロウ? どうかした?」

 

「え? ・・・ああ、悪い。

 なんだったけ?」

 

「だから、将来の夢よ!」

 

「将来の夢・・・・・ちょっと恥ずかしいが

 まあ、官僚だな。」

 

うそだ、そんな夢じゃない。

 

「へぇ~!」

 

「・・・。」

 

今はこれでいい。

ここで本当の夢を言ったところで

意味はないし・・・。

 

その後もロウへの

質問攻めが続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間後

 

「うぁ・・・・。」

 

ずっと聞き続けられた・・・。

新手の拷問かよ・・・・。

 

1時間にも及んだ

インタビューから解放された

ロウは肩をぐるぐると回す。

 

「とりあえず・・・・昼寝しよう。」

 

決意したロウは

寮に戻っていった。

 

 

 

 

<ロウ、寮へ戻る>

 

 

 

数時間後

 

「うぁ・・ぁ・・・。

 ・・・あ~結構寝たな。」

 

若干、寝ぼけた目で

時計を見る。すでに時計の針は

8時を指していた。

 

「飯でも買いに行くか。」

 

 

 

 

 

<購買に移動>

 

 

 

 

「カップラーメン・・・・これでいいか。」

 

手に取ったカップラーメンみそ味と

緑茶をかごに入れる。

 

「・・・しかしなんだ?

 妙に嫌な予感がする。」

 

さっきから背中がかゆい・・・・。

 

「あっ!!」

 

「んん・・・? げっ!?」

 

嫌な予感の正体がわかった・・・。

これだ・・・。

 

「何よ? 『げっ!?』って。」

 

「い、いや、驚いただけだ。気にするな。」

 

「ふ~ん、まあいいけど。

 でもちょうどいいタイミングで会ったわね!」

 

ロウの腕をとる。

 

「? なんかあんのか?」

 

「話はあとあと! とりあえず来て!」

 

「いや、ちょ、待て!なんでだ!」

 

ここは断らないとやばい気がする!

連れてかれようとするのを

必死にこらえる。

 

「だって、あんた暇そうだし!」

 

「くっ・・・!」

 

くそ、まあまあ当たってやがる・・・。

 

力の抜けたロウは一気に

連れていかれた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。