ガンダム 一年戦争と称される戦場の中で戦いつづけるひとりの男がいた(ジオン側)   作:ぱみゅぱみゅ

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第6話 再会(後編)

 

 

 

 三機のMSの姿が並んであり、それらを眺めている二人の姿があった。

 

 

そのうちの一人の男性は手すりを掴んで全体に黒で両肩にスパイクで赤く塗装されている指揮官ザクⅡを眺めていると

 

「ガルマ:これがヴェンのMSか?」

隣にいる男性に尋ねた。

 

 

 「ああ、そうだ。」

そう返事して彼は手すりにもたれる。

 

 「ガルマ:へぇ。しかしあのマークのシンボルらしき蛇ってきみらしいじゃないか?」

三機の胸部にあるマークを眺めながらヴェンに聞いた。

 

 

 「おれらしい?」

思わず聞き返した。

 

 

 「ガルマ:そうだ。ヴェンって意外と好戦的で相手を捻じ伏せるまで諦めないタイプだよな。」

流し目で彼を見ながら軽く笑って言ってきた。

 

 

 「意外って。普段がどんな印象なのか気になるな。」

その言葉を聞くと顔をわずかにしかめて失笑していた。

 

 

 「ガルマ:そういや、ヴェンの友人たちはどうしているんだ?」

ヴェンの友人がそばにいないことに気づいて聞いた。

 

 

 「アイリスとアロンなら、あそこにいるぞ。」

そう言い友人達がいる場所を親指で指した。

 

 

そこには、手前に紫の髪をツインテールしている女と茶髪の男がいてその奥に整備兵の服装をしている男女の姿があった。

 

 

ガリスはその友人達に向けて手を振りながら声をかけた。

「おい、どうしたんだ?」

 

 

ガリスから呼ばれていることを紫の髪をツインテールしている女が気づくと四人とも顔を見合わせると揃ってこちらに来た。

 

 

 「アイリス:ごめんね。えっとこちらの整備兵が私たちのMS整備担当らしいですよ。」

陽気な声で整備兵である女のことを言ってきた。

 

 

 「はじめまして。あなた方のMS整備担当させていただくアンナ・リン曹長です。」

中学生みたいに小柄であるが、大人びた雰囲気を漂っている女性であるのを感じ取れた。

 

 

 「こいつの腕前は素晴らしいし、信用できます。」

アンナ曹長の隣にいた男性は笑顔で言ってきた。

アンナ曹長の上司にあたるだろうとわかった。

 

 

 「そうですか。アンナ曹長、こちらこそよろしく。」

アンナ曹長に向けて笑顔で表し握手するために手を差し伸べた。

 

 

 「アンナ:はい。よろしくお願いします。」

凛とした態度で言ってきて握手をした。

 

 

 「アイリス:わたしはアイリス・エリンです。よろしくお願いします。」

 

 「アロン:僕はアロン・オリバーです。よろしくお願いします。」

二人も自己紹介してアンナ曹長と握手した。

 

 するとアンナ曹長は二人の名前を聞くとなにかに気づいたかのように聞いた。

 

「アンナ:あの。二人とも下の名前の意味が同じなんて素敵ですね。」

明るい声で言ってきた。

 

 

アイリスとアロンは顔を見合わせるとアイリスは嫌気たっぷりの表情でアロンに睨みつけ、アロンは困惑した。

 

 

 「アロン:すまないが。前から散々この名前のことでからかわれたからあまりこのことに触れないでくれるとありがたい。」

申し訳なさそうに頬を掻きながら言ってきた。

 

 

 「アンナ:そうでしたか、わかりました。そのことには触れないようにします。」

了承した風にうなずいた。

 

 

 「アロン:助かる。アイリスが不機嫌になると厄介だからな。」

冗談交じりで朗らかに話した。

 

 

 「ふふ。では仕事に戻ります。」

そう言いガリスたちにむけて敬礼するとアンナ曹長と上司ともに下に繋がっている階段に向けて歩き出した。

 

その後ろ姿を眺めていると

 「ガルマ:凛々しい女だな。」

感心した風に言ってきた。

 

 

 「そうだな。」

同意しつつ三機のMSを眺めた。

 

 

 「ガルマ:ところでアイリスとアロンの名前が同じ意味ってどういうことだ?」

ガリスに対して小声で尋ねた。

 

 

 「ん、ああ。下の名前の意味が【平和】だからな。」

小声で答えた。

 

 

 「ガルマ:へぇ、いい名前じゃないか。」

微笑みながら言ってきた。

 

 

 「そうだな、あの二人は仲悪そうに見えるけど実は連携だけは息ピッタリだぜ。」

軽く笑いながら言った。

 

 

 

 

 

しばらく談笑していると不意にガルマの懐から着信音が鳴っているのが聞こえた。

 ガルマはすぐ携帯を取り出して通話に応じるとなにやら話していて頷いたかと思うと通話を切ってこちらを向いた。

 

 「ガルマ:すでに祝勝会が催され始めたらしい。

今からそちらへ向かおう。」

 

 

 「ああ。わかった。」

そう返事して友人達共にガルマと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――祝勝会

 

 

そこには多数の卓子が置かれているが、椅子は置いていないことから立ち食い主流だとわかる。

卓上では一般人じゃ手にいれられない豪華な食事が置かれていた。

辺りを見渡すと天井から吊るされている大きなシャンデリアが多数あり、床にも上品なマットが敷いてあった。

そしてルウム戦役で活躍したであろう大勢の軍人がいてこちらを見ていた。

 

 「ガルマ様の後ろにいるのはだれだ?」

 

 「まさか、あの人はドズル閣下の養子じゃないか?」

 

様々な声が混じっていて、好奇心からなのか周りからの視線を強く感じて不愉快な気分になった。

 

 「アイリス:ねぇ、ガリス。大丈夫?」

すると隣から心配そうに聞いてきた。

 

 「ああ、大丈夫さ。ありがとな。」

そう言い、自然とアイリスの頭を手で優しく撫でた。

 

 

 「アイリス:ふえっ。」

なんとも可愛らしい声が漏れたのに気づいて耳が真っ赤になるくらいに火照ってしまったのを悟られないように俯いた。

 

ガリスはその姿を眺めると小動物みたいだなと思いながら軽く微笑んだ。

 

 

 「アロン:ここ居心地悪いな。」

同情するかのように言ってきた。

 

 

 「そうだな、まぁ好奇心は抑えられないものだからな。」

今まで同じように受けてきたからどうしようもならないとあきらめた風に肩をすくめた。

 

 

するとガルマが誰かを見つけたのか歩き出した。

 

 

残された三人は顔を見合わせると先にガリスが口を開いた。

 

 「アイリス、アロンよ。自由にしていいが、それなりに節度を守ってくれ。」

左右にいた二人に言った。

 

 

 「アイリス、アロン:はい。」

 その言葉を聞くと二人は即答すると二人組で行動をとった。

 

 

 (トラぶらないといいけどな。)

その二人の姿を眺めてそう思った。

 

 

そしてガリスはガルマの後を追うように歩いた。

 

 

 そこにはガルマと赤い軍服姿に独特な特徴のある仮面を被っている男性がいた。

仮面を被っているその姿に顔をわずかにしかめた。

すると、ガルマがこちらに気づいて手招いた。

 

 

 「ガルマ:こちらがシャア・アズナブル少佐だ。」

仮面を被っている男性のことを紹介してきた。

 

 

 「ああ、シャア少佐。俺はガリス・ヴェン大尉だ、よろしく。」

そう言って相手を見つめながら握手を求めた。

 

 

 「シャア:ガリス大尉、よろしくお願いします。

あなたのことはガルマさんからいろいろと聞いています。」

上品に振舞うような言い回しで握手した。

 

 

 「ほう、気になるな。」

どんなことを聞いているのかとわずかに眉を動かした。

 

 

 「それで、なぜ仮面しているのかな?」

話を切り替えて気になったことを解消するために聞いた。

 

 

 「シャア:火傷の傷が酷いので迂闊に見せては不愉快な気分させてしまうからです。」

疑問を与えないような返事だった。

 

 

 「そうか、まぁそういうことにしておこう。」

目をスッと細めてそれなら仕方がないなという風に言った。

 

 「シャア:そうしてくださるとありがたい。」

恐れ入るような仕草で言った。

 

だが、彼はその姿を認めるとこいつはなにか裏がありそうだなと内心考えていた。

 

 

 「ガルマ:シャア、ルウム戦役はすごかったな。赤い彗星みたいだったな。」

卓上にあったワインをグラスに注ぎながらシャアに話しかけた。

 

 

 「シャア:赤い彗星か、それは光栄ですな。」

フッと軽く笑った。

 

 

 

 

 「おーい!ガリスか?」

そんな二人の様子を眺めていたらどこからかこちらを呼ぶ力強い声が聞こえてきた。

 

呼ばれた方向を確認するとそこには顔に大小の傷がある大柄な男がいた。

 

ガリスはその姿を認めるとその人に近づきながら嬉しそうに口を開いた。

 

 「ドズル閣下、ルウム戦役ではお疲れ様でした。」

人の目があるために呼び捨てするわけにもいかなく、頭を下げながら言った。

 

 

 「ドズル:がはは、頭を上げてくれ。ところであのマークを気に入ったか?」

機嫌よさそうに見えた。

 

 

 「あのマークはありがたいですが、どんな意味があるのでしょうか?」

マークのことを思い出しながらも聞いた。

 

 

 「ドズル:そうだな、三頭の大蛇が描かれているだろう?」

顎に指を添えて思い出しながら言い放った。

 

 ガリスはその問いを頷くと

 

 「ドズル:まず、蛇は強い生命力を持ち、それによって生と死を超越した存在だと言われている。そして、様々に姿形を変えては相手を陥れることにも長けているからな。

粘り強い君にピッタリだろう?」

ニッと笑った。

 

そして続けざまに言った。

「ドズル:それに三頭は一つ一つ ギレン兄上、キシリア、俺を模していて、それぞれの恩恵を受けていることを表しているのだ。」

 

 

 「そうでしたか。そこまで考えられていたのですか?」

ドズルらしくない理論的な答えで思わず驚きの声を出した。

 

 

 「ドズル:そうだ、と言いたいとこだが実際はキシリアと話し合って決めたからキシリアの知識のおかげでもあるな。」

キシリアに対して感謝するかのような声であった。

 

 「へぇ、そうでしたか。」

キシリアのおかげだと聞くと納得した。

本当に二人とも仲が良いなと微笑んだ。

 

 

 

その二人の姿を見ていたガルマはシャアに言った。

 

 「ガルマ:シャア、ヴェンはきみのような次席ではないけどなかなか切れるやつだよ。」

そう言いつつ親友であるガリスに目を向けた。

 

 

 (ガリス・ヴェン大尉か・・)

仮面の奥の瞳はガリス大尉の後ろ姿を捉えていた。

 

 

 

 

 

 

ドズル中将とガリス大尉が話している姿を見ている男性がいた。

 

ワイングラスの中にある液体を口に運んで小声でつぶやいた。

 

 「ふん、あれが噂のドズル閣下の養子か。ザビ家に尻尾を振るとは愚かな。」

銀髪でそれを一つに纏めて結んでいる白人男がガリス大尉のことを認めないような言い草であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくして午前零時に差し掛かったのだが。

ドズル閣下は部下である人となにやら将来について語っていたようだ。

ガルマはさまざまな軍人と話して親睦を深めていた。

 

まだ祝勝会は終わりが見えなかった。

 

 だが、その中にはガリス大尉とアイリス、アロンの姿が見られなかった。

 

 

 

ギレン総帥がいる総務室の扉前に男性の姿があった。

その姿はガリス大尉であった。

ただしアイリスとアロンは同行していなかった。

 

 

 なぜかというとアイリスとアロンはほろ酔い状態だが、足が千鳥足になりかけているからさすがにその状態では危ないから手が空いている部下に近くの宿泊用施設まで運ぶように頼んだ。

もちろんアイリスには女軍人、アロンには男軍人でそれぞれ送り届けてもらった。

 

 

 

 彼は息を整えると扉を優しくノックした。

すると中から入室を許可する声が聞こえて、それに従いノブを回して扉を開けた。

 

 

 

 そこには丈が高い机があり、その机上に肘をくっつけて手を顔前で組んでいるギレン総帥の姿があった。

 

 「ギレン:目の前まで来てくれたまえ。」

威圧感のある声で言ってきた。

 

 無意識に身体が少し強張りながらも促されたところまで移動した。

 

 

 するとギレン総帥は机の引き出しを引いてなにやら探すと大きな封筒を取り出した。

その封筒に疑問をもった顔で眺めているとギレン総帥が口を開いた。

 

 「ギレン:報せがあるのはこのことだ。今から読んでくれたまえ。」

読むようにと言った。

 

 

 彼はどんな内容か気になりながら慎重に封を開けて、中の紙を取り出した。

空になった封筒を脇で挟みながら紙を開いた。

 

 

 「読ませていただきます。」

一言断わって読み始めた。

 

 

読むにつれに彼の表情は段々と驚愕と嬉しさが混じっていくのがすぐにわかった。

 ふと顔を上げてギレン総帥を見つめた。

 

ギレン総帥は微笑みのつもりだろうか、口角を吊り上げていた。

 

 視線を紙に戻すとそこには・・・

 




評価、感想を楽しみにお待ちしております。


 ガルマ、シャアなどのイメージが大きく逸脱しないように心がけていますが、なかなか扱いが難しいですね。
 
 

 
 
 

 
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