気がついたら艦これの世界にいた。自分が設計した他の艦と共に 作:小鳥遊 小佳夏
横須賀鎮守府で俺たちの存在を明るみに出さないため、部屋に引きこもる生活が続いています。4人ずつに分けられて、今部屋にいるのは俺とはるゆきとミッドガルドとゆきなみ。食事は毎食鳳翔さんか間宮さんが持ってきてくれる。本当は食べなくてもいいんだけど、ご飯がおいしいから毎食完食する。ただ、正直暇だ・・・。食べること以外にやることないし。
「というわけで、情報収集をさっさと終わらせたいと思います」
「それはいいですけど、どうやってするんですか?」
はるゆきが聞いてくる。ふっふっふ。これができるようにあることを潜水艦隊に頼んでおいたんだ。
「それはこうやって。ミッドガルド、お願い」
「はい、こちらに」
ミッドガルドが収納から出したのは、修理を終えて機関と武装を抜き取ったヴィルベルヴィントだった。
「〜! 〜〜〜!」
とりあえずミッドガルドに突っ込みたいことが一つ。
「なんで猿轡かませてんの。手足も縛ってるし、なんというか犯罪臭しかしないんだけど・・・」
ヴィルベルヴィント、ロリだからなぁ・・・。これ、どうにも幼女をハイエースしている風にしか見えん。
ちなみに、なんでヴィルベルヴィントがいるかっていうと、沈降していたところを潜水艦隊に拾ってもらって、合流前にミッドガルドの収納にしまってもらったんだ。そのあと誰もいないのを見計らってミッドガルドにはヴィルベルヴィントを修理してもらい、それが終わったらまた収納にしまってもらっていたという感じだ。収納に超兵器艦娘を終えてよかった。長門たちに見つかると色々と面倒なことになってただろうし。
「とりえず、解放するから騒がないで、な?」
苦笑いを浮かべながらヴィルベルヴィントの拘束を解いていく。すると、ヴィルベルヴィントは騒ぐかと思っていたが、そうすることもなく体を起こして座った。
「なんで助けた?」
ヴィルベルヴィントがぼそっと言う。会話が苦手な感じか? ともかく質問には答えんと。
「俺たちと同じような感じがしたから」
あとは何か知ってないかなーと思ったからだけど、こっちは言わなくても良いだろう。
「そう・・・」
そしてだまりこむヴィルベルヴィント。今度はこっちから質問だ。
「なんで艦娘と敵対してた?」
「艦娘?」
艦娘を知らないってことは、はるゆきのような知識は持ってないってことか?
「俺たちと戦う前に攻撃してた人たち」
「こっちに照準を合わせてたから、やられる前にやっただけ。正当防衛」
あー、なるほど・・・。確かに、青を基調にした服を着てるし、それが攻略目標の方から来れば深海棲艦だと思うか・・・。
「次の質問、なんであそこにいた?」
「気付いたらあそこにいた。それでとりあえず適当に進んでみた」
その結果偶然出会っちゃったのか・・・長門たちに・・・。
「それで、あなたたちは誰?」
「あ、自己紹介がまだだったな。俺は航空護衛艦のこかげ。ウィルキア所属って言えばわかるか?」
「!」
ヴィルベルヴィントはそれを聞いて驚いた顔をし、立ち上がって戦闘体制を取ろうとする。が、武装は全部取っ払っているので撮ることができずに慌てている。なんかわたわたしてて可愛い。
「まあ、落ち着いて。別に攻撃するつもりもないし」
それを言うと、半信半疑ながらも座り直す。
「それで、お前はヴィルベルヴィントであってるよな?」
「ヴィントでいい。正式名称は長いから」
「了解、ヴィント」
それからしばらく話をしたが、俺たちが今持っている以上の情報はなかった。
「さて、情報収集も終わったところで。ヴィント、君はこれからどうする?」
「どうするって?」
首をかしげるヴィント。めっちゃかわええ。もふもふしたい・・・。
「別に俺たちはヴィントを捕虜にしてこの鎮守府に突き出すつもりはない。このまま一緒にいてもいいし、適当に世界を回るのもありだ。まあ、一緒にいるなら基本的にミッドガルドの収納の中にいてもらうことになると思うけど」
ヴィントから長門たちに仕掛けたわけではなく、どちらかというと何も聞かずに敵対行動をとった長門たちが悪いしな。まあ、それのおかげで鎮守府関係の後ろ盾を得るのはできなくなっちゃってるけど(多分長門たちはいい感情を持たないはずだし)。
しばらく考えた後、ヴィントは結論を出した。
「ん、とりあえず適当に世界を見て回りたい」
「オーケー。じゃあ、餞別はあげないとね。ミッドガルド、頼む」
「はいはーい、お任せくださいっ!」
そして始まるのはヴィントの魔改造。
「機関核融合炉、それから主砲はできるだけ大きいのに。後対空兵器はガン積みで対戦兵器はASROCKでも対戦魚雷でも任せる。ただし速力は落とさずに」
だいたいの指示を出した後はミッドガルドに任せる。
結果、船体の大きさに物を言わせ、61cm砲やキャビテーション魚雷を運用し、また防空には対空ミサイル、対潜は魚雷とASROCというシュトゥルムヴィントも真っ青な巡洋戦艦になった。なお速力は変わらず。装甲は61cmになり、これで敵対したら間違なくこちらがやられるというものになってしまった。やりすぎだ、ミッドガルドよ。
「まあ、やっちゃったもんは仕方がない。これで行くといい。核融合炉だし食事は取らなくてもなんとかなるだろう。食べたくなったら足元で適当に爆発起こせば魚も浮いてくるだろうしな」
「どうもです」
「後、これの通りに行けば誰にも見つからずに港まで出れるはずだ。着水したら一気に浦賀水道を駆け抜けろ。間違いなくヴィントには誰も追いつけないから」
多分追いつけるのは超速の工作支援艦、ミッドガルドだけだろう。
「それと、この場所に行けば休めるはずだ。そこにあるもんは自由に使っていいぞ」
そう言って渡した紙に書いてあるのは鋼鉄島の座標。
「ここまでしてもらって、本当にいいの?」
「ああ、構わんさ。そっちもこちらに敵対するつもりはないんだろ?」
「うん」
「なら持ってけ、持ってけ」
「ありがと。それじゃあ」
そして部屋を出て行こうとするヴィントだが、あることを聞いていないのを思い出し、引き止める。
「あ、ヴィント。どうやらアルケオプテリクスもこの世界にいるらしいんだけど、何かそれについて知ってるか?」
同じ超兵器同士、何か知ってる可能性もある。
「ううん、知らない。というか、アルケオプテリクスって誰?」
えっ、知らないの!?
「アメリカ西海岸を襲撃した時にいた超兵器爆撃機」
「ああ、あれ。話したこともないし、私はあそこで沈んじゃってるから、何も知らない。こっちに来てからも会ってないし」
「そっか、ありがと」
話す暇もなく、か。なんとも悲しいものがあるな。速度が取り柄なのにそれを活かせない作戦に使われ、アメリカ艦隊の攻撃で速度低下。そして主人公艦に沈められる。やっぱり沈めないで潜水艦隊に拾ってもらってよかった。
「それじゃあ、今度こそ、じゃあね」
「ああ、またな」
それからヴィントは屋根裏に上がっていった。うまく抜け出してくれるといいが。
それから数分して、妙に鎮守府内が慌しくなった。多分ヴィントが見つかったんだろう。でも出撃がどうのという声が聞こえるし、もう海に出たみたいだ。それなら心配することもないな。
そのあと、またしばらくすると喧騒が治った。ヴィントを見失って追跡も諦めたってところだろう。とりあえず、またヴィントが沈まないことを願う。大丈夫だろうけどな。
さて、また暇になったけど、次は何をしようか。
なんか、駄文っぽくなってますが、大丈夫ですかね?
多分次の話で演習に入れると思います。あくまで予定ですが。