気がついたら艦これの世界にいた。自分が設計した他の艦と共に 作:小鳥遊 小佳夏
さて、みんなの諸元やらなんやらを聞いているうちにもう日が落ちてきた。
「とりあえず、ご飯は食べなくてもどうにかなるだろうし、寝られる場所でも探すか?」
「そうですね、マスター別に雑魚寝でも構わないような気もしますよ?」
え、と思いみんなの目を見ると、みんな
「別にそんなの気にしませんよ」
って感じの目線をしている。まあ、みんながいいならいいけど。
「なら、もうしばらく話を続けようか。光源は各艦のサーチライト使えばいいっしょ」
「じゃあ、照射始めますね」
みんなサーチライトを積んでいるので(かくりゅうを除く)それであまり目立たない程度に明るくする。って、星明かりくらいしかない環境だと、これでも結構目立ちそうだ。
「んで、話の続きだけど、この世界の現状について軽く頼む。用語解説はいらないから」
「わかりました。今、日本ではある程度の自給方を確立し、各国からの海上ルートを用いた貿易も少しずつ行いながら安定した生活ができるようになっています。深海棲艦との戦いは、ようやく領海から排除する目処が立ったというところです」
ふむ。そんなところか。ゲームでいうなら、まだ1-1とか1-2とかそんなくらいじゃないか?
「なら、鎮守府にいると思われる艦娘たちは駆逐艦とか、軽巡あたりか?」
「いえ、戦艦や空母まで、結構いますよ」
はい?
「え、じゃあなんで領海から駆逐できてないん?」
火力に物を言わせればできそうだけど・・・
「ゲームとは違って、最初から姫とか鬼クラスのが出てきているんです」
うおーい、なんじゃそりゃー。はぁ、まあ、いるってことはいるんだろう。それについてどうこう言っても仕方ないし、一旦放置しよう。
「まあ、大体のことは了解。それで、これから俺たちはどうするべきだ?」
それだけは知っておいたほうがいいだろう。
「それはマスター次第です。私たちが知っているのは知識だけですし、みんなマスターについていきます。マスターの行くところにはどこへでもついていきます」
お、おう。そうか。とすると、どうするべきか悩むな・・・。
「そういえば、なんではるゆきはこの世界のこととか知ってるの?」
「それについては説明することはできません。最初から知っていた、という感じです」
とすると、俺たちをここに放り込んだ奴が何をさせたいのか、みたいなこともわからんか。じゃあ、とりあえずは適当にやりましょうか! よし、とりあえずはやることを決めた!
「決めたよ。まず、ミッドガルド」
「はいはいっ!」
「資源は作り出せるよね? それで人工衛星を作って打ち上げまでやっといて。この星全域をカバーできるくらい」
「イエス、マイロードっ!」
ん? なぜにその返事?
「なんでその返事なの?」
「うーん、なんとなく、こうするものだ。って感じがしたので」
ようわからんが、まあいいか。
「んで、他の娘たちはこの島に拠点を作成。最低限水源の確保はしておきたいかな。それから、はるゆき。この世界の地図とかってある?」
「いいえ、それはないです」
「じゃあ、偵察機を飛ばせる面々で分担して出来る範囲の地図を作成する。それから人工衛星が打ち上がり次第、それも使おう。そんなもんかな」
『イエス、マイロード!』
全員が敬礼する。なんとも、気分がいいものだ。
と、あまり余韻に浸っていてもアレなので。
「と言っても、活動は明日にしよう。いろいろ考えてたから眠いし。というか、はやぶさは船漕いでるし」
「ですね。それじゃあ、寝ましょうか」
それから、俺たちは俺を中心に雑魚寝となった。
それはいいんだけど、なんではるゆきとヴェルーヌイは俺の腕を枕にするわけ? まあ、いいけどさ。
しかし、横になってみると、星が綺麗だ。そんな星を眺めているうちに俺は眠りの底へと誘われていった。
ちなみに、次の日、俺の両腕は軽い筋肉痛になっていた。