気がついたら艦これの世界にいた。自分が設計した他の艦と共に 作:小鳥遊 小佳夏
「マスター、準備できたよー」
こちらの鎮守府と合流することを決めてから少し。俺たちは出立の準備を終えていた。持っていくものもミッドガルドの収納に全部しまえたし。というか、あれは四次元ポケットか何かか?
「それじゃあ、行こうか」
これから行く目標は横須賀。横須賀鎮守府を目指すことにし、途中で手土産がてら小笠原の深海棲艦を殲滅していくことになっている。殲滅って言っても遠くから15式特殊弾頭誘導弾をぶっぱするだけの簡単な作業になると思うけど。強そうなのがいればそいつだけ先に長射程を誇る14式艦対艦誘導弾で耐久を削っておけばいいだけの話だし。
「よし、みんな揃ってるな。じゃあ、行くぞ。軸ブレーキ脱、艦速100kt。進路小笠原諸島、父島」
「イエス、マイロード!」
俺を先頭にした艦隊は一路小笠原諸島へと向かった。
「んで、あれは一体何なんだ?」
なんかレーダーが効かない海域が見えたから双眼鏡で覗いてみたんだけど、艦娘が一方的に攻撃を受けてる。って、あの損傷やばくないか?
「どうやら、武装から見てヴィルベルヴィントみたいですね、あの深海悽艦」
はるゆきの言葉に一瞬思考が停止する。え、何でこんなところに超兵器? って言っても、いるからいるのかな・・・。俺たちみたいに。
「それはさておき、さすがにほっとくわけにもいかないだろ。総員、対艦戦闘用意」
「イエス、マイロード!」
「いくら何でも距離が近すぎるから15式ミサイル2種は使用禁止。特装護衛艦は援護砲撃。ただしきりさめだけはこっちについてきてくれ。航空護衛艦隊は航空機を全機発艦。その後きりさめ以外の特装護衛艦を除く全艦は突撃。至近距離から155mmと280mmの雨を降らせる。特装護衛艦隊は俺たちが接近戦に入った後、砲撃を続けながら接近、近接攻撃に加わってくれ。潜水艦隊は深度任せるから対潜警戒と魚雷攻撃を頼む。後、ミッドガルドは被弾しないように逃げ回っててくれ」
「イエス、マイロード!」
全員が敬礼してすぐに攻撃準備にかかる。まあ、これだけいれば大丈夫でしょ。相手はヴィルベルヴィントだし。ミッドガルドに関しては武装がないから仕方がない。
「んじゃ、行きましょうかっ!」
「主砲、うちーかた、はじめっ!」
「航空隊、全機発艦っ!」
「潜行開始ー」
特装護衛艦隊から轟音が響き160cm、61cm、50.8cmの各砲弾が飛んでいく。航空護衛艦隊は次々に航空機を飛ばす。
「よし、突撃! 各員
「イエス! マイロード!」
俺を先頭に(俺って航空護衛艦だけど、何で先頭きってるんだ? あ、一番硬いからか)艦隊はヴィルベルヴィントに突撃をかけた。
「くそっ、もう、無理か・・・」
味方のほとんどが壊滅してからもうどのくらい経っただろう。すでに幾度もの被弾により砲塔の半分は使用不能。高角砲や機銃も大ダメージを受けている。速度は低下し、残った砲も砲身が過熱してそろそろ撃てなくなる。ここまで私が出せた有効弾はなし。くそっ、なんて早さなんだよ、まったく。
「もはや、これまでか・・・」
諦めたその時、どこからか砲弾が降ってきた。
「っ!?」
その砲弾は敵の周りに着弾し、幾つか命中したみたいだ。周りを見てみると、見たことのない少女がこちらへと向かってきていた。結構な速さだ。あの敵に匹敵するかもしれん。それも何人もいる。先頭は銀色の髪で片目が隠れている人だ。と、そんなことを考えていると、今度は直上から敵に向かって砲弾が落ちてきた。しかも結構でかい。
「なんだんだ、これは・・・」
彼女たちは援軍で私は助かったのだとは思うが、一体何が起こっているのか、私には全くわからなかった。
あれは、長門に大和。それから一航戦にぽいと時雨か。みんな大破っぽいし、さっさと行くか!
「はるゆき、敵速は?」
「およそ150ktです!」
「はっええなあ!」
機関が全開のヴィルベルヴィントか。やってやる!
俺は全速を出してヴィルベルヴィントになんとか接近し、AGS砲弾と155mm砲弾を連射する。AGSは前段当たるが、そこまでのダメージを与えられているようには見えない。知ってたけど、なんとも悲しい。
「っ、さすがにまずい・・・」
!? ヴィルベルヴィントが喋った!?
みんなが驚いている間に撤退しようとしたヴィルベルヴィントだが、丁度頭から来た180cm方の当たりどころが悪かったようだ。
「っ!?」
それはうまい具合に煙突に命中。たまらずヴィルベルヴィントは艦速を落とした。よし、これなら追いつける速度だ。多分。
「特装隊は今どこ!」
「そろそろ近接戦に入る頃です!」
うん、これなら完全に逃がさない。俺はトマホークも発射してヴィルベルヴィントを削っていく。うち尽くすとタイムラグで数分は撃てないのが痛いけど、これだけいるんだ。休む暇を与えずみんなが主砲で、ミサイルで、速射砲でヴィルベルヴィントを削っていく。
「っ、くそっ!」
ヴィルベルヴィントが魚雷を放ってもみんなのCIWSがそれを破壊し、ロケット弾はCIWSとRAMによって誰にも届かない。砲弾もオートメラーラの対空砲弾で来させない。削り続けること約10分。そこにはボロボロで沈みそうなヴィルベルヴィントが居た。
「悪いけど、沈めさせてもらう」
俺は最後に一発AGSをぶち込む。体のど真ん中に命中したそれはヴィルベルヴィントの耐久力を超えるダメージを最後に与え、ヴィルベルヴィントは爆発を起こしながら沈んでいった。
よし、これでとりあえずは大丈夫だろう。
「発こかげ、宛ミッドガルド。状況は終了した。直ちに合流されたし」
これでミッドガルドも合流する。それから俺は潜水艦隊にある指示を出しつつ状況終了を各艦に伝えた。一応何があっても対応できるように航空機だけは飛ばしておくけど、航空護衛艦以外の間は用具を収めて戦闘体制も解除した。
「それで、あなた方は大丈夫ですか?」
その後、俺は海面に座り込んでいる長門の方を向いて声をかけた。
たくさんの登場人物を出すと、結構大変ですね。反省は軽くしてますが、後悔は全くないという。
全員を出せるように頑張ります。