気がついたら艦これの世界にいた。自分が設計した他の艦と共に 作:小鳥遊 小佳夏
ただ話しているだけで大切なことはないので、まあ、見なくてもいいかもしれません
「ここが提督のいる執務室だ」
艦載機をしまって入港した後、俺ははるゆきとともに執務室へと案内されていた。他の艦娘たちは空き部屋を借りてそこで待っている。長門が執務室のドアをノックした後、入室し、俺たちもそれに続く。
「お、きたな。君が航空護衛艦のこかげ君か。私が横須賀鎮守府を仕切っている提督の七瀬伊織だ。よろしく頼む」
「ウィルキア海軍所属、航空護衛艦のこかげです。よろしくお願いします」
女性が提督なのか。まあ、珍しくもないか。
握手を交わした後長門はお風呂へ行かされ、俺たちは執務室のソファーに座り提督と話し始めた。
「ふむ、君たちの戦歴などはよくわかった。多分、小説などにあるような異世界にきてしまったのではないかと思う。まあ、想像だがね」
「ええ、私もそちらの話を聞くとそうでないかと思います」
互いの世界についての情報交換をし(まあ、すでにはるゆきから聞いたことだけど)、そういう見解に一応落ち着く。んで、ここから本題に入る。
「それで、君たちはこれからどうする? このままここを出て帰る術を探してみる気かな?」
「いえ、それをしても単独では限界もあると思います。できればこちらで海域解放のお手伝いができればと思っています」
「ほう、こちらとしてはありがたいが、補給のことを考えるとすぐに返事ができない。こちらとしてもあまり余裕があるわけではないからね」
うん、ちゃんと考えている人だ。この人は信用してもいいんじゃないかと思う。
「それについては問題ないかと。我々は補給を必要としませんので」
それを聞いた七瀬提督は不思議な顔をする。
「君たちの機関は燃料を必要としないのか? それに弾薬の補充はいるんじゃないのか?」
「私たちの機関は核融合炉と原子力ですから補給は入りませんし、弾薬は必要としないシステムになっているので補給は要りません。また、整備も工作支援艦がいますので、自前でどうにかできます」
それを聞いた七瀬提督は少し考え込む。大方、何のメリットがあってこちらに協力するかを考えているのだろう。と、何か思いついたようだ。
「そうか、君たちが欲しいのは後ろだてだな」
この提督、頭もいいのかな?
「ええ、それがあれば我々は少なくともあなた方とは敵対せずに済みますからね」
「こちらとしてもそれはありがたい。補給を必要とえずに食材とスペースを使うだけなら私の権限でもどうにかなる。横須賀鎮守府はあなたを歓迎するわ」
「それは良かった。幾つかつけたい条件もありますが、とりあえずはよろしくと言ってもいいでしょうかね」
「そうなのか。では、条件についても聞いておこうか」
ま、簡単なことだと思うけど
「まず、私たちを分散して配置しないこと。全員の指揮権が誰か一人、できれば七瀬提督にあれば問題ないです。それから、特攻のような作戦に我々を連れ出さないこと。とりあえずはこの2点を」
それを聞いた提督は即答した。
「それくらいならどうにかしよう。大本営の奴らが何を言うかは知らないけど、あなた方の力を見せれば黙るはず。いざとなったら誰かに誤射して貰えばいいし。それに特攻作戦は私の最も嫌う作戦の一つだ」
なんか、物騒なことを言う人だな。まあ、この人なら大丈夫だろ。
「そうですか、ではこれから宜しくお願いします」
「ええ、こちらこそ宜しく」
こうして俺たちは横須賀鎮守府所属になった。
とは言っても、提督は長門の報告からとてつもない力を持っていると聞いていたらしく、いろいろとそれを見せつけるデモンストレーションを行うまで、俺たちは秘匿としておくらしく、軟禁に近い生活をするようになった。まあ、説明はされたからいいけど、わりと退屈な2週間を過ごすことになった。
それから2週間後、無事に領海全てを取り戻した横須賀鎮守府では、新たに多数の艦が配属されたことが公開され、お披露目を兼ねて所属艦艇全てとの演習が行われることになった。
次は鎮守府VSこかげ率いる艦隊とのバトルです。
なるべく簡単に終わらせないようにしたいけど、できるかなぁ・・・。