いぞんぐらし!   作:クリティカル

4 / 4
「仕事を言い訳に読書を待たせる哀れな作者…読書を待たせて呆れさせ…いっぺん、死んでみる?」



「ま、待ってくれ!書こう書こうとは思っていたんだ!だけど、疲れていてそれに他の作品だって執筆中だし……」

「問題無用」

そう言いながら圭は、静かに鉄パイプを振り上げ

ーーーゴシャ!!

そう俺の頭から鈍い音がした。
でも、不思議と麻酔を打ったかのように痛みはなかった。

BADEND
 

美紀「圭何やってんだろ‥‥呻いてるゾンビに独り言呟いて、疲れてるのかな?」




捻れた愛

「ぬがあぁァァあアアアァ!!」

 

ガラガラガラガラーー!!と、闘牛のようにあたしの方向へと武装カートを押しながら突進を繰り返していく。

その間に、鉄パイプで殴ったり調理器具コーナーから取ってきたありったけの包丁を背中に刺していく。

向こうが闘牛というなら私は闘牛士と言ったところかな?

赤い布が欲しい。

 

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」

 

(けど……ちょっとかっこ付けすぎたかな?)

 

ジワァと、背中に生暖かい感触がベットリと張り付く。

きっと背中は真っ赤に染まっていることだろう。

早いところ止血しないといけないのはわかっている。

 

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」

 

「いい加減止まってよね牛さん!」

 

ギイィィィィィィィン!

 

一瞬火花を散らし甲高い音を立てて鉄パイプと武装カートの先端がぶつかり合う。 

 

正直この状況でのつばぜり合いはキツイ。

元から体育会系じゃないのに。

 

「しばらく食っちゃ寝だったからちょうど良いけどね」

 

言葉の通じない牛にタップリと皮肉を言ってから、カツッ!と鉄パイプを地面に立てポールダンスのように体を持ち上げカートに乗り鉄パイプを牛の喉に槍のように突き刺す。

 

「ガァ!」

 

「え?ちょ――きゃあ!」

 

そのままカートを離すかと思ったら、余程大切な物らしい。

カート事後ろに勢いよく下がりガッシャァン!と牛とカートが商品棚に突っ込んでしまった。

 

すぐに飛び降りといてよかった。 

 

「ケホッ!ケホッ!……あー、埃っぽい」

 

パッパッと制服の埃を手で払いながら、牛の突っ込んだ商品だなから離れる。

 

(先に美紀と合流して、それから包帯とか探そう)

 

 

血を出し過ぎたのか、ふらふらと覚束なくなってきた足取りで離れようと

 

「ま……で」

 

「しつこい男は嫌われるって知ってる?」

 

人ってこんなにタフなもんだったっけ?

あれかな?美紀が前に言ってたアドレナリンの分泌がどうのとかってやつ。

 

ハハ……そこらのゾンビよりタフじゃん。

 

「そろそろ限界かも」

 

けど、まだ近くに美紀がいる。

この場所は、私と美紀の世界だ。

この世界にコイツはいらない。

 

(とにかくこいつだけは、仕留めなきゃね)

 

朦朧とし始めた意識に活を入れて立ち上がる。

 

「テンションMAX!!イッケエエエエエエエエ!!!!」

 

「ン゙モ゙ォオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!!」

 

私と、闘牛がお互いの命を取ろうとしたのは、ほぼ同時だった。

 

 

◎

 

「ワン!ワン!」

 

「待って太郎丸!何処に行くの!?」

 

変なおじさんと圭が戦ってる間私は逃げることができなかった。

圭が、逃がそうとしてくれた。

でも、血を流して強がって私達を守ろうとした圭を置いていく事なんてできるわけがなかった。

 

「‥‥圭を助けなきゃ」

 

圭の傷は誰が遠めから見ても深いのが分かる。

すぐにでも止血しなければ命を落とすのは明らかだ。

 

けど、あの二人の戦いの間に入っていく勇気は私には無かった。

ならば、先にあのおじさんを無力化させれば良い。

あの興奮状態だと痛覚もほぼ麻痺しているだろう。

あんな状態で動けていたのが何よりの証拠だ。

太郎丸を追いかけて数分。

食品売り場から少し離れてたどり着いたのは

 

「ホームセンター?」

 

「ワン!」

 

またも走り出す太郎丸を追いかけて行くと工具売り場でピタリと太郎丸の動きが止まりこちらを見ながら舌を出し息を整え始めた。

周りを見渡すとチェーンソーや破石に使う大きなハンマー大きな鎌はては車のバッテリーまで揃っていた。

 

何となく太郎丸の言いたい事が分かった。

 

「今度は、私が助ける番だよね」

 

目の前の二つの材料を見ながら、ひっそりと覚悟を決めた。

 

愛する人と同じ道を歩む覚悟を。




約半年お待たせして本当に申し訳ありませんでした。
他の作品もあわせてまた投稿させていただきたいと思います。


お詫びのちょっとしたおまけのカットシーン

部屋でのちょっとした日常

「太郎丸お手」

「ワン」ポス

「いい子いい子じゃあ次は伏せ」

「ワン」ペタ

「よく出来ました。じゃあ最後は‥‥わたあめ!」

「ワ、ワフン!」(ム、ムリだ!)

「‥‥‥ねぇ、美紀。何してるの?」

「覚えさせて損は無いかなぁ~なんて」


この数時間後太郎丸は本当にわたあめを取得した。




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。