哿の暗殺教室   作:翠色の風

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想像以上にはやくできましたので旅行前に投稿できました。


10弾 自律の時間

翌日、起動した転校生が案の定苦情を入れてくる。

 

「この拘束を解いてください。これは先生の仕業ですか?契約では私に危害を加えるのは禁じているはずです」

「それをやったのは俺だ。俺にも弾撃ちやがって。今日は大人しくしてろ」

「まあ、授業になんないもんね」

「遠山君、授業が終わったらちゃんと解いてあげてね」

 

放課後の補習もあるから必然的に俺が解かないといけないのか……

 

「……」

 

観念したのか、画面が暗くなり今日1日は 平和にすごすことができた。

放課後の補習が終わった後、女子たちに拘束を解いとけと言われたためガムテープを剥がしていく。

 

「……なぜ、邪魔をしたんですか?」

 

急に画面がついたと思ったら変な事を聞いてくるな……

 

「俺が鬱陶しかったのもあるがやり方が悪いんだよ」

「やりかたですか?」

「ああ、授業は妨害されるわ、弾は拾わないといけないわで俺たちに良いことがひとつもないからな」

「……クラスメイトのことまでは考えていませんでした」

「分かったなら次からはやめてくれよ」

「では私はどのように暗殺すればいいんでしょうか?」

「そんなもん、クラスの奴らと一緒に仲良くやればいいんじゃねーか?」

「……仲良くする方法が分かりません」

 

社交性が低い俺に聞かれても分からん。

まあ、適当にごまかしておけばあの先生がどうにかするだろう。

 

「武偵憲章6条」

「?」

「『自ら考え、自ら行動せよ』武偵は人に答えを聞かずに自分で答えを探すんだ」

「ですが私は武偵ではありません」

「知っている。お前はここの生徒だろ?質問とかは先生に聞け」

 

こういえば、殺せんせーの事だ

 

「呼びましたか?」

 

ほらすぐに出てきた

 

「殺せんせー、クラスメイトと協調するための方法が知りたいです」

「そういうと思って、すでに準備をしておきました。」

 

相変わらず準備がはやいな。

どうやら改造を始めようとしている。

この後の事は先生に任せたらいいだろうと思い、工具やらを出している殺せんせーに帰ることを告げ俺は教室を出ていった。

 

 

次の日、凛香と教室に入ると転校生だったものは昨日よりもデカくなっていた。

 

「何アレ?」

「なんで、ああなったのかは分からん」

 

あ、電源がついた。

電源がつくと満面の笑顔な少女が映る

 

「おはようございます。キンジさん、速水さん」

「「……」」

 

((改造しすぎだろ、殺せんせー))

 

「親近感を出すために全身表示液晶と体、制服のモデリングソフトすべて自作で8万円!」

 

自慢したいのか俺と凛香の後ろに突然殺せんせーが現れ、改造部分の説明を語りだした。

 

「豊かな表情と明るい会話術!それらを操る膨大なソフトと追加メモリ同じく12万円!」

 

その説明を聞き他の生徒と話す転校生を見ると、確かに顔の変化や会話の仕方など周りと比べても全く違和感を感じない。

けどな、殺せんせー俺にとっては今まで以上に(ヒステリアモードになる)危険が増えて改悪になってんだよ……

 

「先生の財布の残高……5円!」

 

俺はムカついたため、無言でベレッタを殺せんせーに向けてフルオートで撃った。

 

 

休み時間に入り改めて、転校生を見てみる。

今は何故か音楽が流れているし……

 

「騙されんなよ、お前ら。見た目が変わってもポンコツだからどうせ空気読まずに射撃してくんだろ?」

 

寺坂の言いたいことも分からなくはないが言われた本人は、

 

「昨日までの私はそうでした……ポンコツと言われても仕方ありません……」グスッ

 

泣いている、本当に人間みたいだな……

女子どもが寺坂とのやり取りを見て、

「あーあ、泣かせた」

「寺坂君が二次元の女の子泣かせちゃった」

「なんか誤解される言い方やめろ!」

 

二次元ってあの転校生のことなのか?それなら寺坂は誤解じゃないだろ、泣かせたし。

 

「いいじゃないか二次元……Dを1つ失うところから、女は始まる」

『竹林!それお前の初セリフだがいいのか!?』

「男子!そのジョブ(メタ発言は)私だよ!」

 

大丈夫だ不破、そのセリフも十分メタい……

 

「凛香、竹林が言っていること半分以上理解できないんだが」

「キンジは知らなくても大丈夫だから」

 

ディーが何か分からんが、女が関わるようだし教えてもらえるとしても知りたくない……

クラスが騒いでいるといつの間にか転校生が泣き止んでおり

 

「でも皆さんご安心を。キンジさんに諭され、殺せんせーに協調の大切さを教えてもらいました。これから仲良くなれるように頑張りますのでよろしくお願いします」

 

転校生もとい自律思考固定砲台はそれからクラスメイトと仲良くやっている。

特殊プラスチックで花を作る約束をしたり、将棋などの相手とクラスの人気者だ。

俺も武器の制作を頼もうかな……

 

そんな事を考えながら眺めていると学級委員の片岡が

 

「この子の名前決めない?自律思考固定砲台って言いづらいし」

 

そのことに賛成したみんなが名前を決めるのに悩んでいる。

そんな悩まなくても自律思考固定砲台だし、簡単に一文字とって

 

「『律』でいいんじゃねーか?」

「キンジ、さすがに安直すぎじゃねーのか」

「そうか、木村?分かりやすくていいと思ったんだが」

「本人に聞いてみようーぜ」

 

前原が聞くと律(仮)は

 

「嬉しいです!これからは『律』と呼んでください!」

 

律が喜んでいると後ろからカルマの声が聞こえてくる。

 

「機械自体に意思はあるわけじゃないから、これをみた開発者はどうすんだろうね~下手したら元に戻っちゃうかもよ」

 

カルマ悪い方向にもっていくんじゃねーよ。俺の経験上、こうゆうのは大抵悪い方向にいっちまうんだから。

 

 

 

翌日、カルマが言った通り律は元に戻っていた。

烏間先生が言うには、俺達生徒や殺せんせーは律への改良や拘束が禁止されたらしい。

拘束して壊れでもしたら賠償金を請求されるらしい。

元に戻ったということは、またあの弾幕が始まるのか……

始業のベルが鳴り、律が

 

「攻撃準備に入ります」

 

始まった……

俺は思わず身構える。

しかし出てきたのは弾ではなく、たくさんの桜の花吹雪と花束だった

 

「……キンジさんに教えられた武偵憲章の6条にこんな言葉が書いてました。

『自ら考え、自ら行動せよ』

これに従って私は、開発者は不要といって判断した『協調能力』を必要不可欠と考え関連ソフトをメモリの隅に隠しました。

こんな行動を反抗期というんですよね先生。律は悪い子ですか?」

「とんでもない。中学3年生らしくて大いに結構です。」

 

こうして律が改めて3-E組に加わった。

新しいメンバーを加えたE組が最初に行ったのは、教室に散った桜吹雪の後片付けだったのは言うまでもない。

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