哿の暗殺教室   作:翠色の風

15 / 94
今回は少し短いですがキリが良いため、2回に分けて投稿します。



お気に入りが100件超えました。みなさんありがとうございます。
これからも下手なりに頑張りますので「哿の暗殺教室」をよろしくお願いします。


14弾 転校生の時間 二限目

「また、転校生が来るみたいね……」

 

俺は今凛香とともに山を登りながら昨日きたメールについて話している。

 

「ああ、今まで来たのが殺し屋、武偵、機械だろ、次は何が来るんだ?」

「次は男の子らしいですよ」

「「⁉」」

 

突然俺のポケットから声がした、中にあるのは携帯のみ……

 

「まさかな……」

 

おそるおそる携帯を開くと画面には律がいた。

 

「なんで律がいるの?」

「皆さんと円滑に情報共通するために、私の端末をダウンロードしてみました。

私の事は『モバイル律』と呼んでください」

 

凛香の問に律が答えるが、何でもありだなコイツ。

それにしても携帯まで女がいるなんて、女嫌いの俺にはたまったもんじゃない。

俺のプライベートといえるものがどんどん侵食されている……

そのうち俺の部屋まで女が住み着くんじゃないだろうか……

一抹の不安を感じつつ、律に関しては俺ではどうにもできないと判断し放置。

 

「そういえば、男の子って律は知ってるの?」

 

凛香も律の事はどうにもできないと判断したのか先ほどの律の言葉の事を聞いている。

 

「少しだけですけど知っています、もともと遠距離攻撃の私と今回の転校生である近距離攻撃の彼が一緒に投入される予定でした」

「なぜ、律だけ先に来たんだ?」

「理由は2つあります。1つは彼の調整が間に合わなかったのが理由です」

 

調整……

近距離攻撃らしいから今度は人型ロボットとかか?

 

「もう1つは彼の方が暗殺者として圧倒的に優れているからです」

「「……」」

「そのため私はサポート不足と判断され、各自単独で送り込まれることになりました」

 

律でもクラスのヤツラより相当上の実力だったぞ……

 

「……キンジとどっちが上だと思う律?」

 

おい凛香、俺を判断基準にするな。

 

「そうですね……彼のデータがないため確証ある判断はできませんが恐らく同程度かと……」

「え……そんなに?」

「凛香、まるで俺が人外みたいじゃねーか!」

「「違うの(ですか)?」」

 

もうやだ、この2人……

俺は一般人より少し戦えるただの人間だって言っているのに……

 

そんな会話をしつつ教室に入ると、そこでも同じ話題で盛り上がっていた。

 

「皆さんに仲間が増えるのは嬉しいですね。

まあ、今回の転校生も律さんと同じく華麗に避けきってみせますけどね」

 

殺せんせーは嘗めた顔で言っていると、原が朝の俺達同様に今回の転校生について律に聞く。

 

「キンジと比べたらどうなんだ?」

 

だからなんで俺基準なんだ磯貝!

 

「朝にキンジさんと速水さんにも言いましたがキンジさんと同等と思われます」

『……』

 

さっきもだがなんで俺並みだとそんな青い顔すんだよ、お前らは!

俺がそう言おうと立ち上がる直前に教室の扉が開いた。

全員が思わず扉の先を見つめると出てきたのは、全身白装束を身に纏った人物が入ってきた。

こちらに振り向くと片手を前に出す。

 

(何をする気だ……)

 

俺はベレッタに手をかけ、相手の一挙一動見逃さないようにする。

相手から出てきたのは白いハトだった。

 

「驚かせてすまないね。転校生は私じゃないよ。

私は保護者、まあ白いし無難に『シロ』と呼んでくれ」

 

そういってシロは殺せんせーに羊羹を渡しながら俺達に挨拶した。

てか手品なんてしやがって、ここが武偵高ならアンタ撃たれてたぞ。

 

「そういえば殺せんせーは?」

 

茅野の言葉で教壇にいないことが分かった俺は教室内を見回す。

 

「ビビりすぎだよ、殺せんせー!」

 

渚が天井の隅に向かって言っているため見ると……

殺せんせーがはぐれ〇タルみたいになっている。

 

「なんだあれ?」

「奥の手の1つで液状化」

 

俺の疑問に凛香が答えるが、殺せんせーいくらなんでもビビりすぎだろ……

ん?気のせいか、シロがこっちを見ていたような……

 

「皆良い子そうだ。これなら、あの子も馴染みそうだな。席はあそこですか殺せんせー?」

「ええ、そうですが」

 

どうやら律の隣の席に転校生が座るらしい。

 

「ちょっと性格とか特殊なんで私が紹介します。イトナ!入っておいで!」

 

シロが呼ぶとイトナと呼ばれた男が入ってきた。

壁を突き抜けて……

 

⦅なんで壁から⁉⦆

 

「俺は勝った。この教室の壁より強いことが証明された……それだけでいい……」

 

武偵高でも見ないぐらいの面倒臭そうなヤツが来たな……

 

「堀部イトナだ、仲良くしてやってくれ」

 

シロは紹介したらすぐに帰るかと思ったが、しばらくイトナを見るため学校に来るらしい。

イトナの隣にいたカルマが何かに気づいたようでイトナに聞いている。

 

「なんで手ぶらなのに土砂降りの雨の中全く濡れてないの?」

 

聞かれたイトナは急にキョロキョロ見回し俺を見るとカルマの頭を撫でながら

 

「お前はクラスでも強い方だろう……けど俺はお前より強いから殺さない……安心しろ」

 

その後、イトナは俺の横に来て

 

「お前は……強いのか弱いのか分からないな……だが俺よりは弱い……」

「そうかよ」

「俺が殺したいのは俺より強いかもしれないヤツだけだ。ここでは殺せんせー、あんただけだ」

 

俺を弱いと言ったイトナは殺せんせーの前で、殺害宣言をする。

 

「それはケンカの事ですかイトナ君?力比べでは先生とは次元が違いますよ」

 

殺せんせーはもらった羊羹を食べながら言う。

時間的に授業中だろ、羊羹食うなよ……

それを聞いたイトナは懐から羊羹を出しながら

 

「違わないさ……俺達血を分けた兄弟なんだから」

『兄弟!!』

 

おいおい、あのタコに兄弟なんていたのか……

しかもイトナは人間だろ、意味がわからん。

あとイトナ、羊羹食うなら外装剥がしてから食え。

 

「兄さん、放課後この教室で勝負だ。俺の強さを証明する」

 

そういうとイトナは帰っていき、奇しくも俺と同様転校初日に殺せんせーとの一騎打ちが決まった。




次回、戦闘シーン突入
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。