哿の暗殺教室   作:翠色の風

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気づけばUAが1万を超えてました。
みなさん、ありがとうございます


18弾 訓練の時間

~烏間side~

七月の上旬に入り訓練をしてから4ヶ月目に入って()()()がある生徒が増えてきた。

まず、磯貝悠馬と前原陽斗この2人が一緒に挑んでくるとナイフを当ててくるケースが増えてきた。

次に赤羽業、どこかで決定的な1撃を狙い赤っ恥をかかそうと考えている。

当たらなければ問題はないがな。

女子だと、意表をついた動きをしてくる岡野ひなたや男子並みの体格や運動量を持っている片岡メグが優秀だな。

……後は遠山金次と速水凛香だ。

速水凛香はもともと戦闘に関してセンスはあり、近接・遠距離からの狙撃に優れていたが6月になった頃からさらに中、近距離の暗殺・戦闘能力を持つようになりつつある。

すでに戦闘の総合力でクラスでも1.2を争う実力だろう。

最後に武偵高から来た遠山金次。

彼はかなりのムラッけがあるが、本気になったときの戦闘能力は人を逸脱した強さをみせている。

さらにこの2人は幼馴染ゆえなのかコンビネーションがとても良い。

遠山が本気になり速水と2人がかりで来た時には俺もある程度本気でやらないといけないだろう。

 

「そして殺せんせー、彼こそまさに理想の教師像だ。あんな先生を……」

「勝手に思考をねつ造するな!失せろ、標的」

 

いつの間にいたんだアイツは……

アイツはともかく、クラス全体の暗殺能力は格段に向上している。

この他に目立った生徒は……

 

ゾクッ

「‼」

 

後ろから得体のしれない気配がして思わず迎撃する。

迎撃した人物を見ると、潮田渚だった。

 

 

 

~キンジside~

 

ゾクッ

 

体育で烏間先生相手に近接の模擬戦をしていると、どこか諜報科(レザド)の奴らに似た得体の知れない気配が一瞬感じた。

ヒスっていれば人物の特定が出来たのだろうが、通常の俺だと感じることはできても誰がかまでは分からなかった。

 

「すまん、大丈夫か?」

「いたた……あ、へーきです」

 

どうやら渚が烏間先生に防がれ、吹き飛ばされたみたいだ。

 

(もしかして渚なのか?いや、まさかな……)

「どうしたのキンジ?」

「……なんでもない、気にしないでくれ」

「?」

 

凛香や他の生徒は先ほどの気配に気づいてないようだ。

念のため誰の気配だったのか探りつつ体育を続けたが、結局分からないまま体育が終わってしまった。

 

 

 

体育が終わると烏間先生と入れ替わるようにたくさんの荷物を持った男がこっちにやってきた。

 

「やあ、俺の名は鷹岡明。これから烏間の補佐として働くことになったんだ、みんなよろしくな」

 

そういって鷹岡と名乗った男は持っていた荷物を開ける。

入っていたのは大量の高級菓子だった。

甘いもの好きの茅野や殺せんせーの目が釘付けになっている。

 

「いいんですか、こんな高いもの?」

「おう、食え食え。皆と仲良くなりたいために買ったんだしな。

それに同じ教室にいることになるんだ、家族みたいなものだろう?

俺の事は父ちゃんと思って遠慮せず食ってくれ」

 

申し訳ないように磯貝が鷹岡に聞いているが、鷹岡は笑いながら食べてくれと言っている。

皆が鷹岡が用意した菓子を食うなか、俺は鷹岡が何故か怪しく感じてしまい菓子に手を出さなかった。

 

「どうした?せっかく用意したんだ、お前も食ってくれ」

「ありがとうございます。でも体育で汗かいたんで先に教室にあるタオルを取りに行ってきます。」

 

鷹岡に適当な理由を言って、その場を俺は離れた。

本当の理由は、職員室にいる烏間先生に鷹岡について聞くためだ。

 

「失礼します」

 

職員室に入ると烏間先生は窓から生徒や鷹岡達の様子をみていた。

 

「あの烏間先生、さっき来た鷹岡さんについて何か知っていますか?」

「あいつは俺と同時期に公安0課にと推薦されたヤツだったんだ。

しかしその時の採用が1名のみで、結果を言えばあいつは公安0課に配属できずその後すぐに辞職したんだ。 アイツが警察をやめた後の事は人伝で聞いたんだが、軍に入りそこで教官をやっていたらしい」

「教官ですか?」

「そうだ。その為明日からの訓練は鷹岡が全てやるそうだ」

「……そうですか」

「あいつは教官として優れていると聞いている。君も頑張ってくれ」

 

烏間先生に聞いた限りでは、鷹岡は先ほど感じたような怪しい人物に見えなかった。

律にも情報を探ってもらおうと携帯を取りだしたところで、時々ここでみる女性……確か園川さんだったか?に呼び止められた。

 

「遠山君、少し良いですか?」

「別に大丈夫ですが、どうしたんですか?」

「あなたにも言っておきたいことがあるんです……今日ここに来た鷹岡さんに注意してください」

 

やはり、あの男何かあるみたいだ。

 

「注意ですか?」

「あの人の教育方法は暴力的な独裁体制とあまり良い噂を聞きません。

ですが上からの命令の為、何かあっても烏間さんがすぐに動けるか分からないのです。

中学生に無茶をするとは思いませんが、もしもの時はお願いします。」

 

そう言って園川さんは俺に頭を下げてくる。

 

「分かりました。俺に出来る範囲になりますが警戒しときます」

 

了承すると園川さんはそのまま職員室に入って行った。

きっと鷹岡の事を烏間先生にも話すんだろう。

鷹岡の授業は明日からだ、何事もなければいいんだが……




鷹岡編のあと、オリジナル回が1度入ります。
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