ε≡ ヽ__〇ノ… _1 ̄1○
最後の投稿からおよそ一ヶ月
言い訳をするなら論文なんです……論文のせいなんです……
12/9 日間ランキング11位
皆さん、評価、お気に入りありがとうございますm(_ _)m
死神の分身に遭ってから3分ほど走り続ける。
途中に扉や罠があったのだろうがそれらは機能せず、全て銃弾によって破壊されていた。
扉などに残る弾痕からして烏間先生が持ってるものじゃない。
ならこの先にいるのは……
さらにひとつ扉を潜り抜けるといた。予想通りドラグノフを手に持つ少女、俺の代わりに先に行かせたレキが俺達を待つようにこちらを向いて立っていた。
「レキ、凛香は見つけたか?」
半場そうであってほしいという気持ちも込めてレキに聞くが、レキは首を横に振り俺たちが向かおうとしている方向へ指を指す。
「風はこの先に友がいると言っています」
レキが指差す方向にあるのは操作室だった。
それにしても、レキと凛香って仲が良くなるほど接点があったか?
接点なんて、せいぜい武偵高を案内したときぐらいしかないはずだが。
まあそんなことは後で聞けばいいか。
風だかなんだか知らないが、説明する手間は省けたんだ。今すべきことは……
「レキ、お前は
「「分かりました(!)」」
時間が惜しい為、手早く二人に指示を送る。
後は別行動している、烏間先生とも合流できたら心強いんだが……
そんな事を考えていると、前方から――ドォン!と何か大きいものが大量に落ちる音が聞こえてきた。
「キンジさん前方の通路が爆破されました」『キンジ君、烏間先生とビッチ先生が!』
律と無線から有希子がほぼ同時に知らせてくる。
マズいな、烏間先生なら大丈夫だと思うがビッチ先生は……
「二人とも先を急ぐぞ!」
烏間先生の元へ向かう途中、有希子がこちらも把握できるようにと無線をつないだままにしていてくれた。
その為予想通り無事だった烏間先生と皆のやり取りが無線越しに聞こえてくる。
『あいつは瓦礫の下敷きだが俺は平気だ。だが構っている暇はない。すぐに道を塞ぐ瓦礫をどかして死神を追う』
『ダメ!どうして助けないの烏間先生‼』
烏間先生。あんたは……
『……ねえキンジ君。キンジ君ならどうする?』
「俺ならか?」
1人の命と複数の命、どちらかしか助けれないと天秤にかければ烏間先生の判断はきっと正しいのだろう。
少ない人数で大多数が助かる。
ビッチ先生一人で皆が助かる。
「有希子、言わなくてもわかるだろ?」
そんな選択、兄さんや父さんは絶対にしない。
例えさっきまで敵だったとしても、あの人たちなら死んでも救ってみせるはずだ。
『そうだよね。ねえキンジ君』
「大丈夫だ、烏間先生がいなくてもどうにかするさ」
『……あっちの方もこれぐらい察しが良かったら、うれしいんだけどなぁ』
「あっち?」
『なんでもないよ。速水さんを……ううん。凛香ちゃんを早く助けてあげてね』
「ああ。まかせとけ、凛香も有希子たちも全員救ってみせるさ」
有希子と会話してる間に、大きな立坑がある通路へと出た。
ここから俺達が来た通路を除けば、道は2手に分かれており片方は大量の瓦礫で塞がっていた。
塞がっている通路へ近づくと瓦礫の奥から声が聞こえてくる。
「……だがそれだと君たちが」
「烏間先生、時間なら俺達が稼ぐ」
「遠山君なのか⁉」
「はい、俺以外にも律とレキがいます。そちらの事は有希子から聞きました。大丈夫です、烏間先生がイリーナ先生を助ける時間ぐらいは俺達で作れます」
言葉には出していないが、実際は俺たちで倒すつもりだ。
だがそういうときっとこの人は安心できないはず。
無線越しに有希子たちも核心を持って死神は何もできないと烏間先生を説得していた。
「それに烏間先生は父さんの部下だったんですよね? 父さんのよく言っていた言葉覚えていますか?」
烏間先生が父さんの部下だったのは前に聞いた。
あの父さんのことだ。きっと口癖のようにあの言葉を烏間先生にも言っていたはず。
『人間に不可能な事なんてない』ってな。
「……忘れるわけないだろう。コイツを助けてすぐに追いつく」
「ええ、分かりました。ではいってきます」
烏間先生の声は何か憑き物が落ちたような声色だった。
「待たせたな二人とも」
「大丈夫です」
「操作室まであと少しです。警戒して進みましょう」
それから操作室まではすぐだった。
今は操作室へ続く扉の目の前、この扉の奥に死神と凛香が……
ドアノブを握るも罠が仕掛けられたような違和感はない。
2人にハンドサインで『俺が足止め。律とレキが救出』と合図を送った後、勢いよく扉を開け放った。
まず見えたのは、ここの管理人であっただろう人々の死体。
血だまりに沈んでる人もいれば、砕かれた氷像になった人もいた。
「やあ、さっきぶりだね。あまりにも待ちくたびれて、牢屋にいる神崎さん当たりを爆破させて皆の反応を楽しもうと思ったんだけどね」
「てめぇ……」
そんな死体だらけの中、優雅に椅子に座る死神の言葉を聞きカッと頭に血が昇りそうになる。
ヤツは俺が飛びかかることを狙ってるはずだ。怒りが一周して逆に冷静になった頭で思惑通りにいかないように明滅するベルセのコントロールをおこなう。
タイミングが良かったのもあったのだろう、コントロールは上手くいきベルセの黒い血流はギリギリ真芯に集まらない程度に抑えれた。
それを維持しつつ、俺はホルダーからベレッタを抜いて死神に向け構える。
「おや、こういえばすぐに引き金を引くと思ったんだけどね?」
「俺は武偵だ。9条を破るつもりはない」
銃口を向けられている死神は、そんな俺をじっと見て声を押し殺すように笑っていた。
「ははっ、とても甘いね。それに波長がすぐに安定しているな。残念だ、怒りで乱れてくれてたら殺りやすかったのにな」
「だまれ死神、お前を殺人及び拉致監禁の現行犯として逮捕する」
「やってみなよ。できるなら……ねッ‼」
言葉と同時に死神の周りから、銃弾ほどの大きさの氷塊が俺目がけて計30発飛んできた。
それを確認するかしないかのタイミングで、散すようにしていた血流の維持をやめる。
いつも以上にスローモーションになった世界。
今のベレッタの装弾数は15発、氷塊の位置もたっぷり確認できた。
30発を15発で防ぐ方法……そんなもん小学生でも思いつく
――バチバチバチバチバチッ
1発で2つ当てれば良いだけだ。
ベレッタを素早くフルオートに切り替えた俺は、マガジンに入っていた弾を全弾氷塊に向けて撃つ。
ぶつかった銃弾は角度を変え、もう一つ氷塊を撃ち落としていく。
言うならば、ビリヤードでいう
「さすがだね。これぐらいは簡単に防ぐか」
「あんなの片手間にできるさ」
そういうなり、死神が今度はこぶし大の氷塊を飛ばしつつ俺に攻撃を仕掛けてきた。
氷塊のスピードは先ほどと変わらない。
ヒステリアモードなら目で追える速度な為、頭を振る事で避けつつ死神へ向けナイフを走らせる。
――ヒュンッ
死神が手刀が明らかに届かないという距離で振りかぶると、袖から糸が……恐らくワイヤーかTNKだろう。それが俺の首を絡めとろうと飛びだしてくる。
(まるで全身凶器みたいだな)
それを屈むことによって避けた俺は、そのまま死神へ向けナイフでの逆袈裟切りを仕掛ける。
――ガキン!
それをワイヤーが仕込まれていた袖とは反対からだしたナイフで防いでくる。
「ちっ!どんだけ仕込んでんだよ、お前!」
「これだけじゃないさ」
なっ⁉ 今度は口からニードルかよ!
数発のニードルをナイフで叩き落ししていると、室内のはすなのに俺だけに影が指す。
――ドゴッッッ‼
ギリギリで影を差した正体、大人一人ほどの氷塊をギリギリで避ける。
ほんと厄介だな。ただでさえ俺が知ってる中でも上位に入りそうな技術があるくせに、
多少無茶だが一撃で仕掛けるか。
砕けて飛び散る氷を無視して死神へ向け、助走をつけ足を起点に速度を瞬間的に加速させていく。
100km/h、200km/h、300km/h、400km/h……合計1000km/h。
(食らいやがれ!)
――パァァァァァァァァン‼
衝撃音を鳴らしながら振るった拳、桜花は真っすぐ死神の顔へ吸い込まれるように迫っていく。
「良いぞ、これぐらいなくちゃな」
――メキメキメキ‼
拳がアバラにめり込む音が聞こえ、続けて何体者の氷像を壊しつつやがて壁へぶつかる。
壁に沈んだのは俺のほうだった。
「な……ぜ⁉」
まさか亜音速の速度の拳にカウンターを入れてくるなんて……
とっさに秋水の逆版で逃がそうとしたが完璧に逃がせず、半分ほどしか逃がせなかった。
「死神も嘗められたものだね、僕がそれぐらいの速度に対応できないはずないだろ?」
俺に悠々と近づきながら、
「ああそれとレキさんとAI、それ以上速水さんがいる部屋に近付いたら遠山君を殺すよ」
やっぱり気づいてやがったか。
「まあ、ロックに僕の虹彩認証を使ってるから君達にはどうしようもないだろうけどね」
マズイ、桜花が裏目に出てしまった。
どうにかこの状況をどうにかしないと……
ズキズキとアバラが痛み、上手く思考がまとまらない。
この状況を動かせる手はないかと必死に考えていると、ポケットに入れていたケータイが零れ落ちつけっぱなしだった無線アプリから通信が入る。
『ずいぶんと余裕そうですね死神さん』
「その声は神崎さんだね。そうだね、君たちの最後の望みだった彼もたいしたことはなかったよ。そろそろ祈りの言葉でも考えときなよ。まあみんなそろってあの世いきだけどね」
『それはご親切にどうも。ところで私達の所属するE組ってどんな生徒が所属してるか知ってます?』
「何をいまさら、成績不振や素行不良者の集まりだろ?」
『ええそうです。ですから私達、いつまでも大人しく捕まってるような良い子じゃないですよ』
「は?」
有希子の言葉に死神が持っていたスマホを確認すると愕然としていた。
「檻を破壊せず、全員逃げただと⁉」
『ふふ、ようやく出し抜けた。さああなたはどうします?』
「仮に君たちが逃げたとしてもだ、お前たちの首輪に爆弾を仕掛けてることを忘れてないかい?」
『そう思うならやってみたらいいじゃないですか?』
やめろ有希子!こいつはためらいなく押すぞ。
そう叫ぼうとするが、痛みに声がでず死神を睨むことしかできない。
「なら死ね」
死神がボタンを押した。
だがその顔は、さらに一層苦渋の色を浮かべるのみだった。
「遠山キンジがどうなってもいいのか?」
『私達って指向性爆薬を各自持ってるんですよね。しかも起動はスマホで簡単にできます』
「…………」
『もちろん凛香ちゃんも持っています。それに凛香ちゃんに頼まれてるんですよ。キンジ君が先に死ぬようなことがあればって』
「君なら押せるのか?」
『知ってます?死刑を執行するときって複数人で同時にボタンを押して罪悪感を無くさせるんですよ』
「…………ちっ、予定変更だ、楽に死ねると思うなよ。よかったな遠山キンジ、お前が死ぬのは一番最後だ。そこで死ぬ恐怖に震えてろ」
そう吐き捨てて死神は操作室から出て行く。
どうやら、有希子たちは無事なようだった。
「スマン有希子。しくじった」
『あはは、最後はちょっと心臓に悪かったかな。だけど私達にできるのはこれぐらいしかないから』
あれだけ見え切って言ったのにこのざまか……
1人で対峙して死神に有効打を与えることもできず、むしろ助けられただけだ。
クソッ、情けねーな。
『凛香ちゃん、悔しいけどキンジ君の背中をお願いね』
「任せて有希子。それでアンタはどうするつもりキンジ?」
「凛香? お前なんで……」
正面に立っていたのは、死神の虹彩認証でしか開かない部屋に閉じ込められていたはずの凛香だった。
その横には先ほど死神に牽制されていたはずのレキとちょっと自慢げな顔をしている律もいる。
「キンジさん、虹彩認証の電子ロックぐらいなら朝飯前です。私のハッキングを止めるならロスアラモスの人や私の同型機を用意しとくべきでしたね」
まあそれでも少しはデータを盗めますが、可愛くいう律。
ロスアラモスが何か良く分からんが、少なくとも律をもう一体用意しろなんてほぼ無理だろ。
「それで改めて聞くけどどうするの私のパートナーさん? このまま烏間先生に任せることもできるわよ」
烏間先生なら死神とタイマンで戦えるだろう。
けど……
今の状態を確認する。
背中は塞いだ傷が開いている。
殴られたアバラは何本かいった。
たかがそれだけだ。
有希子の時間稼ぎで体はもう動かせる。
「このまま終われるはずないだろ?」
「なら背中はまかせなさい。1人じゃ敵わなくても」
「ああ、2人なら」
さっきはやられた、でも普段から背中を預けてる凛香となら。
1+1は2じゃない。3や4にだってなる。
「律、レキ。次で終わらせる、すまないがもう一度手伝ってくれるか?」
「友のためです。友の友にも手を貸す事を約束します」
レキだよな? なんとなくだが雰囲気が違う……まるで別人になってるような?
「私はここに残ります」
そこまで考えていたが、律の言葉に思考を中断させる。
「……結局あの人とは分かりあうことなく終わってしまいました。ですがそれでもあの方は私にとって生みの親です。私なりのやり方で死神を出し抜きます。それに私の役目はキンジさんのサポートです、ここからのほうが色々と都合がいいんです」
「そうか、サポート任せたぞ」
「ええ任されました」
俺は改めて今いるメンバーの顔を見て、一言告げる。
「今度こそ終わらせるぞ」
必死に時間作って書きましたが、決着までいかず……
あとすいません。次話こそできるだけはやく執筆したいのですが、しばらく余裕なさそうです。気長にお待ちいただけたら嬉しいです……
…………今日のプレゼン資料どないしょ(現在真っ白なスライドと原稿のみ)